超次元ゲイムネプテューヌ 雪の大地の大罪人   作:アルテマ

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投稿が遅れました……すみません。余談ですが今ジャンプコミックで「七つの大罪」って漫画連載されてるんですね……能力被らない様にしないと……と言いつつも強欲がハガレンのパクリ……


第21話 互いの勘違い

「痛たたたた……」

 

シアンと別れ、ホテルへと戻ったイツキ。ネプテューヌ達も同じホテルに泊まっていた。まあネプテューヌと出会ったのはこのホテルなのでイツキは予想はしていたが。

 

ネプテューヌ達と別れ、自室に戻ったイツキはアイエフに殴られた頭をさすっていた。デフォルメ的なタンコブは出来ていないし大した問題もないはずなのだが、まだヒリヒリと痛む。

 

「……まあ、今日のクエストでの怪我は殆ど無いけど……」

 

これも強欲(グリード)の硬化のお陰だろう。だがこの力を過信してはいけない。どれぐらい硬い物質に変換するのかにもよるが、いつも使っているのは鋼程度のモース硬度6位の硬化だ。今のイツキの力量では精々モース硬度8の水晶程度の硬化しか出来ないだろう。また、これもイツキの力量の問題なのだが、この硬化はかなりエネルギーを消費する。硬化の硬度にもよるが、今のイツキでは連続使用では30分程度しか保たない。

 

それにこの硬化、難点も多い。まず硬化したら硬化した部分から性質が変わるために、密度の高い物質に変換すれば、イツキの体積自体に変化はないのだから体重も重くなり、動きが鈍くなってしまう。

 

まあ攻撃の一瞬や防御の時に発動すればいいのだが、防御の時に使う際に、攻撃される前に硬化するという反射神経が問われる。今の所はモンスターに遅れを取るということはないが、今後更に強い敵に出会えばその限りではない。

 

例えば、女神の力を手に入れたマジェコンヌとか

 

「……」

 

確かに今イツキは強くなったが、あの時マジェコンヌを撃退出来たのはまぐれと考えた方がいいとイツキは考えている。それに向こうもあの時は本気では無かったようだ。

 

『ふむ……まだ力が馴染んでいないな……上手く体が動かん……』

 

この言葉がハッタリでは無いとするなら……いやあの場でハッタリを言う意味は無いからこれは事実なのだろう。つまりマジェコンヌに次会ったとしたら、前とやりあった時より強くなっているだろう。

 

「……強くならなきゃ」

 

(体も……心も……)

 

「……あの力(・・・)に頼らなくても、強くなれるように……」

 

イツキは静かに拳を握り、静かに呟いた。その静かな呟きと確かな決意には、激しく強い意思が宿っていた。

 

(……僕は……)

 

この時のイツキは特に何かを感じたわけでは無い。確かに決意表明をした。

 

だが、その心の奥深くでは、意識しても少し何かが引っかかる程度の心のゆらぎがあった。

 

それが一体何であり、何を示しているのかは、イツキが仮に気づいても気づかなかっただろう。

 

そこに占有する、彼の道を茨へと落としかねない邪悪なものを……

 

 

 

「……とりあえず、シャワーでも浴びようかな」

 

何かが引っかかたような気がしたイツキだったが、あまり気にしないようにすることにした。

 

外傷は大きくは無さそうだし、とりあえずこの後あの几帳面な性格なら来るであろう客人(・・・・・・・・)を迎えるためにも、この汗臭さは落とすべきと判断したイツキはクエストに行っている間に直してもらった自室のシャワールームを利用するのだった。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

とある部屋の前に、1人の少女が立っていた。

 

その少女は部屋のルームナンバーに注目し、あらかじめ聞いておいた番号の部屋だと分かると、ドアノブに手をかけたが、引く寸前で止めてしまった。

 

(……どうしよう。説明は後でキチンとするって言ったけど、何て説明すればいいかまったく思いつかないわ……)

 

そのドアノブの引く手を止めて思考を始めた少女ノワールは、1度ドアノブから手を離した。

 

