提督の憂鬱   作:sognathus

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提督と晩酌をした次の日の霧島は目に見えて気分が良いようです。
その浮かれように金剛姉妹は興味を持ちます。
一体何があったのか(第三者視点)


第18話 「秘密」

~金剛姉妹の部屋

 

霧島「~♪~♪」

 

金剛「あんなに浮かれた霧島を見るのは初めてデス」

 

比叡「そうですね。明らかに私達の知る霧島じゃないですよね」

 

榛名「でもニコニコして幸せそうです。何か良い事でもあったのかな」

 

金剛「比叡と榛名も何があったのか知らないデスカ」

 

比叡「わたしは昨日はやく寝ちゃいましたからねー」

 

榛名「榛名はずっと本を読んでいたので。金剛お姉様も知らないのですか?」

 

金剛「ワタシは昨日ずっと装備の紅茶のブレンドを試してましたからネ。分からないのヨ」

 

比叡「直接本人に聞くしかないようですね」

 

金剛「そうネ。聞いてみまショウ!」

 

金剛「霧島ぁ」

 

霧島「何ですか金剛お姉様?」

 

金剛「随分機嫌が良さそうネ。何かあったノ?」

 

霧島「え?そ、そんなに機嫌が良さそうに見えます?」

 

金剛「もう、very very happy て感じヨ?」

 

霧島「そうですか? えへへ」テレテレ

 

金剛「Oh......霧島、一体何があったのですカ? お姉ちゃんは教えてほしいデス」

 

霧島「別に特に何かあったわけではありませんよ。昨日の夜、大佐の晩酌にお付き合いしただけです」

 

金剛「晩酌? ああ、今足柄達の間で流行ってる晩酌ジャンケンの事?」

 

霧島「そうです。私もあれに参加してるんです」

 

金剛「そうだったノ」

 

榛名「金剛お姉様はお酒を飲まれないのですか?」

 

金剛「飲めない事ないけど美味しく感じないから苦手なのヨ。私は紅茶の方が好きネ」

 

霧島「金剛お姉様も大佐とお酒が呑めるようになればきっと楽しいですよ」

 

金剛「そっか。霧島が機嫌が良かったのはお酒を飲んでたからなのネ」

 

霧島(あ、何だか上手い具合に勘違いしてくれてる気がする)

 

金剛「うーん......ちょっとだけ、頑張ってみようカシラ」

 

比叡「そういう事ならわたしお手伝いしちゃいますよ! ね?榛名」

 

榛名「はい! 榛名も精一杯頑張ります!」

 

金剛「2人とも本当に Thank you ネ!それじゃ早速始めるワヨ!」

 

榛名・霧島「え?」

 

比叡「了解です!まず何から始めますか?」

 

榛名「え? あの?姉様達、一応榛名達は今待機任務中なんですけど......」

 

金剛「Shit! そうでした。私としたことが」

 

比叡「むむ。でも軽めのやつなら少しくらいは――」

 

霧島「大佐に言いつけますよ?」

 

比叡「ひえ~」

 

霧島「ちゃんと飲んでも問題ない時にして下さい」

 

榛名「お姉様、規則は守りましょう?」

 

金剛・比叡「ハイ」「はい」

 

比叡「それにしてもお酒を飲んだだけでそんなに気分が良くなるなんて、もしかして霧島は大佐と何かあったんじゃないの?」

 

金剛「What!? 霧島、何かってナニ!?」

 

霧島「なっ!? 何を言ってるんですか姉様達と榛名は!?」

 

榛名(あ。赤くなった。え、もしかして......!?)

 

比叡「ああっ!霧島、やっぱり貴女何か知ってるのね!?」

 

金剛「霧島ぁ教えるヨ! お姉ちゃんに lecture しなサイ!」

 

霧島「な、何も知りませんから本当に勘弁して下さい!」

 

霧島(ごめん姉様達と榛名。できればあれは霧島だけの思い出にしたいの)




今回は割と短くまとめることができました。
金剛姉妹の中では榛名が一番耳年増だと思います。
年長者が実は一番ウブっていうのは鉄板ですよね。

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