めだかボックス?知ってる、主人公チートの漫画だろ? 作:慧都
もしもの時の、時間つぶしに書いたものだから
もし読まれてたら教えて下さい
非公開に出来てないってことなので
小さな歯車
「『ダメだなぁ』『僕にはどうしてもうまくいかないや』」
「ダメだなぁ、僕にはどうしてもできちゃうなぁ」
「『それは嫌味かい』『僕にはどうやったってできないんだけど』」
「そっちこそ、僕にはどうやったってできちゃうんだよ」
「『やれやれ』『君はいいなぁ』『なんでもできるんだから』」
「まったく、お前もいいだろ、なんにもできないんだから」
「『なんで?』『できないことよりできるほうがいいと思うけど』」
「それこそなんで?できないからこそできるよう努力するんじゃないか」
「『ふーん』『変わってるんだね』『君は』」
「そうかな、お前こそ変わってるんだね」
「『そうだよ』『まったく』『君は変だね』」
「お前こそ、変なやつだね」
「なんで僕たちはこんなところに来てるんだろう?何か知ってるかい?」
「『やれやれ』『話を聞いてなかったのかい?』『僕たちが変わってるからに決まってるだろう』」
「確かに君は変わってるけど、僕は普通だけどなぁ」
「『君も僕も』『変わってるんだよ』『普通から見るとね』」
「ふーん、そんなもんか」
「『そんなもんだよ』『君も僕もね』」
「『世界が美しいって』『感じたことはあるかい?』」
「ないね、美しいなんて思ったことは一度も」
「『あはは』『やっぱり!』『じゃあ楽しいって感じた事は?』」
「逆に聞こうか、君はどうなんだい?」
「『あるさ!』『少年ジャンプとか』『スカートから見える太ももとかさ!』」
「なるほど、その発想はなかった。だけど僕は裸エプロンの方が好きかな、新婚さんがやってるかもしれないってやつ。家という外界から隔離された世界で、たった布一枚で身を守り外界から帰る主を待つ、なんとも素晴らしいじゃないか」
「『むむむ』『それも一理ある』『って』『さっきの話はどうなったの?』」
「ああ、現実ってお前から見て楽しいのかなって。僕はまったく楽しくないからね、何をやっても同じ結果しかでない面白くない世界だ。唯一楽しいとすれば裸エプロンだけだよ、まったく」
「『ねえねえ』『手伝ってくれないかな』『お願いだよ』」
「どうした、お前がお願いなんて珍しいな。悪いものでも食べたのか?」
「『違うよ』『もっと大事なんだ』」
「なんだ、言ってみるだけ言ってみな」
「ーーーーーー黒神めだかに、勝ちたいんだ」
「いいだろう、全力で助けてやる」
これはきっとそんな話
世界で最も過負荷な少年と、世界で最も異常な少年
たったひとつの小さな歯車が増えた世界で
物語は如何に変わって行くのだろうか