『G』の日記   作:アゴン

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色々メタ的な要素が多い表現があります。

ご了承下さい。

尚、他のZ-BLUEの面々はそれぞれ原作通りとなっていますのでそちらの方もご理解下さい。




その186

 

第二次世界大戦、世界の均衡が大きく崩れ、混沌と死が渦巻く文字通り世界を巻き込んだ巨大戦争、日本という極東の島国は最初こそ勢いに乗っていたが、その小さな国土では大量の資源を有する大国には勝ちきれず、日を追う毎に戦況は圧されていき、遂には逆転されてしまった。

 

東京は大空襲で焼け野原になり、国中の人々が辟易としていた。───その頃だ、赤みを帯びた長髪の女性が地方の集落に現れたのは。

 

明らかに日本の人間ではないであろうその女性に誰もが怪しんだ。突然現れた外国の人間、当時戦争で敗戦間近もあり、心が磨り減っていた日本の人々はその女性を迫害した。

 

何故日本人じゃない奴がこの国にいる。きっと敵国の人間だ。出ていけ、この国から出ていけ。怒りと憎しみ、憎悪と悪意で女性を迫害した人々は大人から子供まで皆その女性を敵視した。

 

遠慮もなく、躊躇もなく、集落の人々は女性を追い詰めた。罵声を浴びせ、石をぶつけ、戦争で追い詰められた怒りと憎しみを女性に向けてぶちまけた。それが間違っている事だと自覚しながらも、それでも人は誰かに鬱憤をぶつけずにはいられなかった。

 

しかし。

 

『ダメね、全っっっ然っっっ!! なってないわよ! その程度の責めでこの私が満足すると思って!?』

 

───女性は、痴女だった。破廉恥で、下劣で、下品で、露出抂で、それでいて誰よりも己に自信を持ち、美しく、堂々としていた。どれだけ打たれようと、どれだけ悪意に晒されようと、女性は人々の仕打ちに真っ向から受けて見せた。

 

人々は押し黙った。その女性の堂々とした振る舞いに、若者はアダルトな女性の格好に、年寄りは女性の自信に満ちたその顔に。

 

集落の悪意は一人の女性によって圧倒された。若く、美しい女性。やがて時が経つにつれて集落に馴染む様になる彼女、しかしそんな見目麗しい女性はどんなに集落の男性に口説かれても靡かず、どれだけ貢がれても応えることはしなかった。

 

何故なら女性には既に心に決めた人がいて、その腕の中にはいつも泣きじゃくる元気な赤子が抱かれていたから………。

 

サフィーネ=グレイス。それはシュウジにとっての育ての親でもあり、大好きな祖母の本当の名前でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────その世界は終わりを迎えようとしていた。圧倒的な無の力に、全てを消滅させる破滅の力に、その宇宙は文字どおり終わろうとしていた。

 

『────では、この子の事を宜しくお願いしますね』

 

『はい、シュウ様。このサフィーネ、命に変えてもこの子を守ってみせます』

 

『守るだけじゃダメよサフィーネ、ちゃんと立派に育てなきゃ』

 

『分かっているわよモニカ、貴女こそシュウ様に最期まで仕えるのよ』

 

『当然じゃない』

 

終わりを迎えた宇宙、破滅と終焉、そして果てし無い怨念が押し寄せる世界で其処だけは嘘のように穏やかだった。もうじき別れの時が来る。二度と再会する事は叶わない永遠の別れ、しかしそんな中でも彼等の中に希望は消えていなかった。

 

『───やはり、口惜しいですね』

 

それは、男が見せた最初で最期の弱さを見せた瞬間だった。ベッドの上で横たわり、ただ死を待つだけの男を前に初めて二人は表情を曇らせる。

 

『この身が病などに犯されなければ、この様な結末を迎える事はなかったと言うのに……悔やんでも悔やみきれませんね』

 

