我が名はティア・ブランドー   作:腐った蜜柑

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GL表現がありますのでご注意ください。 (他に書くものが思いつかなかったり)


石仮面の秘密

「はい? ジョジョが食屍鬼街(オウガーストリート)に向かったですって? それは本当なの? メアリー」

 

「はい、ジョジョ様を乗せた御者からの話でございます。 ティア様」

 

 ジョジョを乗せた馬車が食屍鬼街(オウガーストリート)へ向かった。

 その報せは私の気分を良くするのに十分な報告だった。

 

 食屍鬼街(オウガーストリート)

 ロンドンの一角にある土地のことを指すものだが地元の者は誰一人として近寄ろうとはしない。

 それもそのはず、そこはありとあらゆる犯罪が毎日起きるとされ、伝染病も真っ先に発生すると言われる程に人も街も汚らわしい土地だからだ。

 そこへ何も知らないであろうジョジョが踏み込んだのだ。 まず生きては戻れまい。

 

 私は上機嫌に隣に控えるメアリーが持ってきた、パンケーキと紅茶を楽しんでいた。

 少し甘みのあるシロップを足そうとした時、ふと意地悪な考えがよぎり靴下を脱ぐとその白く細長い足を空気に晒す。

 ゆっくりと私の足にわざとシロップを垂らすと、情欲が籠った瞳で息を飲むメアリーを見つめた。

 

「あら、足にシロップがかかってしまったわ。 ……メアリー、舐め取ってくれるかしら?」

 

「は、はい。 ティア様が仰るのであれば」

 

 少女の時はあったソバカスは治り、今は美しい白い肌を晒すメアリーは誰が見ても美人と答えるだろう。

 しゃがみ込んだ際に、そのメイド服から浮き出る豊かな胸元が揺れ、ますます私の情欲を誘う。

 

(……でも、なぜ私の胸は成長しないのでしょう。 他はもはや絶世の美女と呼んでいい美しさだというのに)

 

 思わず溜息を吐くと、私の足を舐め始めたメアリーの体がビクリと震える。

 恐らく何か粗相をしたと脅えたのだろう。 私は薄く微笑み、よしよしと頭を撫でるとピチャピチャと淫らな音が部屋に響く。

 

 母親の病気の一件以来、メアリーは私に多大な感謝と共にあらゆる面で熱心に奉仕するようになった。

 その健気さに触発され、こうして意地悪をすることもあるのだが、それでもメアリーは私の要望に応え続けた。

 今はただ足に感じる舌の感触と温度が非常に心地良い。 人を支配していると実感でき、私の征服欲を満たしてくれる。

 

「ん、ティア、様。 お元気になられたようで、何よりです ペロッ」

 

「それはどういう意味? 私の顔色でも悪かったのかしら?」

 

「いえ、何か心配された様子でしたので……私はティア様に母の仕送りの件で大恩を感じております。 いついかなる時でも私はティア様のお味方となり、お役に立ちたいと常日頃から考えています」

 

 私が不安そうな姿を召し使い如きに晒していたのだろうか? いつでも私の味方? 何を世迷い言を言うのかと私は呆れた様子でメアリーを見つめる。 一見して真摯にこちらを見つめる目に嘘偽りはなさそうだが、それはありえない。 人とはかくも醜いものなのだ。

 

(人は利害で動く。 人は本性を外面という仮面で隠す。 人の本質は卑しい部分にある。 私はそれを短い人生の経験で学んだ。 この娘、何を企んでいるのかしら)

 

 もしかしたら、ジョジョの差し金なのかもしれない。 ならばジョジョもこの娘もとんだ狸だ。 どれ、少し引っかけてみようか。

 

「それは……私が『殺人鬼』だとしても、かしら? 私の可愛いメアリー」

 

「っ、もし、万が一仰る通りであるならば私は何を置いてもティア様を正しき道へお導き―――」

 

