【完結】ダイスで生き抜け宇宙世紀、一年戦争編(ジオン)   作:小倉ひろあき

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1日2話ずつ投稿します。


第2回、ルウム会戦

 ザザッ、ザザッと耳障りなノイズが聞こえる。

 ミノフスキー粒子による電波妨害だ。

 

『ブランド軍曹、聞こえるか。艦隊戦が始まるぞ。出撃準備を整えろ』

 

 ここは巡洋艦ムサイの中。

 ブランド軍曹は小隊長の指示を受け、計器類のチェックを素早く行っていく。

 相変わらずスピーカーからノイズが聞こえるが、それ以外には問題はない。

 

「3番機、システム良好! いつでもいけます」

『……始まったぞ、衝撃に備えろ!』

 

 小隊長の声とともに、凄まじい衝撃でコックピットが揺れる。艦隊戦が始まったのだ。

 

 

ルウム戦役、ドズルとレビルが率いる艦隊戦が始まりました。

モブくんは無事に出撃できるでしょうか。

 

1、絶妙のタイミングでの出撃! モビルスーツ小隊は敵艦に襲いかかる!

2、無事に小隊全機出撃!

3、母艦は激しく交戦し、機を見て敵艦に攻撃命令が下りた。

4、母艦は被弾! モビルスーツ小隊はなんとか出撃できた。

5、母艦が撃沈! なんとか自分だけザクで脱出できた。

6、母艦が撃沈! 自分は脱出できたがザクが大破。

dice1d6【3】

 

 

『モビルスーツ第1小隊出撃せよ!』

「了解! 小隊員は俺に続け。ムサイの回避行動に巻き込まれるなよ! ザクII、出るぞ!」

 

 続けて起きる衝撃の中、艦長の指示により小隊長が出撃した。

 

「2番機、ブランド軍曹ザクI、出ます!」

「3番機ナナシ、ザクI、出ます!」

 

 激しく敵艦と主砲を打ち合うムサイ。

 交わされるビーム砲やミサイルはミノフスキー粒子に妨害され照準は定まっていない。

 だが、そのエネルギーに巻き込まれれば旧式のザクなどひとたまりもないだろう。

 

「なんて光景なんだ……!」

 

 思わずブランド軍曹はため息をついた。

 連邦軍三個艦隊120隻からなる攻撃は非現実的ですらある。

 

『2番機、ぼやぼやするな! 戦闘機が来るぞ! ムサイに近づけるな!』

 

 飛び出したモビルスーツ小隊はすぐさまセイバーフィッシュと交戦に入る。

 

 

ダイスでセイバーフィッシュの数が決まります。

dice1d6【6】

 

現れたのは6機の戦隊です。ちょっと多いですね。

対する味方の小隊は隊長のザクII、旧ザクが2機です。

 

1、戦闘機などモビルスーツの敵ではない! あっという間に全滅させた。

2、数機ほど逃がしたが勝利!

3、軽微な損傷(あとで誰がダメージをうけたかダイス)をうけたが勝利した。

4、一進一退だが、ムサイには近づけなかった。

5、しまった! 突破されたぞ!

6、小隊から犠牲が! 撃墜されたのは……(あとで誰がやられたかダイス)

dice1d6【4】

 

 

『くそっ! コイツらすばしっこい!』

『深追いするな! 数が多い、囲まれるぞ!』

 

 さすがはレビル率いる精鋭か。

 小隊は激しくセイバーフィッシュ部隊と交戦し、一進一退の攻防を続けたが、ついに根負けしたセイバーフィッシュらは退却するようだ。

 

『チャンスだ、第1小隊はこれより敵艦隊に突撃する。フォーメーションを崩すな!』

 

 セイバーフィッシュの撃退を好機と見たか、小隊長は一気に加速をし敵艦に突撃した。

 

 

攻撃のチャンスは何回?

モブくんは機動力が低いためダイス目-1が攻撃のチャンスです(最低保証1回)。

dice1d6【5】

 

小隊は4回攻撃しました。

4回ダイスを振れます。

 

1、モブくんのマシンガンが機関部を直撃、敵艦撃沈!

