【完結】ダイスで生き抜け宇宙世紀、一年戦争編(ジオン) 作:小倉ひろあき
はい、前回のルナツー偵察失敗からです。
実は9月頭にはソロモンで強制イベントがありますので説明します。
この年の9月2日にはソロモンで後のジオンに大きく関わることがありました。
基地司令のドズルと妻ゼナの間にミネバさまがお生まれになったのです。
そこで、ザビ家の面々がミネバさま誕生を祝いに駆けつけました。『ん?』と思わないでください。駆けつけました。
そこで一同に会したザビ家の命を狙い、ルナツーの司令官グリーン・ワイアット大将が艦隊を率いて攻めてきます。『アンタレス作戦』です。
ワケが分からないって? 私も分かりませんよ(怒り)。
シンマツナガとガトーがタッグを組んで連邦のビックリドッキリメカと戦ったり、ドズルが撃墜されて宇宙漂流をキメるソロモンの攻防戦があったんですよ。
最後は連邦のエージェントみたいなのをマツナガが部下にして終わります。
シンマツナガのマンガに書いてましたから間違いありません。
まあ、正直なところ1年戦争の正史(?)かどうかって言われたらNOなんでしょうが、この時期の宇宙ではイベントが少ないので利用していきましょう。
さて、ミネバさま誕生パーティーでモブくんはどのような動きをしていたでしょうか。
1、パーティーを楽しんでいる
2、パーティー会場を警備
3、小隊と共に基地を警備
4、母艦と共に周辺宙域を警備
5、パトロール任務に出ていた
6、ルナツーを偵察していた
dice1d6【5】
通常任務を継続していたようです。いじめかな?
まあ、ソロモンにいたら試作Gブルもどきと戦わされるので正解ですね。
偵察任務を外されたのはシャアが動いているからかもしれません。
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「こんな時にまでパトロールか。独立機動部隊って詰まらないね」
「こんな時だからですよ。何か事故があれば大変なことになってしまいますから」
母艦トマソンの酒保前でイテル伍長とスギウチ伍長は雑談に興じていた。
この2人は新兵として任官して以来訓練や任務を共にしてきた仲であり、イテル伍長が女性的な感性をもつこともあってか友人と呼べるほどに気安くしている(あまり互いに異性と認識していないようだ)。
「艦長なんかモデルだったわけだし、パーティーなんか呼ばれそうだけどね」
「うーん、艦長が呼ばれても私たちはムリですよ。偉い人ばかりの基地で待機よりはこっちの方が気楽です」
スギウチ伍長が苦笑いしながらドリンクのストローを口に含む。すると時を同じくしてノーマルスーツの端末から着信音が鳴り響いた。
『こちらブランドだ。イテル伍長、スギウチ伍長、至急ブリーフィングルームに集合してくれ』
小隊長のブランド少尉だ。
スギウチ伍長は飲みかけのドリンクをゴミ箱に放り投げ「了解」と応答した。それと同時にドリンクはゴミ箱に吸い込まれていく。
それを見たイテル伍長が「ナイスコントロール!」と驚いているがムリもない。時に無重力下で激しい衝撃を受けることになる戦艦のゴミ箱は逆流しないように小さな穴が空いているのみなのだ。
「はは、最近さえてるんですよね。何て言うのかな……ツイてるのかな?」
言葉にできない不思議な感覚、拡がる青い景色。
スギウチ伍長は自らのニュータイプとしての発芽に戸惑いを感じていた。
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さて、パトロール任務に出たモブくんたちですが、どのような結果になるでしょうか。
艦長のウレノ少佐が軽いニュータイプなので、基本的には発見することを前提とします。
1、敵艦隊を発見! ソロモンへ通報!
2、敵艦隊を発見! コンスコン艦隊に通報!
3、敵艦隊を発見! 嫌がらせに周囲をチョロつく
4、敵艦隊を発見! すぐさまソロモンへ帰還
5、これはチャンス! ルナツーへ向かう
6、敵艦隊に気づかない
dice1d6【3】
進軍中の艦隊にまとわりついて嫌がらせを行うようです。
攻撃まではさすがにできないかもしれませんが、原作には無かった展開です。戦局に影響があるかもしれません。
さて、その結果はどうなったでしょうか?
