何時もと変わらない顔に見えますが、その表情はどことなく固く何か思いつめているようにも見えます。
霰「大佐......」
提督「ん、霰か。どうした」
霰「ちょっと、大佐の意見が聞きたくて......」
提督「なんだ?」
霰「霰と弥生ちゃんって似てる?」
提督「お前と弥生が?」
霰「......うん」コク
提督「それは外見ではなく、内面を比べてという事か?」
霰「そう」
提督「なるぼど......。ああ、似ていると言えば似てる」
霰「例えば何処?」
提督「ん? そうだな。例えばその話し方だ。たどたどしくて静かな声が弥生と感じが似ているな」
霰「そう......。それじゃあ霰が弥生ちゃんのモノマネしたら完璧?」
提督「......その発想はなかった。確かに、話し方だけなら声さえ似せれば弥生そのものだな」
霰「そう......」
提督「嬉しそうだな」
霰「え? ......うん。霰、あまり特徴ないし。こういう特技くらいしか......」
提督「霰」
霰「ん?」
提督「お前が真似をしようとしている弥生もそんなに自分に自信がなさそうな感じなのか?」
霰「ううん。弥生ちゃんはしっかりしてる。物静かだけど、約束や時間はちゃんと守るし、行動とかも何気に早くて凄くキビキビしてる......」
提督「そうか。それは俺が霰にもっている印象と同じだな」
霰「え?」
提督「なんだ自分で気づいてなかったのか? お前は自分が思っているよりも他の人から見たらしっかりしているぞ?」
霰「そ、そう? 霰そんなにしっかりしてる......かな?」
提督「ああ、大丈夫だ。だから弥生のモノマネをする時は話し方だけでいいぞ?」
霰「大佐......ありがとう。霰、ちょっと自信持てた。嬉しい......」
提督「ああ。これからもその調子でな」ポン
霰「あう......んん......♪」
提督(目を細めて気持ち良さそうに......猫みたいだな)
霰「大佐、もっと......」
提督「うん?」
霰「もっと撫でて欲しいの......霰もっと頑張るから」
提督「そうか。だが、あまり無理はするなよ? 頑張り過ぎないのも頑張る事の一つだからな」
霰「え? ......んと、分った。ちょっと難しいけどやってみる」
提督「その意気だ」ナデナデ
霰「んふぅ......♪」
弥生「......」
球磨「弥生、何をみているクマ?」
弥生「......自分」
球磨「え?」
弥生「霰ちゃん凄い......あれは、もう弥生以上に弥生だよ......」
球磨「え? え? 弥生以上に弥生ってどういうことクマ?」
弥生「球磨さんはクマさんって事だよ」
球磨「球磨がクマさん? いやぁ、そう言われると照れるクマぁ♪ 熊強いもんねー♪」
弥生「うん......どんな状況でも会話を成立させる球磨さんはやっぱり凄いと思うよ」
球磨「もう言い過ぎだクマぁ。♪ 嬉しいけどぉ♪」テレテレ
弥生「球磨さんの長所ってさ。力が強くて凄く能天気なところだよね」
球磨「えっ」
弥生「弥生の長所ってなんだろう......」
球磨「ち、力が強くてのうてん...き......。そ、それってつまりどういう事クマ......?」フルフル
弥生「? そのままだと思うけど......?」
球磨「!!」(馬鹿にされたぁぁぁ!?)ウル
弥生「球磨さん?」
球磨「く、球磨はおバカさんじゃないクマ!」
弥生「え?」
球磨「や、弥生ちゃん今に見てるクマ! きっと近い内に弥生ちゃんが認めるくらいの完璧な球磨になって見せるクマー!!」ダダッ
弥生「あ、え......?」
弥生「球磨......さん......?」ポツーン
提督「なんか外が騒がしくなかったか?」
霰「......」
提督「霰?」
霰「すぅ......すぅ......」
提督(本当に猫だな。少し寝かせておくか)
~球磨と多摩の部屋
多摩「にゃにゃ! なんか最近多摩のアイデンティティが侵略されているような気がするにゃ!」
球磨「そうクマ! 多摩、今こそわたし達は新たなあいで......あい......?」
多摩「アイデンティティにゃ」
球磨「そう! それで新たな境地を開拓するクマ!」
多摩「おー、なんだかいつになく球磨燃えてるにゃね」
球磨「おバカな球磨からの脱出だクマ!」
多摩「にゃ?」
球磨「多摩も球磨と一緒におバカな多摩から脱出するクマ!」
多摩「にゃぁ!? た、多摩は馬鹿じゃないにゃ!」
球磨「そう思ってるのは自分だけだったりするクマよ!?」
多摩「にゃ、にゃんだってぇ!?」ガーン
球磨「多摩、頑張るにゃ!」
多摩「な、何だか分らないけど分ったクマ! イメージアップクマね!」
球磨「そうにゃ! イメージアップにゃ!」
球磨・多摩「......」
球磨・多摩「あれ?」
二人のイメージアップないし、チェンジの道のりは遠そうですね。
キャラが強すぎるだけに。
それにしても名前からこのキャラ設定、運営さんの気持ちは解りますが、ちょっと強引な気も。
おかげで二人が......というのは考え過ぎかな。