この苦しみ溢れる世界にて、「人外に生まれ変わってよかった」   作:庫磨鳥

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アルテミス女学園に所属する『ペガサス』のプロフィールです。本編のおまけ程度で読んでいただけたら幸いです。

ネタバレが多く記載されていることをご了承ください。
※ストーリー進行によって情報が追加されます。
※我慢出来ずに所々遊んでいますがお許しください。

※7/7:一部を除き台詞部分を全面的に削除する事にしました。


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 アルテミス女学園 
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アルテミス女学園生徒名簿

 高等部三年生 

 

 

喜渡(きわたり) 愛奈(えな)

特徴茶色 ポニーテール

一人称

誕生日7月20日

身長167cm

出身東京地区

魔眼隙瞳(げきどう)

ALISルピナス

『伝説』のアルテミス女学園高等部三年の片割れ。人の気持ちに敏感で、内心を読み取って優しく気に掛ける様子から他の『ペガサス』に慕われている。

その実、異常なほどの寂しがり屋であり、孤独である事を極端に苦手とするため他人に寄り添おうとする。そのため個人的な独占よくは薄く、むしろ仲間へと入れて欲しいと願っているため、尊重される立場というのは苦手である。

そんな彼女はひとりで寝ることすら満足にできない。


活性化率の事情とは言え、同級生に毒入りのクッキーを食べさせてしまったことで飲食物にトラウマを持ち、食事をする事がままならないが、アスクに救われたさいに缶詰やレトルト品などであれば食べる事ができる。


同級生の久佐薙月世とは親友。中等部の時から同じクラスとなり、其処からずっと一緒に居る。彼女の性格を深く知り、彼女がどのような事をしても、自身の罪の如く受け入れる。


隙瞳(げきどう)を用いた弓の技は百発百中である。仲間を“卒業”させたくないの一心で、彼女で前衛で走り回りながら射るようになり、またどんな状況でもカバーができるように、いつしか彼女は曲芸染みた戦いかたをするようになる。


戦闘

「――穿て、【手向けの花(ルピナス)】」

誕生日

「お昼はバースデーパーティで、夜は全員でパジャマパーティだって楽しみだね! ……ねぇアスク、私いまとっても幸せだよ! 来年もこうやっていようね!」

 


 

久佐薙(くさなぎ) 月世(つくよ)

特徴黒髪 日本美人 清楚

一人称わたくし

誕生日10月14日

身長167cm(常にヒール等で5cm伸ばしてる)

出身東京地区・中心街

魔眼 流遂(りゅうすい)

ALIS待雪草

『伝説』のアルテミス女学園高等部三年の片割れ。常に微笑みを絶やすことなく何を考えているのか分からないと怖がられている。

清楚な見た目と違って悪戯好きの悪。人の困っている姿が大好きであり、苦悩する姿を日々の糧とする。アルテミス女学園で悪い先輩と言うのは彼女を指す言葉となっている。

しかしながら彼女の怪物的な才覚によって助けられている『ペガサス』は多く、恩義を感じているものも少なくはないが、なんにしても性格が悪いことには変わりない。


日本生粋の怪物の血筋を持つ彼女もまた幾つもの怪物的な才能を持っており、それらは主に自身の快楽によって使用される。

その才能の有り様は人とは違う感性によって持っているものであり、本人が分かるように解説してくれなければ理解できるものかは怪しい。

また特定の存在に異常な愛と心身を捧げるのもまた怪物の血ゆえだろう。


同級生である喜渡愛奈とは親友。異常なほど執着しており、彼女の願いならなんでも叶えてあげたいし、なんにでもしてあげたい。

身長*1、体重、髪の長さ、合計スリーサイズなど愛奈に合わせられる所は全て合わせている。

彼女は月世にとって“夜に浮かぶ月そのもの”である。そんな彼女の裏になりたい。


対人用の剣術を嗜んでおり、経験と才能も併せ持つ彼女は無類の強さを発揮する。

ぶった切る事が大好き。彼女にとって、どんな事情があろうとも斬り合いは娯楽であり、殺す事は快感である。逆に言えば殺したくない者は最初から戦う事はせず、無抵抗に嬲られることすら受け入れる。何故なら楽しくないから。


戦闘

「これは手向けの花ですよ。死んでください、【待雪草】」

誕生日

「ふふっ、なんだか不思議そうな顔をしていますね? 祝日に託けて後輩達で遊ぶと思いましたか? ……生まれた日というのは、わたくしからしても特別な日。そんな日の夜は静かに過ごしたいものなんですよ。貴方と、親友と」

 


 

悌慧(ともえ)

口が悪く捻くれた態度をよく取っていた。中等部ではグループの仲間たちが全員“卒業”してしまった事もあり孤立していたが、高等部に進学したことでまた仲間ができて救われた。友情に厚く、仲間の“卒業”に苦しんでいたとされる
二年の後期大規模侵攻によって勇義を庇って“卒業”、最期に「遅せぇよ……」と言い残した。勇義と同じ場所で発見される。

 


 

ヨシカ

ドジでおっちょこちょいであったが、自分の名前にちなんで次は“さらによいもの”となるというポジティブ思考で乗り越えていった。しかしながら活性化率上昇や同級生たちが“卒業”していった事で心が摩耗していき性格が反転していった
二年時の前期大規模侵攻終盤にて、ネガティブに陥り警戒を怠ったところで奇襲されて“卒業”した。

 


 

忠実(まめ)

名前の通り“(まめ)”のように小さな見た目だったが、決して揺らぐことのない信念と誇りを抱いていた。「豆のくせにどこまでも頑固で煮ても焼いても食えない人物」と月世から苦手意識を持たれていた
二年時の後期大規模侵攻後、抑制限界値ギリギリになったことで“卒業”を決意。穏やかで平和な数日を堪能してから静かに服毒し“卒業”した。

 


 

千錫(ちすず)

大陸避難民の集落生まれ、貧乏で人間以下の暮らしの中で長生きするよりも、短命だけど豪華な暮らしに憧れて自ら『ペガサス』になることを志願した。いつ死んでもいいようにと毎月支給される電子マネーをその日の内に全部使っていた。施しを受けることに強い恩義を感じる。家族など親しい人からは「チェン・リン」と大陸名で呼ばれていたが、あまり好きでは無かったらしい
高等部一年時、冬の大規模侵攻にて仲間を庇って“卒業”した。恩義ゆえの行動だったと思われる。

 


 

礼無(れな)

創作が好きだったため三年生の寮には彼女が描いた絵が幾つも遺されている。創作する時は一人で静かな環境でやるのが好きだと公言していたため、彼女が絵を描いている時は1人にすることが暗黙の了解となっていた。無口で感情を表に出すことが殆どなかった。その心は至って平凡だったとされる。
二年生の秋頃、活性化率が90%を超えたことで“卒業”を強く意識しはじめて恐怖するようになった。死にたくない一心で『街林』へと逃げ出したが、野花の手によって“卒業”する。

 


 

勇義(ゆうぎ)

