提督の憂鬱   作:sognathus

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大鯨が改造の事で提督になにやら不満を言っています。
約束(*第三部 27話 「説得」参照)がどうのこうのとも言っているようです。
どうしたんでしょう。


第37話 「お願い」

大鯨「お父さん!」

 

提督「ん」

 

大鯨「大鯨はいつになったら改造を受けれるんですか! もうレベル50ですよ! 練度的には十分だと思います!」

 

提督「......それなんだがな」

 

大鯨「?」

 

提督「大鯨、お前が改造を受けるには勲章が必要らしい」

 

大鯨「勲章?」

 

提督「そうだ。お前の改造は利根やマリアみたいに技術が少々高度らしくてな、その改造の許可をもらうにはある一定のノルマ的な評価が必要なんだ」

 

大鯨「それが勲章?」

 

提督「そう。そしてとても心苦しい事だが、その勲章の数が今のところ改造の許可をもらえるレベルに達していない」

 

大鯨「そんな......」

 

提督「だからな、もう少し辛抱する事に......」

 

大鯨「......やだ」

 

提督「......」

 

大鯨「やだぁ! 大鯨、お父さんとお風呂に入りたいよぉ! えぇぇーん」

 

提督「大鯨......お前そんなに俺と風呂に入りたいのか?」

 

大鯨「そうです!」

 

提督「なぜ?」

 

大鯨「親子なら当然です!」

 

提督「そこは最早ツッコむつもりはないが、それでも仲が良いからといって風呂に拘ることは無いだろう?」

 

大鯨「やっ! 先輩達と同じようにわたしもお父さんと楽しくお風呂に入りたいんです!」

 

提督「それはあくまでお前が仲間と一緒に楽しく風呂に入ってるという事だからな? 俺が常にあいつらと一緒に風呂に入っているわけじゃないからな?」

 

大鯨「え?」

 

翔鶴「言葉の面白いところですね。大鯨ちゃんの言い方だと私達が大佐と一緒にいつも楽しく入っているように聞こえますものね」

 

提督「それを今誤解されないように念を押している」

 

翔鶴「別に私は......いいんですけどね」ボソ

 

提督「......大鯨」

 

翔鶴(無視された! 絶対に聞こえていたと思うのに無視された!)ガーン

 

大鯨「なに?」

 

提督「プール......いや、海じゃだめか? それなら風呂みたいに水に浸かれるぞ」

 

大鯨「お・ふ・ろ がいいんです! お父さんと一緒に泡あわしたい!」

 

提督「......」

 

翔鶴「大佐」

 

提督「なんだ?」

 

翔鶴「もういっそのこと諦めて一緒に入ってあげては?」

 

大鯨「翔鶴お姉ちゃん!」パァ

 

翔鶴「はうっ」キューン

 

提督「何を言い出すんだ。そんな事俺は」

 

翔鶴「大佐はロリコンじゃないんでしょう?」ヒソ

 

提督「そうだ」ヒソ

 

翔鶴「なら、雷ちゃんや大鯨ちゃんの裸を見ても興奮しませんよね?」ヒソ

 

提督「そういう問題じゃないだろう」ヒソ

 

翔鶴「大丈夫ですよ。いかがわしい思惑さえなければ、見た目は何とか凄く年が離れた親子にも見えなくもないですし問題な――」

 

瑞鶴「異議あり!」バン

 

提督「瑞鶴......」

 

瑞鶴「あっ、ごめんなさい。失礼します」

 

提督「いや、いい。それでどうした?」

 

瑞鶴「偶然、あくまで偶然翔鶴姉の言葉が聞こえたから意見させてもうらうけど、その流れで行くと私だって大佐とお風呂に入っても問題ないじゃない!」

 

翔鶴「えっ」

 

提督「......なぜ?」

 

瑞鶴「わ、わたしだって......ほら見た目結構幼いじゃん? だから......」カァ

 

提督「体型のことで同じ空母の仲間でくくるなら龍驤や瑞鳳には遠く及ばないと思うんだが」

 

瑞鶴「そ、それは......ああ......」

 

 

~瑞鳳の部屋

 

瑞鳳「成敗!」

 

龍驤「にゃにをう! ならうちは、ぶぁあくはつ! や!」

 

祥鳳「二人とも何をしてるの......?」

 

千代田「カッコイイ決めセリフゲーム? だっけ。最後に思い浮かばなかったら負けなんだって」

 

千歳「終わりあるのそれ......」

 

瑞鳳「やるわね龍驤!ならわたしは......あ」

 

龍驤「......うん?」

 

翔鳳「どうしたの? 二人とも」

 

龍驤「いや、なんか今めっちゃ失礼な事言われた気がする......」

 

瑞鳳「え、龍驤も? そうなの、わたしもなんか今凄く失礼な噂話されてた気がするの......」

 

隼鷹「え、なにそれ。エスパー?」

 

鳳翔「き、気のせいですよ。多分......」

 

 

~再び、執務室

 

翔鶴「と、とにかく。大鯨ちゃんとお風呂に入ってあげたらどうです? 回りが公認してるなら後は大佐の倫理さえ大鯨ちゃんの為に沿えば......」

 

大鯨「おとーさん!」グイグイ

 

提督「......」

 

瑞鶴「お、おと――」

 

翔鶴「やめなさい」パシ

 

瑞鶴「へぶっ」

 

提督「......ふぅ」

 

翔鶴「あ」

 

瑞鶴「まさか」

 

大鯨「お父さん......?」(お、怒らせちゃった......?)

 

提督「翔鶴、瑞鶴」

 

翔鶴「はい」 瑞鶴「......はーい」ツーン

 

提督「......」スッ

 

翔鶴「そ、それは喫茶店のデザート食べ放題のチケット......!」

 

瑞鶴「嘘っ!? バイキングじゃないあの喫茶店にそんなチケットあるの!?」

 

提督「言いたい事は判るな?」

 

翔鶴「はっ、命にかえても!」

 

瑞鶴「絶対に守るわ!」

 

大鯨「?」ポカン

 

提督「ならいい。ほら」

 

翔鶴「やったぁ♪ 行くわよ瑞鶴!」キラキラ

 

瑞鶴「はーい。お・ね・え・ちゃん♪」キラキラ

 

翔鶴・瑞鶴「失礼しましたー」

 

バタン

 

 

提督「......」

 

大鯨「え......?」

 

提督「大鯨」

 

大鯨「え、なに?」

 

提督「入るか......風呂」

 

大鯨「おとーさん!」パァ




次回、幼女風呂回(確定)

ロリコン待ったなし。
閲覧注意警報発令!

ま、そんなにやり過ぎるつもりはありませんが。

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