提督の憂鬱   作:sognathus

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金剛が家具をおねだりしてるようです。
でも提督は渋っているご様子。


第30話 「おねだり」

金剛「Buy プリーズ!」

 

提督「だめだ」

 

金剛「お願いヨ大佐! ティーセットが欲しいデス!」ジタバタ

 

提督「お前もう持ってるだろ?」

 

金剛「ワタシが欲しいのは金剛 only のスペシャルなティーセットなんデス!」

 

提督「そんなものが存在するわけないだろ。艦娘専用ならともかく、戦艦の、それもお前だけの為のティーセットなんて」

 

金剛「あるヨ! ほらこのカタログを Look プリーズ!」

 

提督「......」パラパラ

 

金剛「ほら! ココ!」

 

提督「......」ビリ

 

金剛「ファッ!?」

 

提督「ないな」

 

金剛「嘘ヨ! 今あからさまにページ破ったデショ!?」

 

提督「そうか?」シレ

 

金剛「Why!? ナンデ買ってくれないデスカ!」ジタバタ

 

提督「お前の給料でも直ぐに買えない高価な代物など御免だ」

 

提督「大体この部屋には合わないだろ」

 

○提督(リアル筆者)の部屋

・床:い草の畳

・壁:新緑の壁紙

・机:床の間

・窓枠:障子デラックス

・装飾:掛け軸「海上護衛」

・家具:しょうぶ和箪笥

・おまけ:調理台(オリジナル設定)

 

金剛「Kichen だけ明らかにおかしいヨ!? コレと交換するヨ!」

 

提督「だめだ。これは俺の数少ない趣味の一つなんだ」

 

金剛「じゃあ買ったあと、ワタシの部屋に置いたらいいネ!」

 

提督「お前の部屋は四人部屋だろ? あんな大きい物、部屋に置いておけるわけがない」

 

金剛「No! 大佐のケチー! 買ってヨー!」

 

提督「子供か......」

 

高雄「金剛さん、ワガママを言ったらだめですよ?」

 

金剛「うぅ......高雄ォ......でも、デモ......」

 

高雄「私もこれで我慢してるんですから♪」

 

と高雄はこれ見よがしに、以前提督に買ってもらったドレッサーの写真が乗っているカタログのページを指さした。

 

金剛「ちょっ、大佐ァ! 高雄だけズルいヨ!」

 

提督「女は身だしなみに気を遣う物だろ? その点高雄の希望は筋が通っていた」

 

金剛「そんなァ! ワタシも英国で生まれた Lady として嗜みが必要なんデス!」

 

クイクイ

 

提督「ん?」

 

夕雲「大佐......なら私の部屋に置いてはどうです? 私の部屋なら最近空けて貰ったばかりで物もありませんし......」

 

金剛「夕雲ォ!」パァ

 

提督「購入資金はどうする? 高いぞ、これ」

 

夕雲「大佐に拾って頂いた恩もありますし、それにお金なら一応前の所で貰ってた分が蓄えとして結構あるので......」

 

提督「しかし、お前にそこまでさせるのもな」

 

金剛「そう......ネ。部屋の事までは嬉しかったケド、流石に money の事まで頼っちゃうのは悪いワ」

 

夕雲「金剛さん......大丈夫ですよ」

 

金剛「え?」

 

夕雲「このお金は金剛さんに貸付るだけですから」

 

金剛「カシツケ......? 借金?」

 

夕雲「勿論、利息は取りません」ニコ

 

金剛「......」

 

提督「おい、お前たちちょt」

 

金剛「I understand! 分かったワ! 夕雲、お願イ!」

 

夕雲「ふふ、畏まりました、金剛さん♪」

 

提督「......」(後で霧島と榛名に怒られても知らんからな)




案の定、金剛はこっぴどくこの後年下の妹二人に怒られました。

筆者の提督の部屋は、和風の家具を購入できる様になってから一貫して和風の雰囲気です。
ただ、ティーセットは妙な圧力を感じて買ってしまったんですよね......。
使ってませんがw

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