この苦しみ溢れる世界にて、「人外に生まれ変わってよかった」   作:庫磨鳥

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紅葉崎もみじさんが支援絵を描いてくれました! 本当にありがとうございます。

[鈔前亜寅(覚醒イメージ)]
本当に格好良い。

[(久佐薙家に)苦言を呈する02]
これにはクラ――もといゼロツーもお怒り。


アイドル・ドリーム・ステージ 6

 

 

玄純(くろずみ)酉子(とりこ)』は、やきもきしていた。

 

アルテミス女学園へと入学した初日、奇跡的な出会いを以て友達となった『上代(かみしろ)兎歌(とか)』を、酉子は自身が望むような『ペガサス』に仕立て上げる事を目的としていた。

 

黒く染める。それは酉子が玄純家で見てきた、久佐薙家の愛の形から生まれた彼女の理想と呼べる何かであった。希望を断たれて、絶望に身を染めながらも己を照らす光に渇きを覚えて、身を焦がしながら生きていく、そんな姿。

 

風紀委員として、何かをする事に執着して、心を疲弊させながら頑張る姿は、酉子の加虐嗜好を中々に満たしてくれるが、まだまだ望みは叶えられていない。

 

はやく自分の理想の姿になってほしかった。そんな兎歌に全てを捧げて、道具の如く良いように扱われたい。全てを否定されて生きたい。それでも捨てきれなかった微かな優しさを苦痛の中で見せてくれる。そんな兎歌を想像するだけで、酉子は全身が震えた。

 

――だから燃やす。業火で容赦無く、あらゆるものを薪にして彼女を完璧な黒に染めて見せる。失敗なんてしない、兎歌は絶対に燃えカスにならない、そう信じ込めるのは玄純の中に混じる血の本能か、あるいは単に愛に狂っているだけなのか。

 

「――ちっ」

 

だから、願いが半分ほど達成したまま停滞している現状に、酉子は凄くやきもきしていた。本当なら最後まで抜かさず火入れをしていきたいのに、にっくき高等部三年ペガサス『久佐薙(くさなぎ)月世(つくよ)』に止められていた。

 

――貴女のやり方では、大切なものを灰にしてしまうだけですよ。

 

久佐薙がそれを言うか? ワタシのやることに、それを言うのか? この期に及んで何様のつもりだ? そんな風に月世に対して反骨精神バリバリである酉子の不機嫌の感情は、いっそう増すばかりである。

 

しかし、月世は酉子の目からしても生粋の久佐薙(バケモノ)である。言いつけを破った場合、もっとも自身が嫌がる罰を与えてくる。それだけは回避するべきだと、酉子は“手段を考えた”。抜け道があるのを気付かれていないと根拠のない自信を持って思考を停止してしまうのは、彼女の未熟さを表わしているのだろう。

 

月世の言いつけは、兎歌や『勉強会』、それらを指示する『ペガサス』たちに害を与えないこと。

 

――だったら敵対している『ペガサス』を利用すればいいのだ。

 

「時間がない……」

 

そうやって計画を立てて、誰を使うのかも決めたが、もうひとつ実行するに必要不可欠な“要素”を見つけられていなかった。何日もアルテミス女学園と『街林(がいりん)』を往復するのは酉子にとって苦痛ではなかったが、タイムリミットである歓迎会まで迫ってきており、苛立ちが募る。

 

――あくまで予感でしかないが、歓迎会が始まってしまえば自分の願いが遠ざかってしまう結果が生じると酉子は確信していた。だから、その前に自分の考えた兎歌黒染め計画を完遂させたかった。そうすれば、もう周りが何をしても手遅れだ。

 

「――――?」

 

――幸運か、はたまた不幸と呼ぶべきか、酉子は双眼鏡で『街林』を見渡す最中、偶然にも、とある『プレデター』を目撃した。

 

それは、形状からしてカマキリ型プレデターである事は間違い無いが、明らかに普通ではない。単身で活動しており、巨体で、鎌が六本もある。

 

