提督の憂鬱   作:sognathus

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丁督に拾われた磯風のお話です。
ちょっと短いですがエロいですよ。

*明らかな性的描写あり


第30話 「婚約」R-15

「……っ! ……っ!」

 

 

薄闇の中で誰かが喘いでいた。

男の上で華奢な体を一心不乱に揺らしていたのは磯風だった。

 

休みなく彼女を下から突き上げているのは丁督。

彼が突き上げる度に磯風の小さな体は跳ね上がり、磯風は長く艶やかな黒髪を振り乱して嬌声をあげた。

 

「あ……はっ……て……とく! い、いい! んっ……もっと、もっとぉ!」

 

「……全く、少し前までは身持ちが固い奴だと思ってりゃ、いざ蓋を開けてみれば大した乱れよう……っだ!」

 

「ああっ! ん……っく……だ、だってぇ……こ、こん……はにきもひ……良いなんて思わ……ったんだもん……!」ハァハァ

 

「このムッツリが。俺と長門たちがヤってるところをこっそり見て発情すんだから世話ねぇよ……なっ!」

 

「にゃぁ!? ん……ふぅ……ふぅ……ご、ごめんにゃ……さい。でもあんな大きな音を立ててたらふ……ふつう……んやぁっ!!」

 

「だったら最初から自分の部屋に居ればいだろうが……ふっ!」

 

「あああああああああっ……!」

 

――――

 

――

 

 

「……ねぇ」

 

「ん?」

 

「いつになったら私も艦隊に加えてくれる?」

 

磯風は裸でベッドに寝そべって足をパタパタさせながら提督に訊いた。

 

「もう入ってるだろ」

 

「でもまだ実戦には参加した事ない」

 

「ああ、そういう事か」

 

「私、もうレベル80なんだけど。練度としては十分ではないの?」

 

第二次AL/MI作戦の折に丁督に拾われた磯風は、荒くれ者にして精鋭揃いの彼らに鍛えられ、僅か一週間足らずで見違える程に成長していた。

元々構成員が少ない事もあって艦隊には直ぐに編入されたが、それでも未だに彼女は実戦の参加は許可されていなかった。

 

「まだまだ……お前はまだ弱くなくなっただけだ」

 

磯風を撫でながら丁督は言った。

 

「ん……そ、それどういう事?」ピクッ

 

「俺の部隊は少数精鋭、数が少ないからこそ絶対に敵に負けない程に強くないといけないんだ」

 

「80じゃ……まだまだって事?」

 

「最低でも100だ」

 

「100って、それ……」

 

「そうだ。ここの艦娘は全員俺とケッコンしている」

 

「……」

 

「勿論形だけのつもりはない。ケッコンしてできた絆は絶対だ」

 

「提督……」

 

「磯風、お前、俺の女になるか?」

 

撫でていた手を止めて真面目な表情で丁督は磯風を見つめる。

 

「……それは」

 

「ん?」

 

「ケッコンは単に自分の艦隊の強さを維持する為?」

 

「そう思うか?」

 

丁督は磯風の質問に敢えて答えず疑問で返してきた。

その顔ははわざわざ答える必要あるのか? と含み笑いと共にそれを語っていた。

 

「俺は言ったぞ? 絆は絶対。それに俺の女になるか? って」

 

「……」

 

磯風は上体を起こして提督と向き合うと一度下を見た。

そうだ、自分はさっきまで提督と繋がっていたんだ。

心も体も……まだ余韻も感じる。

それは、やっぱり幸せな感触だった。

これを今こういう風な時じゃなくて、日常でも絆として感じることができるようになるのなら……。

 

「……なる」

 

磯風は顔を上げて迷いのない眼で丁督を正面から見つめながら言った。

 

「私はなる。提督の、貴女の女に、嫁になるぞ!」

 

「そうか」ニッ

 

丁督は磯風の答を聞いて短く笑って手を差し出した。

 

「改めてよろしくな」

 

「……」

 

しかし磯風は差し出された手を何故か見つめるばかりだった。

 

「どうした?」

 

丁督も磯風の反応が予想外だったのか不思議そうに尋ねた。

 

「もう一回」

 

「は?」

 

「握手の代わりにもう一回シて」

 

「おいおい……」

 

提督は呆れ顔で磯風を眺めた。

 

「別にそんな事しなくてもまだ夜は長いし、いくらでも……」

 

「違う! この一回は心に刻んで絶対に消えない思い出にしたいんだ」

 

「……ん」

 

「だから提督もう一回、握手の代わりに私に刻み付けてくれ」

 

「なるほど、そういう事なら……」

 

丁督は磯風の要求を理解すると深く抱き締めた。

そして……。

 

「……っ! あっ……ていと……く……♪」




この後、というか更に滅茶苦茶お楽しみになったそうです。

丁督の鎮守府の艦娘は全員性豪みたいなので、丁督もいろいろ大変ですね。

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