正義感が強く、『ペガサス』として東京の人々を守るために戦うという信念を掲げていた。しかし、その心は戦うことが、死ぬ事が怖い、単に強がることが得意な女の子だった。中等部の頃から香火とは仲がよくて、彼女の精神に多大な影響を与えた
二年生の後期大規模侵攻時、独立種と戦った事で活性化率が抑制限界値に達したことによる服毒にて“卒業”した。悌慧と同じ場所にて発見される。

 


 

アイニ

難しいことを考えるのが苦手でいつもぽわぽわとした雰囲気を纏っていた。美味しいものを食べること、特に甘いお菓子がなによりも大好きだった。だからこそ同級生たちの良きムードメーカーとなっていた。そのため彼女が“卒業”する前と後で同級生たちの雰囲気が大きく変わってしまったとされる
2年生に進級してすぐ活性化率が抑制限界値間近であったため毒入りお菓子を食べて“卒業”した。アイニ本人がしたお願いによってお菓子は同級生たちが作った。

 


 

徳花(なるか)

年相応のお洒落を気にする女子。同級生達に女の子らしさを教えた師であり、家庭的な面から日常で癒やしを与えていた。戦うことは苦手だったが、友達が居なくなるほうが嫌だと前に出て戦い続けた
二年時、前期大規模侵攻にて独立種の罠で窮地に陥り、同級生たちを守るために『プレデター』と相打ちになった。

 

 



 

 

 高等部二年生 

 

 

土峰(つちみね) 真嘉(まか)

特徴土色に黄色が数束混じる髪

一人称オレ

誕生日11月14日

身長163cm

出身東京地区

魔眼壊時(かいじ)・弐

ALISダチュラ カランコエ

『偉業』のアルテミス女学園二年ペガサスを纏めるリーダー。本当の意味で同級生全員で卒業する事を掲げて、同級生たちを導き、ひとりも“卒業生”を出さずに進級するという偉業を成し遂げた立役者。

しかし、その実は友達のために強がり続けただけの、なにひとつリーダーとしての才能に恵まれず。むしろ、彼女にあったのは誰かに従い、指示をされて、評価されることで真価を発揮する天才的な兵士の素質であった。


同級生たちを何よりも大切に思っており、そんな仲間たちを守れるリーダーで有り続ける。それが同級生たちから望まれないのだとしても、彼女は七鹿古来夢の“卒業”を経て、アスクヒドラと出会って未来が生まれたことで、そう誓った。


肉体のトレーニングが大好き。特に体に負荷が掛かるのを実感しやすいマッスル系。

本人は「生き残るために必要な事をしているだけ」と発言しているが、よく人を誘ったり、誰に言われるまでも無く暇な時は日のメニューをノリノリで組み上げて消化するなど行なっている。常に肉体が最適化されている『ペガサス』であるがトレーニングは決して無駄ではない。しかし彼女が行なう内容は完全に趣味の領域である。


活性化率が平均して上がりにくい天才体質。本来通常の『ペガサス』の活性化率上昇が1%/30dとされている中で彼女は1%/180dとされている。

また戦闘に関しても天才肌であり、類い稀な直感能力と戦闘センスによって幾多の困難や窮地を同級生たちと何度も潜り抜けてきた。そんな才能ゆえに自分から仲間に合わせて戦うのは苦手としている。


盾を用いたパワープレイを好む。相手によっては〈壊時(かいじ)〉の活用と【ダチュラ】の杭によって相手を封殺する事ができるとボス系等に驚異的な強さを見せる。

しかしながら、彼女の立場は高等部二年のリーダーである。誰よりも前で盾を構える姿は果たして指示をしなければならない立場を持った『ペガサス』の戦い方かは疑問が残る。


戦闘

「貫け、【手向けの花(ダチュラ)】!」

 


 

篠木(ささき) 咲也(さや)

特徴深い青色 ウルフカット

一人称

誕生日3月18日

身長156cm

出身東京地区

魔眼蝸刹(らせつ)・伍

ALISバーダック

高等部二年勢の実質的指示役。自罰的で心が弱いゆえに土峰真嘉に忠誠らしい感情を持ち、それに縋っている。

天性の視野の広さを持ち、誰よりも早く物事に気付きやすい。これによって攻撃的な口調、否定的な態度がとるようになってしまった彼女であるが、気遣いに溢れている不器用で器用な少女である。


視野の広さという天性の才能は、子供ながら周囲の大人たちと比べて両親の不出来さを理解させるものとなった。これによって社会的正しさを信望するようになった彼女は気付いた他人の間違いに正論を振りかざす子供となって孤立。『ペガサス』になって今一度自分の居場所を持つ事ができたが、自身に反発する『ペガサス』たちを強く拒絶した事で彼女たちが“卒業”する事となり、それ以降発言する事そのものに恐怖を抱くようになった。それでも口を閉ざさないのは彼女の心の弱さゆえだろう。


両親が罵倒し合う環境で生まれた彼女は、本来自身が持つ攻撃性は外部に向けるものではないという自覚を持っている。それでも止められず、『ペガサス』の命を失う結果に導いてしまった事で、彼女のストレスは限界に達して、高等部進学ショックの切っ掛けに自身を罵倒するだけの幻聴を生み出した。

この幻聴は自身が否定した『ペガサス』たちの声にそっくりらしい。


『妖精』と呼んでいる幻聴であるが、あくまでも幻聴でしかなく、それはつまり篠木咲也の意思でしかない。よって咲也の気分次第で、その幻聴は都合のいいものへと変わる可能性があり、アスクヒドラとの出会いによって、それが見られた。

今では表面意識が見逃すことに気付き、戦闘に大きな助けとなっている。


最前線で戦う真嘉の代わりに自身も戦いながら指示を出すなど現場指揮官としての才能を持っている。視野の広さを生かした、【バーダック】を用いた高速戦闘によって味方のフォロー役しつつ盤面の整え役を担っており、彼女の有無で戦闘の楽さが段違いになる。


アスクヒドラに関して『プレデター』だからこそ忌避感や警戒心。そして真嘉を救ってくれた恩人として自分は決して近づいてはならないと距離を置いていた。しかし、暴言を吐いた自分を許し、そして全てを受け入れてくれると首を縦に振った彼に、彼女は甘えられる存在として心を開く。暴力に靡かない彼は、彼女にとって正しく救世主のような存在となりえるのだろう。


台詞

「殺すわ――【手向けの花(バーダック)

 

誕生日

「別に良かったのに……でも嬉しかったわ。このCDアルバムのプレゼントも、みんなからお祝いされるのも……今日ぐらい静かに居たいから、一緒に音楽聴いてくれる? ……ああもう! 顔を覗こうとしないでよ……変態」

 


 

白銀(しろがね) 響生(ひびき)

特徴小柄 プラチナの三つ編みヘアー

一人称きょうちゃん

誕生日7月1日

身長144cm

出身東京地区・地下街

魔眼創哭(きずな)

ALISアジサイ

明るくハキハキとした言動、小柄で童顔な姿も相まって中等部ペガサスにしか見えない少女。“きょうちゃん”と呼ばれる事を望み、そう呼んでと誰にもお願いするが、成果は芳しくない。