「独立種……やっと見つけた」

 

思わず出た喜色の独り言。なんらかの理由によって、『遺骸』を捕食する事で進化し、単体にて活動するようになった個体。〈固有性質(スペシャル)〉という特殊な能力を持っており、かなり厄介な存在である。

 

期待大とカマキリ型プレデターを注意深く観察していると、地面に落ちている『遺骸』を捕食していた手を止めて、周辺を見渡しはじめた。バレたかと酉子は警戒するが、どうやら違うようで、別の何かに反応したようだった。

 

「……!」

 

――間違い無く瞬きもせずに凝視していた。なのにカマキリ型プレデターが視界から消えた。咄嗟に自身の周りを見渡し、こちらに瞬間移動したわけではないことを確認する。

 

「移動……違う、消えた? ……うふ、ふふふ……!」

 

固有性質(スペシャル)〉が、どんなものか把握し切れていないが、自分にとって最高に都合がいいものであるのは間違い無いと、酉子はすぐさま学園へと戻った。

 

+++

 

――酉子は“()”のためならば何をやってもいいと思っている。それが『ペガサス』に成る前、玄純家での経験から来る思想であった。

 

ある意味では元から玄純酉子は、その血に宿る運命に従うままに生きている。それは兎歌に会う前でも、会ってからでも変わらない、ただ玄純の血から、久佐薙の血に変わった。きっとそれだけの話なのだ。

 

アルテミス女学園へと帰ってきた酉子が真っ先に向かったのは中等部寮であった。

 

「ふんふんふーん~~♪」

 

酉子は、この数日の機嫌の悪さが嘘のように鼻歌交じりにタップを刻む。こういう人間らしい面を見せるのは兎歌とふたりきりの時だけであるため、極めて珍しい。

 

自身の寮部屋に戻った酉子は隠し棚を開けて、中に入っている必要な道具を外へと出して、慣れた手つきで準備を始める。

 

灰色の長い髪をネットで隠すと、幽鬼的な雰囲気を変えるために肌色を明るくする化粧を施していく、そうして暖色系の色のカラーコンタクトを目に入れて、同じ色のカツラを被ると、最後に制服の中身にタオルなどを詰めて外見の輪郭を変えた。

 

「あー、ああー……あー!」

 

鏡を見て、違和感がないかをチェックをしつつ、声を変える練習をする。コスプレ好きに愛されていた姉の着替えを手伝った経験から派生した変装術。酉子はこのように玄純家の“複雑怪奇”な家族を見て、または自分をお気に入りとしてきた久佐薙の人間の嗜好によって、様々な特殊技能を会得していた。

 

名も無き中等部一年ペガサスへと変装した酉子は部屋を出て行き、目的の『ペガサス』を探す。といっても彼女たちが居る場所は当てが付いている。本人たちは無自覚であろうが、ここ最近は自身らの立場が悪いのを自覚しているのか、生活ルーチンが単純化しており、数カ所探せば確実に出会える。

 

「――もう、さいっあく! あの生意気な後輩の所為で最近どこへいっても居づらいっ!」

「どうするの? このままだと私たちが猫都先輩みたいな扱いされるわよ?」

「知らないわよ! なによっ、風紀委員ってごっこ遊びは小学生で辞めときなさいよ……!」

 

酉子の読み通り、他の『ペガサス』の気配がなく、通路上見えづらく、声を荒げても周囲に聞こえないと錯覚できるほどの孤立した空間に目的の『ペガサス』二名が居た。

 

彼女たちは、以前に元猫都グループの『ペガサス』にちょっかいを掛けて兎歌に咎められた中等部二年の先輩であった。自分の思い通りに生活できない事にフラストレーションが溜まっているのか、その原因である兎歌に対して攻撃的な評価を延々と口にし続けている。

 

――別にいいでしょ、こんなの。

 

