提督の憂鬱   作:sognathus

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高雄とゲームをして遊ぶ約束をしていた提督は、ある日高雄に誘われて約束を果たすことにしました。
どんなゲームをやるんでしょう。


第46話 「レトロゲーム」

高雄「はい! 赤甲羅取ったわよ!」

 

夕張「マジ!? わわ、ド○キー粘るのよ! しっかり壁の役割を果たしなさい!」

 

ピュー......ドゴッ、キュルル!

 

望月「150ccのド○キー、殆ど壁の役目を果たせなかったね......」

 

提督「このゲーム、こんなに速いクラスがあったのか」

 

高雄「もう......少し! え? 大佐知らなかったんですか?」

 

夕張「やらせないわよ! 電、じゃなかったイナズマ出ろ! 大佐何のクラスで走ってたんですか?」

 

望月「もしかして50?」

 

提督「ああ」

 

望月「ぷっ、お爺ちゃんみたい」

 

提督「......」

 

夕張「よーし、逃げ切っ......ええ!? イナズマ!?」

 

高雄「ふっ......」

 

夕張「やめて! 踏まな......」

 

プチッ

 

望月「あ」

 

提督「どんどん抜かれていくな、惨い......」

 

・結果

 

1位:キ○ピオ(高雄) 6位:ノ○ノコ(夕張)

 

 

高雄「いい勝負でしたね!」キラキラ

 

夕張「......」プルプル

 

望月「可哀そうに、あんなに震えちゃって」

 

提督(こんな雰囲気になるゲームだったか......?)

 

 

望月「いやぁ、それにしても古いゲームでも遊べるもんだね」

 

夕張「最初は古いゲーム機そのまま使おうとしたけど、流石にソフトの電池切れてたみたいね」

 

高雄「そういう時の次世代ゲーム機よ。大佐の持ってたゲーム、私のゲーム機に入ってて良かったです」

 

愛宕「あなた達、一応次世代ゲーム機なんだからもっと性能を活かせるゲームやりなさいよ......」

 

提督「お、愛宕」

 

高雄「あら、愛宕気になる? なんだったら一緒に遊ぶ?」

 

愛宕「え、いや私はまだ攻略しないといけない......ゴニョゴニョ」

 

提督「......望月、ちょっと皆と遊んでいてくれないか。俺は愛宕の遊んでるゲームが気になるから、少し見てみる」

 

愛宕「た、大佐!?」

 

高雄「あ......それじゃ、私も......」

 

愛宕「高雄姉さん!?」

 

高雄「夕張、ちょっとだけいいかしら?」

 

夕張「えー? 勝ち逃げですかー?」

 

望月「ま、ノ○ノコだしね。勝てないよ絶対。亀だし」

 

夕張「......ちょっと、亀バカにしちゃダメよ? 皆遅いみたいに言うけど、この子凄く安定してるから私みたいな玄人が使うと凄いのよ?」

 

望月「さっき負けたじゃん」

 

夕張「あれは運が悪かったのよ!」

 

望月「はいはい。そういのはわたしに買ってから言ってねー」

 

夕張「望むところよ!」

 

ギャー、ワー

 

 

提督「......ふむ、それでは愛宕」

 

高雄「あなたの遊んでるゲーム教えてくれる?」

 

愛宕「え......ほ、本当に?」

 

提督「高雄から大体聞いている。偏見の目で見るつもりはない。お前が知っている限りでいいから、そのゲームのどういう所が良いのか教えてくれるか?」

 

愛宕「うぅ......でもぉ」モジモジ

 

高雄「愛宕、大佐は絶対に呆れたりなんかはしないわ」ポン

 

提督「姉さん......。分かりました。では、軽く」

 

提督「頼む」

 

 

愛宕「まず、私が遊んでるゲームは、所謂......っていうのは知ってますよね?」

 

提督「ああ」

 

高雄「エッチなのよね」

 