 部屋に短い破裂音が響き、メアリーの言葉は遮られる。

 私の言葉に勢いよく反応し、彼女が顔を上げた所で頬を掌で叩いたからだ。

 

「このティアに貴様如きが道を説くな、下郎めが。 もういいわ、下がりなさい」

 

「……お役に立てず、申し訳ありません。 ですが、私の言葉は」

 

 まだ戯言を言い張るメアリーを静かに睨むと彼女は言葉を発するのを止め、頭を下げて退出した。

 心なしか彼女の目尻に涙が溜まっていた気がする、この程度の痛みで音を上げるなど軟弱としかいいようがない。

 

 メアリーが部屋を去ると、後には静寂だけが残った。

 

 私は何気なく立ちあがると、全身の身嗜みをチェックする為に使う大きな鏡の前へと移動した。

 鏡の中にはピンと一切の歪みなく立つ鼻や小さく膨らんだ唇。 満月を取り込んだかのようにキラキラと輝く腰まで降ろした金の髪と瞳。

 全体的に小さくまとまった風に見える、人形のように美しい女性。 それが鏡の中に映っている者の評価だ。

 

「ねぇ、ティア。 私は正しいわよね? これで問題ないわよね?」

 

『えぇ、もちろんよ。 だって、今までだって上手くやってきたんですもの。 下手だったら今ごろ男共の慰み者になってたでしょうね』

 

 私が鏡の中の女に尋ねると、うぬぼれに近い自信を漲らせた声が返ってくる。

 貧民街ので生活。 それは弱みを見せたが最後、骨までしゃぶられ尽くす世界だ。

 私は生まれついての強者でありたかった。 いや、私は強者だ、何を弱気になっていると頭を振る。

 

『何をそんなに脅えているの? それもそうね、ジョジョが答えを見つけて帰ってくれば綺麗なドレスも着れない、温かいベッドもない頃の貴方に逆戻りだものね』

 

食屍鬼街(オウガーストリート)よ? 私とて危険と判断する場所にあのジョジョが無事で済むはずがないわ」

 

『……貴方、ジョジョの底力を見ていたでしょう? おめでたいわね、だからこそ貴方は今、こんなにも追い詰められているというのに』

 

「はっ! 私は強者よ。 必ず私は幸福になってみせるわ。 それが私の運命ッ!」

 

 鏡の中で目つきの鋭い彼女が、胸を張って発する私の言葉を冷めた様子で聞いていた。

 

『貴方はいつも傍観者。 自分は安全な所にいて周りだけを動かすのが強者? 笑わせるわ。 あぁ、臆病なティア、貴方は自分の心の矛盾に気づかないフリをしている』

 

 黙れ、その無礼な口を閉じろ。 私がそう言おうとしているのに唇が震えて上手く声が出せない。 聞きたくもない言葉だというのに耳は鏡の中の私の声を待っている。

 私にとって、私を狂わす一言を。

 

『貴方……幸福だなんて言ってるけど、本当に幸福を味わったことがあるのかしら?』

 

 鏡の中の彼女に亀裂が入る。

 気がつけば、私は袖から出したナイフを鏡に突き刺し、息を荒げていた。

 

「私は、私は誰よりも金持ちに、誰よりも偉く、誰にも負けなければ、幸福なのよ。 そうじゃなかったら……」

 

 顔を俯かせ、床を見つめているとポタポタと水滴が落ちる。

 涙ではない、異常なまでに汗が全身から噴き出ているからだ。

 一体、何を私は焦っているのだ。 頭を振り、気晴らしに外の空気を吸いに自室の扉を開けた。

 

 こんな時、聡い私は心のどこかでナニカに気づいていることを理解していた。

 だが、もう止まれない。 私の道はもう戻る道はなく、進むしかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、深夜に屋敷を抜け出したディオと私は気分転換も兼ねて近郊の港町へと来ていた。

