娯楽が極端に少くなくても、物欲がない提督はこれでも十分リラックスできます。
おまけに煙草も吸ってるので文句なしです。
雷「あー、大佐タバコ吸ってるー」
提督「ん?」
名取「あ、ホントだ......大佐ってタバコ吸うんですね」
雷「だめじゃない。なんか不良っぽいわよ」
提督「お前たち、俺の事を真面目な堅物だと勘違いしてないか?」
名取「え? 大佐は真面目な人ですよ?」
雷「いつも規則は守るように言ってるじゃない」
提督「軍人なんだから規則を守るのは当然だ。俺が言ってるのはな、心にゆとりがあるかどうかという事だ」
雷「ゆとりがあるからタバコを吸ってるっていうの?」
提督「いや、これは単純に好きなだけだ」
雷「ゆとり関係ないじゃない!」
名取「タバコを吸ってた大佐、何だか目も半目になってて怖かったです......」
提督「まぁ待て2人とも。日がな一日というわけにはいかないが、偶にこうして日光を浴びながら空を見ると気持ちいいだろう?」
雷「それは、分からないでもないわ」
名取「私もポカポカは好きです」
提督「だろう? 俺はそういう時についでに煙草を吸うともっとリラックスできるんだ」
雷「その満喫してる状態をゆとりって言いたいのね」
提督「そうだ」
名取「でも目......」
提督「あれは気分が良くて眠気に誘われていたんだ。名取、お前だって日に当たってれば気持ち良くて眠くなるだろう?」
名取「あ、はい。眠くなっちゃいますよね」
提督「リラックスの仕方は人それぞれだが、こうやって過ごす事ができるゆとりが有るか無いかでその日の気分は大分違うものだ」
雷「ふーん......分かったわ」
名取「私も分かりました。あと怖いとか言ってしまって、ごめんなさい」
提督「いや、気にしなくていい。こうやってお前たちと取り留めない会話をするのもリラックスであり、ゆとりある行為だ」
雷「でも、やっぱりタバコはいけないわね! 雷知ってるんだから! タバコを吸うと早く死んじゃうのよ!」
名取「ええ!? た、大佐し、死んじゃうんですか!? ダメです! 死なないでください!」ジワ
提督「おい雷、滅多な事言うもんじゃない。確かに体には良い影響はないが、これはこれで精神に作用する効果が――」
名取「ダメですぅ!」バッ
雷「あ」
提督「む」
名取「う......ぐす......大佐、こんなの吸わないで下さい。私、大佐ともっと長く一緒に居たいです......」
提督(雷......)ジロリ
雷(ええ!? い、雷の所為だっていうの!?)ビクッ
提督「分かった。分かったからもう泣くな」
名取「ぐす......もう、吸わないですか?」
提督「......努力はする」
名取「......そんな、やっぱり吸う――」
提督「待て泣くな。今までずっと使っていたものを急には止められないだろ?」
名取「でも、死んじゃ......」
提督「少しずつ吸う数は減らしていく。それだけでも体に与える影響は違ってくる」
名取「絶対に吸わなくなります......?」
提督「約束だ」
名取「分かりました......急にこんな事しちゃってごめんなさい」
提督「気にはしていない。俺の体を気遣ってくれたんだろう?」
名取「あ、はい......」
提督「だったら礼を言うのはこちらの方だ。ありがとう」
名取「そ、そんな......」アセアセ
グイグイ
提督「?」チラ
雷「雷も......一応大佐の事気遣ったのよ?」ナミダメ
提督「分かった分かった。ほら」ポン、ナデ
雷「あ......んー......♪」スリスリ
提督(まるで猫、いや犬か?)
名取「......」ジー
クイクイ
提督「ん?」クル
名取「あの大佐......私もそれやって欲しいです......ダメ、ですか?」ウル
提督「......ふぅ」
名取「あ、やっぱりごめんな――」ビク
提督「大丈夫だ」ポンポン
名取「あ......ん......ありがとうございます......♪」スリスリ
雷「あー、名取さん軽巡なのにズルイ!」
提督「 独り占めはカッコ悪いぞ、ほら」ナデ
雷「あ、もう......仕方ないわね♪」スリスリ
名取「大佐もっと......」プク
提督「分かったから袖を引っ張るな」ナデ
雷「~~♪」スリスリ
名取「~♪~♪」スリスリ
提督「......」(重くて寝れない......)
なんだこの癒し空間は!
爆発してください!お願いします!
名取は本当に癒し系ですね。