愛宕「ま、まぁ......そうなんですけど。でも、そういう一般のゲーム機では表現できないところまで表現できるからこそ面白い内容のものもあるわけで」

 

提督「なるほど。多少過激な内容は別に官能的なものだけではないからな」

 

愛宕「そうです。まぁ官能的な内容だからこそ映えるストーリーもありますけどね」

 

提督「そこは映画とかも一緒だ。構成的どうしても入れた方が良いシーンなどもあるからな」

 

愛宕「あ、そういう風に考えていただけると、ちょっとは理解し易いかもしれません。私がやってるのは......」

 

提督「ほう、地域制圧型のシミュレーションか......」

 

高雄「へぇ......世界観結構凝ってるのね」

 

愛宕「これ、一応人気で10年以上続いてるシリーズですから......」

 

高雄「わわ......早速」

 

愛宕「こういうのもあってこそのゲームなの。姉さんここだけで評価を決めないでね」

 

提督「ふむ、下衆な人物故にそのキャラクターに対する怒りでストーリーも盛り上がるのか......」

 

 

愛宕「まぁ、こんな感じです」

 

高雄「続きが気になるわね。これ続くんでしょ?」

 

提督「次で最後の話になるみたいだが、ここまで作りこんだ世界観と設定を活かし、どう完結へと持っていくのか見ものだな」

 

愛宕「二人とも、最後まで興味を持って見てくれてありがとう。少し恥ずかしかったけど、私嬉しかったです♪」

 

提督「ふむ......愛宕の説明を聞いていた限り、まだこれ以外にもいろんなジャンルがありそうだな」

 

愛宕「まぁ......この手のゲームはジャンルだけは本当にいろいろありますから」

 

愛宕「でも、人によっては生理的に無理なくらいキツイのあるので、これ以上調べるなら正直自己責任で行って頂いた方が良いと思います」

 

高雄「ど、どんなのがあるのかしら。私ちょっと......」

 

提督「高雄、愛宕が言ったことを忘れるなよ? ここから先は自己責任だぞ」

 

愛宕「そうよ姉さん。あ、でも調べるときは姉さんの場合は一言相談してくれた方がいいかも」

 

高雄「あら? 私、そんなに心臓弱くないわよ?」

 

愛宕「ううん......結局は私の姉さんだから変なハマり方しないか心配で......」

 

提督「なるほど......」

 

高雄「ちょっと!?」

 

クイクイ

 

提督「ん?」

 

望月「ねぇ、まだー? もう夕張さんが負けすぎていじけちゃったんだけど」

 

高雄「望月ちゃん、一体どれだけ打ち負かしたの......」

 

望月「50連勝くらい?」

 

愛宕「え......酷い」

 

提督「少しは手加減してやれよ」

 

望月「いや、夕張さん目がマジだったからさ......」ポリポリ

 

愛宕「ふふ、それじゃ今度は私がやろうかしら。あまり家庭用のは遊んだ事がないからちょうどいいかも」

 

高雄「いいわね。じゃ、次はゴ○モンでもやります?」

 

望月「おお、いいねー」

 

夕張「ゴ○モン!? それなら負けないわ! わたし、エ○ス丸使うからね!」

 

提督「夕張、お前さっきから無意識にキャラクター選んでるんだよな?」

 

夕張「え? あ......は、ハリセンで豪快に叩く攻撃が好きなのよ!」

 

望月「はいはい。それじゃやってみようか」

 

高雄「え? これやるの? 確かにゴ○モンだけど、本当に昔のゲームってシンプルに見えてその分難易度凄いのよ?」

 

夕張「あれ? これハリセンじゃない......」

 

提督「夕張、ハンカチ持っていた方が......」

 

夕張「ええ!?」




FC時代のゲームはどれもまともにクリアした憶えがありません。
というか、多分一個も......。

これはちょっと夕張には荷が重かったかなw

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