もう10回かあ・・・早いなあ。
ってなわけで、本編をどうぞ!!
海常高校 【森山由孝】
私は、男子バスケットボール部三年生の森山由孝先輩とお付き合いさせていただくことになりました。
その経緯はどうにもあっけないものなのですが・・・。
ほんの一週間ほど前、黄瀬くんの提案でみんなで王様ゲームを行ったのです。
その時に、森山先輩に一つの命令が下されました。
「好きな子の名前を言う」
・・・すっごく王道だなあって思いました。
しかもそれを女の子が大好きな森山先輩ですよ?誰を言っても笠松先輩たちなんかは「はいはい」の一言で流しちゃうに決まってますし、私の想いだって、気づくはずがないって思ってたんです。
なのに、先輩は・・・
「俺の好きな人は・・・美咲ちゃん。キミだよ」
そんな、嬉しい台詞を口にしてくれました。でも、私は正直、嬉しいと言うよりも、悲しいと言うように感じてしまったのです。
なんでかというと、その台詞は何度も聞いているからです。いつも冗談で言ってるような言葉を、いつも私に言うから・・・私は、いつも悲しかったのです。
・・・けど、今回は違いました。
「俺、本気だから。美咲ちゃん、俺の恋人になってくれませんか?」
そう言った後に、先輩は強引に、しかし優しく私にキスを落としました。
これで、確信しました。
先輩の言っていたことは、嘘じゃなかったんだって。
私にだけにむけて言ってくれた、本当の言葉なんだって。
そう、温かく伝わってきたのです。
そして、現在。
初めてのデートをすることになりました。・・・内心、すっごく浮かれてます///
私服で会うのは今回が初めてです。
私の洋服・・・変じゃ、ないですよね?
どきどきしてます・・・。緊張してるようです・・・///
「美咲ちゃん!」
後ろから声が聞こえてきました。この声は、私の大好きな先輩ーーー
「森山先輩!」
振り返るとそこには、私服姿の先輩が小走りでやってきました。
「ごめんね、待ったかな?」
「いえ、五分くらい前に来たばっかりですから、大丈夫ですよ」
「そっか。・・・じゃ、じゃあ、行こうか!」
先輩は何故か緊張気味に声を発しています。
・・・ま、まあ。私も緊張してますしね。お互い様、ですよね?
私達は、映画を見ました。今流行りの、恋愛ものの映画です。
「面白かったですね。最後のシーンとか、感動しちゃいました!」
「そうだね。俺も最後はーーー!」
先輩は大きく目を見開きました。どうかしたのでしょうか?
「先輩?大丈夫ですか?」
「あ、ああ!大丈夫!ご、ごめんね、あはは・・・」
・・・なんでしょうか、今日の先輩、変・・・?
次に私達は、ショッピングモールにやって来ました。
「わわ・・・。人が多いですね・・・」
「今日は日曜日だからね。しょうがないよ」
ははっと、先輩は小さく笑いました。
「わ・・・!」
私は人にぶつかってしまい、思わず体勢を崩してしまいました。
そして、先輩に抱きつくような形で支えられました。
「あ、ごめんなさい!すぐ、どきますから・・・!」
すっと体を離すと、先輩は真っ赤な顔を手で隠すようにしていました。
「せ、先輩・・・?」
呼びかけると、先輩は私の手をつかんで歩き出しました。
「先輩・・・?あの・・・」
「ごめん、美咲ちゃん。俺、今日すごくかっこ悪かったよね・・・」
かっこ悪かった、というのは、あの違和感のことでしょうか・・・?
「なんか、今日美咲ちゃん学校で会うのと全然違くて。可愛くって・・・なんか、緊張しちゃったみたいで・・・。嫌な思いさせちゃったかな・・・ほんと、ごめん・・・!」
私に向かって、頭を下げてくれました。・・・もう、そんなこと、気にしなくていいのに。
「先輩、私も同じ気持ちですよ?今日の先輩、いつもと違って見えて・・・どきどきしちゃいました」
「美咲ちゃん・・・!ああ・・・本当に、優しいな。キミは・・・!」
その瞬間、
先輩は私を抱きしめました。
温かく、優しく、だけど、ちょっと強く。
もう、離すもんか。とでも言うように。
「先輩・・・」
私も強く抱きしめかえします。・・・もっと、この温もりを感じていたいから。
この瞬間を、大切に
これから先、ずっと
貴方の隣で、笑顔でいられますように
更新遅くなってごめんなさいいいいい!!!
それが言いたかったんです。ほんと・・・すみませんでした。
言い訳をさせてもらうとですね・・・。
母が私にパソコン禁止令をだしたんです!
・・・まあ、自分が悪かったんですけど・・・。
次回から気を付けます・・・。
ではではこの辺で!!