超次元ゲイムネプテューヌ 雪の大地の大罪人   作:アルテマ

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第46話 今すべきこと

不気味と思えるほど音がしない空間、いや音の発生源が極端に少ないだけであり、音が発生すればその空間全域に聞こえる程まで響くだろう。 だが、その音が消え入れば支配するのは静寂。 日の射し込む隙間など存在せず、床も壁も天井も暗い色であるこの空間に長い間居座れば、陰鬱な雰囲気になるのは必須だろう。

 

その空間、今は殆ど使われていないリーンボックス教会地下牢の、とある1つの牢獄に幽閉されている者たちも、その例に漏れずに陰鬱な雰囲気を隠せずにいた。

 

「……」

 

「……」

 

牢の中にいるのは5人。そのうち起きているのは2人のみであり残りの3人はいずれも目を覚まさないままだ。

 

2人の間に会話は無く、どちらも視線は横たわっている内の1人の人物へと向かっていた。

 

「うっ……うぐぅ……ぐっ……」

 

その人物は苦しげに呻き声をあげ、うなされるように左右に転がり、苦痛に耐えていた。 薄暗いこの牢獄ではその姿を明確に捉えることは出来ないが、そのイツキの苦悶の声を聞くだけで、起きている2人、アイエフとコンパは心が締め付けられるような思いだった。

 

 

『お主たちはしばらく牢に入って頭を冷やすのじゃな。 なぁに、1週間も牢にいれば、かの者……ユニミテスの洗脳など解けて改心するじゃろう』

 

 

イツキがパーティー会場で毒を飲み、倒れた直後のイヴォワールの言葉はこんな言葉であった。

 

当然、アイエフはイツキとの約束が違うと叫んだが、イヴォワールは危害は加えないと約束したが、監視しないとは約束していないと述べ、問答無用で倒れているイツキやネプテューヌ、ブランを含む5人を、地下牢へと幽閉するよう兵士に言いつけた。

 

「うっ……うーん……」

 

イツキが横たわる隣から呻き声が聞こえ、アイエフとコンパの視線はそちらへと向かった。薄紫色の髪が特徴のその少女、ネプテューヌは自身の腹をさすりながら起き上がり、起きたばかりの霞む視界を無理矢理落とすように目をこすり、視界をクリアにした。

 

「あ……ねぷねぷ、起きたですか?」

 

起き上がったばかりのネプテューヌにコンパは話しかけたが、その声はあまりいつもの元気が無かった。

 

「あ、こんぱ。 ねぇ、この暗い雰囲気漂う牢屋みたいな場所はいったいどこなの? わたしこんな所に何時間もいたら暇すぎて死んじゃうよ〜」

 

「……みたいな、じゃなくて、ここは本当に牢獄よ……」

 

ネプテューヌの冗談に対して、アイエフは最後は消え入りそうな暗い感情を隠しきれない声で返し、すぐに視線をネプテューヌから外した。

 

「……」

 

そんな様子のアイエフを見て、さしものネプテューヌも、あまりふざけていられる状況じゃないと、理解した。 いや、初めから理解はしていたのだ。 ネプテューヌから視線を外したアイエフの視線を追うように、ネプテューヌもそちらに視線を向けた。 そこにいるのは、苦しげに毒に耐えるイツキだった。

 

「……ねぇ、わたしが気絶して、ここに入れられてからどれくらい経つ?」

 

「……丁度、3時間くらいね。 携帯も、電波は入らないわ……」

 

ネプテューヌのらしくない静かな問いに、アイエフは携帯を開いて確認し、外部に助けを求められないことも付け加えて答えた。 ネプテューヌはそれに1つ頷くと、イツキに軽い触診をしているコンパへと質問をした。

 

「こんぱ、お兄ちゃんの様子は?」

 

「……暗くてよく分からないですけど、イツキさんの体温、どんどん下がっていってます。 このままじゃ……」

 

