クロバス+プラス   作:ネッシュ

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第21回目は・・・はいっ!黛先輩です!

はい、久しぶりに書きます。
更新したところで私の存在など忘れている事でしょうが・・・書きます。

よっし!じゃあ、本編へどうぞっ


クロバス+プラス 黛千尋

 洛山高校 【黛千尋】

 

 

「まだ降ってんな……」

 

窓の外にはどんよりとした重たい雲が空いっぱいに覆われ、そこから冷たい雫がざあざあと滝のように降り続いていた。

 

……午前中よりかはまだ小降りになったが…外には出たくないな。

 

「いやー、先輩の家近くにあって良かったー…。すいません、着替えまで用意していただいて」

 

「い、いや…気にしなくて、いい」

 

俺のTシャツ貸しちまったけど…大丈夫か!? …つうか、破壊力が…///

 

「先輩? どうかしました?」

 

彼女は俺を覗き込むように見やる。おいおい…!!俺の服着て、上目使いとか嘘だろ…!?こ、こんなにかわいかったか、こいつ…///

 

ていうか、Tシャツゆるすぎるだろ…。母親の服でも借りてきた方がいいだろうか…?

…いや、場所わからないから無理か…。

 

「…っくしゅ!うー…さむー…。先輩、ちょっとベッド借りますね。寒いっす…」

 

 

「え、ちょ、おい!」

 

 

ぽすっ

 

 

「あ~…温い…。布団すばらすぃ…♡」

 

幸せそうに俺のベッドに横たわる彼女。自分の部屋にコイツがいるのはそこまで違和感ないけど…ベッドに寝てるって言うのは…ちょっと、うん。いただけないな…///

 

「お、お~い…美咲?あのな…俺も男なんだからな?」

 

毛布に顔をうずめる彼女。…こいつ、聞いてないのか?

 

「美咲、頼むから起きてくれ…」

 

俺のその言葉に彼女は仕方なさそうにむくりと起き上がる。

 

「…なんですか、もう…。私寒がりなんですからちょっとくらい許してくださいよーぅ」

 

「ダメなものはダメだ」

 

……まぁ、二年も付き合ってるわけだし…ダメってわけではないんだが…

いやいやいや!まだダメだ、うん!

 

「ほら、布団没収!」

 

「あぁぁ…私の温い恋人がぁぁ…」

 

涙目になりながら布団にしがみつく彼女。…どんだけ寒いんだよ。

 

「…そんなに寒いのか?」

 

「うん…寒い。だから、その…」

 

頬を赤らめてちらちらと上目使いで俺を見つめる。

…ったく、仕方ない奴だな…。

 

 

「ほら、これでいいだろ?」

 

 

俺は、彼女の身体を優しく抱きしめた。

 

 

「…ほら、これで温かいだろ」

 

 

「…うん///」

 

その声は、とても嬉しそうな、でもどこか照れたような…そんな優しい声だった。

 

「えへへ…先輩温かいですね…///」

 

「お前が冷たいだけだろ」

 

「冷え性なんですから仕方ないんですー!……でも、今みたいに温めてくれるんでしょ?」

 

彼女のその問いかけに、俺はふっと笑んで穏やかな口調でこう言った。

 

「そんなの、当たり前だろ」

 

 

「私の傍にいていいのは先輩だけですからね。代わりなんて、いませんから」

 

 

「!」

 

その言葉は、俺にとってとても嬉しい言葉で。思わず、彼女の肩に顔をうずめた。

 

 

「…そんな嬉しい言葉かけんじゃねえよ、バーカ」

 

 

思わず悪態をついてしまうのは、ただの愛情の裏返し。

 

 

「もー、先輩のツンデレ、直らないですねw まあ、そんなとこも好きですけど」

 

 

そんな俺もひっくるめて好きだと言ってくれる彼女。

…俺だって、お前のこと______

 

 

 

「…好きだよ」

 

 

 

雨音が、二人を優しいベールで包み込んだ。

 

 

 

 

 




どうもみなさんおはこんにちばんわ。作者のネッシュです。

更新が遅くなってしまい申し訳ありません…!!
ほんと、すみません……


ぐだぐだになってしまって申し訳ありませんん…。

次回の更新はいつになるか分かりませんが…お待ちしていただけると幸いです。
では、今回はこの辺りで失礼させていただきます!

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