ミッドランド軍によるチューダーへの反攻作戦。
かつて奪われた城を1つ1つ奪い返していくとか言う気の遠くなりそうな狂気の作戦。
また大勢の命を溶かした目前の城ももう落ちる。
つっても上の奴らは
今更だが先駆けなんて怖くて出来ないらしい正規軍の変わりに凸れとの御命令を受けてる。
ハハッ、せいぜい好き勝手にやらせてもらうさ。
「いいか野郎共ォ!城門が砕けたら全員で突入するぞ!お宝は早い者勝ち、手柄首も女も取ったもん勝ちだ!!せいぜい稼げや!…
「…ッ」
ふと視界に入ったガッツは初陣ってだけあって緊張した顔つきになっていた。
ったく、しゃーねぇな。
「ガッツ」
「…なに?ガンビーノ」
「死んだら意味ねぇからな、適度にやりゃあ良いんだよ。変に気張るな」
ガッツが頷いた直後、轟音と共に門が壊れた。
さぁ稼ぎ時だ!剣を掲げて叫ぶ
「突ッ込めぇーー!!」
「「「「オオォォォォォッ!!!」」」」
そこからは乱戦だった。
入れまいと打って出てくる敵兵との白兵戦、入り乱れる敵味方を一瞬で見分けて斬り捨てる。
何人か斬った時、たまたまガッツが敵を仕留めるのが見えた。
自然と笑みが零れたがその後ろに回った奴が見えた、敵だ。ガッツは気づいてない!
走り出した時には遅くガッツが打ち倒された。トドメを刺そうと振り上げられるメイス。
「「くたばれッ!!」」
ソイツと俺の声が重なる。
ガッツの頭を割られるより早く敵の首を刎ね飛ばした。倒れ込んだ敵の血を浴びたガッツと目が合う。
「ガ、ガンビーノ…」
「呆けんなガッツ敵は前だけから来る訳じゃねぇんだ。倒したからって気ぃ抜くな」
ほら立てとガッツを引き起こす。
「ん、気をつける」
「ああそうしろ、てめぇの死に顔なんざ見たかねぇ」
去り際に落ちてた兜を適当にガッツに被せる。勝ち戦で死にたい奴なんか居やしねぇからな。
夕方には戦は終わった。言うまでもないだろうが俺達の勝利で今は酒宴の真っ最中。
ガッツは手柄首こそ取れなかったが敵を4、5人斬ったらしい。初陣にしては上出来だ。
「あぁん?おい、ガッツはどうした?せっかく褒めてやろうって思ってたのによォ…おいてめぇガッツ連れてこい!」
酒に肉に女に勝利。これ以上ない肴だろうが!
このクソッタレな世の中の生きる楽しみを教えてやるぜ!!
「よさんかガンビーノ…あの子はまだ幼い。人を斬る事の怖さは我らの比では無かろうよ」
静かに語りかけるように止める老人、モスヴィラント。
周りからはモス爺とか呼ばれてる。
「あん?だから楽しませてやろうって言ってんじゃねえか!んだよ小言なんざ聞きたかねぇぞ」
「儂とて言いたくはない…言わせんでくれガンビーノ」
長く団に尽くしてガンビーノを支えてきた老兵。
酔った勢いとはいえあまり無下には出来ないものがある。
「……チッ、シラケるぜ」
何となく居づらくなって席を立った。
自分の天幕で飲み直すか…。
頭を掻きながら戻る道中、後ろから声をかけられた。
「なぁ…ちょっといいか?ガンビーノ」
「あ"あ?」
不機嫌ながら振り向いた先にいたその男には覚えがあった。
…ドノバン?
15話はストーリーの流れの分岐点になります。アンケートに御協力お願いしますm(_ _)m近道ルートはキャラの登場時期にズレがあります。遠回りルートは魔要素の登場が遅くなります
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グリフィス闇堕ちルート
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グリフィス夢叶うルート(近道)
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グリフィス夢叶うルート(遠回り)