常に真嘉の傍に居て彼女に対して肯定的な態度をとっていたが、アスクヒドラが学園に来てからは単独行動が目立つようになる。


前時代の芸人たちが好きで自分も人を笑わせたい気持ちが強く、よく芸人ネタを話の中に混ぜ込み、コミカルに振る舞う。東京地区では育ての親たちであるホームレスのみんなみたいに少しでも笑ってくれて明るくなればいいなと思って。


明るく振る舞う彼女であるが、その中身は虚無に満ちており、誰かのためになるという状況のみが彼女の生きる原動力となっている。何もない日となると五感の感覚が失われていき、動けなくなる。

最終的には自身でまともに動くことすらできず。そんな姿を見られたくないために、何もない日などは人気のない倉庫の中でなどで人形のようにピクリとも動かずに過ごしている。

その有り様は、もはや人間ではなく動ける人形のようだ。


真嘉と来夢とは中等部寮で同室となった。最初こそはリーダーになってやると宣言した真嘉に付いていけば生き残れるかもだったが。次第に彼女に気質に触れていくうちに本当の意味で友達と思うようになっていたが、自分が逃げ道を塞いでしまったのではないかと後悔している。

来夢と真嘉のふたりは二年に進級するまで、どんな時でも自分のネタに笑ってくれていた。そんな時間が好きだった。


斧型ALISである【アジサイ】で直接倒すというよりかは、傷を付けて溝を生み出し、〈創哭(きずな)〉によってトドメを刺すというを常套手段にしている。

対ゴルゴン戦の経験が豊富*2であり、〈魔眼〉を使わせないためにトリッキーな動きをして視線を移ろわせる戦い方を得意とする。その動きはまるでふざけているように見えるかもしれない。


――七才のとき、おじちゃんたちがお金を出しあって買ってくれた一切れのケーキ。無理に蝋燭を七本立ててぐちゃぐちゃになっちゃった。それを食べるだけで皆が笑ってくれて、お母さんも喜んでくれた。

その時、自分がどう思っていたのか、なにも思い出せない。

 


 

穂紫(ほむら) 香火(かび)

特徴成人体 赤紫色のロング

一人称ワタシ

誕生日6月10日

身長171cm

出身東京地区・大陸避難民スラム

魔眼炎鎖(えんさ)

ALISサギソウ

純粋な戦闘能力だけであればアルテミス女学園最強とまで言われたペガサス。単独での独立種討伐を果たした事もある。天賦の才を持ちながら決して努力を忘れず毎日鍛錬をし続けた。真面目で品行方正、誰に対しても礼儀を決して忘れずに騎士のような人だと言われた。


現在、彼女は不眠症にして過眠症を患っている。常に強烈な睡魔に襲われており、戦闘中でも意識を落としてしまうほど。しかしながら刹那の時間に見る幸せな夢は、最後に悪夢へと変わり彼女の意識を無理矢理覚醒する。よって彼女は常に眠たくありながら、まともに寝る事ができていない。それでも戦場に立ち、戦えるのは彼女が最強故である。


趣味は旅行とするが実のところ彼女はまだ旅行と呼べる行ないをできなことはない。東京で見た世界の絶景映像である。そこへと実際に行った体で直接見たと想像するのが唯一の楽しみであった。その影響か夢の内容は彼女が求める仲間たちとの旅行である。最初から途中までは平和的であるが、それは確実に悪夢へと変貌する。本人にとっては最悪でしかないが、おかげで現実に戻ってこれるのかもしれない*3


大陸難民であり貧困層出身、よくある大陸の誇りを忘れることができない親によって東京地区で得てきたものを否定し続けられて育った。よって大陸名である「シァン・ホア」と呼ばれる事を苦手とする。

その一方で東京地区のボランティアの人たちに優しく育てられた事で、この国で生きるこの人たちのために生きようと『ペガサス』として戦う事を受け入れた。それが全てを否定されて何もなかった少女が必死に考えた儚い理想だったとしても。


愛奈の同級生であった勇義の事を誇り高き先輩として、いたく尊敬しており、そんな彼女と仲良しの愛奈を一時は嫉妬の感情で見るほどであった。

彼女にとって勇義は正義の味方であった。それは香火に生きる意味を見いだしたほどであるが、“卒業”する事となる大規模侵攻後期の前日の会話によって、勇義が単に強がってる少女でしか無かったと知った時、彼女を保ってきた理想は壊れてしまい現実の辛さに負けてしまう。


戦闘

「ふぅ……永遠に、眠って──【手向けの花(サギソウ)】」

誕生日

香火:「ジングルベール……ジングルベール……今日は楽しいお正月。トューユー」

レミ:「クリスマスと正月と誕生日が同時に来てる」

咲也:「めでたさ三倍ね……なんていうか、サプライズしやすくて何よりよ」

真嘉:「アスク、悪いけどあと十分ぐらい、あやして起きないようにしてくれ」

 

 


 

雁水(かりみず) レミ

特徴くせっ毛 青髪

一人称自分

誕生日4月23日

身長151cm

出身東京地区

魔眼黙視(もくし)

ALISAchillea 0,7

読書家で『生活区画』にある図書館へと入り浸っており、暇さえあれば学園の静かなところで本の頁を捲っており、故に雑学的な知識が多く、また独特の観点を持っている事から三番目の選択を出すとして意見を望まれることがある。話し出すと止まらず“ひと言”がとにかく長いので、相手から尋ねられるまでは口を閉じている。勘違いされがちだが自己主張は強いタイプ。


創作系の本を愛読する。内容は漫画でも小説でも、とにかく作品が好き。媒体自体に拘りはなく紙の本を読んでいるのは学園にそれしか無いからである。暇さえあれば本を読んでいる彼女であるが、だからこそ集団行動が生き残るための手段であるはずのアルテミス女学園の中で、ひとりで居ることが多く孤立気味であった。


雑多な知識が豊富であるが、その元は旧時代のフィクション創作であるため、あくまで創作内での常識出語ることが多い。そのため本の発売された時代の価値観なども多くあり、それが正しい知識かと言われると言い難い。それが彼女の独創的な価値観にも繋がり、時には誰かに第三の道を提示して導く事もある。『ペガサス』たちにとって真偽がどうとかが重要になる場面は少ない。


戦闘は得意ではなく、正直言って戦力で数えたほうが不安な部分がある。しかし、そんな自分のステータスを自覚しているために、他人の言う事をは聞くので誰かの指示且つ、単に狙い撃つであるのならば活躍する場面も出てくるだろう。

 


 

七鹿古(ななかこ) 来夢(らむ)

戦ったり、死ぬのを怖がった平凡な少女。親に売られる形で『ペガサス』に成ったため覚悟も諦めも出来ておらず、先の未来を想像して恐怖に打ち震えていた。そんな中で真嘉に励まされたことで持ち直して、次第に真嘉に頼るだけじゃない対等な友達として隣を歩こうと努力した。
ベッドの中で毒を飲んで“卒業”した。どんな未来を選んでも真嘉が泣いて苦しんでしまうのは分かっているから、せめて最期の最期まで関係を変えたくないという我儘ゆえの行動だった。

