提督の憂鬱   作:sognathus

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利根と筑摩とついでに川内が上位改造から帰ってきたみたいです。
3人とも三者三様の表情をしていますが、どの顔も嬉しそうです。



第36話 「改造2」

利根「大佐、戻ったぞ!」

 

筑摩「只今戻りました♪」

 

川内「戻りましたぁ。にん!」

 

提督「......」

 

利根・筑摩「......」

 

川内「ちょ、何か反応してよ!!」

 

提督「ああ......改造を受けたん......だな?」

 

川内「受けましたよ! 失敗なんかしてませんよ!?」

 

利根「川内の奴は極端なのじゃ。吾輩の様にこう恰好良くないと、な?」

 

筑摩「姉さん、素敵です♪」

 

川内「いや、私だってこのデザインはどうかと思ってるから! 希望のと大分違って驚いてるから!」

 

提督「服のデザインはお前達の希望だったのか」

 

利根「うむ。吾輩前々からこういう妖艶な雰囲気の服を着てみたくてな」

 

筑摩「私はちょっと恥ずかしかったのですが、姉さんと一緒ならという事で」

 

提督「その様子を見るとかねがね希望通りみたいだな」

 

利根「うむ、吾輩は満足じゃ♪」

 

筑摩「......」ピラッ(大佐、こういう服好きなのかな......)

 

川内「私は神通みたいに凛々しくも可憐で、それでいて威厳があるのって言ったのに......なんで忍者になるのよ!?」

 

提督「何となくどうして川内がこうなったのか解った気がする」

 

筑摩「そうですね。何事も注文を付け過ぎてはいけませんね」

 

利根「恐らく、技術部も川内が何を求めているのか解らなくなったのじゃろうな」

 

川内「だからってなんで忍者なのよぉ!? こんなカッコイイマフラーまでくれちゃってさ!」モフモフ

 

提督「......実は気に入ってるんじゃないか?」

 

川内「そんなわけないでござろう! ......あ」

 

提督「......」

 

利根「単純な奴じゃ」

 

筑摩「に、似合ってますよ。川内さん」

 

川内「うう......」プルプル

 

提督「......ふぅ、川内」

 

川内「な、なんです......か」

 

提督「これでやっとお前の本領が発揮できるな」

 

川内「え?」

 

提督「忍は闇の中でこそ本領を発揮するものだからな。お前は以前から夜戦を得意(希望)としていたし、これでようやく完全体になったんじゃないか?」

 

川内「か、完全体......」

 

利根(大佐め......言いよる)

 

筑摩(これってただ言いくるめてるだけよね? 川内さんが納得するならいいけど......)

 

提督「夜戦の王、正に“夜王”だな。前回のサブ島沖攻略作戦、お前の改装が間に合っていればもう少し作戦の成功が早かったかもな」

 

川内「や、夜王......!」キラキラ

 

利根(落ちたな)

 

筑摩(凄く目が輝いてる......)

 

提督「川内、お前の今後の活躍に期待しているぞ」

 

川内(期待!)

 

川内「は、はい! どうぞこれからの川内の活躍にご期待ください! 夜王の異名に相応しい働きを示して見せます!」

 

提督「ああ。期待しているぞ」

 

川内「はい!」トテテ

 

提督「?」

 

川内「......」ジッ

 

ポン

 

提督「頑張れよ」ナデナデ(まるで犬だな)

 

川内「あ......えへへ♪」

 

利根・筑摩「......」

 

利根「大佐よ」

 

提督「ん?」

 

利根「吾輩達には期待てくれないのか?」

 

筑摩「ほら! 火力も上がりましたし、水上爆撃機だって飛ばせますよ!」

 

提督「ああ、勿論お前たちにも――」

 

川内「大佐ぁ、手が止まってますよ。もっと、もっと撫でて下さい♪」スリスリ

 

利根「ほう......」

 

筑摩「へぇ......」

 

提督「おい、何を考えている」

 

利根はいきなり四つん這いになると、そのまま提督に近づいてきた。

元々深いスリットから覗いていた太ももが、四つん這いになる事によって更に露出し、その艶かしい肌が提督の目にも明らかになった。

 

利根「大佐ぁ」

 

提督「......なんだ?」

 

利根「吾は......利根も撫でて欲しい、ワン」スリスリ

 

川内「なっ」

 

提督「そんな事をしなくても撫でるくら――」

 

筑摩「大佐......筑摩も撫でて欲しいです......あ、ワン」スリスリ

 

川内「 」

 

提督「筑摩、お前まで......」

 

利根「大佐ぁ撫でてくれないのか? それならお主の胸を借りるしかないぞ」

 

ピト

 

筑摩「ん~♪」スリスリ

 

川内「なぁ!?」

 

利根「ん~、大佐の胸は大きくて硬いのぉ。逞しい男の胸そのもじゃ。これは癖になるワン♪」スリスリ

 

提督「おい、利根。撫でてやるからやめ――」

 

筑摩「大佐......筑摩も忘れないで下さいワン」ギュッ、ピト

 

川内「にゃぁ!?」(震え声)

 

提督「......腕に当てるな」

 

筑摩「何事ですか、ワン? 筑摩はい犬なので何を言ってるのか分からないです、ワン♪」スリスリ、ムニュムニュ

 

利根「大佐ぁ♪」スリスリ

 

筑摩「大佐......」ムニュムニュ

 

提督「......」(もう、気が済むまで放っておこう)

 

川内「......」ムニュムニュ

 

川内「......っ、!」ブァッ

 

提督「川内? 何を泣いて......」

 

川内「大佐っ、大佐はやっぱり胸が大きい子がいいんですかぁ!?」メソメソ

 

提督「なに?」

 

川内「私は別にある方じゃないけど、それでもゼロじゃないですよ!?」

 

提督「そんなに必死に訴えなくても分かって――」

 

川内「じゃあ私の事を忘れないで下さい! 撫でてぇ!」ビィッ

 

提督「......」

 

 

数十分後

 

川内「ぐす......すん......」ギュッ

 

利根「~♪」スリスリ

 

筑摩「ん......んん♪」ギュムギュム

 

提督(俺は何してたんだっけな......)ポンポン、ナデナデ




俺も利根犬とかいたら速攻で飼ってますね。
あと、「ついで」なんて前書きで書きましたが、川内犬も大好きです。
ちょっとイジメたくなるところが最k

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