感情を隠せないコンパの声は暗いものだった。 それはここに閉じ込められているという事もあるが、何よりも目の前で、彼女にとって友達と言える人が苦しんでいるからだ。

 

「そんな……ね、ねぇこんぱ。 こんぱは看護学校に通っているんだよね? 何とか出来ないの?」

 

看護学校、つまり医者の卵。 ネプテューヌは医者と言う肩書きに縋り、そこに一筋の希望を抱き、コンパに何か出来ないのか問うが、帰ってきた反応は、拒否を示す応答だった。

 

「……出来たら、もうやっているです。 でも、患者さんの診断や薬の調合なんて、お医者さんと薬剤師さんじゃないと無理です……」

 

「で、でも、楽にさせることは……」

 

「変に薬を打っても、症状を和らげるどころか、下手したら悪化させちゃうです。 そんなことは出来ないです……」

 

「そんな……」

 

ネプテューヌには分からなかったが、コンパも自分の力の無さを心境で攻めていた。 このパーティーの中で、モンスターに傷つけられたら治療するのは自分だった。

 

だが、今は……

 

「イツキさん……ごめんなさいです。 わたし、イツキさんがわたしたちのためにこんなに苦しんでいるのに、何もしてあげられないです……ごめんなさい……」

 

コンパは涙目で最後の方は声が上ずりながらイツキに謝っていた。 そもそも、イツキが苦しんでいる原因に、コンパは直接関係は無い。 だが、自分が人質となったせいで、毒を飲まざる状況を作り出してしまったと思ってしまう。 そして、今現在自分たちのために苦しんでいるイツキを助けられない自分の無力さを悔やんでいた。それくらいコンパは純粋な人間であるのだ。

 

「ちょっと2人とも! そんなネガティブな思考はダメだよ! ほら、ポジティブシンキングポジティブシンキング!」

 

「……」

 

「ねぷねぷ……」

 

いつものネプテューヌの励ますような声も、アイエフとコンパには届かなかった。

 

いや、それだけでなく、ネプテューヌも少なからず影響されていたのかもしれない。 すぐ隣に、苦悶の声をあげ、生死を彷徨っている仲間がいるのに、何の策も考えずになんとかなるだなんて、根拠も無いことを言っては、下手をすればもっとこの場を暗くしてしまうかもしれない。 ネプテューヌでも、そんなことは分かっていた。

 

それでもなお、ネプテューヌはアイエフたちを励まそうとする。

 

「……確かに今、お兄ちゃんは苦しんでいるけど、それでわたしたちがこんなどんよりしてちゃダメだって! だからーー」

 

そのネプテューヌの励ましの言葉は、ネプテューヌの目の前を横切った影によって遮られた。 その影が一直線に向かった先にいた人物は、俯き座っていたために、その影に反応出来なかった。

 

「あうっ!?」

 

「あいちゃん!?」

 

影はアイエフを牢屋の鉄格子に叩きつけた。 錆びた鉄格子の根元がぐらつく音と、ガシャンと言う鉄の響く音が牢獄に響いた後、押さえつけられたアイエフの体が音を遮る緩衝材となり、消えいるように音は止まった。

 

「……」

 

アイエフを押さえつけた影である、ブランはアイエフの胸倉を押し込み、逃げられないようにしていた。

 

「ブ、ブラン!? あいちゃんに何をしているの!?」

 

「うっ……」

 

「……テメェよぉ」

 

ネプテューヌの驚愕の声も、アイエフの苦し気な声も聞かず、ブランはいつもふざけて怒る時よりも、何倍もドスの利いた声を出す。 アイエフは、突然のことに驚いていたために閉じていた瞳を開き、ブランの顔を見た。

 

そのブランの顔は、いつもの赤い目では無かった。

 

「あのパーティー会場で私らが兵士に抑え込まれたとき、イヴォワールの奴はテメェに真っ先に話しかけていたよな? しかもテメェはあの時、イヴォワールが話があるって呼ばれていたよな?」

