紅の夜叉 THE CRIMSON SAGA ──3人の戦士──   作:つくカイ

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次元の龍と精霊編
次元の龍と精霊編 プロローグ  「act.2〈ソラリス〉」


act.2 〈ソラリス〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どういうことか説明くらいは欲しいね」

 

 |DEM(デウス・エクス・マキナ・インダストリー)社の日本支社にそびえ立つビル。その最上階にてDEM社代表取締役であるアイザック・レイ・ベラム・ウェスコットは忌々しそうに告げた。

 外見はつんつん頭の白い髪と冷酷そうな切れ長の青い瞳をした30代の男性だがその顔は目の前のパネルを睨みつけ、誰から見ても「不快」と取れる表情をしていた。

 そして、それを見ているノルディックブロンドの長髪が特徴の美少女、エレン・M・メーザスはアイザックが見せる表情に困惑していた。

 

(アイザックのこんな表情は始めてだ……)

 

 DEM第二執行部部長で、アイザックの秘書官を務める彼女はアイザックとは長い付き合いである。しかし今だにアイザックのこんな表情は見たことがない。こんな不快な表情を浮かべたアイザックは。

 

『簡単なことですよ、アイザック代表取締役』

 

 と、パネルの中から返事が帰ってくる。まだ声変わりしていない少年の声だ。しかしその声には妙な威圧感と寒気がある。

 

『「我々の邪魔はしないで頂きたい」それだけです』

「それが理解できないと言ってるのがわからないのか若造」

 

 そう言うとアイザックは手元に置いてあったUSBメモリースティックを指差した。

 

()()を見せておいて言うことが「邪魔するな」?ふざけるのもほどほどにしてくれ」

『ふざけてなどいませんよ。ただ我々の目的の邪魔をして欲しくないだけです』

「……」

 

 手元に置かれたUSBメモリーを一目するとアイザックは先ほどの表情から一転、「フッ」と不敵な笑いを浮かべた。

 

「まぁいいだろう。考えてみれば邪魔する理由もない。……だが一つだけ教えてくれ」

『なにを、と聞くのは野暮でしょうか』

「……あれはなんだ?精霊か?」

『精霊などという生半可なものではありませんよ。アレは……言うとなれば「力」でしょうか』

「力……」

 

 

 

『どんな理不尽な(ちから)だろうと

どんな理不尽な権力(ちから)だろうと

どんな理不尽な知識(ちから)だろうと

どんな理不尽な魔法(ちから)だろうと

どんな理不尽な超能力(ちから)だろうと

どんな理不尽な能力(ちから)だろうと

見境なく

一片の慈悲もなく

区別なく

握り

蹴り

擦り

砕き

壊す

そんな

一番理不尽な力』

 

 

 

「……」

『それが〈ソラリス〉が求めるものです。これでよろしいでしょうか?』

「……ああ。ありがとう」

 

 途端に画面が暗黒に変わる。

 

「さて……」

 

 

「君はどうでる?イツカシドウ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精霊

  THE SPIRIT

・臨界や存在する特殊災害指定生命体。発生原因、存在理由ともに不明。

こちらの世界に現れる際、空間震を発生させ、周囲に甚大な被害を及ぼす。

また、その戦闘能力は強大。

 

対処法1

  WAYZ COPING 1

・武力を似てこれを殲滅する。

ただし前述の通り、非常に高い戦闘能力を持つため、達成は困難。

 

対処法2

  WAYZ COPING2

・──デートして、デレさせる。

 

 

 

 

 

 

 

次元の龍と精霊編 プロローグ 

「act.2〈ソラリス〉」 終




デトアラ劇場版きたぁぁぁーー!!士織ちゃん出てくれ!!

あ、総集編だけは勘弁な。

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