この苦しみ溢れる世界にて、「人外に生まれ変わってよかった」   作:庫磨鳥

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ペガサス学園に関する情報です。本編のおまけ程度で読んでいただけたら幸いです。

ネタバレが多く記載されていることをご了承ください。
※ストーリー進行によって情報が追加されます。
※我慢出来ずに所々遊んでいますがお許しください。

※カゴシマスクールの特殊タグが反映されず表示される場合があります。その際は再度読み込みしてみていただけると幸いです。





一覧表
ペガサス学校 一覧表


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 アルテミス女学園 

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概要

東京地区が運営するペガサスの中高一貫校。日本国家主導で建設された二校のうちの片割れ。人間兵器としての運営が主流となっている海外思想に反発し、『せめて、最後まで人間として生きてほしい』という願いをコンセプトに建設された。しかし結果的に大人たちの勝手な思想が入り交じった学園となってしまい、中等部はペガサス擁護派の望み通りに作られた一方で、高等部が反ペガサス派などの思想がダイレクトに現れてしまう形となった。学園内での暮らしはかなり生活水準が高く、入学したら東京地区の富裕層と比較しても劣らない衣食住が約束される。現在は東京地区の防衛を主目的としており、侵略地域となっている東北方面からの『プレデター』を相手にしている。

 

全体像

旧茨城県内、東北新幹線ルート内、そして自衛隊駐屯地があった市内に建築されている。巨大な四角形の壁に囲まれており、正面門から見て、縦三つにエリアが分かれている。その様子から『サンドウィッチ学園』や『角煮学園』などと呼称されることがある。旧東京の有名大学並みの敷地面積を誇っており、在籍人数と比べればかなり広く、計画通りに建築はされたが使われていない施設なども多く存在する。

出入り口

北東方面に巨大で象徴的な正面門が存在しているが、開門する理由がないため固く閉ざされている。外への出入りには主に中等部、高等部両区画内にある出入り口が使われる。出入りを管理する監視機器が導入されており機械自体の性能は良いが、防犯意識は甘く、カメラから直接干渉が可能。

 

高等部区画(エリア)

学園右側の区画、計画の段階では中等部と殆ど同じデザインになる予定だったが、『ペガサス』に関しての扱いが変わり、政治や反ペガサス団体思想などが介入。急遽設計段階までやり直しが行なわれ、主にゴルゴン化を危険視した施設が建てられるようになる。とにかく頑強に作られた冷たいデザイン性は、『ペガサス』たちの精神を大きく揺さぶらせる。

建築思想

どの施設も一部屋ごとの空間が広大に、とにかく頑強に作られており、どこでゴルゴン化しても外に出るのを遅延させ、また『ペガサス』が室内で戦う際に『ALIS』が振り回しやすいようにこういう造形となった。デザイン性は皆無であり、まるで倉庫のような造形から『火薬庫』、『牢獄』などと呼ばれる所以となっている。

高等部寮《エリア》

高等部は学年に応じて寮が一軒与えられる。二階建て、リビングバスキッチン完備。地下には『ALIS』のメンテナンスルーム。最大居住人数は20人を想定しており、10人ほどなら個室による生活が可能。中等部と同じマンション設計では耐久性に問題があるとして、この様な形となった。コンクリートブロックを積み上げて作ったかのような外見で、高等部施設の中でもより牢獄感が強い。別の建物でありながら高等部校舎の廊下を渡らなければ辿り着けない仕様となっており、この作りになったのは、もっともゴルゴン化する可能性が高い場所ゆえに、高等部校舎を第二の防波堤にしているからとされている。識別番号01との出会い後は高等部組全員が一年生寮に引っ越しを行ない共同生活を行なっている。

専用ALISの支給

高等部に進学した『ペガサス』には、中等部での戦闘データを基に設計・製造された専用の『ALIS』が支給される。これは日本最大のペガサス関連企業『械刃重工グループ』の代表取締役による直接的な支援である。

 

中等部区画(エリア)

