提督の憂鬱   作:sognathus

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提督の鎮守府はあまり出撃をしない関係で資材が豊富です。
が、保有するその資材の種類に若干偏りがあり、必要な時にソレが不足してて困る時が偶にあります。
今回もその事で少し困っているようです。


第31話 「資材」若干R-15

提督「相変わらず弾薬が少ないな」

 

陸奥「手間がかからなくていいって毎度同じ遠征ばっかりしてるからよ」

 

提督「至極真っ当な見解だ」

 

陸奥「弾薬以外は常に保有を許されてる限界数量持ってるのに、本当にうちは弾薬だけは極端に少ないわね」

 

提督「1桁違うからな」

 

陸奥「備蓄自体はできてるけど、演習で結構使うから実際プラマイ0に近いわよね」

 

提督「弾薬の数量が3万を超えてるのを見たのは何時だったか」

 

陸奥「遠い目してるんじゃなくて遠征のプラン少し変えたら?」

 

提督「ふむ......」

 

陸奥「過剰な量の資材を不足している資材と交換とかできたらいいのにね」

 

提督「独断による資材の転用、交換は違反だからな。それは無理だ」

 

提督「それに鋼材とボーキはやはり常に個人的に余裕を持っていたい」

 

陸奥「欲張りね。なんでよ?」

 

提督「回復に事欠くことがないからだ」

 

陸奥「ああ、うちってそういえば回復待ちしたことないわよね」

 

提督「これもお前たちを沈めない為の手段の一つだ」

 

陸奥「ふふ、大事に守ってくれてるのね」

 

提督「......気にするな」

 

陸奥「この話をすると昔の顔をするわね。やっぱりまだ苦心してるのね」

 

提督「すまない。嫌ってはいない。非道に扱う気もない。が......自分の未熟さが嫌になる」

 

ギュ

 

提督「おい......ぐぅ」

 

陸奥「気にしないで。普通に接してくれればいいの。それだけ嬉しいから」

 

提督「わか......はな......ぐむ」

 

陸奥「ん......口を動かさないで胸がくすぐったい」

 

提督(動けん。息がし難い)パンパン ←背中を叩いてる

 

陸奥「ん? どうしたの? ......あっ」バッ

 

提督「っはぁ......ふぅ......ぜぇ」

 

陸奥「ご、ごめん。大丈夫?」

 

提督「大丈夫だ。気にしなくていい」

 

陸奥「わたしったらつい」

 

提督「気持ちはまぁ嫌じゃなかった。だから大丈夫だ」

 

陸奥「......えっと、それだけ?」

 

提督「ん?」

 

陸奥「気持ち良くなかった? その胸......」

 

提督「ああ。気持ち良すぎて一瞬意識が遠のいた先に桃源郷が見えたな」

 

陸奥「あはは。何それ、はぐらかしてるつもり?」

 

提督「そういうことにしておいてくれ」

 

陸奥「ウブね~」

 

提督「そう見えるか?」

 

陸奥「もう少し慌ててくれてたらね」

 

提督「言っておくが俺は異性に興味がないわけじゃないぞ」

 

陸奥「え?」

 

提督「ちゃんと自分が男だと自覚できているからな」

 

陸奥「え?あ、そ、そう?」

 

陸奥(感慨深い表情をして何か自分に言い聞かせるようにしてる)

 

陸奥(でもその顔がわたしの抱擁の所為じゃないのがちょっと悔しいわね)

 

陸奥「ねぇ」

 

提督「うん?」

 

陸奥「もう一度抱きしめていい? 今度は加減するから」

 

提督「ダメだ。仕事しろ。ほら」ドサ ←書類

 

陸奥「もうっ。いけず!」




おめでとうございます!
初のR-15タグです。(水着じゃなかったけど)
戦艦の中では陸奥が一番好きです。
エロい。可愛い。優しい。最高です。
マルクはその次です。

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