提督の憂鬱   作:sognathus

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最近遠征で一人で部屋に戻る事が多かった三隈は、久しぶりに鈴谷達が揃っている時間帯に部屋に戻って、目の前に広がっている光景に愕然とした。


第38話 「予想外」R-15

三隈「あ、貴女達あまりにもはしたないですわよ!」

 

最上「あ、三隈久しぶりー」

 

熊野「あら三隈さんお久しぶりですわ」

 

鈴谷「zzz」ポリポリ

 

三隈「す、鈴谷ぁ! 婦女子が寝ながらま、股を掻くんじゃありません!」

 

鈴谷「んー? なにぃ? うるさいなぁ」

 

三隈「うるさい、じゃありません! 鈴谷、この惨状は貴女の仕業ですわね!?」

 

鈴谷「え? なにいきなり?」

 

三隈「しらばくれても駄目ですわよ!」

 

鈴谷「だからぁ、鈴谷が何をしたっての?」

 

三隈「だ、だから......ゴニョゴニョ」

 

鈴谷「え? 何、聞こえない」

 

三隈「っ、ここにいる人たちが全員ショーツを穿いていない事です!」

 

鈴谷「あー、なんだそんな事。別に鈴谷は何もしてないし。皆暑いから脱いだだけだし」

 

三隈「え?」

 

鈴谷「そうっしょぉ? ねー皆ぁ」

 

最上「まぁね」

 

熊野「の、ノーコメントですわ!」

 

鈴谷「ね?」

 

三隈「そ、そんな.......」

 

三隈はその事実にが癖然とした。

 

鈴谷「てかミックンも暑かったからここでは脱いでいいんだよ?」

 

三隈「そ、そんな事するわけ......!」

 

鈴谷「一回やってみなって。凄くスース―してかえって気持ちいいよ? スカートってこの為にあるんだってくらい」

 

三隈「だから私はやらな――」

 

鈴谷「もうっ、強情だね! 一回やってみなって!」ズルッ

 

三隈「きゃぁぁぁ!?」

 

鈴谷「お? ミックンってば黒いの穿いてんじゃん。結構色っぽいの穿くんだねぇ」

 

熊野「く、黒?」

 

最上「へぇ」

 

三隈「か、返して!」

 

ゴト

 

鈴谷「はい。扇風機」

 

三隈「え?」

 

鈴谷「当てたら返してあげる」

 

三隈「何を......」

 

鈴谷「当てて気持ち良くなかったら返してあげる」

 

三隈「そんな......大体当てたらみ、見えちゃう.....」

 

鈴谷「女同士なんだから気にする事ないじゃん。ほら、鈴谷も見せるから」ペラ

 

三隈「や、やぁ......」

 

鈴谷「鈴谷のだけじゃダメ? ならクマノンとモガミンのも見たらいいよ」

 

三隈「ええ!?」

 

熊野「い、いきなりそんな事......。それに改めて言われると......」

 

鈴谷「あー、自分じゃ見せられない? じゃ、鈴谷が手伝ったげる」

 

熊野「け、結構ですわ! は、はい」ペラッ

 

三隈「な......熊野さん貴女まで......」

 

鈴谷「ね、クマノンのココってさ、鈴谷も人の事言えないけど、なんか赤ちゃんみたいで可愛いくない? 」

 

熊野「んいやぁ、鈴谷そんなこと言わないで......」

 

三隈「そ、そんなこと......知りません!」

 

鈴谷「純情だなぁ。ま、それがミックンのいいところだけどね。はい、次はモガミンだよ」

 

最上「僕はもう最初から見えてるじゃん。ほら、好きなだけ見なよ」

 

三隈「......」

 

鈴谷「ね? 皆そうでしょ?」

 

三隈「け、けどぉ......」

 

鈴谷「ほら、覚悟を決めてミックンも見せなって。案外一度やったら場所さえ限定すれば気にならなくなるって」

 

鈴谷「ほら、早く早く。皆も見たがってるよ」

 

熊野「三隈の......あ、いえ」カァ

 

最上「僕は別に......あ、でも黒い下着履いてたんだよね? 大人っっぽいの穿いてたって事はもしかして......」

 

鈴谷「えっ、もしかしてミックンって、生えてる?」

 

三隈「は、生えてませんわ!!」バッ

 

鈴谷「あ、本当だ。ミックンも生えてないね。てか、熊野んと一緒でなんか可愛い」

 

最上「あのさ、さっきから聞いてたら、僕のは可愛くないみたいに聞こえるんだけど?」

 

鈴谷「あ、そういうわけじゃないけどさ。ほら、クマノンとミックンって普段からちょっとお嬢様してるじゃん? だからなんというか」

 

最上「なるほどね。言いたいことは大体解ったよ。ふーん、でも言われてみれば......」ジッ

 

三隈「ひゃっ。そ、そんなに見つめないで......」カァ

 

熊野「も、最上近いですわ。い、息が......はぁ......」

 

鈴谷「ね、可愛いっしょ?」

 

最上「んー......」

 

ぷに

 

三隈「ひゃぁっ!?」

 

最上「へぇ、こんなにやわらかかったんだ。これはちょっと癖になるかも」

 

ぷにぷに

 

三隈「あ、ちょ、やっ。あぁんっ」

 

熊野(三隈さん恥ずかしがってるけど、気持ちよさそう......)

 

熊野「ん......」モジモジ

 

鈴谷「お? クマノンったら、もしかして発情しちゃった?」ニヤ

 

熊野「そ、それは......」カァ

 

最上「鈴谷、それ以上やると可哀そうだからやめてあげたら?」

 

鈴谷「ん? あ、そだね。やめよっか。可哀そうだし」

 

三隈・最上「えっ」

 

鈴谷「あ? もしかして期待してた? だったらメンゴ! 鈴谷一応そういう趣味ないっていうか、やるにしてもムードを大切にする方だから」

 

最上「同じく。ごめんね、生憎今はそういう気分じゃないんだ」

 

三隈(な、生殺し......!)

 

熊野(こ、この二人本当に天然......!?)

 

三隈「う、うぅ......べ、別に平気ですわ」プルプル

 

熊野「そ、そうです。な、何も期待なんかしていなかったですわ」プルプル

 

鈴谷・最上(可愛いなぁ)

 

最上(だからこの二人は本当に)

 

鈴谷(愛しくて弄り甲斐があるよねっ)




鈴谷と熊野は可愛いです。
が、意外に最上と三隈の魅力に気づかない人がいるようです。

かくいう筆者がそうであり、最近それに目覚めたのでこの話を書くに至りました。

なんか鈴谷と最上って、相棒に対する力関係が似てる気がします。

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