学園左側の区画。近代的な建物が立ち並ぶ中等部生たちが三年間暮らす区画。全体的に“煌びやか”と評させるほど、建物内外問わず明るさを感じられて、暮らす『ペガサス』たちに特別感を与える造りとなっている。高水準の衣食住と共に与えられる光ある生活は、『ペガサス』たちの不安を打ち消し、誇りを与える。意図しなかったものであるが、甘美に満ちあふれる生活はなによりも頑強な鎖として心を縛る。

中等部三年生

二年間、幾多の修羅場と同級生たちの“卒業”を経験してきた。また『ペガサス』の行く末を案じる影響で、使命感を始めとした感情に燃える時期。彼女たちを支えるのは築き上げてきたものを塗り固めて建てられたプライド。歯止めが利かず、独自の思想のみを信じるようになり、ガラパゴス化する可能性が高い。

 

生活区画(エリア)

学園中央の区画。商店街区画、レジャー区画や農園区画などの中央にある施設の総称。寮で提供される食事とは違って物資の購入や、施設の使用には毎月支給される電子マネーが必要になるが、東京の物価と比べれば遙かに安く、利用しない『ペガサス』は存在しないと言われているほどである。その全てがAI機器に管理されている。『ペガサス』が立ち寄る場所に人間の姿はないが、『ペガサス』たちの目に付かない所で、学園長やAI機械の管理を行なう大人たちが暮らしている。

図書館

従来通り紙の本が保管されている施設。『プレデター』が現われる前の時代の作品が取りそろえられており、読書家ペガサスたちの憩いの場となっている。期限付きで外に持ち出し可能。忘れたとしても罰則は無いが、返却率は高い。目立たない角端の本棚の下の段には先輩ペガサスたちの日記や作品が隠されている。

 

装備

制服

中等部は白、高等部は黒とシャツの色が違うスカートタイプの学生服。紺色の上着は防刃性能を備えているが、自身の『ALIS』で体が傷つかないためのものであり、『プレデター』との戦いではあるだけマシぐらいの防御力である。設立の理念も関係しているが、元より学校制服に携わる人物がデザインしたものであるため、戦闘の事は殆ど考えられていない。ただ、その普遍的で、学生らしい制服に魅了される『ペガサス』は多い。

装備

アルテミス女学園ペガサスたちが使用するALISは械刃重工製の第三世代ALISとなっている。中世的な武器の造形でありながら、高い基礎と技術力によって作られているALISたちは活性化率の上昇を抑えながらも、高いパフォーマンス製を発揮しており、『ペガサス』たちは恩恵に最期まで気付かぬものが多いが、確かに数多くの危機を救っている名作たち。

毎年300機以上をほぼ原価で学園に提供しており、それは紛うこと無き械刃重工現社長の確かなる善意である。

 

グループ

中等部で自然的に発生する派閥的な集まりの通称。小学校の体育などを含めた手解きほどの訓練しか行なっていない新入生にとって、先輩たちの庇護下に入るのは生存するための必須条件であり、先輩たちもまた活性化率を上げないためにも人手が欲しいために、自分と相性のいい後輩をグループに取り入れる。

 

管理体制

学園の管理は殆どがAI機器によって管理されており、大人たちはそのAI機器たちの管理及び東京地区の指示を受け取るためだけの形式上の管理者でしかない。建設当初から、人間らしい生活を送るために『ペガサス』たちの監視機能は最低限となっていた。また学園内は生活が充実している事を皮切りに『ペガサス』の精神性は規律を重んじており、自主活動による学園の維持のおかげで致命的な問題は発生しておらず、東京の平和を維持している事から人間派は現状維持を謳っており、また兵器派の思惑としても、管理体制を“見直す前に生徒の自主性を重んじた事によるトラブル”を期待している。

 

東京地区での立場

富裕層並みの生活、潤沢な装備、娯楽品の提供。市民や企業の支援を除けば、学園の莫大な維持費は東京地区が一手に引き受けており、財政を圧迫している。そのため東京上層部は『アルテミス女学園』の大規模な改革、東京地区の防衛以外での利点の追加を望んでおり、その一環として他地区との共同運営を行なうために、『アルテミス女学園』を解体し、『鉄道アイアンホース教育校』『北陸聖女学園』など繋がりが強い他学校との共同運営とすることを画策しているが、大手企業側の思惑と反発しており、直接的な干渉を行なった場合のリスクが高いために、自分たちが手を下せる理由が発生するのを待っている。