兎歌に対して加虐するのは黒く染まってほしいからであり虐めたいわけじゃない。むしろ自分が虐めてほしいくらいだ。そんな最高の友達は褒めるところは数億あれど、悪いところ何て一切無い。なのに、こいつらは兎歌のことを何も知らないで、好き勝手に言う。存在するだけでゴミだと、酉子は湧き出る苛立ちを外に出ないように取り繕いながら、彼女たちに近づく。

 

「――あれれ? 先輩だ! 偶然ですね!」

 

変装した酉子の声からでたのは、何も考えて居なさそうな印象を持つ明るい声であった。

 

「あら……偶然ね、いつもの自販機探し?」

「はい! ここに貴重でビッグな自販機があるって聞いたもんで、速攻で探しに来ました!!」

 

変装した酉子の設定は自販機探しを趣味とする中等部一年の浮世離れしたぼっちな『ペガサス』である。そうする事で、中等部校舎の何処で出会っても、自販機を探していたと相手に納得させやすく、現在の中等部ペガサスの事情に興味がない『ペガサス』として、相手に警戒されにくくするためだ。

 

――アルテミス女学園に在籍している中等部一年ペガサスは百名ほどで、目の前にいる後輩が架空の『ペガサス』であると、少し考えれば発覚しそうなものであるが、まさか正体を偽って接してくる奴がいるなんて思うはずもなく、二名の『ペガサス』は無警戒にも、ふっと笑った。

 

「それ嘘ね。ここには無いわよ」

「えー!? ううっ、また騙されたぁ」

「可哀想ねー。こんな可愛い後輩を苛めるやつがいるなんて、想像できないわ」

 

他人の弱みにつけ込んで虐げる事が好きな二名は、裏表が無く自分たちに敬意を見せてくれる後輩はかわいがり穏やかに接する。何も考えず、自分たちの立場を悪くする噂を流した張本人とも知らずに。

 

「そういえば自販機の事ついでに聞いたんですけど、なんだか『遺骸』を回収中に独立種を見かけたみたいですね!」

 

酉子は早々に、されど違和感なく思いだしたように独立種が居る、という以外は全て嘘の本題を先輩たちに振る。

 

「あら、そうなの? 誰が倒すのかしら?」

「そりゃ『勉強会』でしょ。もしかしたら猫都の奴らを使うのかもしれないわね」

 

独立種の討伐はアルテミス女学園ペガサスたちにとって貧乏くじだ。群れの強さと引き換えに通常の個体より強くなり、発現した〈固有性質(スペシャル)〉は強力で、初見殺しかもしれない。偶発的に出会わなければ見て見ぬ振りをする『ペガサス』は多いだろう。

 

「――でも、これで『勉強会』が倒しちゃったりしたら、もう誰も逆らえないですね~」

 

それでも、今日まで奇跡的に倒されてきて、学園が守られてきたのはメリットがあると言えばあるからだ。『ペガサス』たちは戦いに身を置く少女たちである。そのため強力な相手を倒したときの周囲の評価は、例え一時的なものであったとしても、確実に向上する。

 

馬鹿な『ペガサス』が空気を読まずに口にした確証もない予想話。そう装って提示された未来の光景に、ふたりの『ペガサス』は、直ぐに空気を剣呑な物へと変えた。

 

――この愚かな先輩たちは行動的だ。それに大規模侵攻を三回も生き残ってきたプライドをわずらっているから、裏でコソコソしなければならない今の生活は、ひどく溜め込んでいる事だろう。なによりも自分が嫌悪する連中が、より高い地位に就くことを許せない筈だ。

 

歓迎会は、残り数日であるが充分だ。むしろ丁度いい。酉子は標的にした先輩たちを間違った方向へ進ませるために誘導を開始する。

 

+++

 

「――困りましたね」

 

久佐薙(くさなぎ)月世(つくよ)』は、玄純酉子について頭を悩ませる。親友が見たら珍しい顔をしていると驚いただろう。

 

玄純家で歪みきった人生を送ってきた彼女は、自分の“性”に奔放であり、愛する行為であれば罪というものはなく、何をしてもいいと思っている。それ故に、どれだけ注意をしても反省することはなく、あらゆる方法を用いて、上代兎歌を己の理想を象った愛の産物へと変えようとする。