己を自嘲し、情けないと口にする男性。その事に異を唱えることは彼女達には出来なかった。誰よりも世界の為に戦ってきた彼が、誰よりも報われずに終わりを迎えようとしている。こんな結末は認めない、誰よりも彼自身がそう叫びたい筈なのに男性はその想いを呑みこみ、サフィーネに視線を向けた。

 

『良いですかサフィーネ、これが最期の確認です。貴女はこれより私の最高傑作にその子と共に乗り込み、私の最期の力で理を越え、世界を移動します。これは単なる並行世界への移動ではない、正真正銘別世界への跳躍です』

 

そこはこれ迄培ってきた常識が一切通用しない世界かもしれない、争いが絶えない世界かもしれない、悪意と理不尽が織り成す最悪の世界かもしれない。

 

ここで終わる自分達より遥かに困難な道のりになるだろう。絶望に打ちのめされるかもしれない、孤独と不安に押し潰されそうになるかもしれない、しかしそれでも彼女の課せられた使命は終わらせてはならなかった。

 

今一度覚悟を問おうとしたが────止めた。既に彼女の決意と覚悟は定まっている。それこそどれだけ脅しても揺るぐことは無いほどに硬く、頑強になっている。

 

これ以上の問いはいらない。彼女の瞳を見てそう察した男───シュウ=シラカワは病で窶れた体をモニカの助力を得て起き上がらせてサフィーネが抱える赤子に手を伸ばす。

 

柔らかい感触と、暖かな温もり、生命として尊ぶべき全てが其処に詰め込まれていた。

 

『この子は確かに普通ではありません。一から十まで私が手製で造り───いや、生み出した存在、私の因子を受け継がせた私の半身、今はまだその因子は薄いですが、時を、世代を重ねるにつれてその血と因子を濃くさせ、かの絶望達に対するカウンターへと成長してくれる事でしょう』

 

それは己の野望を乗せた子に対するシュウの嘆願………に似た贖罪だった。自身の完全にして異なるクローンを造り出すという命を弄び、利用している己の罪への再確認だ。自分は外道だ。自分達の希望という言葉で誤魔化し、その全てをこの子とその血族に押し付けようとしている。

 

地獄へ落ちるのは構わない。もとより自分は其処へ逝く価値すらない。己の不甲斐なさと情けなさから肩を震わせるシュウ、その時だ。震えていた自身の手に暖かな感触が包み込んできたのは。

 

『あうあー』

 

笑っていた。毛布に包まれた赤子が、自身に重荷を背負わされている事も解らず、その命から利用されようとしている事も解っていない無知の赤子が、シュウの細くなった指を力強く握り締めて笑っていたのだ。

 

彼の瞳から一粒の涙が零れ落ちる。許されてはならないと、許してはいけないと今日まで己を責め続けていたシュウの心が、この時初めて救われた気がした。

 

『………サフィーネ』

 

『はい』

 

『この子を、この子の血族を…………頼みます』

 

『はい!』

 

その言葉が彼等の交わす最期の言葉だった。シュウの最高傑作、グランゾンに乗り込んだサフィーネの腕の中にはスヤスヤと眠っている赤子が抱き抱えられている。

 

その事に安心したサフィーネは向こう側の二人に視線を向ける。崩れ行く宇宙と世界、唯一残された彼等の空間ももうじき消え行こうとしている。

 

繰り返される一万二千回の宇宙の終焉、今回自分達はそれを乗り越える事が出来なかった。抗えなかった力なき己への悔しさと怒り、別れの寂しさと悲しさからサフィーネの目尻から大粒の涙が溢れて止まらない。

 

『モニカ、シュウ様………』

 

どんどん遠く、小さくなっていく愛した男と恋のライバル。やがて消えて見えなくなるまで彼女の慟哭は止まる事は無かった。

 

そして彼女は決意する。必ずシュウの宿願を果たすと、その為なら自分の命も厭わないと。強い決意と覚悟を抱いたサフィーネは腕に抱えた赤子を強く、愛しく抱き締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『────以上が貴方の家系、その起源(ルーツ)に纏わる全てです』

