彼女は彼女らしく正面から利根姉妹と向き合って勲章の使い道を決めたいと言います。
さて、利根と筑摩の反応は。
利根「なるほど......の」
Bis「勲章は7個だけだけど、貴女たちのどちらか一人は改造を受けることができるわ」
利根「お主はいいのか?マルさん」
Bis「私は今回はいいの。勲章の事を忘れていた件もあるし」
利根「そうか......筑摩、どうする?」
筑摩「私は勿論姉さんにお譲りします。強くて格好良い姉さんを見るのが楽しみです」
利根「そうか。吾輩は筑摩よりお姉さんだからな。姉としての威厳は必要じゃな」
筑摩「そうですよ姉さん!遠慮する必要なんてないわ」
利根「うむ。それでは、この勲章は......」
利根「マルさんに譲る事にする!」
Bis「え!?」
筑摩「姉さん!?」
Bis「何を言ってるのよ! 貰うわけにはいかないわ!」
利根「まぁ、そう言わないで受け取ってもらえないかマル」
Bis「でも、それじゃ貴女達が......」
利根「今回の事、正直にこうして話してに来てくれて嬉しかった」
Bis「なら受け取りなさいよ」
利根「マルには悪いがそうはいかないのだ。何故なら利根と筑摩は姉妹なのだから」
Bis「......」
利根「改造を受けるときはやっぱり一緒じゃないと吾輩は嫌なのじゃ」
筑摩「ね、姉さぁぁぁぁああああん!」ボロボロ
利根「よしよし筑摩。改造、結局もう少し先の事になりそうじゃが、我慢してくれるか?」
筑摩「はい!利根姉さんは......姉さんは、やっぱり筑摩の自慢の姉ですぅぅ!」
利根「よさぬか筑摩。恥ずかしいではないか」ナデナデ
利根「というわけ故、マルさん申し出は大変嬉しいが、今回はお主が使ってくれぬか?」
筑摩「わたしからもお願いします。これはマルさんが使ってください」
Bis「もう、そこまでされちゃったら受けるしかないじゃない」
利根「おお、貰ってくれるか」
Bis「ええ。ありがたく頂戴するわ。Danke!」
利根「うむ。こちらこそダンクじゃ」
Bis「それじゃ、残りの勲章は大佐に預けるわね。利根に筑摩、貴方たちは必ず二人一緒に改二になりなさいよ!」
Bis「そして、その時は絶対に私も呼んでよね!」
利根「うむ。約束じゃ」
筑摩「わたしもマルさんに約束します。二人の晴れ姿、必ずご覧に入れてみせます」
Bis「楽しみにしてるわね。あ、それとこれはお誘いなんだけど」
利根「む? なんじゃ?」
筑摩「なんでしょう?」
Bis「大佐と鳥海が気分転換に何処か出掛けないかって言ってるの。一緒に来ない?」
利根「何と、大佐も一緒か。これは行かねば、のう筑摩?」
筑摩「ええ、そうですね。こんな珍しい組み合わせ滅多にありませんから」
Bis「決まりだね。さぁ大佐の所へ行きましこう」
~同時刻、執務室~
提督「なぁ鳥海」
鳥海「なんですか? 大佐」
提督「誰が今回改造を受けると思う?」
鳥海「なかなかズルイ質問ですね。そんなの答えなくても大佐だって分かってるんじゃないんですか?」
提督「そうだな。利根だからな」
鳥海「利根さんですからね」
提督「さて、出かける準備をする前にマルクの改造の予定を立てておくか」
鳥海「了解です大佐♪」
利根はやっぱりお姉さんですね。
そして筑摩は本当に姉想いでいい子ですね。
でもやっぱり扶桑姉妹にはある意味敵わないと思います。
ある意味ね......。