 

 



 

 

高等部年生

 

 

蝶番(ちょうつがい) 野花(のはな)

特徴土色ボブカット 平々凡々

一人称ボク

誕生日2月14日

身長149cm

出身東京地区

魔眼闇寧(あんねい)

ALISサイプレス

『最低』の高等部一年ペガサスにして生徒会長。不器用で平凡、だけど自分のするべき事には真面目に取り組み手を抜くことをしたくてもできないので、いつも一生懸命な頑張り屋の『ペガサス』。

そんな彼女だからこそ、誰からも敵視されて嫌われる生徒会長になって、なんとかやって来られたのかもしれない。


良いことがあれば調子に乗り、嫌な事があれば落ち込み、辛い物事を深く考えないようにする。自分が得しそな事なら考えるよりも前に食いついてしまう。生産性のない会話が好き。楽な仕事が好き、戦いは一度たりともしたくない、嫌われたくない、死にたくない、地獄に落ちたくない、だから死ねない。

それでも親しいひとはできるだけ大切にしたい。でも名前では呼びたくない。そんなトラウマだらけな彼女を、きっと人は普通と呼ぶのだろう。


彼女の精神は既に破綻しており、壊れた意志をツギハギに縫い合わせたものである。

“野花”と“生徒会長”の二面性を持つ。二重人格の類いではなく、あくまで個人の思考価値観の分裂によるものであり、仕事とプライベートの自分がはっきりと存在しているようなものであるが、本人の意志で制御できない。

なぜなら“どちらかが”ではなく“どちらも”生徒会長であり野花であり、優柔不断になりやすいが、同時に自問自答の果ての物事の決断は貴重な結果を導くこともある。


どうして自分は、こんな辛い目に合っているのかという理由からアルテミス女学園で出来る限りの政治学や社会学などを学んだ事で、アルテミス女学園や日本に渦巻く大人たちの考えを正確に予想することが出来るようになった。

状況証拠による推察や推論、特には妄想の域もでないものであるが、的中率が高いのは才能というかは彼女の人としての弱々しい心が政治的だけだったのかもしれない。

これは本人も嫌々自覚している事だが、十代の学生でしかない『ペガサス』たちの組織において極めて貴重な価値観である。


喜渡愛奈は嫌われ者の生徒会長である自分を慮ってくれた先輩である。それに寄って限界だった彼女は確かに救われた。であるならば恩返しをしたいという気持ちは魔を生み出してしまい、彼女はしでかしてしまった。

それによって愛奈の最も大切にしているものは犠牲となり、その後悔から愛奈の願いを叶えたいとする。どうか赦してください。なんでもやりますから。


彼女は戦闘経験も能力も低い、本人が心底怖いからというのもあって敵と戦う事は大の苦手である。しかし特定の経験から、人の意志を持っている存在に対して現在、彼女特有とも言える経験を発揮することもある。本人が望まないものだとしても。


戦闘

「――逝きましょう、【手向けの花(サイプレス)】」

 

誕生日

「まさかバースデーケーキを用意してくれるなんて嬉しいです! ――いや本当ですよ? ――本当に嬉しいのですがその、自分用に買っちゃいまして――なんなら用意してくれたよりも大きいの――? 交換して食べる? ……はい! ――あ、でしたらプレゼントも交換しませんか?」

 

 


 

 

(すずり) 夜稀(よき)

特徴黒が混じる白髪 白衣 ダウナー系

一人称あたし

誕生日4月18日

身長146cm

出身東京地区

魔眼真透(しんとう)

ALISプラタナス アルストロメリア

気怠そうな雰囲気とは裏腹に好奇心が強く、機械弄りが大好きな技術者であり発明家であり研究者でもある『ペガサス』

そんな彼女の持ちうる技術は高等部を陰ながら支える何でも屋であり、アスクヒドラ関連にて多大な貢献を行なう。周りから最も貴重な人材であると認識されている。


元より悩みごとなど気持ちが沈むとジュースを飲み過ぎる癖があったが、中等部にて多くの事を経験するたびに心労を蓄積していき、ついにはストレスの度合いに応じて喉が渇き、放置すると呼吸困難になるまでに悪化してしまった。

この症状を飲料中毒と称し、彼女が学園の外で活動するのが極めて困難な原因となっている。


知識があるからこそ様々な所で無頓着さを見せる事があり、『ペガサス』だから痒くならないし皮膚炎にもならないと風呂に入らなかったり、栄養は飲食部で賄えると固形物を食べなかったり、ちょっと危ない薬品でも普通に触れる分には問題無いと白衣で拭ったりと、危なかった強い所を見せては兎歌など一部の『ペガサス』にお叱りを受けている。


あらゆる機械関係に強く機材や教材さえ有れば物を選ばず弄ることができる。

それらの技術の大半は完全な独学であるため本職と比べれば、AI機器による補助有りきでも、細々としたところで未熟な所が出てしまうことがある。

しかし、彼女が持つ知識と技術、そして好きだからと人間時代から培ってきた技術は全国に存在する『ペガサス』を見てもトップクラスである。


『ペガサス』や『プレデター』に関する技術の全ては企業、国家両方とも最重要機密であるため、一介の 『ペガサス』である彼女は知らないことの方が圧倒的に多い。よってアルテミス女学園に入学して早々独学の限界に直面してしまい、自身のしている事の無意味さに何度も潰されそうになる。

そんな中で彼女は縷々川茉日瑠に見出されて、戦闘に勝つためものを生み出していく。

しかしその技術を持って得たものは、ほんの少し消費を抑えた程度でしかなく次第に諦めが募り、そうした末路が同級生を“卒業”へと追いやった爆弾だった。

彼女に必要だったのは己の技術で誰かの命を救った確かな証明であった。


戦闘能力は皆無、茉日瑠グループでずっと裏方をしており、戦った経験は一度たりともない。


誕生日

「ありがとう。こういう経験が無かったから本当に嬉しいよ……それはそうと、うん、本当に有り難いんだ。感謝しているし実用性も高いし素敵なプレゼントだよ……でもみんなして用意していたのが飲料系というのは……うん、ケーキは?」

 

 


 

 

縷々川(るるかわ)茉日瑠(まひる)

 

特徴伸び放題のクリーム色の長髪 成人体

一人称まひる

誕生日3月20日

身長162cm

出身東京地区・中心街

魔眼双心(そうしん)

ALISブルーベリー

大人びた風貌の心が壊れた『ペガサス』。精神年齢は五才ほどの子供とされ、甘えん坊で抱きつき癖がある。とはいえ彼女がハグや抱っこを求めるものは才女として信頼とは別に、何かしら賢い彼女なりの思惑があっての事だろう。


元は社会に立つに相応しい優雅で冷静沈着、類い稀な知力で大グループを率いたリーダーであった。

その人格は完全に崩壊してしまったが彼女の才能は衰えることはなく、口から出る言葉は子供に等しい感覚的且つ説明不足な所はあるが、本質を直ぐに見極めて確実な結果を出す彼女は正に知将と呼ぶに相応しい。

