概要 地球上の生物が『P細胞』によって改造された生物兵器。コントロールタワーから発信されるプロセスコードに従い、初期稼働時点の総人口から99%数を減らすまで人類を抹殺し続ける。元となった生物とその時のプロセスコードによって姿形は千差万別であるが、共通している特徴として金属など無機物が混じった動物体、人間の兵器に似た特性が挙げられる。 生態 人間を感知、あるいはコントロールタワーによる命令が下された時以外は、改造元となった生物に準じた生活をしている。しかしながら、食事を必要としないため、その生態はかなり穏やかなものとなっており。人間がいない環境では自衛以外で他生物を攻撃することなく平和に暮らしている。 脳 『P細胞』の主要目的は生物の兵器化である。そのため脳はニューロンリンクコントロール機能によって完全に支配下に置かれたあと、感情や思考性を持つ生物の場合、その脳の不必要な感情や自我を司る部分を停止。そのためプレデターとなった時点で、その『個』としての存在は完全に死んでおり、例え姿形を元に戻せたとしても、中に存在した『魂』と呼ばれるものは二度と戻らない。そのため『プレデター』と成った時点でその生物は既に死んでいる。逆に脳などの神経系に属する部位が未発達の生物には神経系となる部位を作り出すことがある。 感情のバグと自我の発芽 余計と判断されたものを全て活動を停止させられた脳であるが、その全てが停止したわけではなく同じ個体でも多少の誤差が生じる。またプロセスコードによって課せられる役割の違いから残される部分も変わっていき、それらが感情の発生や、思考性の獲得、自我の発芽などに繋がる可能性がある。そして天文学的確率の話にはなるが、自我が発生した個体が望めば、脳の発達が始まり、精神的に成長することができる。 稼働に必要なエネルギー 活動のために生物的栄養素と電気エネルギーが必要になるが『P細胞』による自己生成が可能、光と大気中の水分があれば半永久的に飢える事はない。しかし、なんらかの理由で肉体の損傷、『P細胞』の減少などが発生した場合。その回復に必要な栄養素を外から摂取する必要がある。 捕食行為 重傷を負った『プレデター』が他の『プレデター』を捕食、『P細胞』を体内に取り込んで傷を再生させる。これは本来『P細胞』やコントロールタワーによる命令には無い行為であり、生物的生存本能から発展した機能だとされている。 進化 別個体を捕食して『P細胞』が設計段階で定められた固定数以上に増えた場合、なんらかの肉体変化が行なわれ、別の種へと進化する。これは本来想定されていなかった、『P細胞』の機能外の行動であるため、数の制限が行なわれずに増加した『P細胞』の活用および安定化を行なうために発生した現象とされる。 固有性質 その個体のみが保有する超常的な現象を発生させる能力、あるいは特殊と位置づけられる能力の呼称。主に進化した個体や独立種などに多い。 遺骸 生物的に絶命したプレデターは液体化してしまう中で、一部液体化せずに残った部分の呼称名。生物部位は完全に液体化し、残るのは主に金属部位、それには必ず『P細胞』が非活性化状態で存在する。遺骸を人間の手で加工し、部品化したものを『プレデターパーツ』と呼称する。 達成後のあり方 人類を99%抹殺した後は、兵器としての機能を全て停止させて、人工物の除去および自然物の回復など長い時間を掛けて地球環境の改善を行なう。その中で『プレデター』たちはその時点での地球環境に適した動物として進化していく。一億八千万年前と同じように。 殺害方法 再生能力は高いが、生物的致命傷を負わせれば『P細胞』そのものは活動していても絶命させることができる。しかし、個体によるが高い再生能力を持つ『プレデター』相手に致命傷となるダメージを負わせるのは至難の業であり、神経系の破壊がもっとも効率的で安全だと推奨される。しかしながら相手は人間を殺す兵器だ。手順を間違うことなかれ。 小型種 全長が150cm以下の『プレデター』の総称。個々の能力は低いが、数十~数百単位の群れで行動している場合が多く、人間を殺傷する能力に特化したものが多い。環境を選ばずどこにでも潜んでいる可能性があり、戦闘で負傷した『ペガサス』が逃げた先で遭遇して殺されるケースが後を絶たない。 中型種 全長151cm~399cmの『プレデター』の総称。日本プレデターの主戦力となっている。数体~十数体規模の群れで生活している。種類によって特徴が違う事が多々あるためサイズ以外でのカテゴリー分けが困難とされている要因。海外では『ノーマル』と呼ばれている 大型種 全長4メートル以上の『プレデター』の総称。日本では個体数が少なく、主に森の奥に生息しており、小型種を生み出す母体型が多く、攻撃性は少ないが放置すればするだけ『プレデター』の数を増やす。日本にとって悩みの種であるが侵略地域の奥底に拠点を置くため存在を知っていても手が出せないのが実情である。海外では中型クラスの部類になり、地域によっては標準のサイズとなる。 独立種 群れを形成せずに単独で活動する個体。活発に移動を行ない人間を発見しては殺戮する獰猛な性格をしている。単独行動を想定しているゆえか平均的な『プレデター』に比べて強力であり、ほぼ必ず〈固有性質〉を保有している。日本の場合は従来の『プレデター』が進化して独立種に至ることが多い。 深海プレデター 海の中に生息する『プレデター』の総称。その種類、大きさ、能力は地上に比べて遙かに凶悪で、海は完全に『プレデター』の支配下に置かれている。そのため海路は完全に封じられており、国同士の貿易などは主に空路で行なわれている。 |