帰宅部活動記録1945   作:長命寺桜

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空襲の八 帰宅部のいちばん長い日

花梨「南極に生息するコウテイペンギン。皆さん知ってましたか? コウテイペンギンのオスは、マイナス60度の極寒の中で、2か月以上何も食べず卵を温めるんですって! それはさておき……私、今、アメリカ軍に追いかけられて逃げてます!」

 

 

――戦場――

 

 

米兵「ファック・ジャップ! 手間を掛けさせおって! 大いなる自由のありかを示す貴様の菊のモン、見せてもらうぞ!」

 

花梨「駄目です。諸般の事情で、見せるわけにはいきません」

 

米兵「ふっ……仕方あるまい。なばら、力ずくでひんむくまで」

 

 

?「そこまでだ!」

 

 

米兵「なにっ!? 何だ貴様は!」

 

?「我こそは、古より受け継げし血統の継承者、自由と民主主義に立ち向かいしもの! 勇者エンペラー! アメリカ合衆国、お前の好きにはさせまいぞ!」

 

米兵「ええい! エンペラーの分際で小癪な……! よかろう、ならば貴様からひんむい……あーちょっとなにそれロケット!?」

 

 

エンペラー「スゥゥパァァァア! バカボムゥウウ!!」

ズドォオオオーン!

 

 

米兵「ぎやぁぁぁあああ!」

 

花梨「すごい、すごいですエンペラーさん!」

 

 

エンペラー「特攻兵器の力、思い知ったか!」

 

 

――教室――

 

 

花梨「分かりました皇帝さん……これが、これが特高なんですね」

 

 

 

――

あざらし「愛国者は教室で爆睡しないでね?」

――

 

 

 

――帰宅部室――

 

 

桜「先生から聞いたんだけど、今日はあのお方から重大なお話があるそうなのです! だからみんなでラジオを聞くよ!」

 

夏希「桜先輩、あのお方って誰なんですか?」

 

桜「聞けば分かるよ! 周波数を合わせてー……」グリグリ

 

 

?「――然れども朕は、時運の赴くところ、耐え難きを……耐え、忍び難きを忍び、以て万世の為に太平を開かんと欲す――」

 

 

花梨「…………あは?」

 

クレア「あらあら……とうとうこの日が来ちゃったのね……」

 

花梨「あの……この人何を言ってるんですかー? 難しい言葉が多くてよく分からないですぅ(>_<)」

 

牡丹「言い回しが古すぎるんだよ。何時代の人間だ、こいつ?」

 

桜「ちょっ……こいつとは言わないで牡丹ちゃん! 私にも意味不明だけどさ!」

 

 

夏希「って…………! これ天子様だよーッ!!」

 

 

桜「て、天使様(笑)って……」クスクス

 

花梨「うわーこれが天使の声なんだー。なんだかイメージと違うねー」

 

夏希「天使じゃなくて天子! 天皇陛下のことですからッ!」

 

 

桜「ゴータマ・シッダールタッ!! これがあの天皇陛下なんだ!」

 

夏希「だから、『ジーザス・クライスト!』みたいなノリでお釈迦様を呼ばないでく

ださい! 私以外に伝わってませんから!」

 

桜「じゃー親鸞ッ!」

 

夏希「同じだよッ!」

 

桜「南無阿弥陀仏ッ!」

 

夏希「一周回って違うわッ!」

 

桜「もー夏希ちゃん! 私は一体誰を讃えればいいのッ!」

 

夏希「知るかー! 普通に神を讃えればいいじゃないですかッ!」

 

桜「オーマイガッ! こ、これが天皇陛下なんだー! 私初めて声聞いたよ……!」ブルブル

 

 

牡丹「で、その天皇陛下とやらが私達に何の用だ? 私も暇じゃないんだぞ」

 

夏希「いや……別に私達には用無いと思いますけど……」

 

牡丹「用もないのに呼び付けたのか? 良い御身分だよまったく」

 

夏希「やめてぇぇぇぇぇーッ!!」

 

桜「結局、この放送は何が言いたいの?」

 

夏希「あー……それはですね……ん? クレア先輩?」

 

 

クレア「日本が……日本が戦争に負けたのよッ!」クワッ!