 海風が涼しく通り抜け、平常時なら港町特有の風情というものを楽しんでいただろう。

 

「ディオ、お酒を飲みすぎよ。 それじゃ、まるで」

 

「言うなッ! アイツと同じことをしているのは分かっている、クソッ!」

 

「そ、私も貰うわ。 ほら、少し貸して」

 

 半ば奪いとるようにディオが飲んでいた葡萄酒を手に取ると、そのまま勢いよく喉へと通した。

 安っぽい葡萄酒だ。 だが、なぜだか妙に安心できるような感じがする。

 

「ふん、目に隈が出来て不安そうじゃないか。 ジョジョが戻ってくるかもしれないと思っているのだろう?」

 

 挑発するように私の顔を見て言うディオだが、その言葉がそっくりそのまま自分に返るとは思わないのだろうか?

 いや、理解していも言わずにはいられないのだろう。 まるで執行される日を待つ死刑囚のような気分だ。

 早くジョジョの死体をこの目で見るか、この耳で聞くかしない限りは私達の不安と恐怖は拭えないだろう。

 

 私が内なる不安を消し去るように一息に酒を飲んでいると、ディオの肩にぶつかった浮浪者らしき老人達と目が合った。

 

「気をつけろィ! どこ見て歩いてんだこのトンチキがァ~~ッ! おい相棒! 俺の上着にあのガキの小便のシミがついてないか見てくれッ!」

 

 薄汚い服装、下品な人相、そして何より臭い。

 もはや生きている価値など無いように見える二人組の浮浪者共を見て私は視線を逸らした。

 こんなもの、視界にすら入れたくはない。

 

「おほッ! 見ろよ、綺麗なドレスを着たベッピンさんがいるじゃねぇか! こんな小便臭い小僧より」

 

 周りこむように私の視界に入った汚らわしい俗物に、横目でディオと目を合わせると察したのか頷いたのを確認すると、私は目の前で下品な笑みを浮かべている男の顔に酒瓶を振り降ろした。

 

「ハヒ~ドベベェ!」

 

「ディオ、楽しい実験をしましょうか。 私、道具は一度試してみないと安心できない性質なのよ」

 

「はっ! それはいいな、こんな無価値同然の奴らに価値を与えてやるのだ。 さぞ光栄だろうよ」

 

 瓶は小太りの男の口元に当たり、歯を何本もへし折って無様な悲鳴をあげている。

 そんな様子など気にせずにディオが胸に隠し持っていた石仮面を無事なノッポの男に被せ、私は叫んでいる小太りの男の首筋にナイフを当てると切り裂いた。

 

 鮮血が飛び散り、それをディオが強引に引っ張ってきた男の仮面に当てたその時、男が被った仮面から奇妙な光が溢れだした。

 

「なっ!? ひ、光がっ!?」

 

 余りの眩しさに手で顔を覆っていながらも光の元を見ていると石仮面の仕掛けが作動し、男の頭部へと次々と骨針が突き刺さって行く。

 その間、僅か1秒にも満たないものかもしれないが一体何の光りだったのか。

 

「姉さんも同じ光を見たのか? なにか優れた絵画や彫刻がそれ自体輝きを放つように見えたが……」

 

「あら、ロマンチストね。 とはいえ、この男はやっぱり即死、石仮面はただの拷問道具と証明されたわ」

 

 ディオが念の為にと男の死体を蹴るも反応が無いことを確かめ、頭の中を何本も奥深くに針を刺されれば無事で済むはずもないことが証明された。

 これで次はジョジョの番だ。 そう私が舌舐めずりをしようとした時、異変は起こった。

 

 

 

 ディオがこちらへ振り向いた瞬間に、その背後で男が音も無く立ちあがったのだ。

 思わず思考を停止し、言葉を失う。

 ディオが私のただならぬ様子に気がついた時、私は弟に向かってナイフの柄を向けて投げていた。

 

