提督の憂鬱   作:sognathus

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②の続きです。
このお話はこれで最後ですよ。

しかしこの提督、やってることは間違ってないけど自分から危険地帯に踏み込んでるように見えなくもないですね。


第3話 「自由時間③」

提督「龍驤、楽しんでいるか」

 

龍驤「あ、大佐やん! なんや来るんやったらもっと速く来ぃや」

 

鳳翔「こんにちわ、大佐。今日はありがとうございます」

 

瑞鳳「大佐! これ凄く美味しい!」モグモグ

 

千歳「こら。瑞鳳ちゃん失礼でしょ」

 

飛鷹「小さい癖によく食べるわねー。あ、大佐、今日はお疲れ様」

 

千歳「お疲れ様です。楽しんでますよ♪」

 

瑞鳳「おふか......モグモグ......おつ......かれ様......」カァ

 

提督「そんなに畏まらなくていい。今日は楽んでくれ」

 

龍驤「ほんなら大佐、早速うちのモーション受けてくれる?」

 

提督「内容次第だ」

 

龍驤「うち、まぁ体はちょこーっと貧相かもしれへんけどアレのテk――モガ」

 

千歳「龍驤さーん、ちょっとこっちに来ましょうねー♪」

 

飛鷹「ごめんなさい大佐。こいつちょっとお酒回ってて」

 

提督「気にするな。分かってた」

 

鳳翔「大佐はもしかして今、慰問訪問中という事でしょうか?」

 

提督「そうだ。鳳翔も今日はよく頑張ってくれた。礼を言う」

 

鳳翔「そんな......私なんてあまり活躍できなくて。でも、ありがとうございます♪」

 

瑞鳳「大佐ぁ、瑞鳳も頑張ったのよ!」グイグイ

 

飛鷹「そうね。あんたも龍驤と一緒で『ちっさい』割には頑張ったわよね」ニヤニヤ

 

千歳「『可愛かった』わよ。瑞鳳ちゃん♪」

 

瑞鳳「もう! 2人とも一言余計だよ!」

 

鳳翔「騒がしくてすいません」

 

提督「それだけ活力が溢れているという事だ。だが、もし鳳翔があんな感じだったら俺は流石に動揺するだろうな」

 

鳳翔「まぁ、大佐ったら......騒がしい私は嫌いですか?」

 

提督「俺は今のままがいいな」

 

鳳翔「今のまま......」(ありのままの私......?)

 

提督「鳳翔?」

 

鳳翔「あ、ごめんなさい。ちょっとぼっとしちゃって」アセアセ

 

提督「疲れているなら今日はゆっくり休むように」肩ポン

 

鳳翔「あ、ありがとうございます」カァ

 

飛鷹「あざといわね」ボソ

 

千歳「ちょっと、飛鷹......!」ボソ

 

提督「それでは俺はもう行く」スタスタ

 

千歳「また気軽にどうぞー」フリフリ

 

瑞鳳「モグモグ......あれ? 大ふぁは?」

 

飛鷹「あんたはいつまで食べてるのよ」

 

鳳翔「ふふ、お口拭きましょうね」

 

 

提督「4人とも今日はご苦労だった」

 

蒼龍「あ、大佐。フルーツありがとう!」

 

飛龍「いやぁ、頑張った甲斐がありました!」

 

翔鶴「ふふ、そうね。まさか、最後にこんな素敵な贈り物まであるなんて、感謝です♪」

 

瑞鶴「悪くない気分よ、大佐♪」

 

提督「そうか。それは何よりだ」

 

蒼龍「それより大佐ぁ」ズイ

 

飛龍「私達の水着姿、どうでした?」

 

提督「ん?......きれいだった......ぞ?」

 

瑞鶴「なんでそこで疑問形なのよ!」

 

提督「すまん。ああいうのは褒め慣れてないんだ」

 

蒼龍「もう、駄目じゃん大佐! そういう時は」

 

飛龍「ひどく官能的で興奮した、くらい言ってもいいんですよ?」

 

瑞鶴「いや、それ真正面から言われたらドン引きだから」

 

提督「興奮はした、んだろうな。見てて心が洗われるような気持だった」

 

瑞鶴「なんか微妙な言い回しね。適当じゃない気がするけど」

 

翔鶴(大佐、私の水着を見て興奮したりしたのかな......)

 

飛龍「あはは。大佐らしいですね」

 

蒼龍「大佐、私達の水着姿を見たい時はいつでも言ってね♪なんて」

 

提督「まぁ、それなりに俺も楽しめたのは確かだ。皆、今日は楽しんでくれ」

 

翔鶴「ありがとうございます」

 

提督「ああ、翔鶴。お前も良かったぞ水着」

 

翔鶴「ええ!? あ、ありがとう......ございます」カァ

 

瑞鶴(自然にスケコマシてきたわね。普段からこういう気遣いできたらいいのに)

 

提督「それでは俺はもう行く」

 

蒼龍「えー、もっといればいいじゃん」

 

瑞鶴「慰安訪問ってやつでしょ。大佐も大変ね」

 

提督「好きでやってる事だ。別に負担とは思ってない。じゃぁな」

 

飛龍「また後でどうぞー」

 

翔鶴「水着......良かった......えへへ♪」テレテレ

 

