「暇だな~…」
「暇だね~」
そうは言うものの、どこか楽しそうなフェイト
…何が楽しいのかはさっぱりわからないが
とりあえず冷蔵庫を探る……………お、シュークリー ム
「フェイト~シュークリーム食うか~?」
「食べる~」
家主の許可も降りたのでシュークリームの箱をテー ブルまで持って行く
「つーか何でお前こんな急に暇になったんだ?管理 局ってのは人材不足だって言って無かったか?」
そう、この暇な時間は本当にいきなりできたのだ
今日起きて暇潰しにフェイトの仕事を手伝おうとし たら「え?仕事ならしばらく無いよ」ってのたまい やがったから…
「流石に管理局も過労死させないようにしてるよ。 一ヶ月働いたら、一ヶ月の書類整理。その余った時 間は休みって感じかな?私の場合は三ヶ月分やって たけど……それも昨日で終わりだし」
意外だ。割りとしっかりスケジュール管理されてん だな…アバウトだけど
「ん?じゃあその書類整理は?」
「ちょっと前に一晩で全部やっちゃったのは誰だっ け?」
「……………………」
何も言えねぇ
この数日でわかった事……フェイトは
つまり、遊びを知らない
=この世界の遊びスポットが全くわからない
要するに……結局暇ですね、ハイ
「あ~…何か面白い事ないか?」
「私と模擬戦戦る?負けた方は勝った方の言うこと 聞くってルールで」
「お前また俺の理性をガンガン削る気か!?」
今までに三回模擬戦して、三回勝ったが……何故か 俺が言うことを聞かされている
や、だって負けた時にフェイトがこの世の終わりみ たいな顔すんだよ。その度に回りにいる局員が俺を 睨んでくる………もうね、どうしろってんだコノヤロ ー
……ちなみに、今までのお願いの内容は全部添い寝 。一回目に全力で断ったんだが……目が覚めたら抱 き枕になっていた。
理性と本能の戦いに勝った俺、本当に頑張った
「じゃあ私と一戦ヤる?」
「待て。今何かイントネーションがおかしかったぞ 」
何て事言ってんのこの金髪は
「じゃあ私と一戦ヤる?」
「何で一回スルーしたのかはわからんが…女の子が そんな事言っちゃいけません。俺はお前をそんな風 に育てた覚えはない!」
「いや、ケイジに育てられた覚えもないんだけど… 」
そりゃそうだ。同い年だもの
「大丈夫だよ。私17だし。もう結婚できるから。 でも……初めてだから……優しく、ね?」
「俺も17なんですけど!?男子は18からなんだが !」
「え?じゃあ……18になったらイイの?///」
「誰か~!通訳呼んで下さ~い!この娘の頭の中が 俺には理解出来ませ~ん!」
「………何やってるの?」
通訳《なのは》襲来。いつの間に…
「なのは!ケイジがわがまま言ってヤってくれない んだよ!」
「わがままってなんだわがままって」
「(やる?……………何を?)とりあえずやってあげ ればいいと思うの」
「お前絶対色々わかってねぇだろ」
「ソ、ソンナコトナイヨー」
「オイコラこっち向け。俺の目見ながらもう一回言 ってみろ」
「ケイジ!浮気は許さないよ!」
「お前の頭の中で俺とお前の関係どうなってんの! ?そもそも付き合ってすらねぇんだよ!」
「……………」orz
「ケイジくん……流石に言い過ぎなの」
………え?俺が悪いの?
それから、なのは秘蔵のシュークリームを食べたの がバレて
………目が覚めたらやたら艶々したフェイトに膝枕さ れていたが…………大丈夫だよな?まだ俺守ってるよ な?
~その頃の八神家~
「よし!初めてトップに……」
「甘いでリーシャ!行けト〇ゾー!!」
「え!?あぁ~~~!!」
「更にサ〇ダーですぅ~~~!!」
「嘘ぉ!?」
「トドメは赤コ〇ラだ!」
「………………………(泣)」
「「「イェーイ!!!」」」
「……またビリ。もうさっきからずっとずっとビリ… 」
「よしよし…」
「主、少しは手加減をされては……さっきから見て いる分には不憫で…」
「シグナムさぁ~ん…」
「何言っとんのや。勝負事に手加減はNGやろ?」
「む………それもそうですね」
「シグナムさん!?」
こっちは、異常なほどほのぼのとしていた
というかはやて。お前仕事はどうした
「グリフィスくんに押し付けてきた!」
あ、そっすか……