 

“卒業”人数の多さ

『アルテミス女学園』は年に二度の東北からの大規模侵攻に見舞われること、元々生徒人数が多いことから“卒業”人数は他の学校に比べてどうしても多くなってしまう。また他の学校は“転入”や“裏口入学”の生徒の数がカウントされていないため余計に目立ってしまっており、この数字は現在の『アルテミス女学園』を改革したい人間にとって、市民を味方に付ける最大の武器となっている。

 

大規模侵攻

年に二回、夏と冬に発生する『プレデター』の大移動。侵略エリアである東北にて数を増やした『プレデター』たちが旧群馬、旧茨城、旧栃木の3方向から東京地区へと向かってくる。数日に分けて侵攻していき、その総数は数万となる。『アルテミス女学園』の『ペガサス』たちは東京を守るために『街林』で『プレデター』を迎え撃つ。『プレデター』は撤退を行なわないため、事実上殲滅戦となる。

 



 

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〓 鉄道アイアンホース教育校 〓

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概要

『新日本鉄道』が線路の安全性を確保するために自らが出資して立ち上げた『ペガサス』の教育機関。この学校に属する『ペガサス』は『アイアンホース』と呼称され、『新日本鉄道』が保有する元新幹線線路を守護する戦力として育成および管理を行なう。市民向けのキャッチコピーは「日本の平和のために戦います」。ありきたりで、陳腐で、なんと消費的な内容だろうか。

 

全体像

本部施設は名古屋地区内の高層ビルとなってはいるものの、学校らしい設備は存在しない。あくまでそこで働く人物は雇用された人間たちであり、仕事を処理するための機械と人間しか存在しない。管理者と呼ばれる立場にいるのは久佐薙財閥の人間であり、常に彼らが学校方針を決めている。運営において商人である彼らがもっとも重点を置いているのは、当然の如く“金儲け”であるため、そこに人道が介入できる隙間は存在しない。

派閥

設立から中期にわたっては久佐薙財閥の久佐薙派、元自衛隊および鉄道関係者の職員達の人道派、アドバイザーとして外部から参戦した『天馬研究所』の兵器派の三つの思想を受け継いだ派閥がバランスを保って存在していた。しかしながら『富士の大災害』が発生したことで崩壊。人道派は壊滅、まともな教育を受けていない車掌教師が多く誕生したことで現場環境の非効率の増加、『アイアンホース』たちの不満度が無視できないほどに高まっている。

 

アイアンホース

新日本鉄道および鉄道アイアンホース教育校が使用している『ペガサス』の別称。新日本鉄道にとって彼女たちは自分たちの商品を守る兵士であり、生活に恵みをもたらす家畜であり、使い捨ての道具である。そのため管理体制は非常に厳格で毒が内蔵されてある首輪を嵌められ、教室列車に入ったら最後、個人の自由意思では外に出ることは叶わない。彼女たちの差があるとすれば、結局の所の管理する大人次第である

役割

現日本の物流を支えている新日本鉄道。それらが管理する元新幹線路線の守護を主な任務とする。新幹線路線周辺に現れた『プレデター』の駆除および撃退。または何かしらの要因によって破壊された線路の修復。時には上層部からの命令にて戦地へと赴く、なんであれ彼女たちのすること全てが命の危険がある作業となっている。

名称

その『教室列車』によるが、基本的には人間名ではなく与えられたコードネームにて呼び合う。彼女たちは人間ではなく、兵器か家畜か道具だからである。

落馬

彼女たちの首輪はGPS機能が搭載されており、自分が所属する『教室列車』から定められた距離から離れてしまうと脱走扱いとなり、自動で首輪に搭載されている針が差し込まれ、首から食道へと毒が流し込まれる。『教室列車』は、時に時速八十キロ以上の速度で移動しながらの戦闘もあり、その最中列車の外へと投げ出されることが多い。目的地に到着するまで停止できないため、『アイアンホース』は置き去りとなる。そうなれば彼女たちはどんな状況であれ足の骨を折った馬なのだ。

