提督の憂鬱   作:sognathus

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まともに秘書艦に仕事を手伝って貰うようになってから、提督の仕事は以前と比べてかなり効率が良くなりました。
そのお蔭もあって今では仕事の合間に秘書艦と取り留めない会話をする余裕もあります。
そんな時に秘書艦の加賀からこんな事を言ってきました。


第14話 「思案」

加賀「大佐、水着大会を開くそうですね?」

 

提督「なんなんだいきなり。それと言い方に物凄く意図的なものを感じるんだが」

 

提督「水泳大会だ。間違っても外で水着大会なんて言うんじゃないぞ。軍人としての資質を疑われる」

 

加賀「大佐は私の水着見たくないのですか?」

 

提督「お前も出るつもりなのか」

 

加賀「勿論」

 

提督「悪いが催し自体はまだ検討中だ。基地を挙げての水泳大会なんて本部ですら前例がないからな」

 

加賀「まぁ開催が簡単ではないのは解ります」

 

提督「先ず第1に本部が許可するとは思えないからやるとしたら秘密裏でないといか

ん」

 

加賀「いきなり難問ですね」

 

提督「ああ。不正はしたくないが現実的に考えて決行するにはこれしかない」

 

提督「第2、許可なしでやる以上発覚に細心の注意を払うのは当然だが、それと同時に催し中でも有事の際は即対応できるようにしなければならない」

 

加賀「当然ですね」

 

提督「第3、これは第1と内容が少し被るが、秘密裏に行う関係上その最中の鎮守府は一見いつも通りに見えなければならない」

 

加賀「これが一番難しい様な気がします」

 

提督「常に交代で周辺の警備を装い警戒する必要があるな」

 

提督「第4、競技を何処でするか」

 

加賀「1・2・3の時点で海は外れますね」

 

提督「そうだ。だからやるとしたら絶対にプールだ」

 

加賀「そんなもの基地にはありませんが」

 

提督「作るしかないだろうな。建造妖精たちに頼んで」

 

加賀「頼むのは私たちに任せてください」

 

提督「いや、それは俺も一緒にやる。一応提督だからな部下だけに任せるわけにはいかない」

 

加賀「分かりました」

 

提督「そして最後、第5だが水泳に適した温暖な気候。これはまぁ......」

 

加賀「ええ。我が鎮守府では問題にはならないですね」

 

提督「これくらいか。何かあるか?」

 

加賀「そうですね。私としてはやはり本部の許可を頂き堂々と行いたいです」

 

提督「今までの議論が全て無駄になるな。だがまぁ最もだ。それが一番には変わりない」

 

加賀「許可さえ取れれば一時的にこの鎮守府周辺の安全の保障を何らかの形で取り付ける事も可能でしょうし」

 

加賀「何より開放的な気分で海で泳げます」

 

提督「最後のがなかったら極まっていたのにな」

 

加賀「惚れていました?」

 

提督「飛躍し過ぎだ」

 

提督「だが、許可か......。そうだな無理を承知で伺いを立ててみるか」

 

加賀「いえ、伺う以上許可を得られなければ本部に疑いを持たれる可能性があります。そうなっては秘密裏に行う事も難しくなるでしょう」

 

提督「失敗は許されない、と?」

 

加賀「いえ、失敗は有り得ません。結果が決まった気持ちでやらなければ」

 

提督「さっきから気になっていたが、何でそんなに気合が入ってるんだ」

 

加賀「泳ぎたいからです。大佐に水着を見せつけたいからです」

 

提督「俺は今の言葉で許可を貰う自信がなくなりそうだ」




提督、許可を貰えるといいですね。
そうすれば思う存分艦娘たちの水着が拝めるので。
描写がR-15くらいになったりして。
タグ追加も考えておきましょう。

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