いえい!まこたんだぜ!ひゃっはーーーーー!!
霧崎第一高校 【花宮真】
「・・・・・・・・・~~っだめだ!!もう無理。寝る」
「寝るじゃねえよ!!こっちは勉強見てくれっていうから来てやってんだぞ!」
そうなのです。私、神崎美咲は赤点を回避するために幼馴染の真に教えてもらっているのです。
・・・いや、教えてもらってた、かな?今私寝てるし。
「起きろっつってんだろおいいいいいいいいいい!!!」
真は私の両肩をつかみ、ぐわんぐわん揺らしてきます。ちょっと!!乙女になにしてくれんのさ!このオタマロめがあ!!
「・・・おい。何か失礼なこと考えただろ、今」
「・・・・・・ソンナコトナイヨー」
視線を合わせたら殺される気がする・・・。でもさあ、知ってるでしょ?この眉毛。私、ポケモン好きだからゲーム持ってるんだケド、草むらとかに入って野生のオタマロが出てくるじゃん?それがもう真にしかみえなくて!!WW そんで、みねうち使ってHP1にして一番安いモンスターボールで捕まえて、名前を『まこと』にするの。それが何回も繰り返されてね?『まことBOX』がもう3つくらいできちゃっってWW もうお腹痛いったらないよWWW
ちなみに昨日徹夜して『まこと』をレベル100にしたぜ!!(ドヤアア
・・・ん?そんなことやってる暇があったら勉強やれって?
っは!! ・・・みなまでいうな。
「ったく・・・。世話の焼けるやつだな・・・」
「あはは・・・。すいません」
「けど、なんで今回赤点回避しようなんて思ったんだ?いっつも赤点取って笑ってたじゃねーか」
真は私に不思議そうに問う。私は「うーんと」と、人差し指を口元に運んだ。
「先生がね、今回赤点だった奴は部活動の参加を禁止するーって言ってたから。---私、真たちとずっと一緒にいたいもん。少しでも、長く一緒にいたいから。今回は、絶対に、ぜーーーーったいに!赤点を回避したいんだ」
「・・・・・・」
「・・・真?」
真は私の呼びかけに右手だけで制した。そして何故か左手で口元を覆い、顔を赤くさせている。
・・・どうか、したのかな?
「ねえ、まこ---!!?」
一瞬、何が起こったのか解らなかった。
私がそのことをようやく理解したのは、数秒経った後だった。
真が、私を抱きしめていたのだ。
それはとても温かく、繊細で・・・そんな心地よいものだった。
「ま、真・・・?」
再び呼びかけると、今度は返答をしてくれた。
「・・・あんまり、可愛いこと言うんじゃねえよ。バアカ・・・!///」
私の角度からはみえなかったけど、多分、彼の表情は---
真っ赤で、微笑んでいて、とても幸せそうな表情だったのだろう。
声だけで、判断できてしまう。
「・・・今、こっち見んなよ」
「ふふ。わかってるって」
私は、真をぎゅっと抱きしめた。
「・・・全く、世話の焼ける幼馴染だなあ」
「うるせえバアカ///」
こんな会話が心地よくて。
どこか、くすぐったくて。
だけど、とても愛おしくて。
いつからだろう
私の心に、キミという名の赤点-マーク-がついたのは。
うん。楽しく書けました!!満足です。
まこたんを『オタマロ』って表記したところがありますが、不快に感じた方はごめんなさい・・・。
今度漢検があるんですよねえ・・・。めんどくさいっす。コロコロ鉛筆でももってこうかな!!