 

「……………」

 

告げられた彼の者からの真実はシュウジの予想を大きく超えていた。自分は、自分達の起源はこの世界のモノでは無かったというのだ。

 

途方もなく、突拍子もない話だ。笑えない。笑える処の話ではない、否定したくてもする気力もないシュウジにシュウは構わずその後も淡々と説明を続けた。

 

この世界が選ばれたのは理の壁に阻まれていても比較的コチラ側の影響を受けているという事、漫画やアニメ、ゲームと言った娯楽を通してコチラの世界を映している事があちら側とコチラ側を繋ぐ微かな通り道になったと言うこと。

 

シュウ博士はこの世界を観測宇宙と読んでいる。決して交わる事も触れる事も無い世界だが、最近ふとした瞬間向こう側の影響がとある形で滲み出てくる事があるという。

 

それがこの世界の“スーパーロボット大戦シリーズ”とロボット漫画やアニメの成り立ち、向こう側の戦いの余波を制作者やそれに関わる人達が思い付きという形で受信し、世間に広めていく。単なる娯楽の一つでしかないゲームや漫画やアニメが、実は余所の世界で起きた実際の話なのだと、一体誰が信じられると言うのだろうか。

 

端から訊けばまるで自分達が生み出したアイデアではないと思えるが、その時のタイミングや時系列は実際に起きている時期と大きくブレる為、どちらが本物で偽物であるかは重要ではないという。

 

アカシックレコードに刻まれた事象の一つに過ぎないモノ、真贋もなくただの一つの真実として描くだけなのだからそう言う意味では確かにコチラ側の宇宙は観測宇宙と呼ぶに相応しいかもしれない。

 

『そして、シラカワシステム。これは端的に言えば機体と一緒に乗り手を成長させる代物で、段階的にその概要は変わっていきます』

 

最初はグランゾンの力をより馴染ませ、引き出させる為に“起動”し、ネオ・グランゾンを引き出させる為にシュウ=シラカワの因子を“高め”、更には原初の魔神を使いこなす為に“シンカ”を促し、最終的には理を越えるためにその極致へ“誘う”。それがシラカワシステムの本来の役割であり、本当の在り方。

 

シラカワシステムというのは単に他の名称が思い付かなかった為にサフィーネとモニカが間に合わせで付けただけの仮の名称に過ぎないという。

 

そして………。

 

『本来ならば同一の存在は同じ宇宙に存在することは多元世界の様な特殊な状況下でない限り起こり得る事はない。しかし現に君達はここにいる。何故か、理由は単純、シュウ=シラカワの因子を受け入れた君は別の存在へと進化し、厳密に言えば白河修司ではないからだ』

 

「っ!」

 

『そして、この私もシラカワシステムに搭載されたシュウ=シラカワの人格を模した擬似人格、所謂コピーです』

 

自分は修司ではない。彼の口から告げられる言葉は容赦なくシュウジに突き刺さる。最早言葉一つ言い出せない。突き付けられる真実を前に既にシュウジの許容量は超えていた。

 

しかし、まだ分からない事がある。聞きたい事がある。混乱する頭を横に降って無理矢理これ迄の話を頭の隅へと追いやり、シュウジはその場に座り込んで静かにシュウへ………シュウの擬似人格へ語りかけた。

 

「………博士、貴方がシュウ博士の擬似人格で本人とは違う事は解った。けれど幾つか分からない事がある。質問してもいいかな」

 

『どうぞ』

 

「ありがとうございます。なら一つ目、貴方は俺を……俺達を絶望に対するカウンターと言ったけど、具体的に言えば何のカウンターなんだ?」

 

『それは人類を含めた知的生命体、その全てに対する脅威。その脅威に明確な意思はなく、ただそう在るからそうするだけという一種の窮極の一(アルティメット・ワン)、所謂純粋悪ですね』

 

