暑さにやられて軽く熱中症になってました。
皆さんもマジで気を付けて下さい。
△月Ω日
先の熱海での戦い、中々壮絶な戦闘で苦戦を強いられたのだが、後から来たZ-BLUEの皆と共闘したお陰でどうにかミケーネを退ける事が出来た。
マジンガーZを始めとしてZ-BLUEの面々の機体は傷だらけのボロボロだった事や、ミケーネの勇者を名乗るガラダブラの出現等があり、結構戦況的にはヤバかったと思う。
けれど、その直後やってきた真ドラゴンが、ゲッター線をマジンガーZに浴びせる事により戦況は急展開。進化を促すエネルギーであるゲッター線を浴びた事によりマジンガーZは底力を発揮し、ガラダブラを撃破。自分もハーデスとの戦いに専念出来た為、奴等を追い返す事が出来た。
しかし、本当に良いタイミングで来てくれた。Z-BLUEが来てくれたお陰でネオを出さずに済んだし、何より熱海が地図から消える事態を避ける事が出来た。
ネオの力は良くも悪くも強力過ぎる。下手をすれば戦いの余波だけで熱海を消してしまっていたかもしれない。ネオ・グランゾンの力が如何に強大なのかは再世戦争を経て学習済みだ。出来る事なら地球圏で使用する事は極力控えたい所だ。
その後、自分はZ-BLUEと合流し、軽く事情説明をする事になったのだが、この時ちょっとしたトラブルがあった。まぁ、大体はブロッケンの事についてなんだけどね。
孤島ごと爆発に呑まれ死んだと思われていたブロッケンに皆結構驚いていたが、自分の懸命な説得と本人の弁解によりどうにか理解してもらい、事前に街の人達を避難させていたという情報もあった為、割とあっさり受け入れて貰えた。
各艦長の挨拶周りを終えた後、用意された部屋に向かおうとした自分だが、この時ちょっとしたイベントが起こった。ヒビキ君からの久し振りの組み手の誘いである。断る理由もなかったから格納庫に向かい何度か手合わせをしたのだが……いやー、ヒビキ君てば強くなったなぁ。
おじさん直伝のジークンドーにも磨きが掛かっていたし、此方の動きにも要所要所で対抗してたし、ちょっぴり冷や冷やする所もあった。
ただ、ブーストアップだっけ? アレを使用するのは少し頂けないと思った。アレは所謂ドーピングで、使えば使用者に多大な負荷を掛ける諸刃の剣だ。
初見で使用するには決め手になるかもしれないが、あまり過信すると命取りになる。今日の組み手の時だってそれに頼り過ぎた為に折角のチャンスをフイにしてしまったからね。
ヒビキ君はブーストアップが破られた事に酷く驚いていた。……まぁ、自分としてはガモンさんとの組み手で、あの手の速さには慣れているってのもあるんだけどね。
その後は色々世間話をして和気藹々と過ごしていたのだけれど、不意に訊ねたヒビキ君の家族……おじさんと姐さんの話に触れると、急にヒビキ君の態度は変わってしまった。
……先の新世時空振動の際、ヒビキ君の家族が二人とも亡くなった。そう淡々と話すヒビキ君の台詞に俺は何も言えなくなった。
家族を目の前で亡くしたと語るヒビキ君は……とても痛々しかった。あの強かったおじさんと逞しくとも綺麗な女性の姐さん、二人が死んだと話すヒビキ君に、信じたくないと自分は否定したかった。
ヒビキ君は幼い頃に母親を亡くしているという。数少ない肉親である二人を亡くしたヒビキ君は天涯孤独の身の上となってしまった。
自分はそれ以上ヒビキ君に掛ける言葉は見つからず、苦し紛れに一緒に墓参りに行こうくらいのことしか言えなかった。ヒビキ君もそれ以上家族について語る事なく、自分は自室へと向かった。
ただ、その際にスズネ先生とすれ違った事から、彼女は多分ヒビキ君を励ましにいったのだと思う。ヒビキ君の担任でありパートナーでもある彼女の言葉なら、ヒビキ君の心にも届く事だろう。
ただ、その際に少し違和感を感じた。すれ違った際に感じたスズネ先生の視線、何だか鋭かった気がする。態度もなにやら不遜なモノだったし……一体どうしたのだろう?
ストレスでも溜まってるのかな? けど、スズネ先生のあの態度、軽く人格が変わっている風だったが、人格が変わる程のストレスってかなりヤバくない?
この事はカウンセラーのルゥちゃんに報告する事にして今日はこれで終わろうと思う。
■月Δ日
ミケーネとの戦いで疲弊した心と体、そして機体を直したZ-BLUEはこの日再び行動を開始した。最近、ネオ・ジオンの動きが活発化してきたという話とネルフからエヴァ組に出頭命令が出た事、これらの事情を合わせてまたもや二手に分かれる事になったZ-BLUEに対し、自分とブロッケンは結局どちらかに付いていく事はせず、彼等の出発に合わせて分かれる事になった。
いや、本当は自分も付いていきたかったよ? シャア=アズナブルにも話はあったし、アムロさんから聞かされたもう一人の赤い彗星とやらの人物について気になっていた。エヴァ組に対してだって使徒に対抗する為に自分も手伝いたかったのだが……どうしても外せない用事があり、どちらの誘いも断ったのだ。
用事……というのは私事的なモノで、そんな重要な事ではないかもしれないが、自分にとって大事な事なので今回はそちらを優先させてもらった。
その用事というのが───リモネシア。現在エタニティ・フラットの影響を強く受けた地域の一つ、願掛けのつもりで皆の顔を見に行きたかったのだ。
多分、近い内に大規模な戦いが始まる。それこそ再世戦争の時とは比べものにならないほどの強大な輩との戦いが……なんて、それっぽい事書いたりしているが、実際はただ皆に会って元気を貰いたいだけなのだ。
今のリモネシアは時の止まった地、恐らく自分が来たことなんて知覚出来ないだろうが……それでも構わない。ラトロワさん、ガモンさん、子供達やお年寄りの、ジャール大隊の皆とシオさん。店長の墓参りにも行きたかったし、これは良い機会かもしれない。
トレーズさんにも色々と報告したかったし、これを機会に心残りを済ませておくのもいいかもしれない。……いや、死ぬつもりはないけどね。
今日はもうこれで終わりにしよう。明日に備えて早く寝ることにする。
■月Z日
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(言葉にならない叫びが延々と書き殴られている)
大規模な戦闘を期待された皆さん、すみません。
そして、次回から話は大きく進むと思われます。
今後とも宜しくお願いします。