 

瞳の色なんて、変化していない。 だが、睨まれているアイエフだからこそ分かった。

 

「本当は、イヴォワールが私らを罠に掛けようとしていたこと、知っていたんじゃねえのか?」

 

突き刺すようなそのブランの視線……イツキのために、本気で怒りを感じている、今のブランの方が、よっぽど恐ろしいということを。

 

「……」

 

アイエフは、ブランの推理を聞いて、質問をされても無言でいた。 それはブランの推理が合っていること、つまり図星であるということもあるが、ブランのその怒りの勢いに怯んでいることもあった。

 

無言でいるアイエフに、ブランは苛立たしげにしていた。

 

「……質問を変えてやるよ。 イヴォワールと、何の話をしていた?」

 

「……イヴォワールが、イツキに、これを飲ませろって……」

 

鉄格子に押さえつけられながら腕だけを動かし、コートのポケットからアイエフは何かを取り出す。 ブランはそれをアイエフからひったくるように取ると、自分の眼前に持ってくるようにし、その中身を確認した。

 

「……これ、イヴォワールがイツキに渡したものと同じものだよな? これでテメェに暗殺を依頼したって訳か……で、イヴォワールは対価として、お前にどんな飴をぶら下げたんだ?」

 

「……わたしを、リーンボックスの……国民として迎えるって……」

 

ブランの問いに、アイエフは途切れ途切れに言葉を紡いでいた。 アイエフは信仰こそグリーンハートにしているが、国を持たない根無し草であった。 だが、アイエフはこの報酬に魅力を感じたから毒を受け取った訳では無い。 自分の帰る場所となる国よりも、大事なものがアイエフにはあった。

 

「……」

 

視線だけこっそりと、ネプテューヌとコンパへと向けたアイエフ。 どちらもどうすれば良いのか分からないような困惑の表情をしていた。 自分が毒を持っていたと言うのに、それでも擁護をしようとするが、何て言葉をかければ良いのかわからないと言うような様子に、アイエフは少し心苦しかった。

 

アイエフがネプテューヌとコンパと出会ったのは、プラネテューヌのとあるダンジョンだった。 その時のネプテューヌとコンパに対するアイエフの第一印象は、あまり良いものでは無かった。 そのダンジョンの中でなし崩し的に共に行動することになった後、イストワールなる者を探し出し、ネプテューヌの記憶を取り戻す旅に付き合うことにしたのは、2人があまりにも無防備で、自分が見ていないと何をするのかされるのか、分かったものでは無かったからだ。 それは今でもアイエフは思っている。

 

だが、アイエフの中でネプテューヌとコンパは、かけがえのない者へとなっていた。

 

元々、アイエフは1人でゲイムギョウ界を旅していた。 仲間こそ多いが、共に旅をすることは少なく、やり取りは殆どがメールだった。 そんな中で出会ったネプテューヌとコンパと共に過ごす日常や非日常が、アイエフにとってこれまでに無かった大切な時間と思えたのだ。

 

イツキの事を嫌っている訳ではない。 寧ろ信頼は高い方だ。 だが、ネプテューヌとコンパに寄せる信頼や友情が、それに劣る訳も無かった。

 

しかし、そんな事情をブランは知るわけもなく

 

「で、テメェはそれを承諾してその依頼を受けたわけだ」

 

吐き捨てるように、そう言った。 その言葉に、ここまで俯き気味だったアイエフは大きく反応し、顔を上げて反論する。

 

「! ち、違うわ! 私そんなつもりはーー」

 

「違わなくねぇだろうが。 承諾したからこそ、この瓶を受け取ったんだろ?」

 

反論の言葉すら、ブランに一蹴され、アイエフの勢いはまた徐々に萎んでいく。 またアイエフは、間を開けて途切れ途切れの言葉で返す。

 

「……だ、だって受け取らなかったら、ネプ子やコンパたちが……」

 