蒼龍「翔鶴ネーサーン戻って来なよー」

 

 

提督「イムヤ」

 

イムヤ「あ、大佐。様子見に来てくれたの?」トテテ

 

イク「あ、大佐。お疲れ様なのー♪」プカプカ

 

ゴーヤ「お疲れさまでち大佐」モグモグ

 

ハチ「ご馳走頂いてますよ。ありがとうございます」スイー

 

まるゆ「まるゆ、こんなにたくさんの食べ物見たの初めてです!」

 

提督「楽しんでもらっているみたいだな」

 

イク「うふふー、食べ物もぉ、あんなに良い水着まで貰っちゃってぇ、イクもう何もいう事ないの。満足なの♪」

 

ゴーヤ「新しい水着早く着てみたいわね♪」

 

提督「そうか? まぁ、俺はお前たちが今来ている水着も普段とは違うから見応えがあって良いと思うが」

 

イムヤ「えっ」

 

ハチ「まぁ、大佐なかなか良いこと言いますね。はっちゃん、ちょっと大佐の事見直しました♪」

 

まるゆ「ま、まるゆ達の水着が大佐に気に入って......わ、わぁっ。う、嬉しいけど恥ずかしいです!」

 

提督(気に入った、までは言ってないんだがな)

 

イムヤ「もう、大佐。あんな出来事の後にナンパとかやめてよね!か、勘違いしちゃうかもしれないじゃない!」カァ

 

提督「ナンパ......」

 

ゴーヤ「あ、大佐が固まった」

 

ハチ「相変わらず硬派な人ですね。でもそこが素敵だと思います♪」

 

イク「大佐は凄くカッコ良くて優しいの! イク大佐の事大好きなの!」

 

まるゆ「ま、まるゆも大佐の事......好きです!」

 

イムヤ「あなた達あまり騒がないの! ほら大佐、しっかりしてよ」

 

提督「イムヤ......すまない。来て早々で悪いがちょっと別のところに行ってくる」スタスタ

 

ハチ「大佐大丈夫かしら?」

 

イムヤ(もう、本当に相変わらずなんだから......。結婚の話、頑張れば私も候補に入れるのかな......)

 

 

伊勢「あ、大佐じゃない! わたし達と遊びに......って、大丈夫? なんか何時にも増して眉間に皺よってるけど」

 

提督「ああ、大丈夫だ。ちょっと......な」

 

長門(また自分で墓穴を掘ったな)

 

長門「ま、取り敢えずせっかく来てくれたのだからゆっくりして行ってくれ」

 

Bis「大佐! 遅いじゃない! 私待っていたのよ!」ギュー

 

扶桑「大佐。私もお待ちしておりました。寂しかったです」ギュッ

 

伊勢(えっ何この状況)

 

提督「む......。お前たち離れろ」

 

長門(今まで放心していたのか!)

 

Bis「嫌よ!大佐、私も恋人にして!」

 

扶桑「私......愛人でも構いませんよ?」

 

伊勢(あー! 料理の件でリードしたと得意げになっていた頃が懐かしい!)泣

 

長門「2人ともがっつき過ぎだ。大佐が困っている......だろう」チラチラ

 

提督(注意しながら前かがみになって......胸を見せているのか?)

 

伊勢「な、長門? あなたも、なの......?」

 

長門「いやまぁその......私だって少しくらい、試してみてもよかろう?」

 

Bis「ダメよ! 大佐は私のなの!」

 

扶桑「扶桑さん独占が過ぎるのは見苦しいわよ!」

 

伊勢(マリアはマリアで焦りが表に出て自制が効かなくなっているわね)

 

提督(此処に来たのは間違いだったか)クタ

 

伊勢「あれ? 大佐?」

 

長門「疲れてたんだな。お前たち今日は開放してやれ」

 

Bis「膝枕をするわ。それならここでも休めるでしょ」

 

伊勢(あ、いいかも。それ)

 

扶桑「名案ですね。マリアさん交代よ......?」

 

Bis「仕方ないわね。大佐には嫌われたくないしね......」

 

長門「そう、それでいい。勿論私にも順番は回ってくるんだろうな?」

 

伊勢「ちょ、ちょっとわたしもなんだからね!」

 

 

叢雲「何かあっちが騒がしいけど」

 

初春「ま、問題なかろう。大佐も力尽きたみたいだし、の」

 

叢雲「多少危なっかしいのがいる気がするけど、長門と伊勢がいるなら安心......できるわよね?」

 

初春「そこは2人を信じねばならんな。それより......」

 

加賀・金剛「 」グテー

 

初春「少々ヤりすぎたか、の?」

 

叢雲「勘違いされそうな言い方しないでよ。2人が敏感過ぎただけよ」

 

初春「ふむ。しかし、肩と腰でここまで為るとは......これは、夜のアレなどはまだ心配する必要はなさそうじゃの」クスリ

 

叢雲「白昼堂々そんなこと言わないでよ。ま、ちょっとは安心かな」フゥ




登場人物が多いとやっぱり長いですね。
もうちょっと上手く分けれれば良かったのですが。
でも、やっぱり大会の描写と比べたら非常に書き易かったです。
これにて章を跨いで実に22話に渡って続いた水泳大会の話は終わりです。
次からはまたあっさり短編ですよ。

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