提督の憂鬱   作:sognathus

164 / 404
山城を寝かしつけてしまった提督は、空腹を覚えながらも眠気とも戦っていました。
これは、眠った方が気が楽かも、と思っていた矢先の事でした。


第40話 「最怖」

山城「すー......すー......」

 

提督(さて......これだけ熟睡してたら撫でるのをやめても気付かないだろ)

 

提督(外も晴れて陽が差してきた。俺も少し眠らせて......)

 

ピシャッゴロロロロ!

 

ザァァァァァァアアアアア!!

 

提督「......」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ......

 

扶桑「......」

 

扶桑「た・い・さ♪」

 

提督「扶桑......」

 

扶桑「山城に浮気ですか?」ニコッ

 

提督「お前には言い訳にしか聞こえないだろうが、俺は......」

 

扶桑「解っていますよ。大佐の愛は私だけに向けられているものではありませんからね」ニコ

 

「でも」

 

扶桑「流石に妹を手籠めにしちゃってるところを見ちゃうと、嫉妬しちゃっても仕方ないですよね?」ニコォ

 

ズゴゴゴゴゴゴゴ......

 

提督「......っく」

 

扶桑「大佐ぁ、まさか山城にだけこんな事をして、私には無しとか言いませんよねぇ?」

 

提督「いや、俺は今から昼寝でもしようかと......」

 

扶桑「じゃぁ、一緒に寝ましょう?」

 

提督「山城が......」

 

扶桑「それなら私にお任せ下さい」

 

扶桑「ん......っしょ、と」ヒョイ

 

山城「んむぅ......にゃぁ......?」

 

扶桑「山城、良い子ね......」ナデナデ

 

山城「ん~......♪」スリスリ

 

扶桑「はい、良い子良い子。ほら、ソファに行きましょうねぇ」

 

そ......

 

山城「ん......すー......すぅ......」

 

 

扶桑「はい♪」

 

提督「いや、何がハイ、だ」

 

扶桑「寝ましょう?」

 

提督「もうソファーが空いていない」

 

扶桑「ベッドがあるじゃないですか」

 

提督「昼間から何を......」

 

扶桑「大佐」

 

ピシャッ!! ゴロゴロッ!

 

提督「、っ」

 

扶桑「嵐......止んだ方がいいと思いません?」

 

提督「まさか......冗談だろ、流石に」

 

扶桑「大佐......」

 

ゴゴゴゴゴゴ......

 

提督「っく」

 

ピト

 

扶桑「休み時間の間だけでいいですから......」

 

提督「......一緒に寝ると暑いぞ? 汗の臭いも......」

 

扶桑「私シャワー浴びましたし、大佐の臭いなら別に......」

 

提督「降参だ。嵐を鎮めてくれ」

 

扶桑「えぇ? 何の事ですか? ふふ......」

 

 

提督「......なぁ」

 

扶桑「はい?」

 

提督「そんなに抱き着いて、暑くないか?」

 

扶桑「心地良いですよ? 私はこの温かさは大好きです♪」ギュッ

 

提督「臭い......本当に大丈夫か?」

 

扶桑「汗ですか? そうですね......くんくん」

 

提督「おい」

 

扶桑「あ、逃げないで下さい。ん......すん」

 

提督(これは......思ったより恥ずかしい)

 

扶桑「そうですね。確かに僅かですけどします」

 

提督「僅かか?」

 

扶桑「気にしないで下さい。私、この匂い好きです」

 

提督「汗の臭いが好きと言われてもな」

 

扶桑「臭い、じゃありませんよ。匂い、です」

 

提督「......」

 

扶桑「大佐こそ、私の......大丈夫ですか?」

 

提督「シャワーを浴びて来たんだろ? それこそ香り立つような良い匂いしない」

 

扶桑「ふふ、大好きです♪」ギュッ

 

提督「ん......足なんか絡めたら、見えるぞ」

 

扶桑「見てもいいですよ。自信がないわけじゃないですから」

 

提督「今は......な」

 

扶桑「ですね。じゃあ感触だけでも」グッ

 

提督「ふぅ......」

 

扶桑「あ、興奮してます?」

 

提督「お前に言われたくはないな」ソッ

 

扶桑「あ......」

 

提督「これくらいで今は我慢、だな」ナデ

 

扶桑「ん......これは寝過ごさないように注意しないと♪」

 

提督「同意だ」

 

 

グゥ~......

 

扶桑「......」

 

提督「すまん......」

 

扶桑「っぷ、くすす......山城ったら。大佐、ごめんなさいね」

 

提督「いや、山城は責めないでくれ」

 

扶桑「ふふ、大丈夫ですよ。お食事お持ちしますね」

 

提督「3人分頼む」

 

扶桑「......ありがとうございます♪」




妙高改二来ましたね!
俺の所はいつになるか分かりませんが。

それより、武蔵です武蔵!
造りたいけど弾薬が圧倒的に不足していて......泣きそうですorz

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。