「ディオッ! 後ろにナニカいるわ!」

 

「うう……! こ、こいつまさか死んでない!?」

 

 ナイフを咄嗟に受け取ったディオが振り向くと、その後ろで幽鬼のように佇む男がディオ目掛けて手を突き出した。

 咄嗟の判断といえどそこはディオ、相手の指の付け根から手を切り裂き、自身も攻撃を避けるべくすでに横へ回避していた。

 だが、男は痛みを感じてないのか勢いそのままに前のめりになるように攻撃し、切り裂かれて外れかかった小指がディオの肩に掠った。

 

「うげえッ!」

 

(……え、飛んで? 壁、壊れ)

 

 空を切る男の手はそのまま民家の壁にぶち当たり、壁一面を一気に破壊し尽くした。

 そのパワーは小指が掠った程度のディオを数メートルも吹き飛ばす程の威力だ。

 余りに非現実離れした光景、私はただ唖然とするばかりで思考が定まらなかったが咄嗟に背中を向けている男の死角となる建物の影へと隠れた。

 

 まるで御伽話にでも出てくる怪物だ。

 壁を壊せる程の力を持つ人間などいるものか、無意識の内に震える体を必死に両腕で抑えつけようと力を込める。

 だが恐怖というものは無くなってはくれないらしい。 壊れた壁が崩れ落ちる音に混じって歩く音が聞こえる。

 そうだ、ディオ、ディオはどこだろう? 辺りを見渡すとすぐに見つかった。 真横の橋にて肩から血を流し、苦悶の表情を浮かべているディオを見つけたからだ。

 足音がする方向を睨みつけながら、何とか逃げようと体を動かそうとしているものの動きが遅い。 まさか、動けないのだろうか?

 

 そんな時、建物の影に隠れて無様に身を震わせる私の姿をディオが見つけた。

 助けてくれ! そう切実に目で訴えているのを感じるが、私の体は一向に動かなかった。

 

(あ、あんな化物から助けるなんて無理よ! 怖い、凄く怖いもの! ここは私だけでも)

 

 逃げないと。

 そう思った時、ディオの目に怒りが灯った。

 やはり姉弟、私が弟を見捨てて逃げることを感じ取ったのだろう。

 橋の下の川へ逃げようと必死に体を動かそうとしているが、亀のように遅い。

 いずれ化物に捕まり、ディオは――――死ぬ。

 

 

 

 

 

 しかし、私は身を翻した所で動きを止めた。

 逃げる? 誰が? 私が?

 ここで逃げてどうなる。 ディオの力無くして私だけでこの窮地を乗り切れるのか?

 もしも万が一、ジョナサンが証拠を持って帰れば私は刑務所行きか犯罪者として惨めに生きる人生を強いられるだろう。

 

(……ふざけるな、私はそんなものの為に今まで生きてきたんじゃない! ティア! 怖いのなら自分を騙せ! 何者も恐れず、傲慢で、力あるティア・ブランドーに!)

 

 惨めな生活など2度としたくない。 私がスカートの中に隠してあった仕込み棒を伸ばすと再び身を翻した。

 ちょうどディオが男に掴まろうとしている場面だ。

 獣は獲物を仕留める瞬間、無防備になると聞く。 このティアに『運』は味方してくれているッ!

 

 近づく際には足音を忍ばせ、近づいた後には足音を響かせる。

 案の定、男が足音に反応してこちらへ顔を向けた瞬間、その目に棒を突き刺した。

 

「死ね、化物ッ!」

 

「おごごごごッ」

 

 奇妙な声を響かせる怪物。

 横でディオがそんな馬鹿なと目を見開いている。 私だって同じことをされたら似たような反応をするだろう。

 このまま貫く、あるいは脳を引っ掻き廻してやろうと棒に力を入れた瞬間、私の視界は反転した。

 ぐるりと視界が180度回り、続いて強烈な衝撃が背中に走り、圧迫感によって肺の中にある空気が吐き出される。

 