しかし、能力を発揮している間は強いストレス負荷に見舞われてしまい、酷い頭痛に襲われ、体にも異常を来たす。


お絵かきが大好きで一年寮二階全体が彼女のアトリエ状態となっており、床や壁には彼女の作品で広がっている。

それらは主に四角、三角、丸の三つで構成されており、形からして山や川、街中と思われる風景が広がっているが何度も上から重ねて塗られているため色が濁っており、実際が何であるか分からない。そしてその中に人間らしき存在も図形によって表わされているものの、その全てに首らしきものがなく、化け物のような偉業の存在が一体、丸の絵で描かれている。

この風景画は彼女にとって、忘れられない何かを表わしているのかもしれない。


餓えが満たされるほど甘えられるように、楽しいことしか興味を持たないように、自由で好きなことをしても赦されるように、無力でなにもできない事を言い訳にできるように、嫌なことを否定できるように、心が壊れたあとに形成された新たな人格は五才になった。何も考えずに生きられた縷々川家の英才教育が始まって全てを諦める前に戻って


縷々川家は久佐薙家によって作られた分家である。会社や派閥の枠を超えて細々としたものであるが絶やさず続けなければならない、しかし外部に任せる事はできない、手も抜けない。そんな管理業務を担う事が多く、生まれた子はそのための教育を早い段階で行なわれる。

生活や立場の保証とは別に、分家として与えられた特別には、もしものさいの責任を一切負わないという約束があった。だからこそ愛され娘が『ペガサス』になった事は極めて異例であり、それを通すことが出来た久佐薙現当主の異常さが極まる。


アスクヒドラは何かをしろと言わない、文句も言わない、怒鳴りもしない、殴りもしない。傍にいて甘えるばかりの自分を肯定してくれる。自分の話に耳を傾けてくれて理解しようとしてくれる。忙しくて離れちゃう時もあるけど、お願いすれば必ず自分の元へと帰ってくれる。知将とも呼び称えられた彼女は彼を一目で見たとき、そういう存在だと理解して、彼をパパと呼んだ。


彼女は持ち前の知将としての能力を、司令塔として戦わない事を誰からも納得させていたが、時には自分が前線で戦い人心を掌握する事も行なっていたため、経験は積んでいるが、戦闘能力そのものは並である。


誕生日

夜稀:「……喜んで、はしゃいで、ケーキを食べて嬉しそうに笑って、心から楽しそうにみんなとゲームをして、プレゼントに叫んで終わりそうなのを感じたらアスクにグズりだして疲れて寝ちゃった……本当に良かったね、茉日瑠」

 

 


 

 

九重(ここのえ)ハジメ

特徴茶色のショートヘヤー

一人称自分

搭乗日6月1日

身長153cm

出身鉄道アイアンホース教育校303号教室列車

魔眼監那(かんな)

ALISKG9-MR/(ナイン)

『鉄道アイアンホース教育校』からの転入生。

敬語と非敬語が混じった言葉使いが特徴的な『アイアンホース』。至って真面目で経験豊富な兵士であると同時に、兵士らしからぬ私情による判断と行動を見せる場面がある。彼女の立場からすれば不良品と呼ばれても仕方がないが、そんな彼女だからこそ幾つもの高難度作戦において全員生還による成功へと到り、『英雄』と評されるようになった。


彼女が仲間たちと数多くの偉業を達成したのは事実であるが、大人たちからすれば単なる1体でしかない。しかしながら『鉄道アイアンホース教育校』は未だに残る『富士の大災害』の爪痕を宥めるためにも、彼女を“英雄”という広告塔として立ち上げて利用する事を決定。彼女の“卒業”後でも利用できるように特別な存在である事を周知させた。

所詮は宣伝目的の虚像が、どう作用していくのか、それはこれからの話である。


【303号教室列車】の車掌教師や同乗者(クラスメイト)を家族のように思っており、また仲間たちを何よりも重んじる。(ハジメ)から九重ハジメとなった時、その思いは強くなり、何時しか共に暮らせる事を願っている。


元々、先代(ハジメ)の影響もあって作戦中に自然物をつまみ食いするなど食には関心を持っていた。そのためアルテミス女学園に転入して人間らしい食事をした事で完全に嵌まり、彼女の空白だった趣味の欄に食道楽の文字が加えられる事になる。

また食料など自身の手で育てられる農業という存在を知り、彼女の脳内は革命を起こした。


友達が“卒業”してしまった事で通称『待って待って病』を患っている。それも重篤であり、“待って”という制止の類いの言葉を聞くと体が硬直して、場合によっては呼吸を忘れて五感が麻痺してしまうほどである。


『アイアンホース』らしく必要に応じれば、どのポジションにでも活躍する熟練のオールラウンダー。彼女の象徴であるアークスマンライフル型ALISを用いて、狙撃手も遊撃手も攻撃手もそつなく熟す万能の射撃手(マークスマン)


搭乗日

「【303号教室列車】に搭乗した日。いまでも忘れることはありません……その日をお祝いして頂き本当にありがとうございます……すまない、そのケーキはひとり1ホール食べて言いやつか?」

 

 


 

 

ルビー

特徴紅玉色のツインテール

一人称ルビー

搭乗日7月1日

身長150cm

出身鉄道アイアンホース教育校504号教室列車

魔眼引我(いんが)

ALISKG4-SG/T3(フォーティースリー)

見た目の可愛らしさとは裏腹に、数多くの実戦を生き抜いてきた熟練の『アイアンホース』。担任の車掌教師を異性として隙であると公言しており、彼の気を引くためのお洒落も合わせて『アイアンホース』の中では明らかに浮いている。


自我が確立する前には親元から離れて鉄道アイアンホース教育校が管理する施設によって育てられた。訓練や自由が利かない生活自体に特に不満が無かったが、限定的な自由の中に生きる理由を見いだせず空虚な日々を過ごしていた。そんな中で『アイアンホース』となり、タクヤに人間の少女のような扱いをされた事で初めての恋を知り、自分の幸せについて考えるようになる。


『アイアンホース』としての彼女は強くあろうとする心から自信家で活発的、皮肉混じりな言葉使いをよく行なうが気高い心を持つ。持ち前の割り切りの早さ時に仲間を助けてきた。一方で恋の甘さに浸る彼女は、とても可愛いのだが同じ『アイアンホース』からは筆舌にしがたいものだとして苦手意識を持たれることが多い。


幼少期から施設で育ってきた彼女は『アイアンホース』として高い教養を受けている。よって幾つもの特殊戦闘技能を会得しており、戦闘だけではなく戦地で活躍する事ができるエリートである。

己が装填した弾倉の中身を全て記憶しており、効果が違う(シェル)を同じ弾倉に入れた『混沌弾倉(カオス・マガジン)』は彼女の代名詞となっている。


(ハジメ)とは自分の恋心を否定せずに応援してくれると言ってくれた事で興味を持ち、それから幾度の戦いを得て、自分たちの急ごしらえチームのリーダーとして、戦友として背中を預けられる存在となった。

