【完結】ダイスで生き抜け宇宙世紀、一年戦争編(ジオン) 作：小倉ひろあき
12月も後半に差し掛かろうとしています。一年戦争も終わりが見えてきましたね。
とは言うものの、ジオンはここからが問題です。
宇宙攻撃軍最大の鬼門ソロモン攻略戦、そしてソロモンに深刻なダメージを与えたソーラシステム、これらを凌がなければ生き残れません。
このソーラシステムをざっと説明しますと、宇宙空間にミラーを並べ、反射した太陽光の焦点で敵を攻撃する太陽炉というかクソデカ虫メガネのような兵器です。
連邦の艦隊が使用しましたが、攻撃対象が動かない宇宙要塞だと考えれば極めて効果的ではないでしょうか。対象が焦点から移動したら無意味ですが、さすがにソロモンは動けないでしょう。
さて、やはり判定はソーラシステムになります。
さいわいと言うべきかモブくんたちは哨戒任務メインですから、異変に気づけた可能性はあります。
ダイスで判定していきましょう。
１、パトロール中にソーラシステム発見！ ソロモンに急報
２、連邦の艦隊に不信な動きを発見。妨害を試みる
３、ピキーン、邪気が来たか！ ウレノ中佐が何かを感じた
４、連邦艦隊の集結を確認、ソーラシステムには気づかず
５、木馬を発見！ やってやります
６、なにも気づかなかった
dice1d6【２】
ソーラシステムには気づかないものの、連邦艦隊の不信な動きを察知したようですね。食い止めるためには最低限と言ったところでしょうか。
ここまでこればソーラシステム破壊を目指したいところではありますが、相手は連邦の名将ティアンムの艦隊です。一筋縄ではいかないでしょう。
戦闘判定を３回行い、全てジオン側が上回ればソーラシステム破壊の判定を行います。
つまり、計４回の判定に成功すればソーラシステムを破壊し、ソロモン攻略戦を有利に運べます。
と言うか、ドズル中将がソロモン放棄を決意したのってソーラシステムによる艦隊の殲滅でしたし、守りきるかもしれませんね。
ソロモンまで圧迫された防衛ラインを押し返せば戦争の行方も変わってくるでしょう。
それでは１回目の判定です。
dice1d12を互いにふり、出目で勝敗を決めたいと思います。
ダイス１回目がジオン軍、２回目が連邦になります。ジオンの数字が上回れば判定成功です。
dice1d12【12】【２】
12対２です。
おお……これは敵全滅判定でいいでしょう。
一応ですが敵の種類と数を決めましょう。
dice1d6を２回ふります。１つめのダイスが敵の種類、２つめが数です。
１、ジム
２、ジムキャノン
３、ジムコマンド
４、ボール
５、コロンブス級
６、サラミス級
dice1d6【５】【５】
わお、コロンブス級５隻の輸送艦隊ですね。
なんで輸送艦が前線にいるんだよと疑問に思われるかもしれませんが、0083劇中でもコロンブス級はソーラシステムのミラーを運んでいるのです。
しかしながらコロンブス級だけでは不自然ですから、もう一回選ぶことにします
dice1d6【４】【２】
うーん、ボール２機ですか。コロンブスとボール、明らかに戦闘部隊ではなさそうです。
まあ、血祭りにあげられる役どころにはおあつらえ向きかもしれませんね。
⚫
「敵は輸送艦にカンオケ、明らかに何らかの作戦行動中だ。これを撃破し、敵の意図をくじくぞ」
哨戒任務中、高濃度のミノフスキー粒子を感知したしたヌッツロース隊は敵艦隊を補足。そのまま攻撃に移行した。
初手にムサイの艦砲、続いてシュツルムファストやチェーンマインを構えたモビルスーツ隊が無防備なコロンブス艦隊に襲いかかる。
護衛のボールなど、ショットガンを構えたドムに一瞬で撃墜された。
「コイツは、こうだっ！」
ブランド中尉もコロンブスの船底を這うように接近し、チェーンマインを雑に投げつける。
すると連結された爆弾は広がりながら船体に張りつき、大爆発を引き起こした。
コロンブスの内部には護衛機もいただろうが、それは出撃をする間もなく爆発に巻き込まれただろう。
無防備な小規輸送艦隊に対し、完全な奇襲が決まった。完勝だ。
「周辺宙域に敵影発見、このまま作戦を続行する」
ブランド中尉の指示でモビルスーツ隊は隊列を整え、さらに敵艦隊中央へと挑みかかった。
⚫
はい、コロンブスさん全殺しになりました。
出目12だし仕方ないね。
それでは２戦目の判定です。
モブくんは継戦能力が高いので判定に+１します。
ダイス１回目がジオン軍、２回目が連邦になります。ジオンの数字が上回れば判定成功です。
dice1d12【３】【４】
ボーナスを加算して４対４の同数になってしまいました。
うーん……この場合は引き分けで良いのかしら？
この出目は想定していませんでした(ガバガバ)。
仕方がないので先に敵戦力を決めていき、様子を見て突破できたか撃退されたか判定しましょう。
dice1d6を２回ふります。１つめのダイスが敵の種類、２つめが数です。
