はい、五か月ぶりの投稿です。
本当にごめんなさい。すみませんでした。
お前誰やねんって思う人もいると思います。改めまして、ネッシュです。
ええと、今回の荒木監督は監督ではなく、日本代表のときの荒木さんです!
リクエストいただいていたのに遅くなってしまい、申し訳ございませんでした…!
では、読んでもいいよって方はどうぞ!!
日本代表時代 【荒木雅子】
『ねえ、明日ってヒマ、かな?』
突然の彼女からの電話。なんだか遠足前の子供のようなわくわくした声だった。
「明日…?ああ、明日は9時くらいまでバスケのミーティングだな。すまないが、会うのならばそれ以降となってしまうが…」
『じゃあ、会えるんだね?』
「ああ」
『じゃあさ!明日9時過ぎにまさちゃんの家行ってもいい?』
「構わないが…急にどうしたんだ?」
『えへへ…内緒!』
「…そうか、美咲らしいな。じゃあ、明日な」
『うん、また明日!じゃ、おやすみなさ~い!』
「ああ、おやすみ」
____________
…と、いうのが昨日の会話。
そして現在、11時47分。
私はいま…家に向かって全力で走っている。
非常にまずい。これはまずい……。美咲に連絡したいのはやまやまなのだが…こういう時に限って携帯の充電がなくなるという事態…。
「もう、帰ってしまっただろうか…」
いくら温厚な彼女とはいえど、夜に3時間近く連絡の一切もなしで待たされたら…さすがに呆れて帰るに決まっている。
私は、足を止めた。走ったって、待っている人はいない。
「……っ」
熱いものが、こみあげてくる。
彼女との約束を守れなかった私が
彼女を失望させてしまった私が
彼女を悲しませてしまった私が
………許せなかった。
どうしていつもこうなのだろうか。大事な時に限って、いつも……。
「ずっと落ち込んでいても、仕方ないな…」
家に帰って、まず電話をしよう。そして、謝ろう。
両頬を手の平でうち、再び歩き始めようとしたその時____
「まさちゃん!!」
…と、聞きなれた、私の大好きな声が夜の道にこだました。
それと同時に、柔らかな、優しい温もりが私を包み込んだ。
振り向かなくても分かる。この温かさは__…
「…美咲」
まず、何より彼女に会えたのが嬉しかった。
…でも、疑問が1つ。
「何でここにいるんだ…?」
待ち合わせは3時間前。呆れて帰ったとばかり思っていたのに…。
「どうしてって……今日会うって約束してたから?」
不思議そうに小首をかしげる彼女。
「だ、だが…待ち合わせは3時間近くも前…」
私の言葉に「あ~」と軽い言葉を返し、笑いながら答えた。
「いいんだよ~。遅れたのだって、話し合いが長引いたとか何かでしょ?」
「あ、ああ…」
「連絡がなかったのも、携帯の充電がなくなったとかでしょ?」
「…良く分かったな」
的確すぎる彼女の言葉に思わず苦笑さえした。「何でもお見通し」という所なのだろうか。
「あはは!何年まさちゃんと一緒にいると思ってるの~?それくらい予想できちゃうよ!」
彼女の曇りのない太陽のような笑顔が、私のどんよりとした雲を追い払ってくれた。
…ああ、やっぱり彼女には適わないな。
「__美咲、ありがとう」
「ん?何がー?」
きょとんとした表情で私を見つめる彼女。「何でもないよ」と、頭を撫でた。
「あ…そういえば、今日はどうして会いたかったんだ?内緒、と言っていたが…」
そうだ、これが一番謎だったんだ。こんな夜なのに会いたいとは…よっぽどの用なのだろうか?
「あー、そうだね。…ん~、もうちょっとしないと言えないんだよね」
「…?ますます分からないな…」
頭を回転させてみるも、考えれば考えるほどよく分からなかった。
ううん…何なのだろうか…。
「本当に分からないんだ~!あはは、まさちゃんは本当に自分のことになると鈍感だよね」
「はあ…?何を言っているんだ?」
自分自身のこと…?そんなの、自分が一番分かっているはず__
「……よし」
彼女はきらりと光った腕時計を見て、そう呟いた。
時間は、午前0時。
彼女は向日葵のような笑顔を浮かべて、私に向かってこう言った。
「まさちゃん、お誕生日おめでとう!!」
「__!!」
ああ、そうか…今日は、私の誕生日。すっかり忘れていた…。
「どうせまさちゃんのことだから、忘れてるだろうな~って思ってたんだよね。そしたら…案の定?」
くすくすと小さく肩を震わせる彼女。その目じりにはうっすらと涙が浮かんでいた。
…そこまで面白いか?
「お前の言う通りだ…。…だが、ありがとうな。嬉しいよ」
「えへへ、どういたしまして!あ、「おめでとう」言ったの私が最初だよね!?」
「ああ、もちろんだ」
「よかったあ!そうじゃなきゃ今日会った意味ないもん~」
今度は桜のような柔らかな笑みを浮かべた。…ああ、そうだったのか。
「一番に言うために、今日会いたいって言ってたんだな?」
「えへへ、そうで~す!…あー、なんか子供っぽかったね」
赤く染まった頬をかきながら、視線を泳がせる。ふふ、可愛いやつだ。
私のために、待っていてくれたこと。
私を信じて、待っていてくれたこと。
私のために、笑みを浮かべてくれたこと。
それが、何より嬉しくて
「美咲」
私は愛しい彼女の名を呼んだ。
「ん?どしたの、まさちゃん?」
今日何度目だろうという彼女の笑顔。
いつみても、飽きる事なんてなくて
「__大好きだよ」
この恋にも、飽きることは無いだろう。
_______愛おしい彼女と一緒なら。
どうも皆様、おはこんにちばんわ。ネッシュです。
いやーーーーーー五か月ぶり!!
色々突っ込みたくなるところもあると思いますが、突っ込まないでください!!
温かい目で見守ってください!支えがないと私はやっていけませぬ
あと、監督たちの日本代表時代のリクエストですが、連続で投稿はするか分かりません。少し違うキャラクターを挟んでの投稿になるかもしれません。
ご了承くださいませ…!
ではでは、今回はこの辺で筆をおろさせていただきます。