【完結】ダイスで生き抜け宇宙世紀、一年戦争編(ジオン)   作:小倉ひろあき

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第9回、ボティ参上

さて、追加パイロットに誰が来たのかチェックしましょう。あの原作キャラも候補になってますよ!

 

1、トリッパー

2、バッチ

3、ボティ

4~6、ダイスで作成

dice1d6【3】

 

 やりました! ボティを一本釣りです。これは頼れるパイロットです!

 

 こいつら誰だよ!? とお思いの方、ゼータガンダムを思い出してください。

 この3人はエウーゴで活躍したリックディアス隊のパイロットです……思い出せませんか? 

 トリッパーはシャクルズで発進したヒゲ。

 バッチは海ヘビでやられて戦死しましたが、アボリーが泣いてました。

 ボティはアボリーの死に涙するシーンと、クワトロに援護を頼まれるシーンがあります。「ファ! 何をしている!?」と言ったのもボティだったかもしれません(うろ覚え)。

 いずれもリックディアスに乗る腕前と、微妙にアボリーやクワトロと絡むのでジオン出身だと解釈しました。

 一年戦争で活躍したとされるキャラを下手に引っ張ってきますと流れがワケわからなくなりますし、エウーゴから来ていただいたわけです。

 ケリィ・レズナーとかでも良かったのかも知れませんけどね。

 

 まあ、とにかくボティはかなり頼れるパイロットで間違いありません。なんと言ってもグリプス戦役生き抜いた腕前です。

 2つめの小隊を率いてもらうので、階級は少尉固定とします。ボティはエウーゴで中尉でしたから問題はないでしょう。

 上の方も注目されるプロパガンダ部隊にそれなりのパイロットを護衛としてつけてくれたのかもしれませんね。

 

 さて、ボティの乗機を決めていきましょう。

 とは言え、ザクかドムか……一応、その他も入れて3択です。

 

1、ザク

2、ドム

3、その他

dice1d3【1】

 

 ザクです。普通ですね。

 小隊員もザクです。小隊員はダーとニェットでいいでしょう。ヤツにトリプラーをかけるぞ(適当)。

 

 それではボティの好感度を測りましょう。1回目がモブくん、2回目がウレノ中佐です。高いほうが好意的です。

dice1d12【5】【10】

 

モブくんに5、ウレノコリさんに10ですね。ウレノ中佐に惚れてるのかしら? モブくんには普通ですね。

頼れるメンバーが増えました。何よりです。

 

さて、9月半ばからどのくらい時間が経過したでしょうか?

 

ダイス目×週です。

dice1d6【3】

 

10月の前半くらいでしょうか?

これはあの有名イベント直後になりますね。

ガルマの戦死です。

 

 

「ボティ少尉、ならびにダー曹長、ニェット軍曹、以上3名。ムサイ級ヌッツロースモビルスーツ第2小隊に命じる」

 

 かかとを鳴らしウレノ中佐に敬礼をするこの3名は、新たにヌッツロースに着任したモビルスーツパイロットたちだ。

 それぞれが実戦をくぐり抜けたパイロットであり、なかなかの面構えである。

 

「ボティ少尉には第2小隊長を任せる。本艦のモビルスーツの運用ならびに指揮は戦闘隊長のブランド中尉に一任している」

 

 ウレノ中佐の言葉を聞き、ボティ少尉は軽くブランド中尉の胸元を確認して敬礼をした。そこに並ぶ勲章を見て驚いたのだろう。

 小隊員2名も慌ててそれに倣う。

 

「はっ、ブランド中尉、よろしくご指導ください」

「ああ、頼りにさせてもらう」

 

 ブランド中尉も返礼をし、新入りパイロットたちと順に握手をした。

 なぜかヌッツロースのクルーやモビルスーツ小隊員には女性が多く居心地が悪かったのだ。この思わぬ援軍には心強い限りである。

 

「早速だが、貴官らの活躍を見せてもらうぞ。知っての通り、重力戦線においてーー」

 

 0079年10月4日、デギン公王末子ガルマ・ザビ戦死。

 

 このニュースがジオン公国に与えた衝撃は小さなものではない。

 ジオン軍総帥ギレン・ザビは国葬の場で『悲しみを怒りに変えて、立てよ国民』と檄を飛ばし、宇宙攻撃軍ドズル中将はランバ・ラル率いる特殊部隊をガルマへの仇討ち部隊として北米に降下させた。