これを２度繰り返します。
１、ジム
２、ジムキャノン
３、ジムコマンド
４、ボール
５、コロンブス級
６、サラミス級
dice1d6【２】【６】
追加もう１種類です。
dice1d6【３】【５】
ジムキャノン６機にジムコマンド５機です。よりにもよって強いヤツらが……負けましたかね、これは。
少しだけ突破の可能性を残して判定失敗とします
１、被害を出しながらも強行突破
２、互角の激戦となったが粘り勝ちして突破
３、互角の激戦となったが敵の増援が来て撤退
４、互角の激戦となったが、敵の増援を支えきれずに敗走
５、互いに被害を出しつつ数に負けて敗走
６、一方的に撃破され敗走
dice1d6【３】
あー、互角にやりあうも増援が来て撤退したようです。敗走ではありませんのである程度の戦力を残して逃げていますね。
さて、自軍は誰がやられたかチェックしましょう。
dice1d2で無事か、被害が出たかを決めていきます。
１が無事、２が被害です。
dice1d2
モブくん(専用ザクI)【２】
ウレノ中佐(ムサイ)【２】
イテル軍曹(ドム)【２】
スギウチ軍曹(ドム)【１】
ボディ少尉(ザクII)【１】
ダー曹長(ザクII)【２】
ニェット軍曹(ザクII)【１】
わりとやられましたね……４人やられました。
ではどのくらいの被害でしょうか。
敗走ではないので母艦撃沈はないと判断。ウレノ中佐だけ後で別判定にしますね。
被弾した機体の被害状況を決めていきましょう。
１、損害軽微
２、小破
３、中破
４、大破
５、鹵獲される
６、撃墜
dice1d6
モブくん(専用ザクI)【６】撃墜
イテル軍曹(ドム)【５】鹵獲
ダー曹長(ザクII)【２】小破
ファーッ！？ モブくん撃墜されてしまいました！！
後で生死判定しましょう。
イテルさんも鹵獲されてしまいましたし心配ですが、先にウレノ中佐のムサイです。
どのくらいの被害があったでしょうか。
１、損害不明なれど軽微
２、小破
３、ハンガーに被害がでてトスア伍長が負傷
４、ハンガーに直撃弾、トスア伍長が戦死
５、艦橋に被害がでてウレノ中佐が負傷
６、艦橋に直撃弾、ウレノ中佐が戦死
dice1d6【５】
うーん、これはまた……艦長が負傷してしまいました。
ガチで壊滅状態では。
最後にモブくんの生死判定をします(震え)
１、脱出し、味方が回収
２、脱出し、敵の捕虜となる
３、脱出するも行方不明(MIA)になる
４、漂流
５、戦死
６、自力で母艦に帰る
dice1d6【３】
これは死んじゃいましたかね……含みはありますが宇宙空間だしアカンかなあ。
どうすんのコレ。
⚫
『ここまでか、全機母艦を守りつつ撤収しろ』
連邦の新型モビルスーツ隊との戦闘、続々と現れる増援。
粘り強く戦ったヌッツロース隊だが、ついに根負けしたブランド中尉が撤退を指示した。
撤退というのは実に難しい。
敵に背を向けるのは勇気のいる行動であるし、連邦のモビルスーツはビーム兵器を持っているのだ。どれほど距離を開けても狙われる怖さがある。
敵にも味方にも被害をだしながらの撤退戦、スギウチ軍曹は追いすがる最後の敵を新型マシンガンで火球に変えた。
レーダーを確認し、自らの小隊と敵の反応がないことに気がついたのは同時のことだ。
「くそっ、こんなことって……！」
いらだちのままコンソールを殴りつける。
するとスイッチが切り替わり、母艦からの通信が入った。どうやらブリッジに被害がでて艦長も負傷したようだ。もはやこれ以上は戦いようもない。
「隊長、イテル……なんで」
さいわいか、スギウチ軍曹はブランド中尉とイテル軍曹の死を感じなかった。だが、それは２人が無事であることとイコールではない。
「連邦め、まだ私は……第１小隊はまだ戦える。私は必ず仲間の復讐をする。再びコロニーを落とし、地球をメチャクチャにしてやる」
もはや、スペースノイドの独立などといった大義名分などどこにもない。すでにスギウチ軍曹は私怨のみが戦うモチベーションとなっている。
それは何も彼女だけではなく、両軍の兵士に共通するものだろう。
⚫
……うーん、これゲームセットですかね？
モブくんいなくなったけど、もったいないとこまで来てますよねえ。
さて、離脱に成功したヌッツロースですが、どこに向かったでしょうか。
１～２、続けてソロモン防衛に参加
３、敵に阻まれア・バオア・クーに撤退
４、そのままアクシズへ逃れる艦隊に合流
５、やむなくグラナダへ撤退
６、他の宙域で潜伏(ジオン残党ルート)
dice1d6【３】
次はア・バオア・クーですね。ソロモン防衛には向かえなかったようです。
でもコレ、艦長も隊長も離脱ですし現地の防衛隊に編入されるのかしら？
ここまで来たら一年戦争が終結するまでやりましょうか。
では、今回はここまで。
次回はア・バオア・クー戦、一年戦争本編の最終回となります。