後で説明すると言ったこと、それはネプテューヌの女神化についてのことだ。

 

(イツキはあの時、確かに変身したネプテューヌを見て、女神と出会えるとは思わなかったって、言っていた)

 

それが指すのはイツキは女神化という変身の現象を知っている、つまり本物の女神の変身を間近で見たことがあるということだ。

 

(私の知る限り、普通の庶民たちは私達(・・)女神の名前は知っていれど、天界から殆ど降りることが無かったからその姿を知っているのは教会直属の者だけ……)

 

だからこそネプテューヌの姿を見ても、アイエフやコンパはそれが女神だとは気づかないのだろう。例え目の前で変身をされても

 

(……なのに、どうしてイツキはネプテューヌが女神だと看破できたのかしら……)

 

ノワールはこの時、イツキはパープルハートの熱狂的な信奉者なのだろうかと考えていたが、実際はイツキはネプテューヌの変身した現象を、身近に見たことがありその現象と酷似していたから気づいただけなのだが

 

「……その辺のことも、詳しく聞くべきかしらね」

 

ノワールは決心すると、ドアノブに手をかけようとして、うっかりノックも無しに入ろうとしたことに気づき、危ない危ない、と心の中でつぶやくとドアの中心を3回ほど叩いた。

 

「イツキ。私よ、ノワールよ」

 

と、名乗ったところで気付いた。このホテルの個室の壁は防音構成で、廊下からの音は聞こえない。ノックはともかくこの声は聞こえないだろう。ここで他の人の個室に用がある時はインターホンを押せば済むのである。

 

ノワールは廊下の周りを見回し、誰も人がいないことを確認すると安堵し、あらためてインターホンを押した。

 

ピンポーンという軽快で、もうインターホンと言えば定番の音が響いた。

 

それから十数秒という、やや長い時間の経った後

 

『はい?何か用ですか?』

 

「イツキ。私よ、ノワールよ」

 

インターホン越しに聞こえてきた声を確認したノワールはさっきノックした時と同じ返答をした。

 

『ああノワールさん?ごめんなさいちょっと待って』

 

インターホン越しのイツキはそれだけ言うと、インターホンを切った。それから待つこと数分、扉が開き、イツキがノワールを出迎えた。ノワールはその場できっちり立って待っていた。

 

「ノワールさん、ごめん待たせた……よね?」

 

「待ったわよ。まったく、あんまり乙女を待たせちゃダメよ」

 

「ご、ごめん。さっきまでシャワー浴びていたから……とりあえず上がってよ」

 

イツキは待たせたことを謝ると、ノワールに部屋に入るように促した。

 

ノワールが部屋に入り、奥へと向かったのを確認すると、一応今は客人がいることだしと、イツキは戸締りはせずにそのままにしておいた。

 

イツキは台所により、備え付けのケトルと持参しておいたティーポットとティーカップを使い、紅茶を2人分作り、ノワールの待つ元へと向かった。

 

ノワールは部屋の備え付けのテーブルの前に行儀良く正座でちょこんと座っていた。イツキはこれ、粗茶ですけどと付け加えてテーブルの上に先ほど作った紅茶を置いた。

 

お構い無くと定型的な返しをし、ノワールはカップに口をつけ一口紅茶を飲んだ。

 

「あら、フランボワーズね。私結構好きよこれ」

 

「それは良かったよ」

 

「イツキって、紅茶淹れられるのね。ちょっと意外だわ」

 

「まあ、ある人に教わったんだけど、その人から言わせれば僕はまだまだみたい……」

 

ある人、とはブランことホワイトハートに仕えるフィナンシェのことだ。イツキがまだルウィー教会に保護されてまだ数日のころ、その時怪我が完治していなかったイツキは退屈だったとき、フィナンシェが紅茶の淹れ方を教授してくれたのだが……

 

 

 

