提督の憂鬱   作:sognathus

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大鯨の一言が波乱を呼び、鎮守府でひと騒動起きているようです。
その騒動のまっただ中にいるのは勿論、提督。
直ぐそばには嵐を呼ぶ原因の大鯨ます。
提督はこの難局を乗り切れるのか?


第17話 「娘たち」

大鯨「文月さん離れてください! 大佐は私のお父さんなんです!」

 

文月「何でそうなるの! 大佐が大鯨のお父さんなら当然文月のお父さんよ!」

 

不知火「大佐、これはどういう事ですか? 不知火という娘がいながら......」

 

霰「ズルい......。霰も娘にしてほしい」

 

龍驤「ちょい待ち! 娘にするならうちみたいな見た目は子供やけど中身はぱっつんぱっつんの方がええで!」

 

瑞鳳「何がぱっつんぱっつんよ!? 分かるわけないじゃない! 大佐、娘にするなら瑞鳳にして!」

 

 

日向「......駆逐艦に混じって龍驤まで騒いでるな」

 

利根「うむ、何やらあやつはここ最近フっ切れたらしいな」

 

鳥海「瑞鳳ちゃんもいますね......」

 

矢矧「あの二人に限っては駆逐艦に混じってても違和感がないというのが、何とも言えないもの悲しさを感じさせるわね」

 

夕張「それ、本人に絶対言っちゃだめよ?」

 

 

ギャーギャー

 

提督「......」ゲッソリ

 

長門「なんだ、なんだ? ついにこの鎮守府にもベビーブーム到来か?」ニヤニヤ

 

提督「長門......」

 

長門「おっとそんな目で見つめられても困る。残念ながらこの娘らは私の子ではないからな」

 

扶桑「じゃ、じゃあ私の子という事で......」

 

山城「姉様何を!?」

 

金剛「ちょ、ちょっと大佐ァ! これはどういうコト!?」

 

衣笠「そ、そうです! これは詳細な説明が必要です!」

 

提督「説明も何も俺は何もしt」

 

大鯨「お父さん! 大鯨を一人ぼっちにしないで下さい!」ダキッ

 

天龍「んな!?」

 

龍田「あらぁ?」ニコォ

 

提督(マズイ、これは収拾がつかん)

 

クイクイ

 

提督「ん?」

 

ハチ「大佐、こっちこっち」ヒソ

 

神通「大佐っ」ヒソ

 

提督「む......」

 

コソコソ

 

 

大鯨「あっ! お父さんがいない!」

 

!?

 

霧島「何ですって!?」

 

霞「探すのよ!」

 

島風「島風、いっきまーす!」

 

蒼龍「面白そう♪ わたしも探す!」

 

ワーワー

 

 

~潜水艦専用整備ドッグ

 

ハチ「危ないところだったわね」

 

提督「すまない。助かった」

 

神通「お疲れ様です。大佐」

 

イムヤ「大丈夫? 疲れてない?」

 

提督「ああ、大丈夫だ」

 

イク「皆、凄い迫力だったの。ちょっと引いたの」

 

ゴーヤ「ま、仕方ないと言えば仕方ないけどね」

 

提督「俺自身に問題があればまだ諦めも着くが、今回は完全に不足の事態だ」

 

まるゆ「お父さんの一言だけで......大佐、凄い人気ですね」

 

提督「......褒められてこれほど嬉しくないのは初めてだ」

 

神通「それで、これからどうします?」

 

提督「ほとぼりが冷めるまで何処かに身を隠したいところだが......」

 

イク「なら、ここに暫くここに居るといいの。ここのドッグって潜水艦しか使えないから意外と人来ないの」

 

提督「そうなのか?」

 

ゴーヤ「本当よ。例外は神通さんくらい」

 

提督「そういえば、この中で潜水艦じゃないのは神通だけだな。一体どうして」

 

神通「それは......実は私、よくイムヤさんに水泳の練習を見てもらってまして」

 

提督「水泳の?」

 

イムヤ「そうよ。練習の後、よくここでお話しやミーティングをしてたの」

 

提督「神通、お前泳げなかったのか」

 

神通「完全に泳げないというわけではありませんでしたが、苦手でした」

 

まるゆ「神通さんは自分が水泳の選手に選ばれる可能性も考えて、まるゆ達にコーチをお願いしてきたんです」

 

提督「なるほどな......」

 

神通「ふふ、おかげで今ではすっかり泳げるようになりました。もう大佐に堂々と水着を見せることができます」

 

提督「泳ぐ姿じゃなくて、水着か」

 

神通「あ......わ、私ったら」カァ

 

ハチ「照れることはありませんよ。神通さんの水着とっても魅力的ですから」

 

イムヤ「そうね。神通さんって意外と着やsもご」

 

神通「も、もういいですから。やめてっ」アセ

 

提督「神通」

 

神通「は、はいっ」

 

提督「今度一緒に海に行くか?」

 

神通「え......」

 

イムヤ「わっ。デ、デートのお誘い?」

 

提督「まぁそう思えなくもないが......どうだ?」

 

神通「あ......い、行きます! ありがとうございます、大佐!」パァ

 

ゴーヤ「いいなぁ......」

 

ハチ「ゴーヤ、空気を読むのも大切ですよ?」

 

神通「......」

 

神通「大佐?」

 

提督「ん?」

 

神通「よかったら潜水艦の子たちも......」

 

潜水艦ズ「!」

 

提督「勿論だ」




最近神通さんを書いてなかったので久しぶりに出してみました。
いや、まだ他にもまともに出番が与えれてない子たくさんいますが。

話自体はまだまだ続けるつもりなので、ゆっくりやっていこうと思います。

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