 

 

桜・牡丹・花梨「えっ…………………………?」

 

 

桜「なっ……」

 

 

牡丹「ん……」

 

 

花梨「ですっ……」

 

 

桜・牡丹・花梨「…………ってーッ!!」

 

夏希「何で分けて言うの……?」

 

 

桜・牡丹・花梨「な、なんだってーッ!!」

 

夏希「繰り返さなくていいよッ!」

 

 

桜「日本が…………」ブルブル

 

 

花梨「せ、戦争に…………」

 

 

牡丹「負けた…………」

 

 

桜・牡丹・花梨「だとぉおおーッ!!」

 

夏希「だから何で分けるんだよッ!!」

 

 

桜・牡丹・花梨「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」オイオイ

 

 

夏希「動揺しすぎですから! ……てか桜先輩、この前『敗戦寸前』とか言ってただろッ!」

 

桜「そうだっけ……? いやっ、でもありえないっ! だって日本は神国だよ!? その日本が何で負けたりするの! 神は死んだの!? 殺されたのーッ!」

 

夏希「あんた敗北を微塵も疑ってなかったよねー!」

 

桜「ニーチェのバカ野郎ッ!」

 

夏希「バカはあんただッ!」

 

牡丹「こ、これは鬼畜米英の欺瞞工作に違いない! そうに決まってる! 天皇陛下の大和撫子たる私は、陛下の御為、身命を賭して最後の一兵まで戦い抜くことを誓ったんだ! その皇国が降伏など……、ありえん!」

 

夏希「急に右翼ぶり出したー! 牡丹先輩、さっき陛下のことをこいつ呼ばわりしましたよねー! しかも、しれっと自分を大和撫子とか言ってるし!」

 

花梨「負けた……日本が負けた……? あははははははッ! こ、こうなったら一億総自決しかないよなっちゃん! みんなで手榴弾を囲んで自決しましょう!」

 

夏希「花梨早まらないで-ッ! 私手榴弾なんか持ってないからー!」

 

 

クレア「ビー・クワイエットッ!!」ドンッ

 

 

桜・牡丹・花梨「…………ッ!?」

 

夏希「く……クレア先輩?」

 

クレア「こんな時に、私達が動揺してはなりません。ねぇ桜さん!」

 

桜「え……?」

 

クレア「あなた言ったわよね?」

 

桜「あっ……そ、そうだった! 私達の勝利は5人一緒に……」

 

 

クレア(レイプ目)「そう、日本は神国なのよ! 神国たる日本が負けることは絶対に許されないわ!」

 

夏希「そっちかーい!」

 

クレア(レイプ目)「つまり、負けてしまった天皇は、もはや神の座に相応しくないわ! 日本秋津島における治天下大王(あめのしたしろしめすおおきみ)たる資格はないのよ!」ドヤッ!

 

夏希「な……何言いだすのこの人ぉおお!!」

 

クレア(レイプ目)「神代より続く由緒正しい九重家。それは天照大御神よりも強大な、唯一なる神の家系! 我が家に伝わる家系図をたどれば、神の子たるジーザス・クライストに行きつくの!」

 

花梨「わぁぁ~☆ クレア先輩ってイエス様の子孫だったんですねぇ。だから金髪なんだぁ~♪」

 

夏希「イエスに子供は居ないでしょー! どこのカルト宗教だよ!」

 

クレア(レイプ目)「九重家の令嬢である私が、新たに皇帝として日本を、いえ! 人類を勝利に導くの! さあ行くわよ、みなさん!」

 

夏希「あんた一体誰だよッ! 何と戦うつもりー!?」

 

桜「行くって……クレアちゃん何をするの!?」

 

クレア(レイプ目)「決まっているじゃない! 国を裏切ったク●野郎を1匹残らずぶち●すのよ」

 

夏希「やめてぇええ! その発言、リアルに右翼に殺されちゃいますからーッ! ただでさえファシストみたいな政党が与党なんですから勘弁してー!」

 

 

――

あざらし「ファシストとは、自民党のことだよ」

 

夏希「だからやめてぇぇ!」

――

 

 

花梨「そうですよ、クレア先輩! 私、皇帝になったクレア先輩なんか見たくありませんっ!」

 

クレア(レイプ目)「ええっ!? ど、どうしてなの……花梨さん?」

 