「───純粋悪」

 

例えば破滅の化身、例えばユガの終焉、片方は負の概念を形作られた存在で、もう片方は宇宙に終焉をもたらす機械的システム、それを告げる存在、どちらも本質的には根本的に異なっているが、知的生命体にとっては脅威であることに変わりはない。

 

他にも怨念を束ねし霊帝を始めとした知的生命体に対する脅威、シュウジの血族とグランゾンはそれらに対抗する為に生み出されたカウンターなのだとシュウは語る。

 

………少しだけ余裕が出てきた。機械的に事態と真実を処理して今は客観的に考えるようにしたシュウジは比較的落ち着いた口調で質問を続けた。

 

「もう一つ質問です。この世界にシュウジとして戻ってきた俺ですけど、このままこの世界に居座る事って出来ますか?」

 

『出来ますよ。その場合、グランゾンの使用権利は剥奪され、貴方のその髪も徐々に元に戻る事でしょう』

 

…………すんなりと答えるシュウにシュウジは何処か違和感を感じた。この世界に居続けられる。その答えはシュウジにとって何よりも嬉しい事実である筈なのに何故かそれを素直に受け入れられないでいる。

 

恐らく、博士はまだ隠している事がある。それもシュウジだけに限った話ではない、恐らくはこの世界に関わる根底的な部分を敢えて話していない。そもそも、自分が此処にいればそこで寝ているもう一人の自分は一体どうなるのだろうか。

 

尽きない疑問に訝しむシュウジだが、今は追及すべき時ではないのかもしれない。擬似人格とはいえ相手はシュウ=シラカワ、自分程度の追及ではのらりくらりとかわされるのが関の山だろう。

 

何より、まだシュウジはこれまでの事実を完全に消化しきれていない。客観的視点で自分を誤魔化しているが、それがいつまで続くか分からない。

 

「じゃあ、最後の質問です。あの人は、フィーネお婆ちゃんは、最初からそうするつもりで俺を育てたんですか?」

 

『それは………』

 

故に、最後の質問は少なくはない感情が入っていたかもしれない。自分を育てた祖母が、大好きだった祖母が、自分達の目的の為に今まで利用してきたのか。他の事はどうでもいい、だからせめて、せめてそれだけはハッキリさせたい。

 

そんなシュウジの願いが籠った問いにシュウ=シラカワは─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変わってないなー、ここも」

 

日が傾き始めた時間帯、夕飯の買い出しで人が多くなってきたとある通り道、至るところから聞こえてくる人の営みの音にシュウジは懐かしく思いながらシュウから告げられる真実を何とか呑み込もうとしていた。

 

博士の事、祖母の事、多くの知らされる真実と事実。まだ混乱している、未だに分からない事はある。しかし、それでもシュウジは……。

 

「帰って………来たんだな」

 

漸く実感が湧いてきた帰郷に柄にもなく泣きそうになった。穏やかで平和な一時、当たり前の日常、嘗て自分も確かにこの中にあったのだと、当時の事を一つずつ思い出しながらシュウジは街の中を歩く。

 

………ふと、前方に泣きじゃくる子供がいる。側には母親らしい女性が子供を宥めているが、子供は空に指を向けるだけで泣き止もうとしない。

 

子供が指を指す方へ視線を向ければシュウジは成る程なと笑みを浮かべる。空高く浮かぶ風船、高さ的にはビル四階程だろうか。今も昇り続ける風船だが、そこは充分手が届く距離だ。

 

瞬間、シュウジの姿は一瞬かき消え、次の瞬間には其処から少し離れた位置に着地しており、その手には子供が指差していた風船が握られていた。

 

「はい、これ君のだろ?」

 

「え?」

 

差し出された風船、先程まで空高くあった筈の風船が目の前にある事に母親は目をパチクリとさせており、子供の方に至っては目を真ん丸と見開かせている。

 

「この辺りでは見ない顔ですね。ご旅行ですか?」

 