『イツキさん!!水道の水じゃなくて紅茶用の水が冷蔵庫にあるのでそれを使ってください!!って、それはアッサム用の水です!!アップルティー用の水はこれです!!いいですか?紅茶は土台である水から既に味に関わってくるんです!』

 

『イツキさーん!!沸騰したならすぐにポッドに淹れてください!沸騰直後のお湯を使うのは紅茶界のゴールデンルールであり常識ですよ!次から気をつけてください!!』

 

『イツキさぁぁぁあん!!その淹れ方はダメー!!高い位置から紅茶を淹れるのはマナーとしていけません!!……え?記憶では段々ポッドを高くして注ぐ?それはドラマ内の表現です!!!』

 

 

とまあ、こんな感じにスパルタで仕込まれたために不器用なイツキでも、客に出せる程度には紅茶を淹れることが出来るようになった。(因みに今回は水には拘っていない)

 

「……あれは辛かった……」

 

「な、何か嫌なこと思い出させちゃった?」

 

「いや、大丈夫だよ」

 

イツキは自分の分に用意した紅茶を、辛かった日々を一緒に飲み込むように煽った。木苺の甘酸っぱい香りが口いっぱいに広がる。イツキはフランボワーズは初めて飲んだが、これはスイーツと一緒に出すべきだなと少し後悔した。

 

「それじゃあノワールさん。早速だけど本題に入ろう」

 

イツキは持っていたカップをテーブルに置き、早速話を切り出した。

 

「どうしてネプテューヌが女神であることを僕に黙ってもらえるように頼んだの?」

 

この言葉を発した直後、ノワールの紅茶を嗜んでいた手がピシリと止まった。それから少しの間硬直し、機械のようなぎこちない動作でカップを膝に置き、空のカップをじっと見つめた。

 

ちなみに、この時のノワールの内心は

 

(しまったーー!!!イツキの正体について考えてこの場で聞こうとしていて本題のこと忘れていたー!!!!)

 

「……ノワールさん?」

 

イツキから見るとノワールはうつむいていて表情が読めないため、イツキはノワールに声を掛けるが返答はない。

 

(……話しにくいことなのかな?)

 

この時点でイツキはノワールの心境を推測することは難しい。だからイツキはネプテューヌが女神であることを秘密にしなければいけないのは思ったよりも深い事情があると推測した。

 

一方でノワールは

 

(どどどどどうしよう!?ネプテューヌは記憶喪失だからネプテューヌが女神であることを思い出したら、私と友達じゃなくなるかもしれない……って、どうして私はそんなことを心配してるのよ!?元々の敵対関係に戻るだけじゃない!)

 

これは全てノワールの心の中での叫びであるため、目の前のイツキから見ればカップを握りしめて、ウンウン唸る少女の姿は少し怖い。

 

「おーい。ノワールさーん?」

 

イツキは遠くに呼びかけるようにノワールに話しかけたイツキ。それでもノワールは反応をしない。

 

「……ツンツン」

 

「……のわっ!?」

 

イツキは仕方なくノワールの頬を軽く突っつくと、案の定驚いた声をあげ、危うくノワールはカップを落としそうになったがイツキがそれをキャッチし、手元に持ってくると空のカップの中にフランボワーズの紅茶を入れた。

 

「何かボーッとしていたけど大丈夫?」

 

イツキは紅茶を注いだカップをノワールに差し出しながら言った。紅茶を飲んで落ち着いて貰いたいためだ。

 

「ご、ごめんなさい。大丈夫よ……」

 

ノワールはカップを受け取るとさっきまでの嗜む程度に飲むのでは無く、一気に煽った。

 

「……で、ネプテューヌの話の事だけど……」

 

イツキは一息付き、ハッキリとノワールに言った。

 

「ネプテューヌが女神であることを秘密にしなくちゃいけないのはどうして?」

 

ノワールは紅茶を飲んである程度は落ち着いたが、それでもこの状況では焼け石に水だ。イツキに納得のいくような説明は出来る気がしない。

 

「……そ、それはその……ネプテューヌが女神って気づいたら……困るから……」

 

(ってこんなので納得するはず無いでしょ!何言ってんのよ私はー!)