花梨「だって……皇帝になったら……クレア先輩と遊べる時間が無くなっちゃうじゃないですか! 私達、死ぬまで一緒に帰れなくなるんですよッ! 私……そんなの絶対に嫌ですッ!」

 

クレア「ぁ……ぁぐッ……か、花梨さん……! そ、そうね。私が間違っていたわ。誰がこの国を治めようとも、そんなことはどうでもいいのよ。やっと目が覚めたわ。私には、花梨さんさえいればそれでいいの! 他には何もいらないわ!」

 

花梨「クレア先輩っ……!」

 

クレア「花梨さん……! あ、あの約束、覚えていらっしゃるかしら?」

 

花梨「はい……! 『この戦争が終わったら、永遠の愛を誓う』ですよね! そして、この戦争は終わりました!」

 

クレア「花梨さん……! 目を……瞑ってくださる?」

 

花梨「はい……」チュ

 

 

夏希・桜・牡丹「…………(ドヨーン)」

 

 

クレア「も、もちろん桜さん達も大切よ? みなさんのことを花梨さんと同じくらい大事に思っているわ!」

 

桜「いいよ、気を使ってくれなくても…… どうせ私は花梨ちゃんのおまけなんだよ……」

 

夏希「さーくらせんぱーい! 自信を失わないでー! 私はそんな風に思ってませんからー!」

 

桜「優しいね、夏希ちゃん。だけどそう言ってくれるのは夏希ちゃんだけだよ……あはは……なんかもう、どうでもよくなってきたよ……」

 

夏希「桜先輩が負けてるー!? 日本の敗戦と全く関係ない所で負けちゃってるよー!」

 

 

牡丹「さーくーら♪」

 

桜「牡丹ちゃん……?」

 

牡丹「私も、桜のことを愛しているぞ」

 

桜「牡丹ちゃん……牡丹ちゃぁぁぁんッ!」

 

 

牡丹「まぁ、花梨の次にだけど」テレ

 

 

桜「もっぬ…………!!」パキン

 

 

夏希「ちょッ……何で一回上げてから落としたんですか! 桜先輩の精神が崩壊寸前ですよッ!」

 

牡丹「いやぁ…………つい」

 

夏希「ついじゃねーよッ! ガサツそうに見てても桜先輩結構デリケートなんですから、もっと優しくしてあげてください!」

 

牡丹「よく見てるなお前……もしかして桜のこと好きなのか?」

 

 

夏希「当り前じゃないですか。牡丹先輩は嫌いなんですか?」

 

牡丹「そ、そう言う意味の好きじゃなくてだな……」

 

桜「えっ……ちょっと待って夏希ちゃん! そんな急にコクられてもどうしていいか分かんないよッ! この時代、まだiPS細胞は実用化されてないんだよ!」

 

夏希「誰も子作りしようなんて言ってませんよッ!」

 

桜「えっ……でも子供が居ないと老後とかどうすんの!」

 

夏希「いきなり老後の話かよッ! てか、そういう儒教的な考え方、見っとも無いんでやめてください……」

 

桜「そ、それもそっか。子供が生まれるとどうしても子供中心の生活になっちゃうし、作らないってのもありかもね!」

 

夏希「って……何で私が桜先輩にプロポーズしたみたいになってんのーッ! 確かに女性としての好意はありますけどぉ、結婚までは想定してませんからー! せいぜいキスくらいしか考えてませんでしたー!」

 

 

牡丹「せ、赤裸々だな……」

 

クレア「あらあら……夏希さんも私達サイドなのねぇ♡」

 

花梨「わーわー! きゃーッ!」

 

 

桜「いいよ……夏希ちゃんとなら私……」カァァ

 

夏希「なにぃいい!?」

 

 

クレア「せっかくだから、結婚式は2組一緒に上げません?」

 

花梨「はい! 戦争も終わったことですし、私ハワイがいいです!」  

 

桜「ハワイで挙式かぁー! いいね、女の子の憧れだね!」

 

夏希「いや……どう考えたって今のハワイはまずいでしょ! 地球で一番の反日スポットですよー!?」

 

クレア「大丈夫よ。SASを警護に付けるわ」

 

夏希「SASぅ!? それってイギリス陸軍の特殊空挺部隊じゃないですか! 何でそんな部隊に影響力持ってるんですかー!」

 