しかし(ハジメ)は情熱を注いでいる恋が、成就されるのは不可能としてクレバーな目で見ており、妥協している事を知らない。


搭乗日

「別にやらなくていいわよって、もう用意してあんの? ……はぁ、いや別に嫌というわけじゃなくて、ほら、色々と思い出すの、搭乗日のあれこれはほんとに……いいわ、それならいっそ、ぱーっと楽しんで忘れさせてちょうだいな」

 

【失恋】

「元【504号教室列車】所属の『アイアンホース』、ルビーよ。摩耗しきるまで使ってくれても構わないわ……どうか、忘れさせて頂戴ね」

 


 

A(エー)

特徴杉の木のような灰色の長髪。仄暗い瞳

一人称じぶ、ん

搭乗日12月1日

身長132cm

出身鉄道アイアンホース教育校703号教室列車

魔眼壁歴(へきれき)

ALISKG1-P-P(ピリオドワン)

虚ろな雰囲気を纏う小さな『アイアンホース』。吃音気味で離す言葉途切れ途切れになっている。彼女に受けてきた扱いから心を摩耗しており、それはもう元には戻らないかもしれないが、アルテミス女学園に転入してきたことで、空っぽだった心は順当に満ちて言っている。


中央ペガサス予備校から“飛び級”して【703号教室列車】へと搭乗したペガサス。理由は“見た目が好み”というものだった。成績表では高い結果を出していたがコミュニーケーション能力が不得意というのもあり、数ヶ月彼女は飽きられて要らない子に認定された。


車掌教師側が活性化率に余裕がある中で“卒業”させてしまうと評価に響く事もあって、義務に反しない程度の装備だけを与えて、車内の隅っこにて暮らす事となった。

そんな不要だと捨てられた彼女を同じ境遇の『アイアンホース』たちが見逃すわけもなく、ストレス軽減の道具として使った。

アルテミス女学園に彼女が生き残れたのは【703号教室列車】の特性上、滅多に戦闘にならなかった。活性化率が高くなるほど〈魔眼〉を使い続けたからと、様々な条件が噛み合った運命の類いである。


音を立てると罰を与えられてきたため無意識的に音を出すのを最小限にする、あるいは相手に音が聞こえないような動き方をする。そうなると自然に誰にも気付かれないような行動を取っていき、気がつけば隠密行動が得意となった。

余談であるが〈壁歴(へきれき)〉を使って音を消してきたため、アルテミス女学園に転入させられるほど彼女の活性化率は高かった。


蝶番野花に懐いており、カルガモの子供が親と認識したものに付いていくように野花の傍に居て、何処へでも付いて行きたいと思い、出来たらなんでもしないと思っている。正しく、未成熟な心が選んだ依存先となっている。

それこそ彼女にとって最初に優しくしたのが野花というだけだったかもしれないが、それ以降も当たり前の優しさを与え続けた結果である。幼い少女にはそれで充分だ。

 

 



 

 

アルテミス女学園中等部

 

 

上代(かみしろ) 兎歌(とか)

特徴白髪赤目

一人称わたし

誕生日3月3日

身長143cm

出身東京地区

魔眼凶射(きょうしゃ)

ALIS械刃製第三世代ALIS・弓

『勉強会』の発足者。喜渡愛奈を慕い自らアルテミス女学園ペガサスにやってきた。能力値で言えば特別なものを持たない標準的な『ペガサス』であるが、類い稀な幸運を持っており、本人が望もうが望まないが物事の事象は彼女を軸に発生する可能性が高い。


とても行動的であり、自分のやりたい事に関して躊躇わず実行に移せるタイプ。また例え及び腰になっても自分を主張できるなど、意志の強さを見せる。

だからこそ、彼女の持つ普遍的な優しさと世話焼きな性格と時に変な噛み合いを起こしてしまい、自分を苦しめる環境に自ら飛び込んでしまう結果を生み出すこともある。


裕福ではないが生活に困らない、それでいて家族関係が良好な家庭に生まれた。

母親の手伝いを率先して行なっていたため掃除が得意。またレストランで働いている父親の影響で料理を趣味としており、学園に来てからもできるだけ手料理を作っている。支給される電子マネーの大半が食材に消えてしまうのが悩みの種。


東京地区に居たとき電子雑誌に乗っていた喜渡愛奈に一目惚れした事で、上代兎歌としての存在を確率できた。なので彼女にとって敬愛する先輩であり、十代の子によく見られる生きる理由を与えてくれた存在であるため、彼女は後輩でありファンである。


彼女は下より普通の人間として生きる予定であったが、自ら志願して『ペガサス』になった。その理由は喜渡愛奈に会いたいからというのも事実であるが、『参人壱徴兵法』によって姉や妹がなるぐらいなら『ペガサス』になる理由がある自分がなるべきだとして手を上げた。

その時、両親だけではく姉や妹からも猛反対されて、丸一日涙が涸れるほど引き留められたのは上代家の家族関係の良好さを表わしている。

そんな中で上代兎歌は、『ペガサス』になることがどういうことか、あまり理解できず。憧れの人とこれで会えると、どこか浮ついていたのもまた事実である。


誕生日

「今日は本当に付き合ってくれてありがとうございます! 学園じゃ手に入らないものもあったのに、わたしのために集めてもらって……本当に嬉しかったです! だからお礼も兼ねて、遠慮せずに食べてください! 満願全席並みに作ったので!」

 

【黒兎】

「風紀委員の上代兎歌です。中等部で……えっと、色々とやるようになりました……これからも、よろしくお願いします」

 

 


 

玄純(くろずみ) 酉子(とりこ)

特徴灰色の長髪 片目が隠れている ホラー系

一人称ワタシ

誕生日2月4日

身長141cm

出身東京地区

魔眼弧動(こどう)

ALIS第三世代ALIS・剣

上代兎歌の友達であり、彼女には若干ねっとりしつつもフランクな態度に接するが。それ以外の『ペガサス』は基本的に無視が当たり前、返事は舌打ちと態度がすこぶる悪い。ただ上代兎歌が傍に居れば、多少は軟化するし、人前に現われる時には基本的に上代兎歌の傍であるため、そこまで問題しされていない。


とても綺麗な真白い子。とてもキラキラしている優しくて献身的て対比と呼べるぐらい遠い存在である上代兎歌に一目惚れをし、狂喜的な愛を向けるようになる。

彼女のためなら自分の全てを捧げるつもりでいるが、自分の望んだ存在になって欲しい。光る貴方のままで輝く炭のように黒く染まって欲しいと思っており、そのためなら周りを犠牲にする事も厭わない。

玄純家は久佐薙家の分家である。本家のあらゆる性を受け入れる事を目的に作られた家。久佐薙の愛に玄純の愛が入り交じって生まれた彼女は歪みきっている。


上代兎歌と出会って感情を得た彼女はとにかく活力に溢れていた。才能もあったのだろう久佐薙と玄純の血がそうさせるのか上代兎歌の性格を把握して決して忌避されない距離感を保った。