2、見事なコンビネーションで敵艦を共同撃墜!

3、護衛機を撃墜!(ダイスでトリアーエズの撃墜数)

4、敵艦に中破程度の損害を与えたぞ。

5、対空砲で味方が撃墜された!(誰がやられたかダイス)

6、敵味方ともに被害軽微

dice1d6【5】【5】【1】【2】

 

……ふぁ!?

ダイス神が荒ぶってますよ!!

だれが撃墜されたのでしょうか?

 

1~3、名なし隊員

4~5、小隊長

6、モブくん(ゲーム終了?)

dice1d6【5】【5】

 

た、隊長ーっ!! 2回も撃墜されやがった!?

これは作者のミスですが……モブくん以外の2人が撃墜されたことにしましょう。

戦果もおかしくなりましたが、共同撃墜したあとでやられたことにしましょう。すまんやで。

 

撃墜した2隻は?

1、マゼラン2隻(片方協同撃墜)

2、サラミス2隻(片方協同撃墜)

3、マゼラン(協同撃墜)、サラミス

4、マゼラン、サラミス(協同撃墜)

dice1d4【3】

 

 

『ザクがこうも容易く!? うおぉぉ』

 

 バレルロールをしながらマゼランに肉薄した小隊長が火球と化した。

 サラミスの対空機銃に撃墜されたのだ。目前のマゼランに気を取られ過ぎたのだろう。

 

『隊長機が!? くそが、やりやがったな!!』

「ナナシ伍長! 無理をするな! ええい世話のやける!!」

 

 逆上した僚機を追いながらブランド軍曹は逆サイドから挟み込むようにマゼラン級の戦艦に飛び込んだ。

 途端に対空攻撃が薄くなる。

 戦艦にピタリとつけば同士討ちを恐れた僚艦からの援護はなくなるものだ。

 

「こいつはっ! もらったぞ!!」

 

 バーニアをふかしながら至近距離でマシンガンを乱射し駆け抜けた。狙いは必要ない。

 至近弾のいくつかが機関を直撃し、火を噴いて船体が二つに折れ曲がる。撃沈だ。

 

「やったぞ、ナナシ伍長! ナナシ!? どうした!?」

 

 共にマゼランに討ちかかったナナシ伍長からの通信はない。ミノフスキー粒子に阻害された耳障りなノイズが聞こえるのみだ。

 

「くそっ! なにが無敵の新兵器だっ!?」

 

 ブランド軍曹は悪態をつきながらランダム軌道で隣のサラミスに肉薄する。推力剤の残りは心もとないが、とどまっていては的にされるだけだ。

 

「うおおっ! 食らいやがれ!!」

 

 マシンガンを打ちながら、艦橋からすり抜けるようにサラミスの船先へとすれ違う。

 艦橋から主砲の付け根、いわゆるバイタルパートへの連続した直撃弾、さらに船体を這うようにマシンガンを叩き込むとエンプティとモニターに表示をされた。弾切れだ。

 

「さすがに無駄討ちしすぎたか」

 

 ブランド軍曹が悪態をつきながらサラミスから離れると、数瞬後に艦橋付近が大きく爆発した。撃沈だ。

 

「ここまでか。後は味方に拾ってもらうしかないな」

 

 ザクマシンガンのマガジンを交換するも、推力剤がなければどうしょうもない。

 味方に向けて軽くバーニアを噴かすと半数ほどになった敵艦隊が転進するのが見える。

 どうやら勝ったようだ。

 

「これがモビルスーツの戦争か……まるで旧世紀の戦いじゃないか」

 

 オープンチャンネルを開くと、ジオン将兵の歓呼の声が聞こえる。

 ブランド軍曹は勝利の喜びよりも、生き残った安堵と申し訳なさでため息をついた。

 

 

ルウム会戦

ブランド軍曹のスコア、マゼラン1隻(共同撃墜)、サラミス1隻。

 

今回はここまでになります。

次回はリザルトからですね。

 




戦闘がおかしくなったので、次の判定は修正します

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