提督の憂鬱   作:sognathus

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陸奥と夕雲は大佐を部屋へと運びましたがまだ目を覚ましません。
そんな大佐を見ながら陸奥はちょっと昔の事を思い出します。

......エロいです。


第37話 「悪戯」R-15

提督「......」

 

夕雲「大佐、起きませんね。大丈夫でしょうか」

 

陸奥「息はしてるし、今は寝てるみたいね」

 

夕雲「そうですか。ならいいのですが」

 

夕雲「......」

 

陸奥「どうかしたの?」

 

夕雲「あ、いえ。大佐の寝顔がちょっと珍しくて」アセ

 

陸奥「ああ。ふふっ、そうよね。いつも気難しい顔してるもんね」

 

夕雲「でも優しい方ですよね」

 

陸奥「うん。前からそうだったけど今は、それを無理に悟らせないようにしたりしないから誰でも気付けるわね」

 

夕雲「前は?」

 

陸奥「うん。ちょっと私達と大佐との間に壁みたいなのがあってね。この人あまり感情を悟らせないようにしてたの」

 

夕雲「そんな事が......」

 

陸奥「あ、でも優しかったのはその時から変わってないわよ? 今が前と比べて接し易くなった程度の違いだから」

 

夕雲「それを聞いて安心しました。私が元居た場所の提督は本当に酷い人でしたから......」

 

陸奥「あ、ごめんね。変な事思い出せちゃった?」

 

夕雲「大丈夫です。あそこ居たからこそ今ここに居られるだと思えば、それほど気にはならなくなってきましたから」

 

陸奥「そう......よかったわ」

 

トテトテ

 

夕雲「大佐、よく寝てますね。少しお酒が入っているからでしょうか」ナデ

 

提督「......」

 

夕雲「ふふ、撫でてしまいました。いつもはしてくれる側なのに、なんか可愛いですね」

 

陸奥「夕雲ちゃん......」

 

夕雲「......」ソ

 

チュッ

 

陸奥「あ」

 

夕雲「ん......頬なら、そんなにズルく......ありませんよね?」カァ

 

陸奥「え、あ......そう、ね。かな?」

 

夕雲「っ、なんだか急に恥ずかしくなってきました。私会場に戻りますね」

 

陸奥「ああ、うん」

 

夕雲「それと......今日は本当にありがとうございました。大佐が目を覚ましたら宜しくお伝え下さい」

 

陸奥「分かったわ。夕雲ちゃんも今日は楽しんでね」

 

夕雲「はい、勿論です。それでは、失礼します」

 

バタン

 

 

陸奥「......」

 

陸奥「大佐のお世話、任されたのよ......ね」チラ

 

提督「......」

 

陸奥「本当に、よく寝てるわね......」ツンツン

 

提督「ん......」

 

陸奥「っ!」

 

提督「......」

 

陸奥「......これくらいじゃ起きないか」ホッ

 

陸奥(ちょっとだけイタズラしちゃおうかな)

 

陸奥「......」チラ

 

提督「......」

 

陸奥(よし、)

 

陸奥「......ん」プチ、スル

 

陸奥(私ったら、寝ているとは言え、なに人前で下着になってるんだろ......)ドキドキ

 

陸奥「でも......」チラ

 

提督「......」

 

陸奥「ちょ、ちょっとくらいいいよね?」

 

陸奥「よいしょっと」ギシ

 

陸奥(今度は力を加減して優しく包むように......)ダキ

 

提督「......ん」

 

陸奥(あ、なんか大佐の顔が少し穏やかになったような......。やっぱり人肌の温かさが良いのかな)

 

提督「すぅ......」スリ

 

陸奥「っ! ~っく」

 

陸奥(い、今凄い電気が走ったみたい。大佐気持ち良いの?)

 

提督「......」

 

陸奥(し、下着も取ってみよう......かな)

 

陸奥「ん......」プチ

 

陸奥(ダメ。緊張してズラすので精一杯......でも、これちょっと上から覗いたら丸見えね)

 

陸奥「大佐......」

 

提督「ん......すぅ......」スリ

 

ポロ

 

陸奥「!」

 

陸奥(取れちゃった!!)

 

提督「......」グリ

 

陸奥「っ......やっ、はぁ」

 

陸奥(あ、頭動かさないでっ。グリグリしないでっ。こ、擦れちゃうっ)

 

 

――数分後

 

陸奥「はぁ、はぁ......っ、はぁ......」

 

陸奥(ダメ。これ以上抱いてたら理性がどうにかなりそう......。もう離れよう)

 

陸奥「っしょ」ギシ

 

ふぅ

 

陸奥「!? っ、......はぁっ」

 

陸奥(息が直に......!)プルプル

 

提督「......」

 

陸奥(私、本当に何やってるんだろう......。眠ってる大佐に馬乗りになって、目の前で胸丸出しで興奮しちゃってる......)

 

陸奥(ちょ、ちょっとだけ体下げてみようかな......大佐気持ち良さそうだし。それに、もしかしたら口で直接......)

 

陸奥「んん......」ググ

 

スゥー......スゥー

 

陸奥「くぅ......!」プルプル

 

陸奥(息が......熱い! も、もうダメ。もう......わたし......!)

 

 

コンコン

 

陸奥「!」

 

 

~部屋の向こう

 

島風「大佐、大丈夫~? 夕雲ちゃんに聞いたから島風、様子見に来たよー?」

 

 

ガチャ

 

島風「あ、陸奥さん!」

 

陸奥「ダメよ島風、大佐今寝てるんだから」

 

島風「えっ、そうなの? まだ起きない?」

 

陸奥「どうかしら......まだ暫く起きないかも」

 

島風「そうなんだ。じゃぁ、会場で待ってた方がいいね!」

 

陸奥「それが賢明ね」ニコ

 

島風「......?」

 

陸奥「? なに?」

 

島風「陸奥さんなんか体がすごく赤いよ? 大丈夫?」

 

陸奥「っ! そ、そう? か、風邪かしら」

 

島風「もしそうだったら無理しない方がいいよ!」

 

陸奥「だ、大丈夫よ。多分お酒の所為よ。少し飲んだから」

 

島風「なんだ、そっかー。じゃ、一緒に会場に行こう♪」

 

陸奥「ええ。そうしま......」

 

島風「? どうしたの?」

 

陸奥「あ、えっと......ごめんね。先に会場に行ってて。私ちょっと部屋で顔を洗ってから行くわ」

 

島風「うん。分かった! またね!」ブンブン

 

陸奥「うん。後でね」フリフリ

 

 

陸奥「......」

 

陸奥(下、替えてこないと)カァ




陸奥はムッツリだと思います陸奥なだけに。
という冗談はさておき、お気に入りの子なのでついやってしまったわけですが。
直接的な描写は無いとは言え、これはR-15でもいいのかな。

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