ペルソナ4~迷いの先に光あれ~   作:四季の夢

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総司との会話

現在、ベルベットルーム

 

「「ようこそ、ベルベットルームへ……」」

 

「! 君は……!」

 

総司は現在、ベルベットルームへと来ていた。

理由は単純に、イゴールにペルソナの合体を頼むつもりで来たのだが、いつもマーガレットが座っている席の隣にもう一人座っている女性がいた。

そして、その女性に総司は見覚えが有る。

今日、自分の兄である洸夜と食事をしていた女性だった。

 

「君は……?」

 

「お初にお目に掛かります。私はエリザベスと申します。瀬多総司様でございましたね、お話は主様とお姉様からお聞きして下ります。以後お見知り置きを……」

 

「えっ? 主様は、多分イゴールだけど……お姉様は?」

 

「もちろん、私よ」

 

そう言って姉妹揃ってクスクス笑い出すエリザベスとマーガレット。

更にその様子を見て、ヒッヒッヒと笑っているイゴール。

だが、それよりも総司はエリザベスに聞きたい事が有った。

 

「エリザベス。君に聞きたい事がある」

 

「何でございましょうか?」

 

「今日、君はステーキハウスで一緒に食事をしていたよね?」

 

「はい、それが何か?」

 

総司の言葉に首を傾げるエリザベス。

それに対して総司は話を続けた。

 

「あの時、君と一緒にいた人何だけど、あの人は「ああ、道を教えて下さってくれた、あの御優しい殿方の事でございますね」えっ?」

 

総司の言葉を遮り、言葉を発したエリザベスの言葉に今度は総司が首を傾げる。

 

「実は、この町に来た時に恥ずかしながら迷子に成ってしまいました」

 

「エリザベス。新しい町に着いたらまずは地理を調べなさいって、あれ程……」

 

「お、お姉様……その話は後で……話を戻しますが、その時に道を教えてくれて、御昼食まで奢ってくれました優しい殿方でございました。彼が何か?」

 

「えっ? いや……何でも無いよ(偶然だったのか? 兄さんなら、困っている人を助けるぐらいするし……考え過ぎか)」

 

「それでは、御用件をお聞きしましょう」

 

イゴールの言葉に、総司は先程の疑問を捨て、ペルソナを合体させる事にした。


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