寿命

『教室列車』ごとにばらつきがあるが、任務遂行のためなら〈魔眼〉の多用も行ない、また任務によっては身体装着型の『ALIS』を使用する、そして学校側は活性化率が90%になった時点で殺傷処分を行なうことを義務付けているため、大体で1~4年ほどとされている。彼女たちを長持ちさせることが評価に繋がりはするので、長生きさせようとする『車掌教師』は多いが、本当の意味で生き残らせるためには愛情不足と言わざるをえない。

出身

『アイアンホース』の作業には専門の教養が必要と言うこともあり、大阪地区、名古屋地区などでは小学四年の時点で『アイアンホース』としての素養を調べ、素質があるものは『アイアンホース』用の教育へと切り替えられる。近年では『ペガサス予備校』が軌道に乗ったことで、初期教育などを完全委託する事となった。

 

教室列車

『アイアンホース』の管理および運搬を目的として作られた装甲列車。耐震性能に優れており、平地とほぼ同等の生活ができる。原則として人間の管理者である車掌教師役が一人、3名から5名の『アイアンホース』を在車することが定められており、また『車掌教師』は勤務中管制室の外にでること、『アイアンホース』との直接的な接触を禁止されており、やりとりは記録が残る通信における会話のみが許されている。

【300番台教室列車】

第一世代、耐久性と防御性能を重視した設計が成されており、装甲を厚くし、あえて重くすることで横衝撃における転倒や、脱線防止などの対策をしており、そんな重量感溢れる見た目から煙突のない機関車などとも言われている。

現状では【303号教室列車】のみが稼働している。

【500番台教室列車】

第二世代、何かしらの緊急事態のさい現場に移動、もしくはその場からの離脱をいち早く行なう事を想定し、移動速度の速さと移動能力の安定性を優先して設計された車種となっている。先頭は新幹線に似た形状となっており、三両編成。軽量化に伴いスペースを最大限確保しているため、生活がしやすい事で有名となっている。

【700号教室列車】

第二世代。どこか高級感がある観光列車の様な外見を持つ。何らかの理由で『新日本鉄道』に属する社員が車掌教師となった場合に与えられる教室列車であり、その性能は生活の快適さに特化されている。そのため戦闘やトラブルに弱いのだが、それもまた想定済みなのだろう。

 



 

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北陸聖女学園

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要約

北陸地区を基盤に日本海近辺へと展開しているペガサス学校。海外の支援団体による出資から始まった本校は、現在『天馬研究所』が管理する元となっており、企業や政府などの利権が複雑に絡み合った事で混沌化している。この学校に在籍する『ペガサス』は『聖女(シスター)』と呼ばれ彼女たちは海底資源工場での勤務あるいは人類の未来のために務めを果たす。

 

 

全体像

本校こそ北陸地区に建てられては居るものの、取引先や出資者たちの仲介場としてしか機能していないペーパースクールとなっている。聖女達の境遇は在籍する分校や海上教会によって大きく変わる。


海上教会

海底資源の発掘目的として建てられた分校。そのため海の上に建設されている。見た目こそある程度、綺麗に装っているものの採掘施設以外のなにものでもなく、このに在籍している『聖女(シスター)』は海底資源の採掘、および、襲撃してきた『プレデター』の撃破を“卒業”するまで行なう事となる。元は分校扱いであったが、北陸聖女学園の権利が『天馬研究所』に渡った後、『海上教会』へと名前を変更。人間は発見されやすい事から『深海プレデター』対策として、在籍しているのは『聖女(シスター)』のみとなっている。海に阻まれてどこにも行けない作られた陸の孤島にて、与えられた役目を行ない続けて生涯を消費する様は、どれだけ醜悪に見えても聖女のあり方と呼ぶに相応しいかもしれない。


分校

そもそもとして、『天馬研究所』がペガサス学校を手に入れるのに拘ったのは、日本の法律にて『ペガサス』は必ずしも学校に在籍しなければならず、直接的に干渉できる大人たちも学校関係者でならなかった。よって『P細胞』の研究を第一とする彼らは『ペガサス』を活用するために、都合良く宙づり状態であった『北陸聖女学園』の権利を様々な協力のもと手に入れて、海底資源で得た資金を元に自分好みの分校を数多く建設した。その中での暮らしは人間にとって楽園であり、『ペガサス』にとっては地獄であるとハッキリと断言できるものである。