毒を受け取らなければ、イヴォワールはネプテューヌやコンパにも手をかけることを厭わないという脅迫めいたことを言っていたのは事実だ。 いや、その場で受け取らなかったアイエフ自身もどうなるか分からなかっただろう。

 

しかし、それが事実だったとしても、これが言い訳にしかならないことはアイエフ自身がよく分かっていた。

 

毒を受け取った事実に、変わりはない。

 

不意に、ネプテューヌがブランの持つ毒の入った瓶を近くで眺めて呟いた。

 

「でも、この瓶蓋が開けられてないよ。 それに、お兄ちゃんが飲んだ毒の瓶は、別に用意されていたものだよね?」

 

アイエフが今もイヴォワールに渡された瓶を今も持っていると言うことと、イヴォワールがパーティー会場で、教会の兵士に用意させたことから、それは至極当然と言えるものだ。 そのネプテューヌのアイエフを擁護する言葉に、コンパも援護をする。

 

「そ、そうです! あいちゃんがその瓶を持っているって事は、イツキさんには何もしていないってことです! だから、あいちゃんは何も悪くないです!」

 

必死にアイエフを庇うコンパ。 アイエフがイヴォワールから毒の瓶を渡され、暗殺を依頼されたことを認めた上でも、アイエフを悪とはしたくなかったのだ。

 

しかし、コンパの擁護を受けても、ブランはアイエフを押さえつける手を離そうとはしなかった。

 

「……じゃあ、何でこいつは私らに、このパーティーが罠であることを言わなかったんだ」

 

この言葉を言った直後、部屋が凍りついたように再び静寂が訪れた。 構わずブランは言葉を続ける。

 

「毒を受け取らざるを得なかった状況は百歩譲って理解したとしてやる。 だが、毒を飲ませるつもりがないなら捨てればいいものを、こいつは捨てずに今も持っていた。 それに、イヴォワールから直接話を聞いていたのなら、罠であることは分かっていた筈だ。 それなのに、なんでこいつはわたしらにそのことを伝えなかったんだ?」

 

「そ、それは……」

 

「……」

 

言葉に詰まるネプテューヌとコンパ。 それを尻目にブランはアイエフに問いかける。

 

「ほら、理由を聞きたがっている奴がいるぞ? 私も是非聞きたいんだが?」

 

「……」

 

ブランの厳しい物言いに、アイエフは再び俯いてしまった。 それはアイエフ自身、突かれると最も痛い部分であったからだ。

 

「黙ってちゃ分かんねえ。 早く言えよ」

 

そんなアイエフに苛立つように、ブランはアイエフを押さえつける手を持ち上げ、急かすように言った。

 

「……私……イヴォワールと話した後、出口と間違えて、違う部屋の扉を開いて……偶々、そこはベール様の部屋だったの……」

 

それからアイエフはぽつりぽつりと話し始めた。 そこでグリーンハートこと、ベールと知り合い、そこでベールとお茶しながら話をしたり、メールアドレスを交換したりしたこと。

 

そして、帰ってくる頃にはその事に浮かれ、イヴォワールに毒を渡されたことと、招待されたパーティーが罠であることを完全に忘れていたことを。

 

アイエフにとってはグリーンハートは憧れの存在。 高嶺の花とも言えるその存在と話を出来たことに、アイエフ自身これまでの人生にないほどの幸福を感じていたのだ。 その直前まで話していた、重要なことさえ忘れる程に。

 

「……」

 

アイエフから全てを聞き終えたブランは何も喋らずにいた。 言い訳もせずにあったことそのままを話すアイエフに、怒りを露わにすることもなく、ただ黙りこくっていた。

 

「……そう」

 

やっと言葉を発したブランの一言の後、ブランはアイエフを押さえつけていた手を離した。 思いもよらない行動に、アイエフは少し驚いていた。

 

「……殴らないの?」

 

