何が保存してあるのか気になっているのか、チラチラ見てます。
そんな彼女に提督が気づいて、声を掛けます。
村雨「大佐これ」
提督「ん? それがどうかしたか?」
村雨「あ、ううん。どんな曲が入っているのかなぁって」
提督「まさに言葉の如くいろいろだな。ジャンル問わず気に入ったものを入れている」
村雨「へぇ、アルバム一枚丸ごと入れたりはしないんですか?」
提督「俺は聞きたい曲だけを選んで入れる方だからな。おかげで中間クラスのモデルながら、未だに容量は余裕がある」
村雨「ふーん......」
提督「聴いてみるか?」
村雨「えっ、いいんですか?」
提督「興味がありそうに見えたからな。それにもしかしたらお前が気に入る曲もあるかもしれないし」
村雨「大佐が許してくれるなら聴いてみたいわ」
提督「ほら。好きに操作していいぞ」
村雨「ありがとー♪ ん......」カチッ
村雨「大佐、アニソンも聴くのね」
提督「実際に教えて貰ってアニメの曲だと知ったものある。が、好きなものは好きだな」
村雨「他にはクラシックに......フォークソング? に、わっ、急に激し......これロックですか?」
提督「そうだ。ロックは特に色々ジャンルがあるから聞いていて飽きない」
村雨「へぇ、レゲェ風っていうのかしらこれ。ん......よく聴くと激しくてもちゃんとリズムが取れてていい感じね」
提督「ああ。なんでもじっくり聴いてみるものだぞ」
村雨「んー、これは民謡? 演歌、歌謡曲、何かのサントラかしら......本当にいろいろですね」
提督「まぁな」
村雨「......あ、これ」
提督「何か良いのがあったか?」
村雨「大佐これ、これなんていうの?」
提督「......アイリッシュパンクだな。歌詞がないタイプの曲だが、そうかこれが気に入ったか」
村雨「このアーティストいいかも、他にも聴いてみたいわ。でもこの曲良いわねぇ」
提督「どういうところが気に入った?」
村雨「最初は普通のアイリッシュ曲だと思ったんだけど、徐々に曲調が早くなってドラムの音がリズミカルになるところかしら。後半のエレキギターもいいわね。こんな曲調初めて♪」
提督「このアーティストは結構なベテランだ。だが、少なくとも俺たちの国では知っている人はあまりいない」
村雨「そうなの? こんなに良い曲なのに」
提督「本国ではどうかは知らないが、何故かな。だが、これを好きな人は本当に好きな人ばかりみたいだ。おかげでアンチもあまり見かけない」
村雨「へぇ~」
提督「村雨はどういのを聴くんだ?」
村雨「私ですか? 私は意外にも思うかもしれませんが、激しめのロックが好きです」
提督「なるほど。確かに普段のお前のイメージからしたら意外だな。俺のやつには気に入ったのはなかったか?」
村雨「結構もう私が聴いてるのが多かったですから」
提督「やるな。お前は本当にそのジャンルが好きそうだ」
村雨「人によってはうるさく感じるだけかもしれませんが、私は逆にこういう曲を聴くと元気になるんですよねえ」
提督「解る。感情がフィルター無しで歌になった感じが俺は好きだな」
村雨「良い例えですね。私もそんな感じです♪」
――数分後
村雨「じゃ、これとこれと......」
村雨「これが欲しいです」
提督「結構見つかったんだな。良かった」
村雨「いえ、おかげで私のプレイヤーにも新しいジャンルが加わります♪」
提督「曲は俺のパソコンから直接入れるか?」
村雨「そうですね。その時に今度は私のも聴いてみてください。気に入るのがあればその時に交換しましょう」
提督「了解した。楽しみにしてる」
筆者もいろいろ聴きます。
最近は本文に出ていましたが、アイリッシュパンクがブームです。
その中でも特に好きな曲があるのですが、これが残念ながらPVが見当たりません。
演奏しているところ是非見てみたいなぁ。