提督の憂鬱   作:sognathus

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本部にいる提督の元彼女のお話です。
因みに秘書艦は武蔵!

中将も出ます。
こちらの秘書艦は大和!

持ってない!欲しい!
......けど、まずは大和をゲットしないと。


第53話 「彼女」

~大本営本部 第4司令部 提督執務室

 

彼女「ふぅ......」

 

武蔵「どうかしたか?」

 

彼女「いえ、ちょっと昔、っていっても数年前の事だけど、その頃を思い出してね」

 

武蔵「数年前? 士官学校時代か?」

 

彼女「ええ。昔付き合っていた彼氏の事」

 

武蔵「む......恋人がいたのか......」

 

彼女「ええ」

 

武蔵「今も、付き合っているのか?」

 

彼女「昔付き合っていた、って言ったでしょ? その頃に別れたわよ」

 

武蔵「! そうか」

 

彼女「嬉しそうね?」

 

武蔵「私はお前が大好きだからな」

 

彼女「面と向かってそういう事言わないでよ。中将が聞いたら怒られるわよ?」

 

武蔵「逆に見せつけてやるさ」フンス

 

彼女「なに威張ってるのよ。......ふぅ」

 

武蔵「溜め息を付くと何かが逃げるぞ? 補充してやろうか?」ズイ

 

彼女「何か、が分かってるじゃない。こんなとこでキスはダメ」

 

武蔵「む......私じゃ不満か?」

 

彼女「不満だったら貴女とこんな関係になってないわよ」

 

武蔵「惚れてしまったんだ。仕方ないだろう」

 

彼女「貴女も女なんだから男にも興味持ちなさいよ」

 

武蔵「まぐわうだけなら男とでも出来る。でも、心はお前に夢中なんだ」

 

彼女「全く、どうやったらあの武蔵に女の私が惚れられるのかしら」

 

武蔵「一目惚れだからな、理由を聞かれても私も困る」

 

彼女「そうね......」

 

武蔵「なあ」

 

彼女「ん?」

 

武蔵「やっぱりキスしたい」

 

彼女「ダメだって。この間も同じ事言って結局最後までシちゃったじゃない」

 

武蔵「あの時はトイレだったから問題ないだろう」

 

彼女「なんでトイレだったら問題ないのよ。盛り過ぎ、少しは自粛しなさい」

 

ギュ

 

武蔵「お願い......」グス

 

彼女(服の裾なんか持って、涙目でお願いしてくるなんて......本当に武蔵なのかしらこの子)

 

彼女「キスだけよ?」

 

武蔵「! ああ!」パァ

 

彼女「舌は入れちゃダメよ?」

 

武蔵「う、うむ......」

 

彼女(入れるつもりだったわね)

 

彼女「全く......ほら」

 

武蔵「ありがとう。ん......」

 

チュ

 

彼女「......ん」

 

 

武蔵「ふぅ......♪」

 

彼女「満足した?」

 

武蔵「ああ! 今なら一人だけで基地近海の海域を一掃出来そうだ」

 

彼女「本当に出来るんだからダメよ。勝手な出撃は禁止」

 

武蔵「分かっているさ」

 

彼女「本当かしら......て、思ってしまう言葉でも信用できるくらいには、貴女優秀だからね。質悪いなぁ」

 

武蔵「き、嫌わないでくれ」ジワ

 

彼女「ああ、もう。武蔵がそんな事で泣かないの」(犬か)

 

ポン、ナデナデ

 

武蔵「んふ~♪」スリスリ

 

彼女「ちょっと、顔埋めないでよ。ご飯食べ難い」

 

武蔵「今休憩時間なんだからこれくらいさせてくれ」

 

彼女「キスだけって言ったわよね?」

 

武蔵「う......」シュン

 

彼女「......」

 

武蔵「......」ジワ

 

彼女「もう......ほら、おいで」

 

武蔵「っ、ありがとうっ。だから大好きだ♪」スリスリ

 

彼女「はいはい、いーこいーこ」

 

武蔵「......なあ」

 

彼女「ん?」

 

武蔵「今晩も......いいか?」

 

彼女「何度シテると思ってるのよ? もうあそこは半分貴女の部屋よ。私が禁止しない限りは遠慮しないで入って来なさい」

 

武蔵「ん......そうさせてもらう」スリスリ

 

彼女(ホント、なんでこうなったのかしら......。あいつ、元気かな)

 

 

~同刻、大本営本部 総司令部 副官執務室

 

大和「あの」

 

中将「ん?」

 

大和「少将と武蔵って仲良いですよね」

 

中将「そりゃま、恋人同士だからな」

 

大和「......やっぱりですか?」

 

中将「なんだ、やきもちか?」

 

大和「いえ、私には中将だけですから」

 

中将「ふははは、こんな年寄りに。相変わらず物好きな奴だ」

 

大和「もう、いつもそうやってご自分を卑下なさるんですから。もっとご自分を誇示されてもいいと思いますよ?」

 

中将「バカ。老兵がそんな事できるか。と......それより、武蔵の奴が気になるのか?」

 

大和「あ、はい。いえ、気になると言うより彼女が少将といるときの様子が未だに本当に本人と信じられない事があるので......」

 

中将「ああ、それか! そうだな。あのふやけきった顔! 戦の時とは比べもんにならないよな! うはは」

 

大和「中将、声が大きいですよ。でも、そうですよね。あの武蔵が......」

 

中将「誰かを好きになるっていうのはそういうもんだ。慕っているからこそ心の垣根が必要ないんだろう」

 

大和「......私ではご不満ですか?」

 

中将「おいおい、なんでそうなる? ほら、来い。撫でてやろう」

 

大和「もうっ、子供扱いしないでください! 私は、大和ですよ?」

 

中将「お前が大和だろうが何だろうが、儂にとっては誰一人例外なく可愛いガキだ。いや、お前は娘だ」

 

大和「娘は嫌なんですけど......お嫁さんが、いい......です」

 

中将「まぁ、そういうのはその内な! 死ぬ前に何とかしてみる!」

 

大和「縁起でもない事言わないで下さい」

 

中将「ふはははは! 悪い悪い! ほら、仕事だ。手伝え!」

 

大和「今、お昼休み中ですよ?」




百合が好きです。レズが好きです。
艦これ好きなら通らねばならぬ道、だと思います。

大和より武蔵の方が好きです。
でも武蔵は現在はどうやっても入手不可。
建造できる様になったら資材半分溶かしても出したいです。

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