 

ノワールは結局言葉が思いつかず、納得のいくはずのない質問を質問のまま解答として返してしまった。

 

「……そっか。なら聞かない」

 

「へ?」

 

イツキの意外な言葉に素っ頓狂な声を上げるノワール。それを聞いたイツキは自分のカップの紅茶を啜り、まだポッドに残っている紅茶を少し注ぎ足しながら

 

「誰だって人には話せないことの1つや2つあるでしょ?どうしても話したくないなら僕は無理には聞かないよ」

 

「……気にならないの?」

 

「気になるよ。だけど、今すぐ知りたいってことでもないしね」

 

これはイツキの本心だ。ネプテューヌの正体、恐らくはあの変身した姿の装備から多分パープルハートなのであろうとイツキは予想はしているが、この時点での確証は無いのでその判断材料は欲しいところだが、他人の事情に土足に踏み込んでまで聞くことでは無い。それにイツキがルウィーの外に出た目的はあくまで『マジェコンヌの目的と足取りを探ること』なのだ。

 

(……マジェコンヌの目的か……)

 

一応、イツキはマジェコンヌの目的を推測はしている。その推測とは、マジェコンヌの目的は『4女神の力を手に入れること』という可能性だ。

 

マジェコンヌはブランの女神の力を手に入れた、このゲイムギョウ界には4人の女神がいる。残りの3女神が狙われる可能性がある。既に狙われ奪われている可能性もあるが、少なくともブランの力を最初に手に入れた筈だ。それは本人のあの言葉からうかがえる。

 

『アーッハッハッハッハッ!遂に、遂に私の悲願の第一歩だ!』

 

この言葉が自分の目的の過程の入り口を指すのなら、まだ何か行動をする筈だ。

 

「……あ」

 

と、ここで気づいた。マジェコンヌが女神の力を欲しているのならネプテューヌと接触しているかもしれない。

 

(接触しているなら戦闘をしている筈だし、戦闘を宣教師(コンベルサシオン)の状態でやるとは思えない。マジェコンヌの容姿は分かりやすいし……何でこんな簡単なことに気づかなかったんだ?)

 

「?イツキ?どうしたの?」

 

「ん?ああ、いや考え事だよ」

 

イツキは残っていた紅茶のカップを飲み干し、ノワールのカップも空になっているのを確認すると、最初に持ってきたお盆に載せた。

 

「それじゃ、この話はもうお終い。片付けてくるね」

 

「あ、私が片付けるわよ」

 

ノワールは立ち上がるとお盆を逆側から支え、自分が洗うと名乗りでた。お茶を出してもらうだけ出してもらった分、何も話さなかったのに負い目を感じてるのだろう。

 

「いやいいよ。お客さんだし」

 

「でも悪いわよ片付けくらいは私がやるわ」

 

「いやいや僕が」

 

「いいえ私が」

 

「ふぬぬぬぬ……!」

 

「ふぐぐぐぐ……!」

 

気づいたら2人はお盆を引っ張りあっていた。礼儀を気にする人同士がよく引き起こす現象である。

 

「ぬぬぬぬ……!!」

 

「むむむむ……!!」

 

「…う、うわっ!?」

 

「……のわぁあ!?」

 

しかし案の定2人の引っ張り合いは、両者のバランスが崩れたことにより、互いにもつれ合い床に倒れてしまう。

 

ガシャーンとカップの割れる音が防音性の室内の壁に響き渡る。

 

「……いててて……」

 

イツキは仰向けに倒れて後頭部を打ったが怪我はしていない。幸い、カップの破片もその辺に散らばっているがイツキとノワールには降りかからなかった。カップが割れたのは音で確認しているイツキは、片付けなくちゃと考えたところで

 

「……?」

 

自分の胸にに柔らかい感触と重み、感触を表現するならつきたてのお餅のように柔らかく、指でつけばどんどん向こう側から吸い付いてくるように反発力の無いもの。

 

