戦艦ビスマルク、駆逐艦Z1とZ3です。
今回はこの3人が着任した時の少し前の話です。
Z1「大佐また釣りをしてるの?」
提督「うん?」
Z3「レイス、またって?」
Z1「前に会った時も提督は釣りをしていたんだ」
Bis「大佐は釣りが好きなのかしら?」
提督「まぁな。こうして風に吹かれてぼんやりするだけでかなり癒される」
提督「3人一緒なのは珍しいな」
Z3「そうね。久しぶりかも」
提督「お前たちが揃っているのを見ると此処に来たばかりの頃を思い出す」
Bis「ああ、あの時ね。ふふ。なかなか印象的な出会いだったわね」
Z1「アハハ。そうだね。初めて会ったときに言われた言葉今で覚えてるよ」
Z3「なかなか衝撃的、だったわね」
Bis「そうね。だって会っていきなり言われた言葉が――」
――数か月前
提督「何て呼べばいい?」
Z1「え?」
Z3「どういう事?」
Bis「呼ぶって名前の事?」
提督「お前たちはこの国の艦と違って名前が長いからな」
提督「特にそこの2人は長い」
Z1「否定はできないけど......だけど僕そんなこと気にしないよ?」
Z3「そうよ。名前なんて気にしないで好きに呼んで下さい」
提督「そうか。それじゃあそうさせてもらおう」
Bis「あまり変な言い方は、その......嫌よ?」
提督「任せろ。そうだな先ずはレーベレヒト・マース、君だ」
Z1「ぼ、僕?」
提督「そうだな......よし、レイスにしよう」
Z1「わ。凄く短い。どうしてその名前にしたの?」
提督「名前を構成する文字を抜き出して、一番違和感無くに聞こえるように変えてみた」
『れー(い)ベルヒト・マーす』
提督「この平仮名の部分だけを繋いでみた」
Z1「へぇ」
提督「どうだ?」
Z1「うん。何だか気に入ったよ!ありがとう!」
提督「よし、レイスはそれ決まったな。次は......」
Z3「私かしら?」
提督「そうだな、君は......ジェーンとかどうだ?」
Z3「......一応理由を聞いてもいいかしら?」
提督「マックス・シュルツのマックスという言葉はマキシーンの略でな」
提督「そこからシーンの部分だけを取って、更に女性名らしく聞こえるように音を濁した。結構強引だが、どうだ?」
Z3「別にジェーンで構わないわ......そう。ジェーンでいいわ......うん」
Z1(ジェーンて名前嬉しそう。そういえばあまりマックスて呼ばれるの嬉しくなさそうだったな)
Bis「次は私ね」
提督「お前はマルクだな」
Bis「ちょ!あまりにも決めるの早くない!? もう少し悩んでもいいのよ!?」
提督「お前はそれ以外考えられない」
Bis「そんなぁ......もういいわよマルクで......」
提督「よし、これで全員決まったな。マルク、レイス、ジェーン。これからよろしく頼むぞ」
ドイツ娘3人「はっ」
――現在
Bis「そうそう。大佐ったら私に対してだけ酷かったわね」
Z1「アハハ。一瞬で決めたからね」
Z3「でも似合ってるわよマルク......ふふ」
Bis「何か貴女にそう言われると悔しいわね」
Z3「そう?ジェーンより良いと思うわよ。ジェーンより、ね?」
提督・Bis・Z1(明らかにそう思ってない)
提督「まぁ3人とも納得してる名前という事でいいじゃないか」
Bis「ちょっと大佐、私はまだ完全には......!」
提督「じゃぁもういっその事、マリアなんてどうだ?」
Bis「え」
提督「昔オーストリアにいたカール大公の娘の名前だ。名前の中にマリアとマルクの文字が入っていたはずだ」
Bis「ま、マリア......」
Z3「む」
Z1「可愛いよ!うん。凄く良いと思う!」
Bis「ま、まぁどうしてもというなら......」
Z3「大佐、マルクでも問題ないみたよ?」
Bis「ちょ、ジェーン!」
提督「ん? そうかやっぱり使い慣れた名前の方が......」
Bis「マリア!マリアでいいわ!」
提督「では、マリア宜しく」
Bis「ええ、宜しく!」
Z3「......」ブスー
Z3「......ジェーンの方が可愛いわよ」ボソ
Z1「ジェーン......」クス
記念すべき40話目はZ1達ののあだ名の由来の話でした。
Z3とマルクの名前の決め方は確かに強引だと思います。
ですが、結構気に入ってるのでこれからもこれで行こうと思います。
取り敢えずマルク、改めマリアさん改名おめでとうございます。