提督の憂鬱   作:sognathus

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前回は潜水艦が強すぎました。
まるゆでさえあの強さです。
今回も勝負にならないと思います。(エ


第47話 「水泳大会第二ゲーム②」

青葉「さあ、第二ゲーム開始です! 榛名さんお願いします」

 

榛名「了解です!それでは皆さんいちについ――あ、あのマリ......アさん?」

 

Bis「大佐に見られた......全部見られちゃったよ......」グス

 

榛名「あ、あのマリアさん。もう試合が始まっちゃうんですけど」

 

Bis「絶対ふしだらな女だと思われたわ......。もう顔を見れない......」ヒック

 

榛名「あ、あのーマリアさんが......」

 

龍田「わたしに任せなさぁい」コツコツ

 

榛名「龍田さん? 何を......」

 

龍田「マリアちゃん、悲しむ事なんかないわよ?」ボソ

 

Bis「えぇ......?」

 

龍田「大佐、顔真っ赤にしながら貴女のソレから目を逸らさせずいたもの」ボソ

 

Bis「え、そ、それって......」

 

龍田「そう。大佐は大きなお胸が大好きなの。だからマリアちゃん」ボソ

 

Bis「な、なに......?」(だからあの時私の胸を......?)

 

龍田「恥ずかしかったかもしれないけど悲しむことは無いわ。貴女今、艦娘の中で一番大佐を虜にしてるのよ?」

 

龍田「そう。一番大佐の恋人になれる可能性があるのは貴女。ついでにこの試合で優秀な成績を残しちゃえば、もう大佐は貴女に ゾ ッ コ ン 間違いなしよ ?」ボソボソ

 

Bis「!」

 

 

~観覧席

 

バリン!

 

叢雲「......なに?」

 

提督「飲み物が入っていたグラスが勝手に割れた......」

 

 

~提督の所から少し離れた観覧席

 

長門「龍田! すまないな!」

 

龍田「正直言って自分の組以外を助けるのはあまり気分がよくないけど、まぁお礼の為だものねぇ。例のアレ頼むわよぉ?」

 

長門「ああ、約束は守る。この長門に任せておけ」

 

 

~試合会場

 

青葉「あ、マリアさん復活したみたいですね! しかも何だか凄く燃えてる?」

 

五十鈴「龍田......あいつ何を言ったのかしら」

 

青葉「ま、取り敢えず始めましょ!。ちょっと時間かかっちゃいましたし」

 

五十鈴「そうね。榛名さんお願い」

 

榛名「はい! それでは皆さん位置に着いて下さい」

 

選手一同「......」ス

 

榛名「スタート!」

 

ザップーン

 

 

青葉「さぁいいよ第二ゲーム始まりました!どのような結果が待ち受けるのか!」

 

五十鈴「でも、正直勝負になるのかしら。前回だってかなりの差を付けて潜水グループが勝ったわよね」

 

青葉「う......そうなんですが。実際にあの後調べたところ、本当にまるゆさんは不正はせず自力で泳いでましたからね」

 

五十鈴「全然私たちは泳いでるの見てなかったけど?」

 

青葉「ああ、それは絶対的な肺活量を使って全て潜水で泳いでいたからですよ」

 

五十鈴「ぜ、全部潜水で?」

 

青葉「潜水が一番水の抵抗が少ないですからね。まるゆさんはたった2回の息継ぎで泳ぎ切ったみたいです」

 

五十鈴「たった2回......気づかないわけね」

 

青葉「水泳の型は自由と言った手前途中でルールを変更するのいやらしい感じもしますし」

 

五十鈴「そうね。でもそれじゃあこの試合は圧倒的に......え?」

 

青葉「どうしたんですか? 五十鈴さん」

 

五十鈴「あそこの、あの凄い水飛沫をあげながら泳いでるのマリアさんじゃない?」

 

青葉「え? あ、ああ! 本当です!マリア選手速い! まるで海を割るように凄い勢いで掻き分けて進んでます!」

 

 

飛龍「くっ?」(マリアさんが通った後の波が乱れて泳ぎ難い!)

 

長波「ちょっと、あれには近づかない方がいいわね。綾波! 少し迂回して泳ぐのよ!」

 

綾波「そ、そうですね。このまま泳ぐのは流石に危なそう......」

 

飛鷹「皆元気ねぇ。私はせっかくだからのんびり泳がしてもら――」ザバァ

 

飛鷹「わぶ!?げ、げほっ......な、なに?」

 

川内「飛鷹さんおっ先~」ニヤ

 

飛鷹「こ、こんの~、待ちなさい!」ザブッ

 

 

青葉「おおー、川内さんも速いですね!とてもしなやかに泳いでいます! そしてそれを追う飛鷹さんも見事な泳ぎっぷりを見せてくれています!」

 

五十鈴「あの子、夜戦だけが得意じゃなかったのね」

 

 

あきつ丸「皆速いでありますね。これは例え遅くても安全に行くのが得策であります!」

 

最上「あっさん、あっさん」

 

あきつ丸「あ、最上さん」

 

最上「駆逐艦の子達が安全なルート見つけたよ。僕たちもそこを行こう!」

 

あきつ丸「了解です! ありがとうであります!」

 

 

青葉「あの二人はどうやら駆逐グループと同じコースで行くみたいですね」

 

五十鈴「迂回するのね。距離は少し遠くなるけど、確かにあの波は避けた方がいいかもね」

 

青葉「それと、分かってはいましたがやっぱりハチさんの姿が見え――」

 

五十鈴「あれじゃない?」

 

青葉「え? あ、本当です!なんであんな中途半端な所に?」

 

 

ハチ「げほっげほっ」

 

ハチ(マリアさんの横すれすれを追い抜いて驚かそうとしたらバタ足で更に加速するなんて......)

 

ハチ「水掻きだけであそこまで泳げるものなのかしら......」

 

 

~浜辺

 

ザブッ

 

Bis「着いたわよー!」ガッツポーズ

 

 

青葉「おお、凄い!本当に勢いだけで一位でゴールしちゃいました!」

 

五十鈴「ハチは追うのをやめたみたいね。迂回するにしてもあの距離では差は縮められないと判断したんでしょうね」

 

 

――それから数十分後

 

第二ゲーム結果

 

1位:ビスマルク 20m32s

2位:伊8   22m10s

3位:飛龍   27m00s

4位:長波    32m10s

5位:最上    32m19s

6位:綾波    32m50s

7位:あきつ丸  36m03s

8位:川内    45m42s

9位:飛鷹    45m48s

 

 

提督「マリアが一位か。まるゆのタイムが上とはいえ、大したものだな」

 

叢雲「マリアの後波を受けながら乗り切ってゴールした飛龍も凄いわよ」

 

提督「4位から6位は接戦だったみたいだな」

 

叢雲「ええ。なかなか見ごたえのある試合だったわ。あんなに引き締まった顔の3人は久しぶりに見たわ」

 

提督「川内達は一体どうしたんだ......」

 

叢雲「途中で喧嘩してたみたい」

 

 

ピンポンパンポーン

 

青葉「第二ゲームが終わったところでお昼休みに入ります!よろしくお願いしまーす!」




筆は進みましたが、長くなりました。
龍田さんはどんなお礼を貰うんでしょうね。
次回昼休みです!

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