「……うぅん……」

 

イツキは閉じていた瞳をゆっくりと開けると、そこには……

 

「……うん?」

 

そこには少しまだ惚け気味なノワールが、イツキの上に被さっていた。

 

ノワールのその谷間の覗けるほどの胸が、イツキの胸に当てられ、形が平らに変形している。

 

「えええええええ!?」

 

「のわあぁぁぁあ!?」

 

「の、ノワールさん!?」

 

「ご、ごめんイツキ!すぐに立ち上がるから!」

 

と、慌てたノワールは急いで立ち上がろうとイツキの腕を支えに立ち上がろうとしたのと、イツキの戸締りをしなかったことは失敗であった。

 

突如ドアは勢い良く開けられ、ついでその開いたドアの勢いの如く元気な声が聞こえた

 

「やっほーお兄ちゃん!プリン一緒にたべようよー!本当はノワール誘うつもりだったんだけど、ノワール留守だったからさー」

 

THE 間の悪すぎ女王、もとい女神はその天真爛漫な笑顔と共に現れた。

 

「……ん?」

 

そして部屋の状況に気づき硬直。イツキ達の倒れこんでいる位置は不幸にも部屋の入り口からでもよく見え、何も知らない第三者から見れば、『どう見ても行為前です本当にありがとうございました』な状況を目の当たりにした。

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

気まずい雰囲気になり、静まりかえる。

 

(み、見られたー!!よりにもよって最も見られてはいけない奴にみられたぁぁぁ!!いや、まて!落ち着け僕!冷静になれ!この後ネプテューヌが取るであろう行動を予測し、対策を練るんだ!!)

 

イツキはこの瞬間自分の脳をフル活用し、状況のシュミレーションを開始しようとしたのだが

 

「……」

 

しかしいち早く無言で行動したのは、第三者であるネプテューヌ。彼女は少し困ったような呆れたような顔をするとドアをゆっくりと閉めた。

 

(……あれ?何もしてこない……?)

 

イツキは予想外のことに戸惑い、ネプテューヌが空気を読んだのか(勘違いなのだが)と期待したがこれは違和感がある。

 

「ね、ネプテューヌー!!違うの!これは違うのよ!!」

 

次いでノワールは急いで立ち上がると、先ほど閉まったドアへと走り、その後にイツキも続いた。

 

(……おかしいな。ネプテューヌのキャラ的に僕らをからかいそうなんだけど……)

 

焦っているノワールとは対照的にイツキは至って冷静だった。ネプテューヌが現れたとき、実質乙女の尊厳的なものが傷ついたという話では被害者はノワールであり、イツキには実害があまり無いので彼は冷静なのだろう。それと役得を得たからである。

 

人はこれを賢者モードという。(私見)

 

(ネプテューヌが残したあの表情が、どうも引っかかるけど……あ、まさか!?)

 

「や、ヤバイノワールさん!事態は一刻を争うよ!」

 

「そんなことは分かってるわよ!!」

 

「いや、多分ノワールさんが思っているよりもずっとヤバイって!!」

 

「え?何よそれ?」

 

この疑問はドアを開いた瞬間に理解しただろう。勢い良くドアを開いた瞬間に耳に入ってきたものは

 

 

「あいちゃーん!!こんぱーー!!ノワールがお兄ちゃんを襲ってたー!!!これはゴシップネタになるよー!!」

 

 

防音性の壁すら超えそうな声で叫ぶネプテューヌの声だった。

 

 

「ネプテューヌーー!!!!公共の場で何を叫んでるのよアンタはー!!!」

 

「これを予想はしてたけど外れて欲しかったー!!!」

 

この後ネプテューヌとイツキとノワールの鬼ごっこが発生。当初ネプテューヌはホテルの外に飛び出し、探すのに手間取ったがノワールが捕獲。ネプテューヌは秘密にする代わりに一緒にプリンを食べることをイツキたちに約束させた。勿論イツキとノワールの奢りで。

 

 

 

 


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