提督の憂鬱   作:sognathus

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多摩と提督が将棋をやってます。
形成は多摩が不利、このまま負けてしまうのか......?


第24話 「ゲーム2」

提督「王手」パチ

 

多摩「にゃ!?」

 

多摩「そうはいかないにゃ! 多聞丸、ここは一時撤退にゃ!」

 

提督「ん、王手。詰み、だな。これは」パチ

 

多摩「にゃぁぁぁ! 多聞丸がぁ!!」

 

飛龍「ちょっと多摩、何してくれてるのよ! 多聞丸がぁ!!」

 

提督「......駒に名前を付けるなよ。後、なんで山口司令官の名前を付ける。飛龍がさっきから怒り狂ってるぞ」

 

飛龍「ちょっと、多摩代りなさい! 多聞丸はまだ敗けていないわ! 実は死んだ振りをふりをして起死回生を狙っていたのよ!」

 

提督「なんだそれは」

 

飛龍「ま・だ・ま・け・て・な・い・ん・で・す!!」

 

多摩「おぉ、飛龍が燃えているにゃ......まるで山火事のようにゃ」

 

提督「まあいいが、将棋でいいな?」

 

飛龍「......オセロにしましょう! これなら白黒ハッキリ着きますし!」

 

多摩「あ、山火事だと思ったら小火だったみたいにゃ」

 

提督「いいだろう。オセロだな」

 

 

パタパタパタ

 

飛龍「いやぁぁぁぁぁ!」

 

提督「もう逆転の余地がないな」

 

多摩「器用にゃ。どうやったらここまで綺麗に白一色になるにゃ......」

 

提督「角を取ろうと躍起になり過ぎたな。お蔭で中は荒らし放題だったぞ」

 

飛龍「うわぁぁぁぁん。多聞丸ぅぅ!!」

 

提督「山口司令官はお前のなんなんだ...見てるとペットが死んだのを悲しんでいるように見えるぞ」

 

飛龍「多聞丸は多聞丸なんです!」

 

長波「ちょっと代ってくれますか。仇はこの長波が取ってみせますから」

 

飛龍「な、長波......」ウルウル

 

長波「いいですよね? 大佐」

 

提督「ああ」

 

長波「いくわよ! 頼三!」

 

提督「お前もか。オセロでいいか?」

 

長波「......紙飛行機で勝負よ!」

 

多摩「最早、競技ですらなくなってきた気がするにゃ」

 

提督「別に構わないが、長距離飛ばした方が勝ちか?」

 

長波「それでいいわ。負けないわよ!」

 

 

スイー......

 

長波「ら、頼三!!」

 

飛龍「おぉ、大佐凄いですね。よくあんなに飛ばします」

 

多摩「対する長波は序盤から急降下しちゃったにゃ」

 

提督「船乗りを飛ばしたのが間違いだったんじゃないか?」

 

長波「何よそれ! 慰めているつもり!?」

 

飛龍「悔し泣きはやめなさいよ。可愛いけどさ」

 

多摩「自分が愛してた者が負けちゃうのは悲しものにゃ。多摩も大事にとっておいた煮干しを間違って海に落としちゃった時にゃんか......」

 

飛龍「ちょっと! 多聞丸と煮干しを一緒にしないでよ!」

 

長波「ら、頼三が煮干しと同じだって言うの!?」

 

多摩「あ、地雷踏んだかにゃ? ばいにゃー」ピュー

 

飛龍「あ、ちょっと待ちなさいよ! くぅ、こんな時に限って艦載機が......!」

 

提督「基地の中で何をする気だ馬鹿者」

 

長波「飛龍さんあっちに行ったわ! 追いかけて直接爆撃よ!!」

 

飛龍「了解よ!!」

 

飛龍・長波「待てー!!」

 

 

提督「......さて、片づけるか」

 

トントン

 

提督「ん?」

 

隼鷹「なんか勝負してるみたいじゃないですか。どうです? 飲み比べでも?」

 

提督「昼間からそんな事するわけないだろ。夜にしろ。付き合ってやるから」

 

隼鷹「やっりぃ♪」




将棋は解るけど、チェスは解らない筆者です。
カッコイイからやってみたいのですが、あれ、駒が高そうですよね。

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