 

彼女が今の所、月世の言う事を守る『叢雲のペガサス』としての活動を、きちんとしているのは、もしも言いつけを破ったら、自分がもっともされたくない事をされるという恐怖からだ。それしか彼女を止められる方法が無かったと言い換えても良い。

 

玄純家の生まれという時点で同情の余地はあるが、多少幅こそ広がったものの全ての事柄が綱渡りな現状、はっきり言って生かしておくだけで、どんな不祥事を招くか分からない、厄介な後輩だ。

 

それでも、月世は元より見捨てる、あるいは切り捨てるという選択を取るつもりは無かった。変装や噂の流布など裏工作に長けている能力は貴重であり、彼女もまた愛奈の願いに入る大切な後輩のひとりであり、月世にとっても思うところがあるからだ。

 

「難しいものですね……“忠実(まめ)”、最近よく貴女に会いたくなりますよ」

 

見た目は小さかったが、誰よりも器の大きい先導者であった同級生。アスクヒドラに出会うという事象は『上代兎歌』が発生させた幸運かもしれないが、その幸運を掴むための未来を作り上げた立役者が忠実だと、月世は評価していた。

 

――月世にとっては自分の邪魔ばかりする厄介者でもあったが、彼女が居なければ愛奈は、自ら月世に一日でも長く生きてとお願いを口にすることは無かっただろう。そうなれば月世が選んだのは、愛奈と同時に“卒業”する未来だった。

 

「……仕方ありません。急ですが対策を立てましょう」

 

月世は中等部に直接干渉するつもりはない。それは玄純酉子の行動も含まれる。これは、余程の事が無い限り違えることをしない、自身が定めたルールであるが、中等部の渦巻く環境を観測した故の判断であった。

 

しかし、こうなった以上は間接的に触れなければ、取り返しの付かない可能性になるとして、保険を打つことにした。

 

「――こんにちは、作業は順調ですか?」

 

月世が赴いたのは、自分たちが暮らす高等部寮のリビング。図書館から借りてきた本やCDなど現物作品が、そこら中に積まれており、そうなっている原因である『ペガサス』たちに声を掛けるが返事は無かった。

 

「――ああもう、なんでこう、もうちょっと良い感じのがないのよ。そもそも私が聞くのはクラシックとか、そっち系だからアイドルソングなんて、どういう基準で選べばいいのよ……!」

「これだと可愛さはありますが、大人びた愛奈先輩には少し子供っぽいデザインですし、これは似合うと思いますが、逆に大人っぽすぎる気がします。でもアイドル衣装が本人の魅力を引き上げるものだと考えるならば、全然ありですが、最初のステージとしましてはやはり王道的なものも選ぶべきな気が――」

「……想像していたよりも、大変そうですね」

 

リビング内に発生している作業的な意味での修羅場な空気に、月世は思わず心を弾ませてしまう。

 

――高等部二年の『篠木(ささき)咲也(さや)』はヘッドフォンを耳に当てて、CDをとにかく再生しまくっており、『雁水(かりみず)レミ』は、漫画のページを開きまくっていた。

 

彼女たちに与えられた仕事は、愛奈がアイドルとしてステージで選ぶ音楽の選抜。そして残り数日と締め切りが迫っていても、二名の『ペガサス』は決めきれないで居た。

 

元々は統括プロデューサーである『戌成(いぬなり)ハルナ』が、全てを決めるつもりだったのだが、彼女が知る最近の東京地区で流行っているアイドルソングなどが、アルテミス女学園に無い事が発覚。他に適した候補を探そうとするも、時間が無いとして、手が空いている先輩へと候補選びを委託した。

 

それが咲也であり、そしてついでに衣装選びも委託される事となったレミである。彼女たちが頼まれたのは、最終的にハルナが決定するための曲と衣装案を決定するための候補を十個選ぶこと、つまりは一次選考みたいなものなのだが、それが本人たちにとって、かなりの難題となっていた。