第四分校

『ペガサス』を兵器として、それを人間が操る事を目標と掲げた『第四世代ALIS』。その根幹の技術開発を行なう場所であり、東海道ペガサスセンターとは『中央ペガサス予備校』を通して契約関係にある。自身達たちの関わっている技術が後の人類が返り咲くものとし、夢の技術と高らかに宣言する。


第七分校

もっとも若く、最大規模の分校、石川県能登半島に建設されており計七つの円形施設、それらを繋ぐ長い通路は上空から見れば、完全に逆位置の北斗七星の姿形をしている。『深海プレデター』とそれに類するものの研究および、特殊な『ペガサス』たちおよび水中における活用の研究を主としており、その内容は、あまりにも社会から逸脱しているとされている。

第1荷役施設アルカイド

第2居住施設ミザール

第3ペガサス研究所アリオト

第4深海研究所メグレズ

第5水槽施設ドゥーベ

第6特殊ペガサス研究所フェクダ

第7海底調査施設メラク

 

聖女(シスター)

北陸聖女学園に在籍する『ペガサス』たちの呼称。既に形骸化してしまった理由であるが開校を行なった支援団体たちは、自分たちの活動を正当化させるために、『ペガサス』を、この世界を救うための現われた新人類と定義づけて耳障りのいい名前で呼ぶようになった。


扱い

彼女たちの扱いは学生を通り越して、人間のものと呼べるものではなく海上協会で生涯を労働に捧げる修道女という名の奴隷か、分校での都合の良い戦力にもなる実験動物の二択である。それらの不遇な立場を無知につけ込んだ信仰によって纏めているが、どちらにしろ近年では元から立場の低いもの、教育が成っていないもの、あるいは『中央ペガサス予備校』によって教育された『ペガサス』を優先して入学および転入させているため、反抗的なものは少ない。


姿

聖女(シスター)』の中には、特別な姿をしているものが一定数存在する。その子たちは別の呼称で呼ばれることが多く、どう評価するのかは他人に委ねられることだろう。


制服

在籍場所、役割によってその都度違う恰好ではあるが、まだ見てくれを意識しないと行けなかった時代の名残で、統一しているデザイン箇所としてシスター服が元となっている。


信仰

外面を良くする意味合いで形取られた聖女であり、すでに形骸化して等しい。しかしながら教授たちは信仰の重要性を理解しており、彼女たちに信ずる物を与えることで、その制御を行なう方針をとっている。「いずれ我らは救われる」「故に今はその努力を行なっている最中なのだ」「君たちを救うべき救世主はもうすぐ現われる」何もない無辜なる少女たちだったものに与えられるにはあまりにも安いものである。

 

人間

教授

『天馬研究所』に直接的に在籍している研究者たちであり、立場的には先生となる存在。とはいえ『聖女』たちの扱いは等しく自分たちの研究を行なう上での大事な材料としか思って居ないものが殆どである。そんな自分たちもまた怪物である自覚があるものの多数いるが、それら全ては人類発展という言葉によって許さるという正義の下、彼らは研究をし続ける。


助手

その名の通り教授達の補佐を行なう人物たち、あるいは分校など施設のスタッフでもあり、彼らは分校の正式な管理者でもある。とはいえ精神診断をクリアしたものしか成れないため、その精神性は正しく北陸聖女学園を管理する者の域を出ない。

 

 


 

 

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∵ 東海道ペガサス教育センター ∵

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概要

中央地区から東京地区までの東海道地域のライフライン、元東海道新幹線線路の守護および富士周辺を含めた東海道地域の自然領域において多岐にわたる活動を行なう、日本国家が完全運営する学校である。

 

全体像

東海道地域周辺に計八十八分校が、一定の間隔で設立されており、それらに『東海道ペガサス』が居住し、定めた業務を熟す日々を送っている。国家直属の公立学校という事もあり、アルテミス女学園のように放置もできなければ、鉄道アイアンホースのような完全管理もできず、他の組織からの圧力などによって様々な不遇を強いるなど、それなりに難しく、相手にとって都合のいい存在となってしまっている部分がある。

