谷口という友人も出来、俺の高校生活は順調な滑り出しをしている。
たが、その中に1つ気になる事が有る。俺の後ろの席にいる涼宮さんの存在だ。
いや、別に恋愛的な興味ではない。単純に気になるってだけだ。
昼休み
国木田に谷口を紹介し三人で昼飯を食べる事になった、谷口と国木田はすぐに打ち解け昼飯を一緒に食べる事になる。こういう何気ない日常がいいと思えるのは果たして普通なのか、それとも単にじじくさいだけなのか。
「そういえばキョンは、好きな人とか居ねぇの?」
谷口が急に質問をしてきた
「?、なんの話だ?」
「だから~、好きな人はいねぇのって話よ。高校生なんだから一人や二人いても可笑しくないだろ」
「あ!それ僕も気になるなぁ。キョンの好きな人」
までもがそんな質問をしてきた
「好きな人ねぇ、特にいないなぁ」
これと言って恋愛感情を持つような人物は今は居ない、我ながら高校生としてどうなんだとも思うが居ないものは仕方がない。
「何だよ、俺はてっきり涼宮の事が好きなんだと思ってたが」
「あれ?僕は佐々木さんだと思ってたよ」
「なんで、その二人が出てくるんだ?」
幸い佐々木も涼宮さんも他の場所で昼飯を食べているためこの話を聞かれていない。しかしこんな話を聞かれたらどう思われるかわからん。
「だってお前、涼宮に興味ありげだったじゃん。」
「あんな自己紹介さらたら気にはなるだろ。」
「まぁ、確かにね。」
「国木田は?なんで佐々木の名を出したんだ?」
「なんでって中学の時からあんなに仲良しなんだから好き合ってるって思うでしょ。普通に考えて。」
確かに、中学三年になって塾に通いはじめてからは学校でも塾でも一緒にいたな。端から見れば恋人どうしなんだと思うやつもいるかもしれん。
「なんだと、キョンはあんな美人と中学の時から仲良かったのか?」
「仲が良いなんてもんじゃないよ。塾の帰りはキョンが佐々木さんを乗っけて二人乗りで帰ってたんだよ。」
「待て、国木田。なんでお前がそれを知ってる?」
確かに塾の帰りは俺が佐々木を乗せて送っていた。だが俺は誰にも言ってないはずだ。
「同じ塾に通ってた奴が言ってたよ。キョンが佐々木さんとイチャつきながら帰ってるって。あと、多分知らないと思ってるのキョンくらいだよ。学年中で噂になってたし。」
「マジか………。」
「まぁ、あんな美人とイチャイチャしてれば嫌でも噂になるわな。」
知らなかった。俺と佐々木がそんな風に噂されてたなんて。
俺は良くても佐々木には迷惑だったろう……ん?待てよ
「国木田、さっき俺くらいって言ってたが佐々木もその噂知ってたのか?」
俺は知らなかったからずっと同じように接していたが、佐々木がもしその噂を聞いたら多少なりと接し方が変わる気がするんたが……
「もちろん知ってたよ。何人か女子に聞かれてたし。でも皆が思ってるような間柄じゃないって言ってたみたいだよ。特に噂を気にしてる様子も無かったし」
「そうか。」
確かに皆が思ってるような間柄じゃ無いからな。特に気にしてなかったのかもな
「まぁ、途中から試験勉強だ、面接練習だで忙しくなって人の噂に構ってる暇も無くなっていったからね。卒業式近くなったら誰も噂しなくなったよ。」
「なら良いがなぁ。」
喋りながら時刻を見るともうすぐ昼休みも終わろうとしている。
「やば、もうすぐ昼休み終わりか。急いで食わないと。」
ガツガツと飯を食う谷口の横で俺と国木田も残りの飯を食う。
「話変わるけど、もうすぐ部活とかの勧誘が始まるね。」
「部活かぁ、特に入りたいのも無いんだかな。」
「俺は、スポーツ系にするかな、女子にモテるかも知れないし。」
「そういう、動機の人は多分活躍出来ないからモテないと思うよ。」
「だろうな。」
「オメーらなぁ、人の夢を壊すなよ。」
こんな話をしてるうちに昼休みは終わってしまった。
久しぶりの投稿です
いやー、また佐々木とハルヒそのほかのヒロイン達の出番が無かった。
この次には佐々木もハルヒも出る予定なので時間があったら読んでください