クレア「うふふ……イギリスとは日英同盟の頃から懇意にしてるのよねー」

 

夏希「ってえええ! まさかクレア先輩、連合国のスパイだったんですかッ! あんたそれ特高にばれたら死刑だよ!」

 

クレア「でも特高は今日から、GHQに追われる側でしょ?」

 

夏希「そうだけどー! あんたどれだけ怖い物知らずなんだよッ!」

 

桜「そうと決まれば、早速式の日取りを決めよっか!」

 

クレア「ええ! やっぱり停戦協定が結ばれた後じゃないと厳しいかしら?」

 

桜「多分来月辺りに調印式だよね」

 

 

牡丹「わ……私は余ってしまったか……。だ、だが、これも萩月流継承者の宿命。しかたない、立派に仲人を務めてみせよう! 全力でお前達の門出を祝福してやるぞ!」

 

桜「あれ、牡丹ちゃん仲人でいいの? てっきり私の新婦だと思ってたけど……」

 

牡丹「……はぁ? お前の新婦は夏希だろ」

 

夏希「えっ……桜先輩どういうことですぅ!?」ガーン

 

桜「だって私、別に相手が1人じゃなくても構わないよ? だから、私と夏希ちゃんと牡丹ちゃん、クレアちゃんと花梨ちゃんで2組……だと思ってたんだけど……」

 

牡丹「え……ほ、ほんとか?」

 

花梨「そうですよ! それに、私も牡丹先輩のことも大大だーい好きです! 私とも結婚してください!」

 

牡丹「か、花梨……!」

 

クレア「花梨さんが良いなら、私は3人家族でも、なんなら5人家族でも構わないわ♡」

 

夏希「多婦多妻制かよ! あんたらどんだけ未来に生きてるんだよッ!」

 

桜「決まりだね。式は5人であげよう!」

 

牡丹「こういうのを乱婚って言うんだっけ? わ、私はもちろん構わないぞ!」

 

夏希「えぇー!? それでいいの!!」

 

 

 

桜「そう、これでいいんだよ。私達は5人揃ってのこそ帰宅部! 全員が妻で、かけがえのない大切な人だ!!」

 

夏希「大分意味違ってますけどぉー!」

 

桜「それに私達は、遂にあの戦争、第二次世界大戦に勝利したんだよ! もっと喜ばなきゃ!」

 

夏希「え……勝利ぃ!? あんた玉音放送聞いて泣き喚ていましたよねぇー!」

 

桜「確かに日本は負けたよ。だけど、私達は勝った。1人もかけることなく、5人で終戦を迎えられた! それが私達の勝利!」

 

花梨「長く厳しい戦いでした……! でも、あの辛い戦いの日々は終わったんです! 勝利の栄光は、今や私達のものです!」

 

夏希「自決するしかないって言ってたのは誰ぇー!」

 

牡丹「しかし勝利したとはいえ、私は自分の無力さを痛感したよ……! 血まみれの小腸を手に、母の名を呼びながら泣き叫ぶあの新兵の姿が、脳裏に焼き付いて未だに忘れられないッ!」

 

夏希「そんなグロいシーンありましたっけッー!? てか、私達が前線で戦ったみたいに話さないでくださいよ! 確かに牡丹先輩は戦ってましたけどぉー!!」

 

クレア「毎日のようにやってくる無慈悲なB-29、子供をゲーム感覚で銃撃するグラマン、そしてあの忌まわしき原子爆弾……! でもそれは、全部過去のことよ! 全てを乗り越え、私達はここに戦勝を宣言するのッ! さあ、みなさん盃をおとりになって!」

 

夏希「もう何でもいいですよぉ……」オズオズ

 

 

桜「それでは! 大東亜戦争の勝利を祝して……」

 

 

夏希・桜・牡丹・クレア・花梨「乾杯ぁーい!」

 

 

――

あざらし「終戦記念日だー」

――

 

 

?「ザザッ……CQCQ! どなたか応答願います」

 

桜「あれ……? 一度も使わなかった無線機から声がするよ?」

 

夏希「私とりますよ。はい、こちら帰宅部。どうぞー」

 

?「ザザッ…… なっつん? なっつんなの? どうぞ!」

 

夏希「えーっと………………誰? どうぞ」

 

 