 

(私怨と言えば聞こえは悪いが、敵にこちらの情報を持ち帰らせないのは間違っていないだろう)

 

 色々と言われる仇討ち部隊だが、ブランド中尉は『悪くない』と感じていた。

 重武装のパトロール部隊による偵察兵狩りの亜種と考えればおかしくはない。

 

「着任した早々だが、次の任務はなかなかハードだ。コンスコン機動艦隊に合流し、ルナツーへの攻撃に参加する。貴官らの奮戦に期待している」

 

 やはり高級士官、しかも主権者一族の戦死は敵を勢いづかせ、味方の厭戦感情を刺激してしまう。

 そこでジオン優勢とルナツーへの牽制を兼ねて艦隊の派遣が決定したのである。

 

 

 はい、と言うわけでルナツー攻撃です。こちらは原作にはない作戦になります。

 攻略ではないので規模はお察しですが、現在進行形で連邦の白いヤツが大暴れしているわけで『ルナツーでまだ作ってるかも』と探りたくなるのも無理もありません。

 いわゆる大物見、威力偵察ですね。

 

 さて、モブくんたちです。

 ムサイにモビルスーツ6機編成という戦力を遊ばせておく余裕はジオンにありません。

 この作戦において、どのような役割を担うか決めていきましょう。

 

1、コンスコン機動艦隊に編入。艦隊主力と同行

2、主力の露払いとして先行、偵察

3、別動隊としてルナツーへ向かう

4、決戦に備え、予備選力として後方で待機

5、ルナツーへの潜入を試みる

6、コンスコンに干された

dice1d6【2】

 

 主力に先行する役割のようです。

 ウレノ中佐はパトロールや哨戒任務で結果を出してきたのだからコンスコンの采配は手堅いものと言えるでしょう。やはりこの男、無能ではない。

 

 では、その結果はどうでしょうか?

 

1、見事に敵の哨戒網をくぐり抜け艦隊はルナツーへ肉薄

2、迎撃してきた敵の主力艦隊と接触、交戦

3、迎撃してきた敵の主力艦隊と接触、撤退

4、敵の哨戒部隊と接触、交戦

5、ルナツーの防衛隊と接触、交戦

6、ルナツーの防衛隊と接触、撤退

dice1d6【4】

 

 敵の哨戒部隊と交戦状態になったようです。

 敵の種類と数を決めましょう。

 dice1d6を2回ふります。1つめのダイスが護衛の種類、2つめが数です。

 

1、連邦のモビルスーツ(ジム)

2、トリアーエズ

3、セイバーフィッシュ

4、ボール(K型)

5、連邦のモビルスーツ(ザニー)

6、サラミス級

dice1d6【1】【2】

 

 ついに連邦のモビルスーツが出てきましたよ!

 実は年表を見るとガルマの戦死前に連邦はブルーディスティニー1号機を作ってたりします。

 ルナツーで先行型のジムがいる可能性は高いでしょう。

 

 しかしながら数が少なすぎるので戦力を釣り合わせるためにもう一回選ぶことにします

dice1d6【3】【1】

 

うーん……戦闘機が1機ですか、もう一声!

dice1d6【1】【4】

 

おお! 敵のモビルスーツがおかわりです!

敵はジムが6機、セイバーフィッシュが1機

ザクよりジムの方が強いでしょうが、この時期に教育型コンピューターのアシストはないでしょう。良い感じではないでしょうか。

 

dice1d12を互いにふり、出目で勝敗を決めたいと思います。

ダイス1回目がジオン軍、2回目が連邦になります。

dice1d12【7】【5】

 

やや差が出ましたが±2の範囲内ですので拮抗しています。

この時期にジムに乗り、モビルスーツ6機のヌッツロースとやり合うわけですから、なかなかの部隊でしょう。

 

1、モビルスーツの性能を活かせぬまま死んで行けぇっ! ジムを複数撃墜

2、敵に損害を与え、撤退させる

3、敵に損害を与えるも粘られる

4、互いに損害を出しながら一進一退

5、敵にエースがいる! 損害を与えるが硬直状態に

6、不死身の第4小隊をなめるなよ! 敵のエースに味方がやられた

dice1d6【5】

 

おお! 敵もエースがいるようです。盛り上がってきましたね!