「え? あ、はい。主人が珍しく暇が取れたと言うので折角だから都会の方へと思いまして……」

 

「そうですか、この辺りは道が複雑ですので迷われない様に気を付けて下さい。この道を真っ直ぐ進めば交番がありますので、何かあったらそちらを頼るようにしてください」

 

「そうなんですか? 分かりました。ご親切、ありがとうございます」

 

話題を逸らして風船から意識を外させた事に成功したシュウジは良い旅をとそれっぽく返して再び歩き出す。

 

「み、み、み、未来ズラァァァァっ!!」

 

後ろの方から子供────女の子の驚愕に満ちた叫び声が聞こえてくる。恐らくは風船を取った瞬間を目撃したのだろう。すっかり興奮しきっている女の子にシュウジはしまったと苦笑いを浮かべる。

 

一瞬、自分の事が世界中に公表される危機感を覚えたが、ここは秘密結社やサイデリアルが跋扈する多元世界ではない。自分を探したり、命を狙おうとする輩はいないのだ。

 

自由。嘗てない解放感と充実感がシュウジの内から溢れてきた。………しかし。

 

「やっぱり、ちょっと苦しいな」

 

キツくなった胸元、短くなった袖、着なれた筈の衣服が今の自分にはキツく感じている。

 

今のシュウジは修司の自宅から拝借したもの、自分の住んでた部屋なのだから拝借という表現は正しくないのだが、何故か間違っている気はしなかった。

 

キツく、小さく感じてしまう自分の衣服、まるで自分だけが別物だと、異物なのだと言われている気がした。

 

「トドメにこんな髪だもんなぁ、そりゃ違うよな」

 

紫の髪、サラサラと風で靡いており、顔付きも少し変わった気がする。背丈も伸びたし体つきも見違えた。ガラス張りのショーウィンドに映る自分を見てシュウジは自嘲気味に笑う。

 

「異物みたい……じゃなくて、異物そのものだな」

 

いっそ、受け入れてしまえば楽になるかもしれない。受け入れて自棄になって、何もかも流されるままに生きれば、少なくとも胸の胸中を巡る思いは消えるかもしれない。

 

『────それは、私の口からは言えません』

 

最後の質問に対するシュウの答え。珍しく言葉を濁してそれ以降語り掛ける事はないが、それがシュウジからして見れば答えそのものに思えてきた。

 

祖母が自分を騙していた。厳密に言えば騙したのではなく利用されたと言うべきかもしれないが、そんな事はどうでもいい。

 

大好きだったお婆ちゃん。自分にとっては忙しかった両親の親代わりであり、寂しい時にずっと側で自分を支えてくれたフィーネお婆ちゃん。

 

それが全て嘘だった────かもしれない。その事を明らかにするのが怖くて膝が震える。震えて、震えて止まらなくなる。

 

何故、自分は帰ってきてしまったのか。こんな気持ちになるのなら、こんな思いをするのなら────いっそ。

 

「あれ? シュウジ?」

 

「!」

 

「やっぱりシュウジじゃない。なにアンタ、まだこんな所にいたの? バイト前に仮眠するんじゃなかったの?」

 

「ニコ………ちゃん?」

 

「ていうか、なにその髪? イメチェン?」

 

その声に心臓が高鳴った。その言葉に心が暖かくなっていく。多くの真実に打ちのめされ、心身疲れきったシュウジの前に現れたのは………。

 

「むむぅ、地味に似合ってるわねその髪。普段はお洒落なんか気にしないのに………シュウジの癖に生意気よ!」

 

嘗ての幼馴染、前のような幻とは違う。正真正銘の彼女が目の前に現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“────ウフフフフ、見ぃつけたぁ”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、RE,START:DASH!!前編

それでは次回もまた見てボッチノシ







NGシーン。

「成る程、なら常日頃自分がハブられたりボッチになるのもシラカワシステムの所為なんですね!」

『それは違います』

「え?」

『違います』

「」


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