傍らには島風と足柄がいて楽しそうに話しています。
提督は久しぶりの癒しを満喫しているようです。
島風「あ! 大佐、今糸引いたよ!」
提督「ん? そうか?」クイ
足柄「あー......逃げられちゃったんじゃない?」
提督「そのようだな」
島風「もうっ、わたしが言った時に直ぐに引かないからだよ!」
提督「はは、すまんな。次は気を付けよう」
足柄「頑張ってよね。それで今日のお昼用意するつもりなんでしょ?」
島風「わたし、鯛食べたい!」
提督「なに? ふむ......ここで鯛は無理かもな」
足柄「ふふ、ハゼで我慢しなさいよ」
島風「ええー、鯛がいいのに......」
提督「鯛は無理かもしれないが、それくらい大きいのを釣れるように頑張ろう」
島風「本当!? じゃあ、わたしずっと糸見張ってるね!」
足柄「そんなに直ぐ釣れるもんじゃないわよ」
島風「いいの! 絶対見逃さないんだから!」
足柄「そんな事言って......知らないわよ?」
――数分後
島風「う......むぅ......」コクリコクリ
足柄「ほら、こうなった。眠いなら膝を貸してあげるわよ?」
島風「や、島風だいじょ......わぁ......ふぅ......」コシコシ
提督「無理するな。今度はちゃんと見てるから」ポン
島風「たいふぁ......。うん......ちょっと、ねゆ......」
足柄「ほら、来なさい」
島風「足柄お姉ちゃんありがと......」ゴソ
足柄「いいのよ」(お姉ちゃん?)
島風「すー......すー......」zzz
足柄「ふふ......。お姉ちゃん、ですって」
提督「島風が特に好きな人に甘える時によく言うんだ。好かれている証拠だな」
足柄「お母さんと呼ばれなくて安心したわ」
提督「お前は、母性もあるからそれも悪くないと思うぞ」
足柄「うーん、子供もいないのにそれはやっぱりちょっと気になるかな、わたしは」
提督「なんだ、島風みたいな子では不満か?」
足柄「え」
提督「?」
足柄「み、みたい子では不満か? って......なんかこれからわたし達に......ゴニョゴニョ」カァ
提督「足柄?」
足柄「え? あ......ご、ごめんなさい。ちょっとボーっとしちゃって! う、うん。島風みたいな元気な子も悪くないわね!」
提督「なんだ、お前も眠いのか?」
足柄「そ、そんな事ないわよ?」
提督「寝たいなら寝ていいぞ。肩くらいは貸してやるから」
足柄「......胸がいいな......。前、みたいに......」
提督「それは、流石に今の状態ではできないな。悪いが、肩で」
足柄「それじゃ、膝......」
提督「それだと島風が寝れないだろ?」
足柄「抱きしめるから大丈夫よ。胸を枕代わりにするから」
提督「ん......そうか」
足柄「あらぁ? 大佐、今何を考えたの?」ニヤニヤ
提督「いや......」
足柄「胸って聞いて、ちょっと反応したでしょ?」
提督「......情けないが、そうだ。気持ちよさそうだと思った」
足柄「うん。正直でよろしい」
提督「お前には敵わないな」
足柄「ね」
提督「うん?」
足柄「胸、貸してあげましょうか?」
提督「いや、まだ一匹も釣れてないからな......」
足柄「少しお昼寝くらいいいじゃない」プク
提督「お前の胸は、心地が良すぎて寝過ごしそうだからな」
足柄「っ、そ、そう......?」
提督「ああ」(しまった。軽くいなすつもりが、これは想定外の反応だ」
足柄「そ、そこまで言われたら貸さないわけには......い、いかないわね」
提督「いや、だからまだ一匹も......」
足柄「遠慮しないで! ほら」グイ
提督「む」
ポフ
提督「......」
足柄「どう......?」
提督「やはり、予想通りだ。気持ちが良い......」
足柄「そ。良かった♪」
提督「俺の方が眠ってしまいそうだ」
足柄「寝ちゃっていいわよ。抱いててあげるから」
提督「それはそれでお前に悪いし、何か男として情けないな」
足柄「もう、そういう事は気にしなくていいから。今は......あなたに頼られたたいの」
提督「......」
足柄「いいでしょ?」
提督「少し、寝る。1時間くらいで起こしてくれ」
足柄「了解♪」
提督「悪いな。頼む」
足柄「んーん......」ナデ
提督(頭を......参ったな。本当に心地良い......)
――数分後
提督「......」zzz
島風「くー......すー」zzz
足柄「......」ナデナデ
足柄「......」ス
チュッ
提督「ん......」zzz
足柄「ふふ、これくらいはいいわよね♪」
のんびりした話ってやっぱり書き易いです。
それに書いてて楽しい。