?「古橋だよ古橋ぃいいい!! 繋がってよかったよ。 この機会を逃せば、なっつんたち一生その時代に囚われたままだったんだよ! どうぞ!」

 

夏希「その渾名やめろって言ったはずだ。で、唐突に出てきて何が言いたい訳? どうぞ……」

 

愛「いやー……文化祭であいかりんがショートコントやったんだけど、あまりに寒くて概念時空まで凍っちゃったんだよ。そのせいで時空間にひびが入って、ナツキノフ達が戦時中に吸い込まれて行ったんだ! どうぞー」

 

夏希「あのさ……そう言う訳分かんないくだり必要ないからッ! どうでもいい設定をくだらない理屈で説明するのやめてくれないッ!? あと新しい渾名開発しないでいいから! どうぞ!」

 

 

愛「それじゃ夏の字、あんた達を平成へ戻すよっ! 花梨、協力して!」

 

花梨「はい!」

 

夏希「え……何?」

 

 

愛「あいでーす」

 

花梨「かりんでーす」

 

 

愛・花梨「二人合わせて、あいかりんです☆」

 

 

夏希「………………はぃ?」

 

 

あいかりん「ちゃーちゃちゃ・ちゃちゃちゃちゃ! ちゃちゃちゃ・ちゃちゃちゃちゃ! ちゃちゃちゃ・ちゃちゃちゃ・ちゃーちゃちゃちゃー」

 

愛「あいかりんの、時をかける焼夷弾ショートコント、『チョコレート』!」

 

 

夏希「………………?」

 

 

愛「お腹空いたぁ……飢え死にしちゃうよぉ……ギブミー・チョコレート!!」

 

花梨「よしよし貧しい日本のお嬢ちゃん! おじさんがチョコレートをあげよう」

 

愛「おお、ありがとう米兵のおじさん! もぐもぐ……ペッ! こんなもん食えるかー!」

 

花梨「おい君、せっかくあげたチョコレートをどうして吐き出したんだい?」

 

愛「うるせーヤンキー! ゴディバ以外はチョコレートじゃねえ!」

 

 

花梨「確かにッ!!」

 

 

夏希「………………」イラッ

 

 

あいかりん「ふふん」ドヤッ!!

 

 

夏希「………………!」イライラ

 

 

愛「どうだったなっつん?」フフン

 

 

夏希「………………!!」イライライラ

 

 

愛「ちょこっと甘めの評価でお願い♪」

 

 

夏希「……」プチッ

 

 

花梨「チョコだけに☆」

 

 

夏希「ツッコめぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」ゴゴゴゴ

 

 

 

桜「あ、夏希ちゃんが、耐えきれずにツッコんだ!」

 

牡丹「全方位ツッコミの異名は伊達じゃないな」

 

クレア「夏希さんも、そろそろ能力者の仲間入りね」

 

夏希「私いつ異名ついたのー!? ってー! 世界がゆがんでるぅううう」

 

 

――

あざらし「タイムスリップ中」

――

 

 

桜「というわけで平成に帰って来たわけだけど……みんな戦争について何か思う所ある?」

 

牡丹「なんか、意外と普通だったな。B-29も聞いてたより全然弱いし」

 

クレア「食糧だって吐いて捨てるほどあったものね」

 

花梨「私、これからは戦争の素晴らしさを後世に伝えようと思います!」

 

桜「うんうん。ぶっちゃけ戦時中って、思ってたより平和だったんだね! 日本も憲法改正して、どんどん戦争するようになればいいんだよ! これは安倍ちゃんGJだね!」

 

 

 

 

夏希「なわけ…………ないだろーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

 

おわり

 




愛「あいでーす♪」

夏希「夏希です……」

愛「二人合わせて」


愛・夏希「夏希&愛ホールディングスです!」



夏希&愛ホールディングス「夏希&愛ホールディングスの火縄銃ショートコント! 『織田信長』!」



夏希「あーホトトギスが鳴かないなー……どうしよっかな……」



愛「是非に及ばず!」ザシュ!!



夏希「の、信長様!? いきなり何するんですか!?」



愛「へ? 私家康だけど?」



夏希「じゃ鳴くまで待てよッ!!」




愛「ふふん」ドヤッ!

夏希「はぁ……」ドヨーン


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