『更新停止』 東方加速録   作:sinononns

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また遅れました。すいません。
ここから先、二週間更新になります。最近スランプ気味です。
これだけ待たせてしまったのですが、短いです。



第六話 黒の王 後編

ハ『もうひとつの問題?まだ何かあるんですか?』

 

黒『君も見ただろう?梅里中学のマッチングリストに我々以外、そしてシアンパイルでもない名前があったのを。』

 

そう言われてハルユキは昼休みの時に見たリストに名前が合計7つあるのを思い出した。

 

ハ『そういえば、ありましたね。……待ってください。まさか、ほかにいるんですか?梅里中学に正体不明のバーストリンカーが?』

 

黒『そのまさかだ。彼女達は敵か味方かも分からない。だが、同時にシアンパイルと状況が似ているところがある。まず一つが、[私のリアルを知っている]ところだ。シアンパイルとの戦闘を観戦していた為、目撃されてしまった。そして2つ目が[対戦拒否]だ。』

 

ハ『対戦拒否!そいつもマッチングリストに出てこないんですか?』

 

黒『昼休みは出ていただろう。まあ、理由は分かっているがな。」

 

ハ『へ?どんな方法なんです。』

 

黒『レギオンはなにも六王のやつが全てでは無い。規模は小さいが領土を持つレギオンも存在する。そしてその領土を支配しているレギオンに所属している者には、ある特権が与えられる。それが、対戦の拒否権だ。」

 

ハ『そいつ等はここの、杉並を支配しているレギオンのメンバーなんですか?』

 

黒『あぁ。そうだ。名前も一致している。………だが、そのレギオンがとんでもなくてな。たった5人しかいないのに、その5人だけで6王の精鋭部隊を攻略したりとか。まあ、とにかくとんでもなく強くてな。私でも勝てるかどうか分からないぐらいで………。』

 

ハ『そいつ等のレベルは?それだけ強いなら、やっぱり7とか8ぐらいですか?』

 

黒『……悲しい事に全員レベル5。にも関わらずレベル6、7を倒す。レベルが上がったらどうなることやら。っと、話を戻すぞ。』

 

黒雪姫はすっかり冷めた紅茶を飲むと話を始める。

 

黒『レギオンの名前は<イレギュラーズ>。と言っても、他の者が「何もかもイレギュラーじゃないか。」と言ったのが理由らしい。』

 

ハ『そんなに強いんですか?』

 

黒『あぁ、強いぞ。メンバーはここに載っている。』

 

そう言って、黒雪姫はハルユキにテキストファイルを送ってくる。開くとその中には5人のバーストリンカーの名前が載っていた。

 

ハクレイ・メイデン

スター・ウィッチ

ナイト・ナイフ

ミョン

パレット・ラビット

 

ハ『一人だけ名前が短いですね。ていうか、ミョンてなんです?』

 

黒『そうだ。短すぎるのだ。カラーネームも無いし、ミョンと言う単語は聞いたことがない。イレギュラーその2だ。』

 

黒雪姫の言うイレギュラーをまとめると次の

・同レベル同ポテンシャルを無視した戦闘力

・名前に色が入っていない。

・名前に他のアバターと同じ単語がある。

 

ハ『同レベル同ポテンシャルは分かりますが、あと二つは何かおかしいんですか?。』

 

黒『考えてみろ。同じ名前のキャラがいたらどっちか分からなくなるだろう。ただでさえバーストリンカーは東京にしかいないんだぞ。名前に色が明記されていないのは、相手の情報が分からないと言うことだ。』

 

ハ『なるほど。それでどうするんですか?対処法は考えがあるんですよね?』

 

黒『シアンパイルと基本的には変わらない。だが問題は対戦出来ないからどう対処するかだ。だいたいの目星は付いているが、確信はない。』

 

ハ『とりあえず、その候補者を教えてください。一年生だったら僕が探ってみますし、他だったら方法を考えなければいけませんから。』

 

黒『あ、あぁ。分かった。いま送ろう。』

 

黒雪姫は加速デスクトップを操作し、テキストファイルを送る寸前に手を止める。

 

ハ『?。どうしました?』

 

黒『……ハルユキ君。先に言っておくが私がこのファイルを作ったのは、君を見つけるより一週間も前だからな。』

 

そう言った後、黒雪姫はファイルを送る。ハルユキがファイルを開くと、六人の生徒の名前と写真が載っていた。

 

ハクレイ・メイデン→1年B組 博麗 霊夢

スター・ウィッチ→1年B組 霧雨 魔理沙

ナイト・ナイフ→2年A組 十六夜 咲夜

ミョン→1年B組 魂魄 妖夢

パレット・ラビット→2年A組 イナバ・レイセン

シアン・パイル→倉嶋 千百合

 

ハ『え?チ、チユリ?あいつが……バーストリンカー?』

 

ハルユキは黒雪姫の顔を見てみると、苦々しい顔をしていた。

 

黒『一番可能性が高い、と言うより彼女しか残らなかった。』

 

ハ『いや、ありえないですよ!あいつはゲームとかすごい下手で、バーストリンカーの適正なんかあるわけないんです。それに、先輩をしつこく狙うとか、そういうことができる奴じゃないんです。』

 

黒『では、彼女のあの敵対心はどう説明するつもりだ。私はこう予測する。彼女はいずれ君を[子]にしようと思っていた。』

 

ハ『[子]?』

 

黒『ブレインバーストのコピー元の人間との関係を[親子]と言う。つまり、私が[親]で君が[子]だ。』

 

ハ『な、なるほど。(先輩が親……。いやでも親子と言うより<お嬢様と鞄持ち的>な関係では………。いやそれともーーー。)』

 

黒『………なに考えているか分かるぞ。』

 

ハ『え?あ、いや。これはその………。』

 

黒『はぁ……。まったく。話を戻すぞ。彼女は、いずれ君を子にしようと思っていた。だが、それを私が奪ってしまった。それに怒り、私に突っかかって来た。どうだ?これなら辻褄があう。』

 

ハ『チユリがそんなことをするはずがありません!』

 

黒『ハルユキ君。すまないが、今は君個人の感情を気にするような余裕はない。』

 

ハ『………わかりました。僕が確かめてきます。』

 

黒『ほう?だが面と向かって聞くわけにはいかないぞ。』

 

ハ『チユリと直結して、ブレインバーストの有無を確かめてきます!』

 

つづく

 

 




いかがでしたでしょうか?
ここで報告です。
申し訳ありませんが、東方加速録は原作AWの第1巻の内容が終わると同時に、更新が一時的にストップします。理由は私の勝手な気まぐれで、別作品する執筆する為です。同時進行しようとも考えたのですか、無理だと判断し、この決断になりました。
原作第1巻まではきちんと書きますのでお付き合いいただきますと嬉しいです。新作の方も出したら読んでくれると嬉しいです。

それでは今回はこの辺でおしまいです。
またお会いいたしましょう。

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