(ゴホッ、う、まさか刺さったまま棒ごと私を壁に叩きつけるだなんて)

 

「わ、若い女の方がいいな。 か、渇く。 なんでか知らねえがよォ、渇いて渇いてしょうがねえんだ」

 

 痛みを感じないとでもいうのか、さほど気にした様子もなく目に刺さった棒を眼球ごと抜き取り、動けない私の服の襟を掴んで軽々と体を持ち上げる。

 頭を打ったのか、意識が若干朦朧としている。 体に力が入らない、このままでは死んでしまう。 そうだ、ディオは……。

 

 私が横目でディオを見つめると、こちらを見ながら川へ飛び込もうと這いつくばりながら動いているではないか。

 さすがは私の弟だ、迷いが無い。

 全く、先のことを見過ぎて今の判断を誤るなど愚か過ぎて思わず笑いが込み出る。

 

 

 だが、タダでは生きて帰さん。 呪ってやる。

 

 

「ディ、オ。   逃げ、なさい」

 

 視線を目の前の化物へと向け、弟の方へは向けずに肺に僅かに残った空気を言葉に変える。

 目から感情を読み取られる恐れがあるからだ。 一生悩め、悩んで苦しめ。 お前は唯一自分を●●●ものを失ったことをな。

 

 男が私の首筋へ指を突き立てると何かを吸われている感触を覚える。

 これは私の血液だ、血を吸う化物、どこかで聞いたことがある気がする。

 どこか他人事のように私は死を受け入れる覚悟を決めていた、目の前の男が私の血を吸う度にどんどん若返り、老人が20代の若者のような顔つきへと変貌している。

 

 そんな折に夜が明け、太陽が顔を出した。

 私が死ぬのがそんなに嬉しいのかと太陽をここまで恨めしく思ったことはない。

 

「ぎゃあああああッ」

 

 だがそれは違った、太陽の光は私にとって救済の光だった。

 化物の顔に太陽の光が当たると頭部が弾け飛び、肉片が粉のようになって絶命したのだ。

 

 私は、助かったのか?

 突然、地面に放り出された私が実感を覚えられずに横になっていると誰か近寄る気配を感じる。

 

「た、太陽の光……姉さん、無事か!?」

 

 私は静かに目を閉じて、深呼吸をして息を整える。

 今はまずい、本性がそのまま言動と目に表れるかもしれないからだ。

 絶対に私を見捨てたことは許さんからな。

 

 私が平常時まで感情と呼吸を整えると起き上がり、心配そうに絶えず声をかけていたディオの手にはちゃっかり石仮面を持っていた。

 原因は十中八九、この石仮面だ。 まるで見当がつかないが、人を化物に変える力を秘めているのだろう。

 石仮面も気になるが、目の前のディオの反応も面白いものだ。

 おろおろと聞くべきか、それとも気付かなかったフリをするべきかと悩んでいる顔をしている。

 

「姉さん、一つ聞きたいんだがあれは俺を助けるために動いてくれたのか?」

 

「ふぅ、ここでディオを失ったら後に支障が出そうだもの。 それよりも私を見捨てようとしなかったかしらぁ? えぇ?」

 

「うッ! そ、それはあの時は気が動転していて……」

 

 私が首筋を手で撫でながら話していると、気づかれていたかと顔を伏せるディオ。

 首筋に指を突き付けられていたが、大した怪我はなさそうだ。

 ふとディオを見ると、何か考え込むような瞳で私が首筋を撫でる動きを観察していた。

 なるほど、血を吸われて化物になるとでも思っているのだろうか。 これはお仕置きが必要だな。

 

 私は歪に曲がった仕込み棒を拾うと、ゆっくりと満面の笑顔を弟へと向けた。




見事に互いを見捨てようとする姉弟愛に感動するね! ……この姉弟はどっちも欲しくないな。

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