提督の憂鬱   作:sognathus

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大鯨とお風呂タイムです。
提督は今度は逃げたりしません。
がんばれ!


第38話 「入浴」R-15

大鯨「わぁい。おっふろ、おっふろー♪」

 

提督「......」

 

大鯨「やっとお父さんとお風呂に入れました。大鯨嬉しいっ♪」

 

提督「なら、もう出てもいいか」

 

大鯨「だめっ。ちゃんと最後までして!」

 

提督「そのセリフあまり他で言うなよ。誤解される」(もう誤解されてもおかしくはない状況だけどな)

 

大鯨「はーい♪」

 

提督「嬉しそうだな」

 

大鯨「はいっ。だってずっと入りたかったんだもん♪」

 

提督「そうか......」

 

大鯨「なんだか元気ないですね。大鯨とはそんなに......」ウル

 

提督「いやそんなことは無い。ちょっと慣れてないだけだ」

 

大鯨「そうなんですか? じゃ、これからはいつでも入れるように慣れて下さいね」

 

提督「いつでも......どんな時でも入れるように、だな?」

 

大鯨「え?」

 

提督「“いつも”とは常に一緒に入るという意味じゃ......」

 

大鯨「そ、そんなに念を押すなんて、やっぱりお父さんは大鯨と......ふぇ」ジワ

 

提督「違うそうじゃない。誤解だ」

 

大鯨「ホント?」ジッ

 

提督「ああ」

 

大鯨「じゃ、ぎゅっとして」

 

提督「ん......」

 

ギュッ

 

裸の大鯨を抱きしめる事によって、提督に彼女の柔らかな感触が全て伝わった。

 

大鯨「んー......おとうさーん♪」スリスリ

 

提督「......」

 

提督(それにしても、全く恥ずかしがってる気配がないな。タオルを使わず一糸纏わないとは)

 

提督(慎ましやかとはいえ、成長途中の胸は明らかに殆どの駆逐艦よりかはあるし、腰だってしっかり縊れていて女の体をしている)

 

提督(なのに、それを一切隠さず晒していても恥ずかしがる様子はない。これは本当に親子で入っている感覚なのかもな。そうと考えれば、俺も少しは気が楽か)

 

大鯨「お父さん?」キョトン

 

提督「いや、なんでもない」

 

大鯨「? あっ、お父さん、お風呂の中でタオルを巻いたまま入ったらいけないんですよ!」

 

提督「......悪いが、これだけは外せない。ある意味男としてのプライドのようなものだ」

 

大鯨「プライド? 恥ずかしいんですか?」

 

提督「そうだ」

 

大鯨「んー......なら、仕方ないですね」ニコ

 

提督「良い子だな」ポン

 

大鯨「えへへー♪ それじゃ、早速洗いっこしましょー」

 

提督(やっぱりか)

 

提督「なら俺が洗ってやろう」

 

大鯨「本当ですか? ありがとうございます♪」

 

提督「ほら、後ろを向け」

 

大鯨「はーい」クルッ

 

提督「まず背中だな......」ワシャワシャ

 

大鯨「~♪」

 

提督「次は肩と腕......」ゴシゴシ

 

大鯨「ふぁ~......んふふ♪」

 

提督「......よし。これで......」

 

大鯨「......はい」スクッ

 

提督「なんで立つ?」

 

大鯨「え? だってまだお尻と足がまだですよ?」

 

提督「洗って欲しいのか?」

 

大鯨「うん♪」

 

提督「わかった......」

 

むにむに、ワシャシャ

 

大鯨「ん~♪」

 

提督「次は脚だ」

 

ごしごし、わしゃわしゃ

 

大鯨「はわぁ♪」トローン

 

提督「よし、これでいいだろう。大鯨前はじぶ......」

 

大鯨「はーい」クルッ

 

提督「......洗うぞ」

 

もにゅ、ごし、もにゅ、ごし

 

大鯨「ん......」

 

提督「次は腹......」

 

すー......ゴシッ、すー......ゴシッ

 

大鯨「ひゃっ、ふふ......あふ、あはははっ。くすぐったーい♪」

 

提督「次は......大鯨?」

 

大鯨「はい?」

 

提督「いいのか? ココ」

 

大鯨「え? な、なにか悪いとこありました......?」ビクッ

 

提督「いや、そうじゃないが......」

 

大鯨「本当ですか? よかったぁ......」ホッ

 

提督「......」(洗ってやらないと駄目みたいだな。仕方ない)

 

ふにぃ

 

大鯨「きゃうっ」ピクン

 

提督「すまん。痛かったか?」

 

大鯨「あ、ううん。ちょとくすぐったかっただけです」

 

提督「そうか......」

 

むにむに、くに......。

 

大鯨「んっ、ん~......」プルプル

 

提督「よし、終わったぞ」

 

大鯨「はふぅ......最後、ちょっとくすぐったくて我慢するの大変でしたぁ」

 

提督「よく我慢したな。偉いぞ」ナデナデ

 

大鯨「えへへ~♪」

 

提督「よし、最期は頭だ」

 

ワシャワシャ

 

大鯨「~♪ ~♪」

 

提督(これは本当に気持ちよさそうだな。彼女の時と一緒だ)

 

ザパァッ

 

大鯨「ひゃうっ」

 

提督「よし、終わりだ。先に湯船に入っていいぞ」

 

大鯨「えっ」

 

提督「ん? どうした?」

 

大鯨「わたし、普通のお風呂に入っても大丈夫なんですか?」

 

提督(しまった)

 

提督「......」

 

大鯨「お父さん?」

 

提督「さ、最近になって普通の風呂にも入れるようになったらしい......」

 

大鯨「え、そうなんですか!?」

 

提督「ああ、本当だ。気づいていないようだが、徐々に入渠に使っている溶液の成分を変えて普通のお湯に浸かっても大丈夫なように慣れさせていったんだ」

 

大鯨「それは、知らなかったです」

 

提督「すまん。言うのを忘れていた。皆にはもう言ってたんだけどな。お前に言うのは風呂に入るまで忘れていた」

 

提督(我ながら苦しすぎる言い訳だ)

 

大鯨「あ、気にしないで下さい。わたし、一緒にお父さんとこうやってお風呂に入れるようになっただけで嬉しいですから♪」ニコ

 

提督「......そうか」(罪悪感が......)

 

大鯨「ですよ~。あ、じゃあお風呂に入る前に今度は大鯨がお父さんを......」

 

提督「背中だけでいいぞ」

 

大鯨「え、それでいいんですか? お尻とか前は......」

 

提督「......男というのは前は自分で洗いたい生き物なんだ」

 

大鯨「そうなんだ~。分りました。それじゃ、後ろだけ大鯨が洗いますね」

 

提督「頼む」

 

大鯨「はいっ。お父さんの背中ひろーい♪」ゴシゴシ

 

 

チャプン

 

提督「......入るのも一緒か」

 

大鯨「はいっ♪」




入浴後、提督は何故か風呂上がりの割にはいつもよりやつれていたそうです。

はい、幼女回終了です。
軽めで申し訳ないですが、でもまたその内書きます。
ロリ......変態なので!

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