だからといって我慢しきれるかは別の話であり、どうしても距離を置かなければならない時間ができるのが嫌だった彼女は一流の盗聴やスニーキング技術など習得した。


彼女は性格ゆえに人を欺いたり陥れたりする事に躊躇いが無く、それゆえに工作行為に長けたある意味で貴重な人材である。

平気で自身を偽り、相手の一頃に入り、悪い噂を振りまくことも彼女にとって罪悪の類いではなく、中等部に置ける印象操作なども平然と行なう。

それらは現在、久佐薙月世という首輪を持ってある程度押さえられているが制御下とは言い辛い。


現在、彼女は『叢雲のペガサス』として久佐薙月世と白銀響生の監視下に居る。

本来であれば何か理由を付けて“卒業”させたほうがいい危険人物であるが、喜渡愛奈にとって大切な後輩の一人であること、諜報や工作などの能力を持っており、どうしてか上代兎歌と関わりがあると利益を生み出すことなど生かす理由は割と覆い。

また久佐薙月世にとって自分の過去を思い出す、可愛い後輩である事には違いなかった。因みに彼女からはマジで死ねばいいのにと思われてる。


誕生日

「このアクセサリー? ……兎歌がワタシのために用意してくれた誕生日の色違い。兎歌は選んだのは白色で、ワタシは黒を渡すの……ふ、あは! ああ、兎歌……いつか、この色のように……」

 

 


 

 

犬成(いぬなり) ハルナ

特徴赤系のショートツイン ツンデレ風

一人称

誕生日11月1日

身長143cm(兎歌よりギリ高い)

出身東京地区

魔眼柔樹(じゅうき)

ALIS第三世代ALIS・片手剣&小盾

『勉強会』のリーダーを務めているペガサス。自分に関わることなら何でも学んでいきたい努力家。面倒見がよく困っている子が居れば放っておけない彼女を慕う人が多いが、評価されると気分が上がってしまい拒絶的な態度をとってしまう、言ってしまえばツンデレ。


双子の妹が大人気アイドルであり、その関係で小学生でありながら妹のマネージャーとして大人たちの世界で仕事をしてきた。

勤勉家である彼女は芸能界で色んな知識に触れており、それが頼れる『勉強会』のリーダーとしての彼女のためになっている。

ただあくまで芸能界の技術であるためステージに見送る感覚で相手に委ねすぎてしまい、戦場ではそれが判断ミスに繋がってしまうこともある。


芸能界の大人たちに可愛がられて培ってきたマネジメント能力は『勉強会』のみならず中等部ペガサスたちにも発揮されており、未熟な彼女たちの人間関係、グループトラブルを解決に導いている。

特に中等部の大規模侵攻を経て評価が上がった事で、彼女は中等部全体の御意見番として扱われてる。


彼女は生まれながら『ペガサス』になることを運命付けられていた。そのため人間としての何かを遺したいというモチベーションが彼女を勤勉家に仕立て上げた。

両親はそのことを後悔しており、妹からも慕われたが自分は必要性の無い人間だ、春無(ハルナ)だとして存在価値を肯定することが出来ず。最後には逃げるかのように自らの意志で『ペガサス』となった。

 

 


 

 

夏相(なつあい) 申姫(しんき)

特徴濃い赤色 高めで結んだポニーテール

一人称

誕生日2月20日

身長152cm

出身東京地区・大陸避難民街

魔眼壊時(かいじ)・四

ALIS第三世代ALIS•弓

表情筋が鋼のように堅いペガサス。生活にも支障を来たすほどの無気力的な彼女であるが、それは何事にも興味が持てないから故のものである。とはいえ無感情ではなく彼女なりに『勉強会』の面々を気に掛けている。


無関心だからこそ常に冷静沈着な思考を持ち感情的になりやすい戌成ハルナの補佐として活躍、ここぞという場面で誰よりも前に出て『勉強会』を守る。

とはいえ場の空気にも関心を持たないため余計なトラブルを生んだりするなど、厄介さも持ち合わせている、ちょっとばかり困った先輩である。


そんな彼女であるが、喜渡愛奈に関しては異常なほどの情熱を向ける。その有り様はアイドルのガチ恋ファンに等しく、愛奈が関わることに関してのみ感情を爆発させる。

といっても相変わらず顔は能面みたいに無なため、そのギャップを怖がってしまう後輩が居る。


喜渡愛奈が使用しているからと使うことになった弓型ALIS。本人の絶え間ない努力の末に、その技量は中等部の中でも随一であり、冷静な思考も狙撃に向いている。


大陸難民によって形成された家庭生まれ。大陸文化を愛する両親によって自信が好きになったものを日本に降ったとして全て否定されて育った。これが原因で彼女は何事にも関心を持てなくなる。


そんな彼女を認めてくれたのが日本人のボランティアだった事もあり、両親との価値観に付いていけず、それが根本的な理由となって『ペガサス』になることとなった。

よくある話であるが、大陸語読みで名前を呼ばれる事を苦手とする。


誕生日

「なんでもいいよ、あまり物には興味ないから……でも祝ってくれるのは嬉しい、ありがとう……え? 愛奈先輩のバースデーお祝いライブ? 握手とサインとチェキ会付き? ……なにしてるの、早く行きましょう、一秒でも時間が惜しいよ。もう始まるまで五時間しかない」

 

 


 

 

鈔前(しょうぜん) 亜寅(アトラ)

特徴黒に黄色混じりの癖っ毛 小さい

一人称ワタシ

誕生日12月12日

身長134cm

出身東京地区

魔眼真透(しんとう)

ALIS械刃製第三世代ALIS・弩

言動が荒っぽく、実際に勝ち気な性格をしているが物事をしっかりと考える思慮深い。見た目が小柄である事をとても気にしている。


生まれながら『ペガサス』になる事を定められた彼女の環境は劣悪であったが家族は、どんな時でも彼女をいないものとして扱い。学校へと行けば虐められて、誰も味方をしてくれるやつなんていなかった。

そんな環境をよしとしなかった彼女は争い続けて、喧嘩に荒れくれた。


そんな人生を歩んできた彼女は周りを信用するよりも自分で動こうとするスタンドアローン気質になってしまう。しかし咄嗟の時の判断力に長けており、遊撃手としての才能を持つ。


大規模侵攻のさいに致命傷を受けた彼女はアスクヒドラの治療処置によって自我を持ちながら『ゴルゴン』の肉体を得た状態『キメラ』となる。

意志操作によって自身に生えている外殻を増減できる事や、アスクヒドラたちの機能の一部を共有できるなどする。

 

 


 

 

大麓(おおろく) 丑錬(うしね)

特徴黒白のサイドポニー でかい

一人称わたし

誕生日7月14日

身長175cm

出身東京地区

魔眼罪架(ざいか)

ALIS械刃製第三世代ALIS・盾

アルテミス女学園でトップクラスに大きい『ペガサス』。そんな見た目とは裏腹に、その心は臆病で悲観的、自分で物事を決められないほど意志決定力が弱いが、だからこそ愚直に言われた事を成し遂げようとする強さを持っている。