1、ソロモンに通信成功。原作よりも早い迎撃が行われる
2、軽い戦闘があり、コンスコン艦隊が戦闘光を発見。原作よりも早い迎撃が行われる
3、軽い迎撃を受ける。影響なし
4、艦隊の一部を引き付けることに成功。敵戦力を分散させる
5、全力で迎撃される。原作よりも敵艦隊の到着が遅れる
6、無視をされる。影響なし
dice1d6【2】
軽い戦闘があったようです。
これによりコンスコン艦隊が敵艦隊を発見してくれました。
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『各員、作戦を確認する。本艦は敵艦隊を捕捉。ソロモンに通報中だが、ミノフスキー粒子の影響で芳しくない。よって敵艦隊へのハラスメント行為を行い注意を引き付ける。通信が確保でき次第離脱だ。深入りするな』
艦長のウレノ少佐より指示が入り、ブランド少尉は「了解」と簡潔に応える。
この作戦自体はブランド少尉が発案したものだが、こうした形式は必要なのだ。
『発艦準備完了、いつでもどうぞ』
「了解。ザクI、モーリス・ブランド、発艦します」
オペレーターとのやり取りがあり、ザクIがガチャリとリフトから切り離された。
胃の辺りがググッと収縮するのを感じる……相変わらずブランド少尉はこの無防備な瞬間が苦手だった。
「各員、聞いての通り我々の任務は敵艦隊へ『気づいているぞ』と嫌がらせをすることだ。2~3度攻撃を仕掛ける『ふり』をする。このミノフスキー濃度で距離をとれば艦砲など当たらん、敵をからかってやれ」
正直、これ以上のことは仕掛けようもない。
敵はマゼランを旗艦とする機動艦隊だ。まともにやれば旧式艦を改造したトマソンなど一瞬でやられてしまうだろう。
「よし、突入体勢をとれ。手前のサラミス級と距離を空け、そのまま後方に離脱する。孤立するなよ」
イテル伍長とスギウチから『了解!』と息のあった応答がある。
敵艦隊を前にして怯んだ様子はない。
小隊はブランド少尉を先頭に三角形のフォーメーションを維持したまま敵艦に接近する。
そして数秒後、手前のサラミス級よりメガ粒子砲が飛来した。
「来たぞ! 艦隊の後ろへ回り込む! 派手に弾をばらまいてやれ!」
あくまで陽動。当てるつもりのない距離から威嚇射撃と呼ぶには派手なばらまき。おそらく1発も当たっていないだろう。
ここで敵艦から艦載機が発艦するのが確認できた。
「良し、次は後方から旗艦を狙うふりをして下に抜けるぞ! そのま先のデブリ帯へ離脱する、流れ弾に気をつけろ!」
小隊は後方から艦隊中央への突入を行う機動で接近し、そのままひねり込むように下方へ抜けた。
AMBACシステムにより可能にしたモビルスーツの急旋回だ。
無線から『イイィヤアァァァッフゥーッ!!』と奇声が響きわたる。どうやらイテル伍長がオーブン回線で敵をからかっているようだ。
彼(彼女?)の豪胆さにはブランド少尉もあきれ果てる他はない。
『モビルスーツ小隊、コンスコン艦隊から反応あり! 帰投せよ! 繰り返すーー』
オペレーターからの通信を聞き、ブランド少尉は「ふうーっ」と胸にたまっていた二酸化炭素を吐き出した。
距離を空けていたとは言え、敵艦隊に向かって接近するのは神経が磨耗する。
「各員、聞いたな? 任務終了だ。あわてて回避運動を忘れるなよ」
『了解、大した数じゃありませんでしたね。追撃戦には参加しましょう!』
ブランド少尉はイテル伍長の軽口に苦笑し、スラスター全開で加速する。
デブリ帯に潜り込むと敵の戦闘機も諦めたようだ。
(……始まったか)
母艦トマソンに着艦するタイミングで艦隊戦が始まった。コンスコン機動艦隊が到着したのだ。
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はい、ここで艦隊戦がはじまりました。
このワイアット艦隊、原作では ボールが鏡の盾に隠れて視認しづらくなる奇策を使ったりしますが、奇襲が完全にバレていますので小細工できなくなったはずです。
原作よりも有利な戦いができたのではないでしょうか。
この戦いの細部は不明ですが、ワイアット大将が「戦力不足だった」と認めて引き上げるシーンがありますので、今回もアッサリ終結したのではないでしょうか。
モブくんたちが戦場に再登場する機会はなかったでしょう。
さて、このミッションの評価は
dice1d12【11】
おお、好評価です。
ザビ家が集まるソロモンへの奇襲を防いだわけですから、これも当然なのかもしれません。
そろそろ出世しても……?
1、全員出世してヨシ!
2、小隊員だけ。さすがに少佐はね
3、イテル伍長とスギウチ伍長のみ
4、出世はなし。当然だよなあ
5、全員出世したし、プロパガンダに利用されたぞ
6、その他(転属など)
dice1d6【5】
おお、プロパガンダに起用ですか。
たしかに美人のウレノ少佐の活躍は国民も喜びそうですね。
ザビ家暗殺を目論む陰謀を阻止したわけですから、ストーリーとしても悪くありません。
さて、今回はここまで。
昇進が決まりましたし、今回はダイスの目が良かったですね。
ではまた次回お会いしましょう。