クロバス+プラス   作:ネッシュ

18 / 28
第十六回目は~・・・じゃっじゃん!!みんなのお姉さん、アレックスです!

百合のリクエストをいただいたので、アレックスで書きたいと思います!
百合は慣れてないからちょっと不安だけど、読んでやってください!


では、本編へGO!!


クロバス+プラス アレクサンドラ=ガルシア

 

 【アレクサンドラ=ガルシア】

 

一週間前、アレックスが火神くんの頬にキスするのを見た。

 

そして、つい三日前アレックスがリコ先輩にキスするのを見た。

 

 

しかも、唇に。

 

 

「・・・・・・っ」

 

アレックスは外国の人・・・。キスは、挨拶みたいなものだって解ってる。そういう文化なんだって、解ってる。

 

だけど・・・

 

 

「嫌だよ・・・っ」

 

 

一筋の涙が乾いた頬を濡らす。それは、止まることなく私の目から溢れ出てしまう。

 

泣きたくない。そうは思っても体は言う事を聞いてはくれない。

 

「アレックス・・・」

 

この世で誰よりも愛おしい彼女の名を呟くと、私はいつの間にか眠りに落ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

prrrrrrrrr・・・

 

「ん・・・メール・・・?」

 

携帯電話の機械的な音で目が覚めた。目をこすりながら画面に表示された名前を見ると、私は「あっ」と小さく言葉を漏らした。そこに表示されていた人物は___

 

 

「アレックス・・・」

 

 

その名前は、今一番会いたくない人であり、一番会いたい人の名だった。

 

件名は無く、本文はこうだった。

 

 

 

『ミサキ、今から家に行ってもいいか?会って、話したいことがあるんだ。』

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

私は、悩みながらもそれを承諾した。ずっと、今の気持ちのままじゃ嫌だ・・・!

 

ちゃんと顔を合わせて、私の気持ちを聞いてもらうんだ。

 

___私の、想いを。

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン・・・

 

お決まりのチャイムが鳴り響いた。

 

玄関まで歩いていくと、ふと、足が止まる。

 

 

「・・・っ」

 

 

ダメ・・・ここで立ち止まったら、ずっと同じことを繰り返す事になっちゃう・・・!もう、こんな思いをするのは嫌。・・・だから、一歩、踏み出さなきゃ・・・!

 

一度深呼吸をして、乱れた呼吸を整える。・・・よし、大丈夫。

 

 

ドアを開けると、キィっとわずかな音を立てる。・・・ああ、緊張する。

 

「・・・や、ミサキ。三日ぶり」

 

「うん・・・そうだね。いらっしゃい」

 

中に入るように促し、いつも通り私の部屋へと向かう。いつもとは、ちょっと重い雰囲気で。

 

「あ・・・お茶、持ってくるね」

 

くるりと背を向け、逃げ出すように扉に手を掛けると「待って!」と制止させられた。

 

 

「ミサキ・・・」

 

 

「・・・!」

 

振り返ると、普段では想像もできないような、不安そうな表情で私を見つめていた。

 

「あ、アレックス・・・?」

 

どうしたの?と、私が問う前に、彼女は私を抱きしめた。

 

その抱きしめ方は、いつもの無邪気さはどこにもなく、儚くて、切なくて、弱々しくて・・・。

いつもの彼女とは正反対と言っていいほど違って見えた。

 

 

「なあ、ミサキ・・・。アタシ、わかんないよ・・・」

 

 

その声は、少しでも触れてしまったら崩れ落ちていくような、そんな声だった。

 

「ミサキの気持ちが分からなかったんだ・・・。どうしてなのか、ずっと」

 

「・・・・・・」

 

私は、黙って彼女が紡ぐ言葉を聞いていた。

 

「それで、自分なりに考えてみたんだ。何が、原因なのか・・・。ミサキと会わなくなった三日前・・・」

 

彼女が言った台詞は、私が思っていたこと、そっくりそのままだった。

 

自分は、アメリカの習慣が抜けなかった。だけど、それがいけなかったんだと。日本人にとって、キスは大事な愛情表現であり、特別なものだと________

 

「アタシは、これくらいしか考えらんないよ・・・」

 

アレックスは、震える声で私にそう言った。

 

私は、再び頬に一粒の雫を流して彼女をぎゅっと抱きしめた。

 

「アレックス、ありがとう・・・。私、嫉妬してたんだね。火神くんや、リコ先輩に」

 

「え・・・?」

 

「目の前で、大好きな人が私じゃない人とキスしてるんだもん。嫉妬とか・・・ヤキモチとか、焼かないわけないじゃん。私、アレックスのことが、大好きなんだから」

 

にっこり微笑んで、抱きしめかえす。・・・なんだか、子供みたいに思えちゃう。

 

すると、アレックスは驚いたように目を見開き、口を金魚のようにパクパクさせた。

 

 

「じゃ、じゃあ・・・ミサキは、アタシのこと、嫌ってないのか・・・?」

 

 

キラキラと瞳を輝かせ、まるで子犬のように返事を待っている。ああ、こういうとこ、ズルいなあ・・・。

 

「嫌うわけないでしょ。私、世界で一番___ううん。この世で一番、大好きだから!!」

 

にっこりと微笑む。ああ、なんだ。こんなすれ違いだったんだなあ。

 

「アタシも、大好きだぞ!ミサキ!!」

 

「!?///」

 

 

そういうとアレックスは、私の唇にキスを落とした。

 

 

「あ・・・んぅ・・・///」

 

「ミサキ、今日泊まっててもいいか?・・・親御さん、いないんだろ?」

 

眼鏡越しに光る、妖しげな瞳。

 

サラサラと流れる金色の髪。

 

・・・どれも、私の大好きなあなた。

 

 

「うん・・・いいよ///」

 

 

もとから選択肢は、一つだけ。

 

 




おはこんにちばんわ、ネッシュでございまする。

どうでしたでしょうか?アレックスでの百合は?
・・・ああ、文才が欲しい。ダメだあ・・・もっとうまく書けるようになりたい・・・!!

・・・よし!もっと文章力を高めるぞ!!と、ゆーわけでまだまだクロプラ書きますんでご協力お願いします!うおっしゃあー!リク待ってます!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。