体の大きさもさることながら、その見に宿る筋力はアルテミス女学園の中でもトップクラスであり、天才とまで行かないものの活性化率の上昇しにくい体質。

攻撃役なり、防御役になるなり活躍の幅はあるが、真価を発揮するには従うだけではなく自主的に動けるようになる必要があるだろう。


小学生の頃から大きい体であって周りから浮いていた彼女は周りから虐めにあった。

その内容は子供ゆえに苛烈で加減がなく、そして大人たちも本気に応対しなかった。亜寅に助けられなければ、『ペガサス』すらなれなかったかもしれない。

そのため彼女は人間のことをよく思っていない。


誕生日

「えへ…………う、嬉しいです、みんなから祝われるの、うぅ……ずっとずっと覚えていますからね……えへへ」

 

 


 

 

亥栗(いぐり) コノブ

特徴褐色 薄紫の癖が目立つボブカット。

一人称わたし、わたーし

誕生日11月22日

身長147cm

出身東京地区

魔眼流遂(りゅうすい)

ALIS械刃製第三世代ALIS・槌

戦闘に関して才覚を見せる新入生ペガサス。独特な鈍り口調で話しかけて何かと印象深い。充分な善性と協調性があり、自身の意見も遠慮無く言うことができるコミュ力の高さを見せる陽キャ。


常に明るく振るまう彼女であるが相手の深い事情を踏み込めず。大事な場面ほど他力本願にしてしてしまう。そんな自分に嫌気を刺すことがあるが、むしろこの反応こそ年頃の少女として普遍的なものと言える。特に彼女は経験に乏しい中等部一年『ペガサス』である。


何か危害があった人生を送ってきたわけではないが、対人経験が乏しく実のところ友達や仲間である事に不安を抱き、気にしている。


彼女の戦闘能力の高さは純粋な才能である。槌型ALISを振り回し、立ち回る様は高等部ペガサスに食い込むほどであり、経験を経ていく度に強くなる。しかしその心は追いついて折らず。ここぞという時の勝負所に足を止めてしまうかも知れない。


 

 


 

 

未皮(ひつじがわ)群花(ぐんか)

特徴オレンジゴールドの髪をタオルで巻いてる

一人称

誕生日8月13日

身長150cm

出身東京地区、地下鉄スラム街

魔眼浮禍(ふか)

ALIS械刃製第三世代ALIS・弩

ボーイッシュ現場系な『ペガサス』。職人や日雇いの男性環境で生きてきたため、その性格は至って男らしい。逆に年頃の女子らしいノリが苦手で『ペガサス』たちのノリにたじたじする所が多い。


地下鉄スラム街を転々としながら生きてきたストリートチルドレン。ホームレスの日雇い人である父親に育てられており、小学校には通わず、ずっと現場で仕事をしていた。同年代の『ペガサス』たちに比べると教養の面で劣るが、それに余り有るだけの社会での処世術と多用的な現場技術を持っている。


そんな人生を送ってきたた道理よりも義理を気にする傾向があり、組織的思考に納得のできない事が多々ある。しかし上下関係に厳しく、上級生である『ペガサス』には基本逆らうような事はしないし、今の環境を気に入っているため深くは考えないようにしている。


戦闘は経験がなく結構苦手、後衛でボウガン型ALISで矢を撃って支援する事には長けては居るが平均的な『ペガサス』ほどの能力で収まっている。


誕生日

「あー、なんか悪いと言うか、ガチの誕生日じゃないので、気まずいって言うか……まあ、正確には親父に拾われた日なんでっすけど……まあ、ありがとうっす……ただ、マジでお願いっすから、肉焼かせてください、手持ち無沙汰は落ち着かない」

 

 


 

 

祝通(はふりどうり) 可辰(かしん)

特徴深緑の長髪

一人称可辰的

誕生日4月4日

身長144cm

出身東京地区:富裕エリア

魔眼鬼亡(きぼう)

ALIS時と場合と運勢による。

加護(チート)』と呼ぶ力を信仰するスピリチュアル系ペガサス。自分の信ずるものを主張して、不可思議な言動をするが、その言動には優しさと気遣いが多く含まれている信じられる子である。


彼女の言う『加護(チート)』と呼ぶものは、効果不明の(まじな)いの類いである。占術関連の知識を都合良く独自解釈したオリジナルのものであり、その効果は科学的に実証できるものではないが、本人の人当たりの良さも相まって周りを元気にする能力は確実に持っており、その頑張りが評価されている所はある。


友達と一緒にいる時は常に楽しそうにして『加護(チート)』と事となればよく喋るが、その実は人慣れのしていない引っ込み思案の子である。初対面の人には上手く喋れず、否定的な態度を取られる事に酷く弱いが、どんな事を言われても信じる事を貫き通す姿は決して弱いものではない。


生まれつき遺伝子な病気によって体が弱く、まともに学校も通えず、ずっと家で寝たきりの子であった。

そんな彼女を元気付けるために母親は手品を行ない、それを元気になれるお呪い、『加護(チート)』として可辰に教えた。

それから『ペガサス』となった彼女は自分を元気にして、導いてくれた『加護(チート)』を心の支えとする。


誕生日

可辰:「ケーキの蝋燭によって十六方角を表わし東北から新たな風を呼び込み一息で全てを消す事が出来れば、可辰たちに未来に吉が訪れる『加護(チート)』が与えられずでしょう! では行きますよふ~~~~~~~~~ーーーーーー――!!」

兎歌:「最後の一本中々消えなかったりするよね」

 


 

ムツミ

特徴うなじを隠すほどのおかっぱ頭。

一人称うち

誕生日6月23日

身長133cm

出身東海道ペガサスセンター

魔眼境弾(きょうだん)

ALIS無し

十才の『ペガサス』。まだ恐竜の姿であった『プテラリオス』に脅威は無いと感じ取って接近するなど物事を感覚で決める。

そういった年齢だからというよりも、彼女が持つ才能によるもの。

 


 

嫌干(きらぼし)キルコ

特徴毛先が紫色の金髪、ハーフツイン。

一人称

誕生日9月14日

身長146cm

出身東海道ペガサスセンター

魔眼白利(はくり)

ALIS無し

中等部二年ほどの『ペガサス』。心配性で常にビクビクしていて泣き言を口にするが活発的な行動派。心配性であるため常に相手を気に掛けており、統括している東海道ペガサスたちから舐められているが慕われている。

 


 

東海道ペガサスの子たち

アルテミス女学園へと転入してきた20名の『ペガサス』。その中の18名は中央ペガサス予備校からの飛び級である。三つの部隊にわけられて、それぞれで活躍している。


飛び級の『ペガサス』たちは未成熟な体で『P細胞』を体内に入れられてしまった事で、活性化率が上がりやすい。よって『プレデター』との直接的と戦う事は推奨されなず。補佐役として三つの部隊に分けられた。


調査補助:『街林調査』にて素材集めの補助を行なう。彼女たちがいるとより多い素材を学園に持って帰れる。

執務補助:事務関係の補助を行なう。彼女たちがいると事務や情報伝達などの部類で作業効率の時短に繋できる。

作業補助:高等部校舎での作業全般を補助する。彼女たちがいると製作や開発などの部類で作業効率が時短できる。

 

 

*1
ハイヒール着

*2
片手で数えられるほど

*3
時々区別が曖昧になる


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