「殴りてぇよ。 今すぐにでも、思いっきり」

 

アイエフの問いかけに、ブランは即答していた。 その右手の拳は強く握られていた。

 

「だが、ここでお前を殴ったって何も解決しねえ。 それに、私だってこのパーティーには裏があるって言いながら、結局罠にかかりに行っちまったようなもんだ」

 

自嘲するようにブランは呟く。 そのことを疑っていたからこそ、ブランはイツキと共にパーティー会場で警戒はしていたのだが、結局罠にかかり、こうしてイツキが苦しんでいる。

 

「でも、それだったらわたしだって、行きたいって言っていたし……」

 

「わたしも、イツキさんやブランさんの意見を聞かないで、パーティーに浮かれてました……」

 

ブランの言葉に、ネプテューヌとコンパもおずおずと口にするが、ブランはそれらにも即答をした。

 

「だから、ここで誰が悪かったとか言いあったって仕方がねえよ。 そんなことより、やらなくちゃいけねえ事があるだろ」

 

やらなくてはいけないこと。 それはこの場で後ろばかりを見て、そのことを悔やむことばかりと言う事では無い。

 

ブランの言葉に、暗かったコンパの顔に、段々と生気が戻ってくる。 ネプテューヌもそれに乗り、気合を入れるように声を上げていた。

 

「……そうです。 イツキさんの毒を解毒して……」

 

「わたしたちを罠に嵌めた黒幕をぶっとばす! だね。 よーし! 俄然やる気出てきたよわたし!」

 

先ほどまでの暗い雰囲気から、少しずつだが前を見る力が戻りつつあるネプテューヌたち。

 

「こんぱ……ネプ子……」

 

アイエフはそんなネプテューヌとコンパを見つめる。 そして、自分が今していることは何なのか、自分がすべきことは何なのか鑑みる。

 

(……私、何やっているのかしら……)

 

それは先ほどまでの自分を否定する言葉。 過去を呪うばかりで、今何をすべきかをこれっぽっちも考えていなかった自分自身に対する言葉だった。

 

俯いていたアイエフの顔は段々と上がっていく。 心中に自身がすべきことを秘めて。

 

「……私には、あなたをどうこうする権利は無い。 あるとしたら、それはイツキにしか無いわ。 だから、私はこれ以上問い詰めるつもりはない」

 

決意を固めるアイエフに、ブランは言葉を口にし、そこで一拍おく

 

「……ただ、イツキが目覚めたら、謝りなさい」

 

「……えぇ、分かってるわ」

 

当たり前だと言わんばかりのそのアイエフの言葉と、その表情から、さっきまでの暗い雰囲気は既に消えていたと言えるだろう。

 

その時だった。

 

「さて、いい感じで話が纏まったところで、わたくしの発言よろしくて?」

 

聞こえてきた丁寧な口調と声に、一同は心当たりが無かった。 ……いや、心当たりがある人物は2人程いたが、まさかここに来るとは思っていなかった。

 

一斉に一同は声の発生源へと振り返る。 そこには白いレースの手袋をつけた片手に鍵を持ち、緑と白を基調とした、お姫様のようなドレスを着た、長身の女性が悠然と立っていた。

 

「え? だ、誰?」

 

「し、知らない人です」

 

ネプテューヌとコンパに、その人物を知らない。 故に少しだが、警戒するような声を出していた。

 

「……!」

 

驚くようにその人物を見やるのはブラン。 まさかこの教会の女神が来るとは思ってもみなかった。

 

「……うそ。 ベール様……」

 

「お久しぶりですね、あいちゃん」

 

驚愕するアイエフに、リーンボックスの女神、『グリーンハート』は、先ほど出会ったばかりの友に久しぶりだと再会を喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







誰もが正常な判断が出来ない中で、冷静に事の判断を下すもの程、1番焦りを感じている。


何故なら、嫌でも『最悪の場合』という物が、頭の隅によぎるからだ。

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