 

「……あの、先輩方、そろそろまじで決めないとまーずいのでは?」

「ごめん、ほんっとにちょっと待って……!」

「あと一日、あと一日ありますから」

 

そんな先輩二名のアドバイザーとして急遽力を貸すことになった、中等部一年ペガサスの『亥栗(いぐり)コノブ』が遠慮がちに声を掛ける。自分が知っているアイドルの事を色々と教えたばかりに、余計に優柔不断になった所もあり、コノブは申し訳なさから、それ以上のことは言えなかった。

 

「――なんだか大変悩んでいるようですね」

「「……!」」

「いいと思えるものが多いのは結構ですが。決めきれず時間を浪費するよりも、周りに相談しては如何ですか?」

「……いや、これだけは言わせてもらうけど、私たちがこうなっているのは月世先輩が圧を掛けてきたせいなところはあるからね?」

 

――月世が愛奈の大事なステージです。本気で選んでくださいねと言ってきたのが、決めきれない原因のひとつであると咲也は手で耳を押さえながら訴えると、レミが何度も強く頷き同意する。

 

「ふふっ、ほんの少しの冗談のつもりだったのですが、どうやら酷く悩ませてしまったようで、本当にすいません」

「……ほんの少しの“冗談”……?」

「はぁ……まあ考え過ぎたのは確かよ……コレといったのは選んでいるし、いちど統括プロデューサーに相談するわ」

 

自分たちが任されたのは、あくまで候補を絞ることであり、最終的な判断はハルナだと割り切った咲也たちは落ち着きを取り戻し、コノブは本当に良かったと内心で安堵する。

 

「さてお二方、一段落してなんですが、お願いがあって来ました」

「お願い……」

 

凄く嫌な予感がすると、内容を聞く前にレミは瞳を濁らせた。

 

「お仕事の追加ですね。とっても大事な。ちなみに日数を延ばすことは出来ないのをご了承ください」

「……はぁ!?」

「レミ先輩!? 傷は浅いでーすよ!?」

 

なに言ってるのよコイツと声を荒げる咲也と、やっぱりと魂が抜けたレミに、月世は親切丁寧に、そもそも、ここまで時間が掛かったのは、ふたりが原因という弱みに付け込んで、渋々と頷かせるのであった。

 

 


 

 

04<奇襲は失敗した。やはり自身を警戒して感知機能を強化したと思われる。

 

( ー)<完全に痕跡を消す固有性質……怖いな、学園に入ってきても分かんないかも……。

 

04<肯定、目標の活動範囲に『ペガサス』が侵入した場合、初動による致命的な事態が発生する可能性がある。

 

( ー)<……出来れば歓迎会が中止になるような事は避けたいけど……。

 

04<妥協となるが歓迎会の間は自身が、アルテミス女学園方面に移動しないように警戒および『ペガサス』が目標の範囲に侵入しないように見張る。

 

( ー)<頼む。最悪こっそり抜け出して、一緒に戦うよ。

 

04<いいのか? エナのステージ楽しみにしていた筈だ。

 

( ー)<めっっっっっっっっちゃ見たいけどね!! オタ芸できない代わりにライブハウスの後ろの壁にもたれ掛かって、後方彼氏面したかった……。

 

( ー)<でも、歓迎会を何事もなく楽しい思い出にするのが第一だよ。まっ、俺の代わりに応援してくれる子はもう居るしね。

 

( Ⅲ)<アスクに教えて貰った応援ができないのは残念です。

 

( ー)<うん、まあ分かっていたけどね。意思疎通の制限ほんとどうにかならないかなぁ……あのさ、プテラ……なんていうか、嫌だったら断っていいんだよ?

 

( Ⅲ)<たのしいです。

 

( ー)<あ、ならいいんだ……じゃあ、みんなあと少し歓迎会が終わるまで、よろしく!

 

 

 

 





最低のラブコールを。

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