 

学校

八十八分校

本校に値する所は存在せず、八十八の分校が東海道ペガサスセンター本体である。地域によって大小様々であり、同じ分校と言えど建物、設備など明らかな差が存在する。ただし大きい分校がある場所は、必要となるほどの危険地帯であり、人にとって重要な場所である。


コウマ分校

富士近辺の森林対置に開校された、下から二番目の小さな分校。分校とは言うが完全にログハウスであり、最大で四名の『ペガサス』が居住できる。有ったとしても仕方ないが、無いと困るという比較的安全で何もない場所に建てられており、分校周辺は平和的であるが、それ故に近くの分校の応援に駆けつける事が多い。

 

東海道ペガサス

特別な呼称はなく通常時では『ペガサス』と呼称される。公立という事もあり、公募を行なっている地域では入学半年前にはしっかりとした技術訓練を行なう事から、高い技能を持つペガサスは多く、また森林地帯や山岳地帯など障害物がおおい場所での移動能力に秀でている。


制服

『プレデター』の視覚による索敵に対しての迷彩を意識した作りとなっており、吸汗速乾能力が高い肌に密着するスポーツタイプの長袖のシャツとパンツに、腰下までの裾がある深緑色のカモフラ柄のフード付きジャケットとなっている。

視認による索敵能力の高い『プレデター』に発見されにくいように迷彩能力を意識したデザインとなっており、また自然の中で怪我しにくく、移動しやすい恰好となっている。


装備

その、地域の危険度から状況に応じて様々な『ALIS』が購入、配付されているが、木々など攻撃の邪魔になる障害物が多く、そもそも直接対峙するような戦い方をしないことから、小振りのものが好まれる。


GPSブレスレット

東海道ペガサスに24時間常に装着が義務づけられているもので、座標が分かる物となっている。しかしながら東海道ペガサス全てを常に観られるものではなく、衛星使用コストの高騰も相まって、その分校に存在する受信機を通して、ログを送信するぐらいのものとなっている。元々『アイアンホース』と同じ首輪を装備していたが、人道的観点による政治的抗議、そして指定したエリア外への移動などの事故率の高さから、急遽GPSと活性化率を測れる機能を持つブレスレットへと変更を余儀なくされた事で、『ペガサス』を管理するにしては、安物となってしまっている。


飛び級

『富士の大災害』において、久佐薙財閥の懇願によって元東海道新幹線線路の奪還および復旧作戦に参加する事となり、その結果、大多数の在籍ペガサスが“卒業”してしまった。この穴埋めを行なうために関係各所と議論した結果、苦肉の策として『中央ペガサス予備校』の年齢基準に達していない子たちを一時しのぎとして『ペガサス』にして入学させた。彼女たちは幼いが生まれながら訓練を受けてきたものが多く、有能である子が多い。

転校事情

そういった面から『東海道ペガサス』は、一定の活性化率に到達するとセンター講師の判断で、他の学園へと転校する事が当たり前になったため、『ゴルゴン』に関して、あまり気にしなくても良くなるというお役所的な手のぬるさが露見しはじめる。

活動・戦闘

主に指定された土地の巡回、また場所によっては設備の管理や修理なども行なう。戦闘に関しては、害が無い個体であればできるだけ戦わず、発見された、あるいは施設に何かしらの不備がある存在であれば、センター講師の指示の下、正面からの戦闘はできるだけ避けて戦う。もっぱらバッタ型プレデターの駆除が多い。

 

センター講師

東海道ペガサスの管理者。危険と隣合わせ『ペガサス』の管理などもあって指名されれば辞職するものが後を絶たず。完全な人手不足となっており、八十八分校全てに配置できない事情を抱えている。そのため一部を除いてセンター講師は、護衛の『ペガサス』と共に危険な森林地帯を通って、分校を往き来しなければならず、『ペガサス』を管理するものとして、どれだけ大人が頑張っているとしても危険なお役所仕事となってしまっている、

 


 


 中央ペガサス予備校 


 

 


 

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 四国防衛女子学校 

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N.G.I.S

Nine Guard International School

 


 

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カゴシマスクール

 

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