提督の憂鬱   作:sognathus

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提督は夜遅くに酒を飲んでいた。
灯りは机のスタンドのみ。
窓の隙間から吹き込む夜風が心地良い。

提督は、何故かこの日は誰かが自分を訪ねてくる気がした。

*明らかな性的描写あり


第47話 「蜜月」R-15

カチャッ、キィ......

 

提督「......叢雲か? 初春?」

 

叢雲「よく、分かったわね」

 

初春「ふむ、それに妾達が来るのを予測していたみたいじゃ」

 

提督「時間帯もそうだが、ノック無しで敢えて開けてくるのはお前たちくらいだからな」

 

提督「それに今日のこの天気、何となくお前たちを初めて迎えた頃を思い出しててな」

 

叢雲「ああ......そういえば大佐、初めて此処に来た時、道に迷って着いたのは夜だったわね」

 

初春「ふふ、待ちぼうけを食らっていた叢雲が暇に耐えかねて妾を建造したんだったな」

 

提督「あの時は驚いた。やっと辿り着いた鎮守府で待っていた艦娘が2人いたんだからな」

 

提督は着任当初、船が嵐に遭い予定していた到着ポイントから大幅に外れてしまった。

それでもなんとか陸には上がることができたが、今度はその場所が基地からそんなに離れてないと言う理由から、なんと案内人もなく地図だけ渡されて彼はその場に置き去りにされたのだった。

自力で辿り着くことを余儀なくされた提督は、激しい風雨の中道に迷ってしまい、更に基地に到着するのが送れた。

やっとの思いで辿り着いた目的地では、一人のみと聞いていた筈の艦娘が何故か二人おり、自分を待っていたのだった。

 

叢雲「まぁ......勝手に建造したのは悪かったと思ってるわ」

 

初春「おい、つれない事を言うでない。お前が建造してくれなかったら妾は此処にいなかったのかもしれないのだぞ?」

 

提督「ふっ、そうだな。お蔭で俺は“最初”から二人の艦娘と最も古い付き合いになっている」

 

叢雲「ねぇ、私達が今日此処に来たのは......」

 

叢雲が緊張した面持ちで決意を込めた目で提督を見る。

 

提督「言わなくていい。お前たちとは何れ、と思っていた」

 

初春「無粋というやつかえ? 全く鈍感なんだか気が利くんだか...」

 

叢雲「そう、なら話は早いわ。ねぇ大佐......今宵こそ......」

 

初春「妾達を......貰ってくれる、かの?」

 

 

提督「......全部は脱がないのか?」

 

叢雲「あ、ぬ、脱いだ方がいい? これでも十分全部見えると思うんだけど」

 

提督「いや、それでもいいんだが、何というか脱ぎ掛けのままというのも少し......な」

 

初春「ふふ、劣情を覚えるかえ? んちゅ......」

 

初春「ん......ふ......ちゅ......。ふぅ......どうかの大佐? 気持ち良えかえ?」

 

叢雲「身体の貧相さはどうしよもないけど......あなたを気持ち良くさせる事なら十分にできるわ。だから......ん......ぺろ」

 

提督「くっ、叢雲......」

 

叢雲「ちゅ......ぺろ、んむ......はぁ......んむ」

 

 

初春「叢雲......やるのぉ。さて、妾はどうするかの......」

 

ムニュ

 

初春「はぁ! た、大佐駄目じゃ。そこは......恥ずかし......」

 

提督「言っただろ? 俺は大きさはそこまで気にしないと」

 

ムニュムニュ

 

初春「そこまで......って、あ......やはり......ああっ、気にする可能性もあ......いうことではな......やぁ! そこ、は......んんっ」

 

提督「我慢しなくていい」

 

クニクニ、ムニュ

 

初春「きゃぁ、あっ......あっ......んああああっ」

 

 

初春「はぁ......はぁ......」ビクン、ビクンッ

 

初春(情けない......あれだけでイってしまった......)

 

提督「可愛かったぞ」

 

初春「もう、馬鹿......」

 

 

叢雲「あ、大佐......あっ」

 

提督「......叢雲?」

 

叢雲「大佐......私......わたし、もう......」

 

くちゅくちゅ

 

叢雲「あ......ああっ......」ビクッ、ビクン

 

提督「叢雲......可愛かった」

 

初春「ふふ......ほんに、まさかお前があんな顔をするとは、の」

 

クチュゥ......

 

叢雲「あっ、ちょ......そこは......んんんんんん!」

 

初春「おうおう、よくもまぁこんなに......」

 

叢雲「いやああああ、初春それいじょ......ああああっ」

 

 

初春「ふむ、これくらい解せばもう大丈夫じゃろ。大佐、そろそろ......」

 

提督「大丈夫か? 相当キツそうだが......」

 

初春「それは叢雲自身の事かえ? それとも叢雲のココのこと......?」

 

ちゅく......

 

叢雲「えっ? こ、これ......ふ、ふぁぁぁぁぁあ!!」

 

キュキュ......ウゥ

 

提督「うくっ、これは......」

 

叢雲「あっ、あっ......大佐のがお......奥に......!」

 

初春「はぁ......いいのぉ......その表情......」

 

提督「初春......」

 

初春「大佐、全部好きにしてくりゃれ。舌で手で、もう破っても構わぬ。ぐちゃぐちゃにして......」

 

提督「初春......ちゅ、ちゅるる!」

 

初春「ああああああああ!」

 

 

初春「た、大佐......っ。こ、これはちょ......くっ、あああああう!」

 

ップ......ニュクッ

 

初春「ひっ......あ!?」

 

初春「も、もう......限界じゃ......!う、く......んんんああああっ!」

 

叢雲「た、大佐! こ、こっちも......お、お願い。このまま中に......い、イク......う、うぁぁぁぁあああ!」

 

叢雲「あ......」

 

 

――それから数十分後

 

提督「すまん......お前たちにはキツかったな」

 

叢雲「大佐ったら......激しすぎ......でも......ありがと」

 

初春「ほんに......少々異色の体験じゃったが、これもまた良い経験じゃ。じゃが、途中本当に意識を桃源郷に持っていかれると思ったぞ?」

 

提督「......反省している」

 

叢雲「あら、それじゃぁ今度は私をそこに連れて行ってよ」

 

初春「......ならん。やっぱりあそこは妾だけのものじゃ」

 

叢雲「なによ、ケチ」

 

初春「宝物は独り占めしたいからの、悪く思わんでくれ」

 

叢雲「ふーん......宝物、ね」

 

初春「そうじゃ、宝物......じゃ」

 

叢雲・初春「......」

 

叢雲「大佐......」

 

提督「ん?」

 

叢雲「今宵は蔭外の無い宝物をありがとうね。初体験としてはちょっとアレだったけど、それでも私達にとっては何にも勝る宝物よ」

 

初春「まあ、内容は確かにアレじゃが、初めてを捧げられたのじゃ。宝物には相違あるまい」

 

提督「そうか......」

 

叢雲「ぷっ、なによその顔? 私嬉しいのよ?」

 

初春「大佐はもう少し女子の気持ちを分かってくりゃ......いや、やっぱりその方が......いい、な」

 

叢雲「そうね。それも含めて大佐だものね」

 

初春「そう......ね。ねぇ、大佐」

 

提督「ああ」

 

叢雲「ありがとう......好きよ、大好き」

 

 

チュ




エロは長くなりますねー。
それに時間かかる!(力量不足)
でも書いた後の達成感がいいです!

なので次もがんば......いや、楽しみます。

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