 

 

 艦隊から先行しルナツーへの露払いをしていたムサイ級ヌッツロース、そこで会敵したのは連邦のモビルスーツ部隊だった。

 

『白いモビルスーツ!? ガルマ大佐を殺ったヤツだ!』

『いえ、ガルマ大佐は重力戦線のはずです! 連邦はモビルスーツの量産に成功したんですよ!』

 

 イテル軍曹とスギウチ軍曹が驚いているが無理もない。

 連邦のモビルスーツは赤い彗星を何度も退けたと言われる高性能機だ。それが6機、ブランド中尉も思わずゴクリと喉を鳴らした。

 

「各機、敵の新型が相手だ。見たところ装備は小さな銃と盾、バズーカを持つ機体もいるようだ。間違いなく交戦記録は上に提出されるぞ、無様を見せるな」

 

 ムサイから敵の編隊にメガ粒子砲が斉射され戦闘が始まった。

 連邦のモビルスーツ隊は2機、4機の変則的な編成で挑みかかる。

 そこへイテル軍曹とスギウチ軍曹のドムが速度を活かして突っ込んだ。

 

「第2小隊、ドムが散らした敵を囲んで叩け!」

 

 味方に指示を出しながらブランド中尉はムサイを直接狙うセイバーフィッシュをマシンガンで迎え討った。

 つかず離れずでやりあったところをムサイの艦砲が炸裂し、セイバーフィッシュは火球に変わる。

ムサイとの連携も十分に練度を高めてきたのだ。

 

『……くそっ! コイツらあっ!』

『いけないアレツ! 下がって!』

 

 前方ではモビルスーツ同士の戦闘が始まっているが、イテル軍曹のドムが苦戦している。

 連邦のモビルスーツはビーム兵器を使用し、不意を突かれ被弾したようだ。

 

『私が相手だっ!』

『女が戦場にいるなんてのは気に食わないんだよ! 消えなっ!!』

 

 敵のモビルスーツ、特にイテル軍曹を退けた1機の動きが速い。獣のようにワイルドな機動でスギウチ軍曹のドムと切り結んでいる。

 驚いたことにビームの剣だ。

 

「2番機は下がれ! 第2小隊、敵をムサイに寄せるな!」

 

 ブランド中尉はスラスターを噴かし、自らも乱戦の中に身を投じる。

 敵のモビルスーツは大きな盾を使い防御的な動きに徹しているようだ。

 取り回しの良さそうな小ぶりのビームガンがうっとうしい。

 

「チッ! 旧ザクではパワー不足ってワケかよ!」

 

 ブランド中尉は盾の上からスパイクシールドで殴りつけ、怯んだ敵にマシンガンを叩き込む。

 そこへ横合いからボティ少尉がマシンガンで狙い撃ちトドメを刺した。

 

『モビルスーツ小隊! レーダーに味方の主力艦隊と敵の迎撃艦隊が近づいている! 艦砲射撃に巻き込まれる前に離脱せよ!』

「各機、聞いたな? 時間切れだ。主力艦隊と交代するぞ」

 

 ブランド中尉の指示が出ると、時を同じくして連邦のモビルスーツたちも離れていく。

 

『撤退だと! 中途半端な!』

『ふん、命びろいしましたね』

 

 連邦のエースとスギウチ軍曹も悪態をつきながら距離をとる。

 新型のドムとやり合うとは敵ながら凄いやつもいるものだ。

 

「大きな盾に、小さなビームガン、か……数が揃うとややこしいか」

『さっきみたいに横から狙うか、バズーカですな』

 

 ブランド中尉が通信状態のままで呟いた独り言を、ボティ少尉が同感だとため息まじりで返した。

 

 

初めてのモビルスーツ戦が終わりました。

敵のエースには誰が乗っていたのでしょうか(すっとぼけ)。

 

ジムってやられ役ですけど、ザクやリックドムもやられ役ですし、さらにモブくんは旧ザクです。

ジムは十分に驚異になるでしょう。

 

さて、ついでと言っては何ですが主力艦隊同士の戦いはどうなったでしょうか?

ダイスで決めていきましょう。

1回目がジオン軍、2回目が連邦になります。

dice1d12【1】【6】

 

【悲報】コンスコン、コテンパンにやられた模様。

 

では今回はここまで。


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